SWPBM#45

命運の諸刃(仮)

Chapter4:墓場と奇妙な隣人

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墓場内

墓場の敷地を縦断している通路を中央あたりまで進むと、他のものに比べると比較的新しい墓石の列に出くわします。
その列の中で四つの墓石が倒れていました。一番新しく見える墓石には「キャリー」と名が刻まれていました。
他の三つの墓石には「デイル、エイン、フェイ」と刻まれています。
その墓は掘り返された状態のままで、まだ埋められていませんでした。中に埋まっている棺桶もそのままの状態になっているようです。
■ルタード
これは無体なことになっておるのう……。

墓に向かって静かに印を切りました。少し後ろでアイシャも祈りの言葉を捧げています。
■ミュン
これが人間の墓地かあ……。始めてみたなあ。
人間は、こんなことするんだ。

興味ぶかそうに辺りをながめています。
■バジル To:ミュン
僕達にはこういう習慣は無いものね。

■ウェイン
これらが遺体が盗み出された四つの墓です。
何かわかりませんか?

遺体を引きずった跡がないか等・・・シーアンは墓の回りを見て回ります。しかし、そのようなものは見つかりませんでした。
■シーアン
・・・駄目だ。わかんねぇや・・・。

そのとき、四つの墓を見ていたポムでしたが視線を他の墓で止めました。
古い墓石が微妙に傾いているのでした。
■ポム To:ウェイン
あの墓石って誰のだ?

と、その墓を指さして聞きます。
■ウェイン To:ポム
え?あれですか?
あそこら辺のは私より三代くらい前の人のお墓ですから………
ちょっと待ってくださいね………

(と、墓碑銘を確認に行く)
イールンさんのものですね。
これがどうかしましたか?


■ポム To:ウェイン
うん、ちょっと他より傾いてるから気になるんだ

ポムも近寄ってお墓を調べはじめました
■ルタード To:ウェイン
こちらの墓には、墓荒らしの一件があったあと、誰も手を触れていないのですかな?

■ウェイン To:ルタード
いいえ、墓石が傾くまでに手をふれたものはいないと誰も思いますが………。

■ミュン To:ポム
なにか異常な事でも?ポム?

■バジル To:ポム
長い事前のお墓なら、ちょっと位傾いてるってこともあるんじゃない?

■ポム To:ミュン&バジル
う〜ん〜

■シーアン
(イールンって・・・女かな、男かな?)

どうでもいいかもしれませんが、イールンは男の名前です(笑
■ポム To:ウェイン
イールンさんってどんな人だったのかな?

■ウェイン To:ポム
はぁ………ですから、私より二代も三代も前の人ですから………どういう人だったかもさっぱりです(^^;

■ポム To:ウェイン
それってば調べたり、誰かに聞けば判る?

■ウェイン To:ポム
村に住んでいた人の名前の一覧のようなものなら私が管理していますけど、さすがにそこまで昔の人の詳しい情報については載っていませんねぇ………。
それにそこまで昔の人のことを知っている人はさすがにいないのではないでしょうか………。

■ポム To:みんな
シーアン、ミュン、判るかな?最近掘り出された跡があるんだ
(立ち上がって振り返る)
これってどう言う事だと思う?
多分同じ事が浮かんだと思うけどさぁ…

■バジル To:ポム
…うん…

■アイシャ To:ポム
どういうこと〜?

