シャールンの家 |
シャールンの家は相変わらず閑散とした場所にありました。
昨日、一昨日に来たときと同様、相変わらず周囲に人気はありません………でしたが、中で何かが起きたのか、バジルが挟まれた扉が開いていました。
■バジル |
うっ……あれを見るとなんだか身体が痛くなるよ。 今って、まだ夜じゃないよね?扉が開いてるのって…変な感じ |
■ルタード To:ポム |
……罠でも仕掛けておくべきじゃったかの? |
■ポム TO:ルタード |
そうかもしんないけど、ここに来たのあたしの兄弟だろ 上手くかかってくれたかどうだかだ |
肩を竦める。
■バジル To:ポム |
そりゃそうだ。 |
■ミュン To:ルタード |
まだ中にいるかもしれません 入ってみましょう。 |
■ポム TO:みんな |
だな |
ポムは警戒しつつこっそり扉から入ると、一階を見て回った。
しかし、何事もありませんでした。
■シーアン To:みんな |
・・・やはり下か。 くそっ、嫌な予感がするぜ。 |
■バジル To:シーアン |
階段狭いから前と同じにして降りよう。 シャルーンさんに何事もなければいいんだけど…… |
一行が階段を下りると、昨日見た地下室とは違う光景が目に映りました………。
中には大勢の人がいました。一行が全員はいると多少狭く感じるかもしれません。
グラスランナーのが一人、人間の最近青年になったばかりと思われる少年が一人、女が一人、青年が二人。
そして血に染まったレイピアを手にし、全身返り血でまみれ、顔に奇妙な模様が書き込まれた男が一人いました。彼は、胸に銀のブロードソードを突き立てて倒れ伏しているシャールンを見下ろしていました。
先頭のシーアンが足を踏み入れると同時に、血まみれの男は振り返り誰何の声を上げました。
■血まみれの男 |
誰だっ!? |
■シーアン TO:血まみれの男 |
俺達は村長の依頼を受けてやって来た冒険者だ。 あんた達はファリス神殿の者か? |
■血まみれの男 TO:シーアン |
……そうとも言えるし、違うとも言える。まあ、どっちにしろおめぇらにゃ関係ねぇこった。 |
■ルタード To:シーアン&血まみれの男 |
いや、おそらくはおこがましくも「冒険者」を名乗る、野党か追いはぎといったところでしょう。 でなければ、無抵抗のはずの人を見境なく殺すはずがありませんからな。 |
そこに相手の仲間内で声がかかりました。
行き過ぎを感じ取ったようです………。
■女剣士 To:血まみれの男 |
おいっ…シャーナス |
■ポム To:ルタード |
シャールンがお願いしたんじゃなけりゃ それに頷きたい状態だな |
■血まみれの男 TO:ルタード |
……おーおー、勝手な事言ってくれるじゃねぇか、言いたいことをずけずけとよぉ……。 |
ルタードはみなぎる怒気を隠そうともしません。
そのとき同じ部屋にいた少年が叫びました。
■少年 To:冒険者 |
何にも知らないくせに! |
■ルタード To:少年 |
さよう、わしらは無知でな、シャールンどのが狼になってしまう不治の病に苦しんでいて、自ら死を望んでいたことくらいしか知らん。 そういう事情を知っているにせよいないにせよ、おぬしらやわしらのような第三者が、勝手にシャールンどのの命を奪っていいという道理や理由が存在するということなど、とても知りうるところではないの。 |
■少年 To:ルタード |
じゃぁ...おじさんなら、この人を助けられたの? 助ける方法があるなら、僕らだってこんな... |
■ルタード To:少年 |
つまり、助けられないから殺したというわけじゃな。 わしはそんなことをする「勇気」も大義名分も持ち合わせておらんから、せいぜいシャールンどのと一緒にもがいてみようと思っておったのじゃがの。 まあ、もはやおぬしらを責めてもはじまるまいて。 |
■血まみれの男 To:ルタード |
責めてもはじまるまいてだぁ?はっ、その口調でねぇ。嫌味や皮肉たっぷりに責められてる気がするがまぁ、そういう事にしておいてやらぁ。 |
