SWPBM#45

命運の諸刃(仮)

Chapter11:隣人と不可解な行動

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レクナムの家

村長の家を離れた一行はレクナムの家にやってきました。
相変わらず墓場の横に一軒だけぽつねんと建っていてお天道さんの下でも多少寂しいものが感じられます。
家の扉はやはり閉まっているようです。
■ポム To:レクナム
こんにちは〜!

■バジル To:レクナム
レクナムさん居ますか〜?

ポムは元気よく扉を叩きました。
するとやはりしばらくしてからレクナムが姿を現しました。
■レクナム To:ポム
こんにちは………どうかされましたか?

■ポム To:レクナム
レクナムさん、忙しい?
あの後からいろいろあって、聞きたい事出来たんだ
風邪薬の側に移動してもいいから聞きたいんだ
ある病気の事とか結構あるんだけど…

■レクナム To:ポム
病気についてですか………どうぞ。病に関して私で力になれるのでしたら何なりと………。

と、レクナムはポム及びに周りにいた人を中に招き入れました。
■シーアン TO:レクナム
病気以外の事でもまぁちょっとあるんだけどさ・・・。

家の中に入りきれなかったルタードは、表でこくこくとうなずいています。
■シーアン TO:レクナム
昨日聞き忘れたんだけどさ、最近狼の鳴き声を聞いたことはなかったか?

■レクナム To:シーアン
いいえ。聞いたことないですよ。

■シーアン TO:レクナム
ふーん、そうか。
(本当にシャールンの事は知らないのか・・・)

■ポム To:レクナム&みんな
で、肝心な病気のことなんだけど
人間が狼になっちゃうって病気知ってるかな?
何だっけ?ら、らいんろーぷだったっけ?

困った顔でみんなを見ます。
■レクナム To:ポム
はぁ、ライカンスロープですね。それがどうかしましたか?

■ミュン To:レクナム
貴方は、ライカンスロープに感染した患者を診察されたことはありますか?また、それに関することで、相談を受けたことがありますか?

■レクナム To:ミュン
いいえ………ありませんよ。なぜです?

■ポム To:レクナム
その、ライカンスロープの治療の仕方とか詳しい?

■レクナム To:ポム
発症する前なら治せないこともないですけどねぇ。一度発症してしまったら、不治だといわれていますねぇ。

■ポム To:レクナム
やっぱり治す方法ないのかな…

レクナムは難しそうな表情で答えます。
■レクナム To:ポム
ええ………今のところは無理でしょう………。

■ポム To:レクナム
レクナムさんは、ここにくる前からずーっとお医者さんだったの?

■レクナム To:ポム
そうですよ。薬や医療の技術は一朝一夕で身に付くものではありませんからねぇ。

■ポム To:レクナム
たった独りで危険な病気に、苦しんでる人がいたらどうしたらいいと思う?

今度は不思議そうな顔をして答えてきました。
■レクナム To:ポム
危険な病気………?
周囲に被害をもたらさないよう隔離するのが一番でしょうねぇ。それで治るまでは担当の医師のみが看病する事に成るでしょうねぇ。

■ポム To:レクナム
それがライカンスロープみたいな病気だったらどうしたらいいと思う?
治らない…んだよね?

■シーアン TO:レクナム
話はちょっと変わるけどよ、この家の裏手に隠し扉があるよな?
あれはレクナムさんが作ったのかい?

■レクナム To:シーアン
隠し扉………?
さぁ………知りませんねぇ。

といいつつも、微妙な表情の変化は隠しきれなかったようです。
■シーアン TO:レクナム
・・・・・・(何か隠してるって気がするんだよなぁ)
そうか、ならこじ開けても関係ねーよな?
ちょっとうるさくするかもしれねーが、許してくれよ。

■レクナム To:シーアン
ええ、構いませんよ。
私の関与するところではありませんし………。

しかし、やはり顔は微妙に引きつっていたりします。
■ルタード To:シーアン
シーアンどの、レクナムどのの了解は取れたのですな?
さっそく始めることにしますが、よろしいですかな?

大声で言うと、いまにも裏手に回って行きそうな素振りをします。
■アイシャ To:レクナム
レクナムさん、何か顔がヘンだよ〜??

やはり顔を引きつらせつつも答えてきます。心なしか、言動にもちょっとどもりが見え始めたり………。
■レクナム
は、はは………顔が変なのは今になって始まったことではありませんからねぇ。
そ、それより作業するなら頑張ってくださいね、はははは(^^;

■アイシャ To:レクナム
あ、違うです(あせっ)
顔がヘンなんじゃなくて、顔がヘンだったですの…あやや、違うです〜(;;)

■ポム To:レクナム&アイシャ
ちがうよレクナムさん
アイシャは顔が変じゃなくて
表情が変だって言いたかったんだ。きっと
なっ、アイシャ?
それと笑い声とかもちょっとおかしいぞ

■アイシャ To:ポム
そうなの〜^^;

言いながらコクコクと首を振っています。
■レクナム To:ポム
(^^;;
まぁ、あんまり気にしないでください。
体調が悪いわけではありませんから。

■ポム To:レクナム
何か気になっちゃうぞ
体によくない事しちゃダメだと思うな
あたし達の頭は石で出来てるんじゃないんだ
レクナムさんもそう思うだろ?