■ポム To:アイシャ
つまりだな、中身が無いとか中身が無いとかやっぱり中身が無いとか…
仮にあっても普通じゃないとかだ

■アイシャ To:ポム
普通じゃないって………いや〜ん(;;)

質疑応答が一段落したあたりでブラキの神官ルタードが重い口を開きます。
■ルタード To:みんな
……まったく気は進まんのじゃが、このルーインどのの墓を、掘り返して調べてみる必要があるかも知れんな。

■シーアン TO:ルタード
どうやら同じ事考えてたようだな(苦笑)。
棺がちゃんと納まってるのか・・・
納まってたとしても、棺の中まで開けて見ないといけねーだろうなぁ・・・。

■ポム To:みんな
調べなくちゃだな

■アイシャ To:みんな
うん。

■ルタード To:ウェイン
村長どの、お許しいただけるじゃろうか?
ルーインどのの魂は、神官の端くれであるわしが、及ばずながらお慰めしておきますので……。

■ウェイン To:ルタード
はぁ………どうでもいいですが、イールンさんなのですけど(^^;

(ホントにどうでもよかったりする(笑)
■ルタード To:ウェイン
あ、これは失敬。
お名前を間違っていては、鎮魂もなにもあったものではありませんな。
で、掘り返しについては……?

■ウェイン To:ルタード
それが今回の騒動に関連がありそうなのでしたら、もちろんかまいません。
では、掘り出しましょうか?せっかくですからショベルでも持ってきましょう。

言い終わるとウェインは駆け足で墓場をでて行きました。どうやら、先ほどのハンスの家に向かっていったようです。
それからしばらくするとショベルを3本担いで戻ってきました。
スコップはルタードとシーアンに渡されました。
(ちなみに筋力はアイシャの方が高かったりします・笑)
■ウェイン
いやぁ、お待たせしました。
では、始めますか?

シーアンは小さく頷くと、ショベルに足をかけました。
■ルタード To:バジル
バジルどの、すまんが、ちょっとこれを預かっていてくれるかな?
あ、けっこう重いから気をつけての。

■バジル To:ルタード
うん、いいよ。

バジルは軽い気持ちで手を出しましたが、そのあまりの重さに思わずよろけました。
■バジル To:ルタード
う…ぐっ、お、重い…。よくこんなの持って歩いてるなぁ。

■アイシャ To:バジル
だいじょうぶ?手伝おうか〜?

大斧をバジルに渡すと、ルタードもショベルを構えます。
■シーアン TO:ミュン
あ、俺も・・・(^^;。
ミュン、悪ぃけど、これ預かっててくれ。

ルタードにならい、シーアンも背中の大剣を渡した。
ウェイン、シーアンとルタードは墓を掘り返し始めました。土は予想より軟らかく思ったほど力を必要としませんでした。
十分くらい掘り続けると棺桶が見えてきました。それから棺桶の上面が完全に現れるまでもう十分くらいしかかかっていません。
普通の墓よりかなり浅めに埋められていたようです。
■シーアン TO:ルタード
・・・墓荒らしは・・・素手だったんかな。
一晩のうちに4体も掘り起こして・・・しかも運び出すなんて、たった1人で出来る事なんかな?

黙々と掘りつつ、質問と言うより独り言のようにつぶやいた。
■ルタード To:シーアン
よほどの体力と俊敏さとを兼ね備えてない限り、まあ無理でしょうな。
複数犯となると、目撃された不死の怪物らしきものは、ただの手下ということも考えられますな……。

あまりうれしくはない予想と、墓を暴くという行為のために、渋面を隠し切れずにいます。
■バジル To:ルタード&シーアン
新しいのだと匂いとか色々普通の感覚では辛いものがあるんじゃないかな。
まぁ、普通じゃこんなこと絶対しないだろうけどさ。

■ルタード To:シーアン&みんな
さて、この棺桶、いかがしますかな?
ま、開けるしかないですけども……。

ミュンは無言で頷きます。
■ミュン To:ルタード&シーアン&みんな
気を付けて下さい。アンデッドになってるかもしれませんから。

■バジル To:ミュン
えっ!この中に居るかもしれないの?