犬猿の仲とはまさにこのことかもしれません(苦笑
■血まみれの男 To:みんな |
他に何か聞きてぇ事ぁねぇのかい?あるんだったら手短に願いてぇな。 |
■シーアン TO:血まみれの男 |
シャールンにまだ息があるなら話をさせてくれ。 |
■血まみれの男 TO:シーアン |
息なんざねぇよ。一太刀であの世へ送ってやったわ。苦しむ暇なんざ無かったはずだ。 俺がそんなへまするような男に見えるか? |
そう言い捨てた男は身長180cm弱、少しやせた体格をしていましたが、腰に身につけたバスタードソードからして、かなりの筋力の持ち主であることが感じられます。
技量もシーアンに匹敵するかもしれません。
しかし、その男、よくよく見ると顔の模様は模様と言うより、眉毛が繋がってナマズ髭を書き加えられて等々の落書きでした(笑
■グラスランナー TO:血まみれの男 |
……ちょっと見える……。 |
■ポム To:グラスランナー |
うに |
………(笑
■血まみれの男→落書きの男(笑 To:グラスランナー2人 |
……おいこら、そりゃどういう意味だ? |
漫才はさておき、凄惨な光景にアイシャは思うところがあったようです。
■アイシャ |
……ひどい。 |
そう呟くと返事を待たずにシャールンに駆け寄りました………が、男の言うとおりもはや息はありませんでした。
■グラスランナー TO:アイシャ |
……触らないで……。 ……持って帰るんだから……。 |
■ポム To:グラスランナー |
触るくらい、いいだろ兄弟 ケチくさいぞ |
■グラスランナー To:ポム |
……馴れ馴れしいのね……。 特別に見るくらいなら許してあげる、、、今度だけよ。。 |
■ルタード To:グラスランナー |
「持って帰る」とは、亡骸をまるでただのモノのように言いおって。 |
ポムもアイシャの横に立ってシャールンを見ました。
■少年 To:アイシャ |
...これはこの人が望んだことなんだよ。冒険者のお姉ちゃん |
■女剣士 To:アイシャ |
ひどいよな…… |
なにやら他人事のように後ろから声を投げかけています(笑
しかし、それらの言葉はアイシャの耳には周囲の声は届いていないようでした。
シャールンの傍らに跪いたまま一心に祈りを捧げてました。
■ポム To:シャールン |
どうにかしたかったけど……。 結局、こうなっちゃったな…シャールン ちょっとは楽になれたのか? |
■ルタード To:ポム |
死への恐怖を克服するために、死体を漁る狼藉を繰り返す魔術師と、苦しみ抜いた末に、自ら進んで死を受け容れた神官。 わしにはどちらも容易には納得しがたいがな……。 ま、こうなってしまった以上、わしにできるのはこれくらいしかないの。 |
ルタードは、シャールンの胸に突き立っているブロードソードを引き抜くと、床に静かに置きました。
そして、印をきり、鎮魂の祈りを捧げました。
■バジル To: |
ゆっくりと眠れますように。 |
バジルも傍らで精霊に願いました。
■シーアン TO:シャールン |
・・・俺達が戻ってくるまで誰も入れるなってあれほど約束したじゃねぇかよ・・・。 ちゃんと事件が解決した事も報告したかったんだぜ。 オランの友人へ言い残す事があったらそれも伝えてやりたかった。 俺達が知らないうちに、知らない野郎に殺られちまうなんてあんまりじゃねぇか。 |
それまで黙っていた青年がルタードに話し掛けました。
■青年 To:ルタード |
違うな、シャールンは村の駐在を殺したワーウルフを相打ちで倒し、最後まで聖騎士たる事を選んだんだ。 あんたも、神官の端くれならその気持ちを分かってやりな。 |
見ると、チャ・ザの聖印を身につけている。
■ルタード To:青年 |
理解しようとはするさ。ただ、納得するのは最後までできんじゃろうな。 神官として、そして“ひと”としての考え方の違いじゃから、仕方あるまい? |
青年はそれには肩をすくめるだけでした。
■グラスランナー To:ポム |
