馬車へと戻ったバーンらはレイリアを荷台へと寝かせ、ブルーロータスもまたしっかりと荷台へと固定し、ホークが手綱を取った。
■ホーク To:ALL |
よし、行こう。 |
一向は途中馬の休息の為に数時間休みを取ったほかは街道をただひたすらに走りつづけ、丸1日ほどでオランへと到着した。
彼らはそのままオラン郊外にある孤児院”レナの家”へと直行する。
到着した彼らを孤児院の院長、レナが出迎える。
孤児院”レナの家” |
■レナ To:ALL |
ホーク。 無事に戻ってきたのですね。 |
■ホーク To:レナ |
ええ。 彼らの力でブルーロータスを取り戻すことが出来ましたよ。 それでみんなは? |
■レナ To:ホーク |
あれからまた何人かフレイムタング病を患ってしまいました。 初めの方に患った子らとシスターは・・・・危険な状態です。 |
ホークはレナへと肯くと、バーンらの方を向いた。
■ホーク To:ALL |
私はブルーロータスを精製する。 すまんが君たちはレイリアと子供たちの看病を頼む。 |
■バーン To:ホーク、エルシア |
分かりました。 (エルシアに向き直り) 俺は冷たい井戸水を汲んできますので、清潔な手ぬぐいを準備しておいてください。 |
■エルシア To:バーン、レイリア |
解ったわ、レイリアは寝ていなさい、後は私がやるから |
バーンは井戸水を汲み上げると、炎舌病に苦しむ子供達に水を含ませ、汗を拭い、薬の精製を待ちながら看病に努めた。数時間後、三輪の蒼き蓮の花は、鮮やかな色そのままの粉薬へと姿を変えた。
■ホーク To:ALL |
後はこの薬を飲ませれば・・・・・フレイムタング病も完治するはずだ。 |
手分けして薬を子供たちとシスターに飲ませるホークとレナ、そしてシスター達。
■ホーク To:バーン&エルシア |
バーン君もレイリアさんに飲ませて上げてくれ。 それと念のため君たちも飲んでおくといい。 |
そういってホークは薬を7包バーンに手渡す。
■バーン To:ホーク、エルシア、レイリア |
ありがとうございます。 はい…これは、エルシアさん、これはレイリアの分。 残りは俺があずかっておきますね。 |
受け取った薬を飲み干すバーン。軽い初期症状が沈静化され、スッキリとした気分になる。
■エルシア To:バーン |
……あまり苦くないわよね?(この薬、売ればいくらくらいになるかな……) |
受け取った薬を少しずつ飲み下すエルシア。そして全てが一段落した後、レナとホークが改めて二人に対して礼を言う。
■レナ To:バーン&エルシア |
話はホークから聞きました。 レイリアさんは私どもの方で責任を持ってお預かりいたしますね。 |
黙ってレナに手を振るエルシア。
■バーン To:レナ、ホーク、レイリア |
ご無理を言って申し訳ありません。機会を見つけてこちらにも顔を出しますので宜しくお願いします。 …レイリア、また来るからそれまで壮健で。 |
■ホーク To:バーン&エルシア |
君たちには世話になったな。向こうに残った人たちにもよろしく伝えてくれ。 で、申し訳ないんだが残りの報酬はバートンさんから受け取ってくれないか? 私はもう少しここで彼らの様子を見なければ・・・・。 |
■エルシア To:ホーク |
何かあったら又呼んでねお金になる話だったら乗るわよ |
■バーン To:ホーク |
フフ…ではこれからバートンさんの所に伺ってみます。ホークさんもお元気で。 |
■ホーク To:バーン&エルシア |
ああ、よろしくおねがいするよ。 君たちも達者でな。向こうの人たちにもよろしく。 |
バーンはホークとガッチリと握手をし、ホーク、レナ、レイリアに挨拶を済ませる。
リトナル商会 |
馬車を連れてリトナル商会へと急ぐバーンとエルシア。
店へと顔を出した二人をバートンは快く迎え入れてくれた。
■バートン To:エルシア&バーン |