■アイシャ To:バジル
で、でもでもとっても静かだよ。
きっといないよ……いちゃヤだもん。

■シーアン TO:ミュン
一応・・・備えておいた方が良さそうだな。
俺の剣をくれ。

ショベルを置き、先ほど手渡した大剣を受け取ると、抜き放ちました。
■ポム To:ミュン
それじゃ、あたしが歌を歌ってやるぜ♪

一同、固唾をのんでゆっくりと棺桶のふたを開けました。アンデッドがでてくることを警戒し、ポムはレクイエムの準備もしていました。
しかし、一同の予想に反して、中にはなにもありませんでした。そう、なにもないのです。
棺の中に安置されているはずの死体さえも。
■ウェイン
あ………れ?
これも消えている………?

■シーアン TO:みんな
これは・・・消えたのか?
それとも骨さえも朽ち果ててしまったのか?

■ポム To:シーアン
朽ち果ててくれたんだったらいいんだけどなぁ

と言いつつポムは棺を調べます
■シーアン TO:ポム
でも・・・歯の骨も、頭髪すらもねぇ・・・。
こりゃ、消えたんだろうな(^^;。
(盗まれたのか、自ら這い出たのかはわかんねーけどな)

■バジル To:シーアン
他の人と同じって事か。ということは消えた死体は全部で5つになった訳だね。

■シーアン TO:バジル
今の所な。
ただ、この墓だけは他とは色々違うよな。
墓が古いし、棺が埋められたままになってるし、死体が消えた時期も古そうだ。
土が・・・固かったからな。

あくまで予想より土が軟らかかっただけで、やはりそれなりの強度はあったのです。
すくなくとも数日前に掘り返されて踏み固められたばかりではないと断言できました。
■バジル To:シーアン
考えたくないけどさ、この墓場にある死体全部が実は消えてるって事は無いよね…?

この一言は、シーアンをぎょっとさせたようです。
■シーアン TO:みんな
確かめてみる・・・か?(渋い顔)
だけど全部掘り起こすのは無理・・・と言うか必要ねぇよな。
やるとしたら、最初に荒らされた4体の次に、新しい墓・・・か。

■ルタード To:シーアン
……ううむ、わしはちょっとこれ以上はご勘弁願いたいですな。
「墓に埋められた遺体が消えることが、昔にも起きていた可能性が高い」というのが分かったということで、さしあたりよしとしませぬか?
墓の掘り起こし以外にも、まだまだわしらのやるべきことはあるでしょうし。

■シーアン TO:ルタード
俺も正直、掘り返したくはないんだ。
じゃ、次へ行く・・・か?

■アイシャ To:みんな
アイシャももう掘り起こすの嫌なの〜。
何か他の手がかりを探しに行こう〜。

■ポム To:シーアン&みんな
気になるとこがないことはないけど
あたしには隣とか掘り返した跡は見えないし
ここにこうしていても仕方ないかもな。うん

■シーアン TO:ウェイン
と言う事ですので、ヒーラーのレクナムさんの家に案内して下さい。
後、出来たら、今夜レクナムさんの家を間借りして見張りをしたいんですが、その事も聞いてもらえないでしょうか?

■ウェイン
案内といってもすぐそこに見えますけどね(^^;

と、ウェインが指さした先には小さな家−小屋ともいえるくらいの−がありました。
一行が入ってきた墓場の入り口から数十メートルと離れていないところにあります。
■ウェイン
それに、あの通り小さな家ですからみなさんが間借りできる空間があるかどうか(^^;
まぁ、私で役に立てることがありましたら、お手伝いさせてもらいますので………。

こうして一行は墓場をあとにしたのでした。

レクナムの家

 レクナムの家は比較的最近建てられた藁葺きの小屋でした。入り口は正面に一つだけ。南向き側に採光用と思われる小さな窓が一つだけあるっきりです。
 簡素な作りの扉をたたいてから数分………反応はありません。ウェインがもう一度強めにノックしてからしばらくして……扉の鍵が開けられるような音がして中から一人の男が姿を現しました。
■レクナム
どうしました?急患ですか?

頭は白髪と黒髪が半々くらい。中肉中背で顔は細め。顔の作りから40代半ばと判断できます。
一行を眺め回して自分が想像していたものとは違うことに気づいたようです。
■レクナム
………急患ではなさそうですね。何か用ですか?