ワーウルフは悪い奴だから死んで当然なの、、、 ・・・ファリス様もそう言ってるわ。、。 |
■ポム To:グラスランナー |
ほんとにワーウルフだけ倒せたらよかったよな |
■バジルTo:ポム |
ほんとにね |
■ポム To:青年 |
シャールンの親友の事は知ってるか? リロイって人なんだけど? |
■グラスランナー To:ポム |
シャールンはリロイの馬車に積んで帰るの。 別に約束はしてないけど、近くまで来てるから・・・・ |
■ポム To:青年 |
ならいいんだ |
■女剣士 To:仲間 |
さ、帰るぜ。用事は終わった。 あんたらの仕事がなにかしらねぇがここにはもうなにも無いぜ。 |
■青年 To:女剣士 |
ああ、そうだな。 |
■シーアン TO:女剣士 |
―――ちょっと待て。 ファリス神殿からの正式な依頼だと言う証拠はあるんだろうな? |
シーアンに声をかけられ、階段を上がろうとしている途中で足を止めて振りかえりました。
■女剣士 To:シーアン |
あったとしてもあんたらに見せる気も無いし、義務もねぇ。 おれたちは自分たちができる限りのことをしたんだ。 |
それだけ言うと階段を昇り出します。
■シーアン TO:女剣士 |
わかってねぇようだな。 俺達から見たらお前らは不法侵入の上に殺人の罪を犯した犯罪者なんだよっ。 ここにいる村長にも見せられないって言うのか? |
■女剣士 To:シーアン |
……おれから言うとあんたはただの冒険者だな。 |
■落書きの男 To:女剣士 |
おい、こらちょっと待てよ、クリシュナ。 |
そういうと階段を上っていこうとする女剣士を呼び止めようと近づきました。
■女剣士 To:(独り言) |
あーあ、あんたとこんな形で会うなんてなぁ…ついてねぇ…… |
■血まみれの男 |
つ…ついっ……どういう意味だ?、そりゃぁよお。 |
どうやら仲間の言動にとてつもないショックを受けたようですが、それはさておきましょう(笑)
■血まみれの男 To:シーアン |
ああ、殺人許可書まがいの依頼書ならもらってるぜ。えーと、たしかシンシアが持ってたはずだ。見せてやれ。 |
■シンシア To:血塗れの男 |
……命令しないで……。 私が言うこと聞くのはファリス様とお父様だけよ。 ……でも、お願いするなら見せてあげるわ、ちょっとだけ。。。 |
といいつつ、グラスランナーの女性(シンシア)は懐から、依頼書を取り出しました。
よくよく見ると、彼女はファリスの聖印を首からさげていました。
■バジル To:独り言 |
グラスランナーの神官……? 今まで見たことない組み合わせだなぁ |
■シンシア To:シーアン |
神殿の決定はファリス様の言葉と一緒よ、、、だからこれはいいことなの。。。 シャールンは父なるファリス様の元に還ったの。 ・・・全てはファリス様の御心のままに・・・ |
■ミュン To:女剣士 |
すこしだけ教えて下さい。 彼は、最後に何て言っていましたか? |
■血まみれの男 To:ミュン |
俺が斬る間際の言葉は神への祈りの言葉だったよ。詳細までは覚えてねぇがな。 |
■シンシア To:ミュン |
あと、最後に書いた報告書があるわ……。 |
■バジル To:シンシア |
良かったらそれを見せてもらえませんか? |
■シンシア To:バジル |
それはダメ・・・。 ファリス神殿に着くまで誰も見てはいけない、。、 どうしても見たいなら神殿に来なさい。 依頼書はこれよ。。。 |
そうして提示された依頼書は以前シーアン達が銀の網亭で見たものと同じものでした。
しかし、その依頼書には以下のように書き足されてありました。
「捜索対象が偽物、もしくは乗り移られている可能性あり。その際は依頼の趣旨は退治となる。そのとき対象が万が一本物だった場合、引受人が善意だった場合はその責を負わず」と。
■ルタード To:バジル |
最後のただし書きは、誰が書いたのかは知らぬが、ひどいものじゃな。 これではまさしく「殺人許可書」以外の何物でもないわ……。 |
■落書きの男 To:みんな |