しかし、何を言ってもレクナムの態度は今ひとつぱっとしません。
■レクナム To:ポム
はははははは(^^;
時間が経てば治りますよ(^^;

■ポム To:レクナム
そうだ、穴の中に危険なものがあったらいけないから
あたし達が戻るまで戸締まりキチンとした方がいいと思うな

■シーアン TO:レクナム
・・・・・・じゃ、また後でな。

■レクナム To:シーアン
は、はぁ、また後ほど………

■ポム To:レクナム
やっぱり、お話が一番の薬って感じだ
いろんなお話しような(^^)/

というわけで、シーアンは先に小屋を出ました。
■ルタード To:シーアン
どうでした、レクナムどの、慌てたりしてましたかの?

■シーアン TO:ルタード
裏手の扉なぁ・・・明らかに何か隠してる様子なんだけど、話そうとはしないんだよな(苦笑)。
でも、”壊そうがどうしようが自分には関係ないです”だとよ。

■ルタード To:シーアン
それでは、このふたを壊してしまいましょう。
本当はこういう乱暴なのは好きではないのですが、この状況では仕方がありませんからな。

ルタードは両手で大斧を構えると、鋼鉄製の石突きでふたを激しく突き始めます。
斧をたたきつけたその場所からは鈍い音が響いてきました。しかも、かなり堅さのようです。しかし、幸いなことに木材のようでした。
ついでにクリティカルして二回りしたルタードの斧は、勢い余ってその蓋を一撃で真下に吹っ飛ばしました(笑)
■バジル To:ルタード
う…わっ!すごーい!!

■ルタード
おっと、力加減を誤ってしもうたわい。

■シーアン TO:ルタード
すっ・・・げぇ!

誰が”乱暴なのは好きじゃない”んだ(笑)?

■アイシャ To:ルタード
ルタード、力持ちなの〜。すごいねぇ。

■ポム To:ルタード
さっすがぁ〜ってヤツだな(笑)

そこは手で掘られた穴のようでしたがかなり広く掘られており、人一人が普通に歩いて勧めるくらいの広さでした。
緩く傾斜しながら大きく螺旋状に下に向かっていってるようです。
■バジル To:みんな
一人位しか通れなそうだけど、前と同じ並び順で降りる?

■ルタード To:バジル&みんな
わしはそれでかまわんけども?

■シーアン TO:みんな
俺もそれでいいぜ。

■アイシャ TO:みんな
えっと、先頭がシーアンで、ポム、アイシャ、バジル、ミュンで、最後がルタードだよね〜。
アイシャもいいよ〜。

■ポム To:シーアン
いいぜ♪

■ルタード To:みんな
では、まいろうぞ。
あ、誰か明かりを用意したほうがよいかも知れんの。

■ポム To:みんな
それ、あたしも思った!
何がいるか解らないだ警戒しなきゃだぜ
誰かたいまつ持ってる?

■バジル To:ポム
僕持ってるよ。
炎の友達は一緒にいると心強いし、点けて持っていこう。

というわけで、暗闇に誘われるままに一行は地下へと潜っていきました………。

地下

ルタードの号令を合図に一行は階段を下り始めました。
階段は大きく右に旋回しながら下に向かっていってます。その階段のような通路が大きく一周したところで正面に木製の障害物が通路いっぱいに立ちはだかっていました。
■ルタード To:シーアン
おっと、止まってしまったわい。
シーアンどの、どうし……おや、また行き止まりですか。

■シーアン To:みんな
なんか目の前によぉ、邪魔なもんが・・・。
なんだこの板は?扉・・・には見えねーが、通路を塞いじまってるんだ。

■ポム To:シーアン&みんな
どうする?叩き壊す?あたしが調べた方がいいかな?

 ポムは障害物の方を警戒しつつ覗きました。 障害物越しに微妙に腐敗臭を交えて、その他奇妙な匂いが漂ってきていました。
 扉越しに何となく違和感を感じます。
■ポム To:シーアン&みんな
うっ、臭いっ!
向こうから腐敗臭とか変な臭いがするぞ
それに何か変だ…向こう側が何か変な感じがする
何だろう?

■バジル To:ポム
腐敗臭?

 バジルは思いきり鼻から空気を吸い込んでみましたが、焦げ臭い松脂の臭いで胸を一杯にしただけでした。
■アイシャ To:みんな
アンデットさんがいるのかも。

■シーアン TO:ポム
(武器を構えつつ)
調べられるか?