■ルタード To:レクナム
急患でもないのに、突然の訪問、恐れ入ります。
わしらは、例の墓荒らしの一件について、村長どのから調査のご依頼をいただいてオランから参りました冒険者でございます。
つきましては、レクナムどのからお話をおうかがいできたらと思いまして、こうしてお訪ねいたした次第なのですが。

共通語の敬語表現にこれほど堪能なドワーフも珍しいかも知れません(笑)。
 ルタードが挨拶と用向きを言い終えるとレクナムの表情は若干曇りがちになりました。
■アイシャ
(あや?)

■レクナム To:ルタード
今ちょっと忙しいのですが………
あまり長くかからなければ………まぁ、いいですよ。

■ルタード To:レクナム
ありがとうございます。
ご心配なく、さほどのお時間は取らせませんので。

ルタードだけは、レクナムの表情の変化に気づいていないようです。
■シーアン TO:レクナム
で、早速なんだけど・・・墓が荒らされた晩、何か物音を聞かなかったかな?
もしくは何か見たとか・・・?

■レクナム To:シーアン
いいえ、私は夜は早めに床につくか、そうでなければ薬を作っているか………。その日は早く床についたので知りません。

■ポム To:レクナム
じゃぁ…
駐在さんが居なくなるまでに何か気になる事ってあったのかな?
あと駐在さん、何か聞いたり話したりしなかったかな?

■レクナム To:ポム
さぁ………特になにも………。

■ルタード To:レクナム
え〜、では、今回のような墓荒らしという事件について、どのように思われますかな?
うかがい知ったところによると、なくなった遺体の中には、以前レクナムどのご自身が手厚い施療をなさった方もおられるようですが。

■ポム To:レクナム
うん、村の人がすんごく感謝してるって聞いたぞ♪
で、すんごく優しい人だってきいちゃったぜ♪(えっへん)
事件、早く解決したいよな(^^)

■レクナム To:ポム、ルタード
そうですねぇ………早く解決してほしいものですねぇ………
私の治療も及ばず、キャリーさんも亡くなられてしまいましたし………

■バジル To:レクナム
ああ、あの若くて死んじゃった娘さんか…
レクナムさんは彼女とは個人的にも仲が良かったの?

■レクナム To:バジル
いえ、そう言う関係ではありません。
ただ、私のところに患者として来た以上は治るまで全力で治療しないといけませんし………

■アイシャ To:レクナム
お墓が荒らされた事がわかってから、
レクナムさんも村の人たちと一緒にお墓に行ったんですか〜?

■レクナム To:アイシャ
それは、もう。
村の一大事に立ち会わないわけには行かないでしょう。
なにより私の家の近くで起きた出来事でもありますし………

■アイシャ To:レクナム
そうですよねぇ。何か気がついた事とかなかったですか〜?

■レクナム To:アイシャ
い〜え………そう言うことに関してはそれほど詳しくはないので何とも………。

■ポム To:レクナム
最近北の外れに引っ越してきた人を見かけたり
直接話した事ってあるかな?

■レクナム To:ポム
いえ、見たことありませんけど………。

とりあえず、質問の嵐のピークは過ぎ去りました。
ポムは村長の家の時と同様に基本的な交渉の確認。
■ポム To:レクナム
レクナムさんにお願いがあるんだけどいいかな?(^^)

■レクナム To;ポム
はぁ、なんでしょう?

■ポム To:レクナム
よかったらあたし達を泊めて欲しいんだけどダメか?
いっぱい迷惑をかけるつもりはないんだ(わたわた)
あたし達は床でも寝れるし、屋根があって墓場が見えればいいんだけど…
そんな場所貸してもらえると助かるんだ
食事は…食事はなんとかなると思うし(^^)h

■シーアン TO:ポム
(ば、ばかやろ!
迷惑は”いっさい”かけません、とか言うんだよ、そーゆー時はっ!)