さて、そろそろ行くか。ここを出る準備をしろや。ああ、シャールンは俺が連れていく。先に行っててくれ。 |
落書きの男がシャールンの死体に背負い袋から出した毛布を掛け、そのまま背負って部屋を去ろうとします。
■ずっと黙っていた男 To:落書き男 |
俺も手伝うぜ。最後にへましたみて〜だけど、結局は村人を救うためだろ?ほったらかしってのもひで〜からな。表で埋葬してやろうぜ。村長もそれでいいだろ? |
■落書きの男 To:村長 |
村人を襲ったワーウルフが勇気あるファリス神官によって退治された。が、神官もその戦いで命を落とした。そうだろ? |
■ウェイン To:落書きの男&黙っていた男 |
は………はぁ………はい。 そういうことで………。 |
村長の返答はやはり何とも煮え切らないようなものでした。
落書き+血まみれの男に唐突に質問を振られたこともあるでしょうが(笑)
話がまとまると他の冒険者の一行はそのまま地下をでていこうとしました。
■シーアン TO:ウェイン |
行かせるのか、村長? 依頼書は確かなようだが、一言の断りも無しに村人を殺されたのはどうする? |
対するウェインは
■ウェイン To:シーアン |
は、はぁ………でも、一応ファリスの神殿からの依頼………ですし……… |
返答も何とも曖昧なものです。
村人を殺されたことは事実であるものの、彼にしてみれば村に被害を出したワーウルフを退治してくれた人たち、というわけでもあるのです。
どう反応すればいいのか、自分でも迷っているのでしょう。
■シーアン TO:ウェイン |
・・・・・・わかった。 村長がそう言うなら・・・それでいいさ。 |
村長という言葉でクリシュナ(女剣士)は足を止めました。
そして一旦振り向いて村長の顔を見ると、シーアンと村長のすぐそばまでやって来ました。
■女剣士 To:村長 |
………村長? そうかあんたが村長か。シャールンからのあんたにって頼まれてたんだ。 駐在の遺品らしい。…確かに渡したぜ。 |
遺品(ずだぼろになった服と剣)を渡した後、不意に近くにいたシーアンを見ました。
しばらくの間、にらむように見たあと、再び何も無かったように視線をはずして階段まで戻っていきました。
■バジル To:シーアン |
知り合い? |
■シーアン TO:バジル |
? 知らねぇなぁ。 俺の顔に見惚れてたんじゃねーの(笑)? |
■ポム To:シーアン |
言ってるぜ(笑) あたしには威嚇に見えたけどな(にやり) |
アイシャが何か言いたそうにしていたが口には出しませんでした…。
■ルタード To:シーアン |
……さて、わしらもそろそろこの場からおいとましましょうか。 |
■ミュン To:みんな |
そうですね、あまり長く居てもしかたありませんし、次の事もありますから。 |
■ポム To:シーアン&みんな |
そうそう、裏庭の駐在さん ちゃんとお墓に埋めてあげないとな |
こうして一行は煮え切らない思いをそのままに地下室をあとにすることになりました………。
ロウン村 |
一時は険悪な雰囲気になったものの、他のパーティーとは特に小競り合いもなく、話し合いは終わりました。
他の冒険者パーティーが家から去ったあと、一行は駐在さんの遺体を掘り起こしました。 それにはあちこちには獣の噛み痕や爪でえぐられた痕が残っていました。
多くの村人が見守る中、駐在さんの遺体と共に他のパーティーから引き渡された遺物−剣と鎧などの装備一式−も埋葬されることになりました。
■ルタード |
迷うことなく、魂が神の身許にたどりつかんことを……。 このところ、鎮魂の祈りばかりじゃな。 |
シーアンの傍らでアイシャも駐在さんのために祈りを捧げている。
■ポム To:駐在 |
いっぱい痛かったろうな よく眠れるように歌ってあげるよ |
ポムは竪琴を取り出すと、埋葬される痛々しい遺体にレクイエムを奏でました。
■バジル To:駐在 |
今度は遠くから村を見守っていてあげてね |
■ミュン To:埋葬しようとしている人達 |