おう、君たちか。 依頼は上手くいったかね? |
■バーン To:バートン |
はい。多少手間取りましたがなんとか。 |
バーンとエルシアは身振り手振りを交え、経緯の説明をしていった。
二人の話にじっと聞き入るバートン。
■バートン To:エルシア&バーン |
ふむ、どうやらレナの家の子供たちも助かりそうなんだな。 いや、それはなによりだ。 では、依頼の報酬の残りを渡そう。 |
そういってバートンは銀貨の詰まった麻袋を彼らへと手渡す。
■バーン To:バートン |
ありがとうございます。 |
■バートン To:エルシア&バーン |
いや、ごくろうだったな。また何かあったらよろしく頼むよ。
ん・・・・まだ何かあるのか? |
そういって陽気に応えたバートンであったが、バーンらが持ち込んだ品を見るや急に態度を豹変させた。
■バートン To:エルシア&バーン |
・・・・・悪いがこれはうちの店では引き取れん。
お、そういえばそろそろ娘に本を読んで聞かせる時間だな。 |
■バーン To:バートン |
え?あ、あの… |
そういってバートンに押し出されるように二人は店から追い出されてしまった。
二人はしょうがなくギルドへとその荷を持ち込むことにした。
■バーン To:エルシア |
まいったな。 …しょうがない。エルシアさん、ギルドのつてを頼って売却したいんで手配りをお願いします。 |
■エルシア To;バーン |
良いわよ、けどあまり期待しないほうが良さそうね |
ギルド直轄の故買屋 |
エルシアに連れられて二人が目指したのは常闇通りに面するとある古美術商。
だが実際はここは盗賊ギルドが管理する盗品専門の故買屋なのだ。
■初老の男性 To:エルシア |
いらっしゃい。何かお探しかね? それとも買い取り希望かい? |
■エルシア To:初老の男性 |
これ、買い取ってもらえる? |
エルシアは買い取り希望だといって、猟犬達の小屋から奪ってきた荷を見せる。
■初老の男性 To:エルシア |
ほう・・・・・・なかなかの値打ちもんだな。
だが残念ながらこいつはオランではどこも引き取ってくれないぜ。 |
■エルシア To:初老の男 |
そう、迷惑をかけたわね |
■初老の男性 To:エルシア |
またよろしくな。 |
店の外に出たエルシアは肩をすくめて、バーンへと店の中での出来事を説明した。
■バーン To:エルシア |
…そうですか。と、なると少し厄介ですね。 取り敢えず宝物は”銀の網亭”にでも預けた上で、官憲の詰め所にいって経緯を報告しましょうか。 |
官憲詰め所 |
バーンとエルシアは一旦馬車で銀の網亭に戻り、”猟犬達の財宝”を部屋へと持ち込ん 後その足で詰め所へと行き、その場にいた官憲の一人に猟犬どもを倒した旨を伝える。
■バーン To:官憲A |
…と、いう訳です。お手数ですがご同行願えますか? |
■官憲A To:エルシア&バーン |
何?”黒き森の猟犬”を倒したって?! わ、わかった。ちょっと待ってくれ。 |
そのぺーぺーらしき官憲の男は大急ぎで上司らしき人間に相談する。
数分後、その男を含め数人がバーンらに話し掛けてくる。
■官憲B To:エルシア&バーン |
”黒き森の猟犬”を倒したと聞いたが本当かね? それが本当なら私たちも頭痛の種が一つ減る。 とりあえず確認をしたいので、すぐさま彼らのアジトに案内してもらえないか? |
■バーン To:官憲B |
そのつもりです。 お手数ですが、仲間が待ちくたびれていると思うので、馬車を仕立てていただけますか? |
■官憲B To:エルシア&バーン > 官憲A,C |
ああ、分かった、すぐ手配しよう。 さあ、急いで馬車を用立ててくれ。 |
バーンとエルシア、そして3人の官憲達は、馬車で一路雲の上の街道を急いだ。
前のページへ | 次のページへ |
SW−PBMメインページへ | シナリオインデックスへ |