ポムはウェインを期待を込めた目で見て、えへへと笑いかけました(笑)
それに対してレクナムは引きつり笑いを浮かべました(笑)。
■レクナム To:ポム
ははは………はぁ(;^ー^)
ですから………ちょっと………忙しいのですが………

■ルタード To:レクナム
あの、なんでしたら、ご厄介になる罪滅ぼしに、お忙しいお仕事のお手伝いなどさせていただければとも存じますが?

■レクナム To:ルタード
はぁ………まぁ、手伝っていただけるのでしたら………
高度な薬の知識をお持ちでしたら、まぁ………。

■ルタード To:レクナム
それは……残念ながら、わしらではご期待に沿えませぬなあ……。

■ポム To:レクナム
うにに〜ぃ…
じゃぁな♪明日は大丈夫か?(^^)h

■レクナム To:ポム
ですから………薬の調合が結構大変ですので………。
もう何日かかかると………。

どうもレクナムの言葉はすっきりしません。
■ポム 
なんかすんごい薬作ってんだなぁ
さすが物知りって噂の人だぜ♪

■ミュン To:レクナム
どのような薬をつくっておられるのですか?
あ、すみません。僕は、オランの三角塔にいたことがありますから、ちょっときになって。

■レクナム To:ミュン
一応、診療に使うための風邪薬のようなものですけど………

バジルが部屋の中を見ると壷が火に掛かっているのが見えました。
■バジル To:レクナム
あ、ねぇねぇ、あの壷で薬を調合してるの?
わぁ、なんかすごいね、ちょっと覗いてみても良いですか?
僕、薬を作ってるところを見るのって初めてで、とても興味があるんです。

■レクナム To:バジル
はぁ………………
見るくらいでしたら………まぁ、かまいませんけど………。

レクナムが言葉を濁しているところにウェインが横から口を挟んできました。
■ウェイン To:ALL
あのぉ、依頼人の私が口を挟むのもなんですけど、レクナムさんもああ仰っていることですし………。
あまりお手数おかけするのもなんですから、………あまり無理は言わないで頂けませんかねぇ?

■シーアン TO:ウェイン
(あんたの口から頼んでもらえる筈じゃなかったんだっけ(--#?)
・・・そんな無理を言ってんのかな。・・・すまない。

シーアンの心の内を見て取ったか、表情の変化を読みとったか、ウェインの顔はよりいっそう申し訳なさそうな顔になりました。
■ルタード To:ウェイン&レクナム
ああ、失礼しました。ごもっともです。
ご気分を害されたようでしたら、ご容赦下さいませ。
仕事となると、がらにもなく、つい夢中になってしまうものでして。

■レクナム To:ルタード
あぁ、いえいえ………。

■アイシャ To:レクナム
えっと、あの…レクナムさん、1人で怖くないんですか〜?
アイシャならアンデットの出る(かもしれない)お墓の側に1人でいるのは怖いと思うですの〜。

■レクナム To:アイシャ
いえ………別に………。
死体は見慣れていますから………。

■アイシャ To:レクナム
そ、そっか。えっと…すごいですねぇ^^;
(アイシャは見慣れないも〜ん(;;))

■シーアン TO:レクナム
ただの死体なら・・・そうかもしれないが、モンスターだったら?
ただの死体が駐在さんを襲うわけはねーもんなぁ。
俺達はあんた・・・あなたの護衛もかねて、ここに泊らせて欲しかったんですけどね。ここが一番犯行現場に近いわけだし。

■レクナム To:シーアン
まぁ………でも実際にはなにも起きていませんし………。
なにより、この家の間取りをごらんになりますか………?