あれ!すみません。ちょっと、その剣をみせていただけませんか? |
■村人(代表) To:ミュン |
は? え、えぇ。構いませんよ。 |
許可をもらって今埋葬されようとしていた剣を手にとってもう一度ミュンは眺めてみました。
その目つきすぐに大きく見開かれました。
■ミュン To:みんな |
やっぱり・・・この剣、魔法の剣ですよ! |
■シーアン TO:ミュン |
えっ、魔剣っ?! |
魔剣と聞いて、つい興味津々と言った感じになりました。しかし、駐在と個人的な付き合いがあったわけでもなく、埋葬するのはもったいないと思いつつも、それをくれとは言えなかったようです。
■シーアン TO:みんな |
あ、す、すまねぇ。大声出しちまって。 儀式を続けてくれ。 |
■ポム To:ミュン |
これが魔剣かぁ… |
ポムは歌の種になると思ったのかシーアンの想いをよそに、ミュンが持っている魔剣を観察したり触って見てたりする。
■シーアン |
(この先、いつお目にかかれるかわからねぇが・・・あれは埋葬品だもんな。あれがなきゃ、ロットもあの世で嘆くかもしれねぇし・・・。 いつか自分の力で見つけてやるさ。) |
葬儀が終わると、一行は一旦村長の家に戻って荷物を回収しました。
依頼もなんとか終わったので、オランへの帰路につこうとするところです。
その前に村長がもう一度挨拶にやってきました。
■ウェイン To:ALL&シーアン |
このたびは本当にお世話になりました(_ _) 収穫はすぐに終わりますので依頼料はすぐにお持ちしますので………。 あとハーブ………どうします?(^^; |
■シーアン TO:ウェイン |
あ、ハーブか・・・。 ウェインさんのおまかせで、種を数種類いただけますか? オランでなじみになってる親父さんにもってってあげたら喜ぶだろうから。 |
■ウェイン To:シーアン |
はいはい、少々お待ちを……… |
言うと、村長は家の裏に回っていきました。
しばらくすると、箱いっぱいに入った種を抱えるようにして持ってきました。
■ウェイン To:シーアン |
え〜と、各種ミントにバジルにセージにセボリーに………(以下延々と続く) 好きなだけ、なんでしたら箱ごとどうぞ(^^(笑) |
さて、ハーブの受け渡しが一通り終わったところでルタードが村長に声をかけました。
■ルタード To:ウェイン |
このような事件が起こって、これからしばらくは何かと大変でしょうが、みなさんと力を合わせて乗り切って下さい。 それこそが亡くなった方々への最高の供養となるでしょうから。 |
■ウェイン To:ルタード |
あ、はい。ありがとうございます。 その言葉を励みに頑張っていきますよ(^^ |
■ルタード To:ウェイン |
わしらはたいがい、オランの街におりますので、何かお困りのことがありましたら、遠慮なくどうぞ。 この通りの微力ですが、できる限りのお力添えをいたしたいと存じます。 |
■シーアン TO:ウェイン |
レクナムの野郎はもうここへは来ないと思うが、もし何かあったらアフターケアとして、(格安で)やらせてもらうぜ(笑)。 |
■ウェイン To:シーアン |
あ、はい。そのときはよろしくお願いします。 |
■アイシャ To:ウェイン |
お世話になりました(ぺこっ) |
その心を反映してか口数も少なかったアイシャだが、お別れの時には笑顔で挨拶をしました。
■バジル To:ウェイン |
また呼んでもらえたら、ウェインさんの手料理が食べれるしね♪ それまで元気でいてくださいね〜 |
■ウェイン To:バジル |
えぇ、わたしの料理でよろしければいつでも(^^ |
■ポム To:バジル&ウェイン |
やったぜ♪よかったな♪(^^) いろいろありがとう、ウェインさん♪(^^)/ |
■ウェイン To:ポム、ALL |
どういたしまして。 それでは皆さんお気をつけて……… |
こうしてウェインをはじめとした村人達に見送られて、一行はロウン村をあとにしました。
それぞれ複雑な思いを胸に、オランに向かう街道を南下し始めています。