■ポム To:シーアン
なーんかイヤな感じなんだけどなぁ…(^^;
しょうがないな、ちょっと待ってて

■ミュン To:ポム
気を付けてくださいね。ポム。

 こくこくと頷いてから障害物を調べるため、狭い通路の中を四苦八苦しながら位置を入れ替えて、ポムはなんとかシーアン前のまでやってこられました。
 まず障害物の反対側から来る気配に耳を研ぎすませます。その耳に入ってきたのは、何者かが障害物の前になにやら積み上げていっているような音です。
その音は高いところまで積み上がったような音とともにやみました。
障害物そのものはそれほど頑丈な材質ではないようです。どうやら反対側にバリケードの要領で重量物が積まれているのでしょう。
■ポム To:シーアン&みんな
障害物の板は頑丈じゃないからすぐ壊せそうだけどな…
その後にまた壊さなきゃいけないもんが出来たみたいだぜ
この板の直ぐ向こうで何か積み上げる音がしたんだ。
重いものを動かしていた誰かって言うか、何かがいるみたいだ
どうしょう?

■アイシャ To:みんな
さっきルタードが扉を壊した音で、アイシャ達が来るのがわかったから、バリケード作ってるのかな〜?なんで逃げるんだろ〜?
モンスターならそんな事しないで、襲いかかって来たりすると思うんだけど…違うのかな〜?

■シーアン TO:アイシャ
俺らにびびってんだよ、きっと(にっ)

 楽観的に笑って見せたが、心の中では”何かの罠か?”と自分がびびっていたらしい(^^;。
■アイシャ To:シーアン
あは、シーアンがいれば安心だね(にこっ)

■シーアン To:みんな
どうする?
壊せられっかな(^^;;;?

■ルタード To:シーアン
もはや、「乱暴なのは……」などと言っている場合でもないでしょうしな。
シーアンどの、ひとつ思い切りお願いします。

 ミュンも頷いています。
■アイシャ To:シーアン
シーアン、気をつけてね。

■シーアン TO:
・・・っと、これ(グレソ)を振りまわすスペースはねぇか・・・。
悪ぃ、誰かこれ持っててくれ。
みんなもちょっと下がっててくれな。

こうなったら蹴り壊す!

■アイシャ To:シーアン
アイシャ持つよ〜。

 アイシャは、剣を受け取り、後ろに下がりました。
 通路が狭すぎて武器が使えないため、跳び蹴りの要領で少し下がっては蹴込み始めました。
 一発、二発、三発………(出目が悪かったこともありますが・笑)障害物はなかなか崩れません。
 四発、五発………そして渾身の力を込めた六発目をたたき込んだところでようやく大きな音を立てて障害物は反対側に倒れていき、何とか一人ずつ抜けていけるような隙間が出来ました。
 と、同時に。

 先ほどまではかすかにしか匂ってこなかった腐敗臭が、流れてくるように通路全体を満たしました。
 噎せ返るほどでもありませんが、慣れていない人には強烈な腐敗臭が鼻孔と目を刺激し始めました。
 さらに、松明の明かりを上塗りするほどの明かりがその隙間から漏れてきています。

■シーアン TO:みんな
(やっぱルタードみたいに1発じゃ決まらねーな(^^;;;)
さ、穴は空けたぜ。

■ルタード
くわっ、これはたまらん臭いじゃわ。
いったん外に出たほうがよいかの?

 そう言うと、片手で口許を押さえつつ鼻をつまみます。
■ミュン To:ルタード
ここまできましたし、このまま進みましょう。それに、地下ですから、ここまで風の精霊は入ってこれませんので、このニオイは、なかなか消えないと思います。

 そういうミュンも手で鼻と口を覆っています。
■シーアン TO:ポム
中、覗いてくれねーか?

 一番小柄で、一番すばしっこいと言う事で自然とポムに視線が行きました。
ポムは鼻をつまんだ格好でシーアンを見詰め返しました。
■ポム To:シーアン
に〜ぃ…。
ふぁたしふぁ〜?ひょうがないな〜
(あたしかぁ?しょうがないなぁ)

 鼻から手を外して明るい穴に向かう。
■ポム To:みんな
何がいるか解んないから誰か直ぐ後ろから来てくれ

■ルタード
わしも……ついていったほうがよいかな。
はいはい、ちょっと道を空けてもらえるかの。

 ルタードは列の最後尾から、みんなのわきをすり抜けて前に出ると、ポムに続いて穴の中に入っていきました。
■バジル
あ、ぼくも行くよ。

■ミュン
僕もいきます。

■シーアン TO:アイシャ
んじゃ、俺はしんがりな。
たまにはいいよな。

■アイシャ TO:シーアン
それじゃ、アイシャが先に入るから、ちゃんと着いて来てね(^^)

■シーアン TO:アイシャ
眺めが良さそうだな(笑)。

 恋人同士でなければ、セクハラ?な発言をしつつ、シーアンは剣を受け取るとアイシャが穴を通りぬけるのを待って、自分も続いていきました。


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GM 大石
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