言うと、レクナムは家の中がよく見えるように戸口から一歩退きました。
確かに一人がぎりぎり生活していける程度の空間しかありません。地面に雑魚寝しても二、三人が寝られるかどうか………です。
■レクナム
ごらんの通り、かなり狭いですし………。
ちょっと無理ではないか………と。

■ポム To:レクナム
ずっと薬とにらめっこなんて大変だよな
気晴らしに誰かとお喋りしたくなったら呼んでよ♪
遠慮はしなくていいぜ♪(^^)

■レクナム To:ポム
はぁ………では、薬が作り終わったら………。

■ポム To:レクナム
うにに〜
そうだ、村で魔晶石を見付けたって話しを聞いたんだけど
何処らへんにあったか知ってる?

■レクナム To:ポム
さぁ……見つけたのは私ではありませんし………。
ところで………そろそろ、いいでしょうか?薬が焦げ付くと困りますので………

■ポム To:レクナム
あともう一つ
見付けたの誰か知ってる?

■レクナム To:ポム
私はちょっと鑑定しただけですから………覚えていません。

ここでようやく質問の嵐が終わりました。
■ルタード To:レクナム
お時間取らせないと申しながら、ずいぶんとお相手いただいてしまいましたな。
それでは、このあたりでおいとまさせていただきます。ご協力、誠にありがとうございました。
何か気づかれたこと、思い出されたことなどありましたら、よろしくお願いいたします。

■レクナム To:ルタード
はぁ、わかりました。
それでは………

それからレクナムはそのまま扉を閉めて家の中に戻りました。
家の中からは再び物音はほとんど聞こえなくなりました。
■ポム To:ウェイン
お喋り好きじゃないのかな
楽しんだけどな…
レクナムさんっていつもこんな感じ(^^)

■ウェイン To:ポム
いえ、いつもはもっと何というか………こう………はっきりしゃべる人なんですけどねぇ。
忙しいときなどは口数が少なくなる方ですので………
多分、今は忙しいのでしょう………。

■シーアン TO:ウェイン
あまり、この事件の解決に積極的・・・と言う感じは受けなかったな、正直言って。

さて、これからだけど、ウェインさんに頼みが3つあるんだ。
1つ目、最近引っ越してきた人の家を教えてくれ。
2つ目、村人にしばらく墓場に入らないように注意してくれないかな。墓荒らしと駐在さんの行方不明の事件が解決するまで、その・・・危険だからさ。
3つ目、しばらく食事と寝床の面倒、頼みます(^^;

■ウェイン To:シーアン
あ、はい。その人は村の北のはずれを少し行ったところに住んでいます。
周囲の家とは独立して建っていることと家の外見がかなり傷んでいますからすぐにわかると思います。
危険でしたら、今からすぐにでも村のものには墓場に立ち入らないように言っておきますので。

あと、食事と寝床の方ですけど………先ほどは私の方から差し止めたりして申し訳ありません。
あの人があのように周りとの接触を断ちたがっているとき時は、周囲になにが起ころうと全くお気になさらないようでして………。患者が言った場合は別ですが。
以前何回か同じようなことがあったのですが、そう言うときはたとえ私でもなにを言っても全く無関心のようでして………。
お役に立てなかったお詫びというのもなんですが………私の家と食事でよろしければいくらでも。


■ルタード To:ウェイン
滅相もない、お気になさらないで下さい。
“長”というのは、いろいろと気を回さねばならないことが多い立場でしょうから。
とは申せ、食事と休息については、ご遠慮なくお言葉に甘えさせていただく所存ですが(笑)。

■ウェイン To:ルタード
いやはや、ホントに申し訳ありません。
では、寝泊まりするところは準備しておきますので、本日の調査が終わりましたら私の家に戻ってください。

■ルタード To:ウェイン&みんな
では、お手数ですが、村長どのには村のみなさんに墓場に立ち入らないようにふれ回っていただくのをお願いして、わしらは最近引っ越してきた方の家に向かうとしよう。

■ポム To:みんな
うに♪行こうぜ♪

とりあえず、レクナムの家の前を離れる一行でした。


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GM 大石
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