涙のブルーロータス

エピローグ後編・希望を見つけし少女

前のページへ

このページでは新しい投稿が下に表示されます。

猟犬達の小屋

翌日の昼過ぎ、バーンら一向は猟犬どものアジトへと舞い戻ってきていた。
■官憲B To:エルシア&バーン
ここがそうなのか?
確かにうまくカモフラージュされているな。
いや、良く見つけたものだ。

■バーン To:官憲B 
 いえいえ。あ、俺は少し仲間に用事がありますので、ご検分のほうを進めて下さい。

■官憲B To:バーン > 官憲達
ああ、そうさせてもらおう。
よし、始めるぞ

号令の合図に小屋の中に入り検分を始める官憲一行。

官憲一行が小屋に入ったのを見届けるとパーティーのメンバーを集めるバーン。

■バーン To:ALL
 ホークさんから炎舌病に効く薬を処方してもらいました。
 念のため皆さんの分も預かっていますので、お分けします。

しばらくして官憲の一人が彼らに話し掛けてきた。
■官憲B To:ALL
ふむ、間違い無さそうだな。
いや、よくぞやってくれた。
礼を言う。ありがとう。
とりあえず後日改めて詰め所の方に来てもらうということにして、オランの方に戻ってもらってかまわんよ。

■バーン To:官憲B 
 承知しました。我々は銀の網亭に滞在しておりますので、そこにご連絡下さい。

■官憲B To:バーン > ALL
銀の網だな?分かった、こちらから呼びに行かせよう。
本当にご苦労だった。

官憲達に見送られて冒険者一行は盗賊達の小屋を後にし、一路オランを目指して歩いていった。

官憲詰め所

そして・・・・・・一週間後、6人は官憲の詰め所へと呼び出される。
■官憲B To:ALL
わざわざ呼び出して済まないな。
これが”猟犬”にかかっていた懸賞金だ。
2000ガメルある。確かめてくれ。

■バーン To:官憲B 
 頂戴致します。

彼はそういってバーンに麻袋を一つ手渡す。
重さからして中身は金貨らしい。
■官憲B To:ALL
ところで・・・・・猟犬どもの小屋の中には、街道で奪われた品物が無かったんだが君たちはしらんかね?

鋭い視線が冒険者へと向けられました。
まるですべてを見透かしている、といわんばかりです。
■バーン To:官憲B 
 ええ、大量の荷物でしたので、先発隊の我々があなた方の元に赴く際に回収してきました。お手を煩わせることの無いようにとの配慮でしたが、出過ぎた真似でしたでしょうか? 現在は、我々の滞在している宿に保管しておりますのでご確認下さい。

バーンは内心の動揺を上手く隠し、適当に理由をでっち上げて話す。
■官憲B To:バーン
ふむ、そういうことならば問題はない。
すまんがうちの者を一緒に宿まで行かせるので、彼らに渡してくれ。

■バーン To:官憲B 
了解です。用意が整ったら声をおかけ下さい。

バーンはにこやかに応対すると、官憲に悟られぬように小さく嘆息した。
■バーン 
(心の声)『…俺ってば、つくづくお金に縁が無いなあ。
…はあああああああああぁぁ
(…合掌。チーン)

そんなバーンの心の呟きを知っては知らずか、官憲側では淡々と受け取りの準備が進む。
■官憲B To:官憲A,C
すまんが彼らと一緒にいって”猟犬”どもが奪った品を受け取ってきてくれ。

■官憲A、C To:官憲B > 冒険者
了解しました。

では行きましょうか?


冒険者達は二人の官憲を引き連れて、銀の網亭へと戻っていった。
唯一、官憲の馬車で戻れたことが、心の慰めになった・・・かどうかは定かではない。

オランの街の何処かの酒場

その夜、旅立ち当初にアトール達を応対してくれた官憲達の計らいで、約束通りささやかな酒宴が開かれた。
■官憲A To:ALL
さあ、約束通りがんがん飲んでくれ(^^
あの”猟犬”どもを倒したんだからな、遠慮は要らないよ。
上司の方の許可も取ってあるから、何も心配しなくていいぞ。

■エルシア
そう、じゃあ一番高いお酒を一杯いただくわ後はみんなで楽しんでね

■官憲D To:エルシア
そういわないで、楽しみましょうよ(^^

■エルシア To:官憲D
あら、これでも遠慮したつもりだったんだけど…高く付くわよ

■官憲D To:エルシア
大丈夫、任せておいてくれ!

■バーン To:エルシア
 …さすがエルシアさん、一番高いお酒とは…(^^;

■アトール To:官憲達
 俺も、じゃあ遠慮なく・・・・一番高い酒をでもらおうかな?(笑)

■官憲A To:アトール > 店の親父
た、樽かい?!
それは豪気だねぇ(^^;;;

親父!この店で一番高い酒を樽でもってきくれ!


■バーン To:アトール、エルシア
 た、樽ですかぁ!?
 …はあ、凄いですねぇ。

 あ、そうだ。これお借りしてたお金です。ありがとうございました。

バーンは懐からガメル銀貨を出し、当初の約束通り利子を付けて返済した。
■エルシア To:バーン
ひのふの……
はい、確かに返してもらったわ
何時でも貸してあげるから、遠慮なく言ってね
もちろん、相応の<お礼>は頂戴するけど

■バーン To:エルシア、マーズ
 は、ははは…(ひえ〜怖い)(^^;;
 あ、そうそう。マーズさんへの返済分にはちょっと足りませんでした。
申し訳ありませんが、次にお金を稼ぐまで待ってて下さい。

■バーン To:官憲A,C,D、ALL

…さてと、折角設けていただいた酒宴です。遠慮無く頂きますね。
(ジョッキにエールをなみなみと注ぐ)
…それじゃあ、依頼の成功を祝して乾杯しましょうか!
おつかれさまでしたー!!

■アトール To:ALL
かんぱーーーいー!!

■官憲A,C,D To:ALL
ごくろうさま〜!

■エルシア
次はもうちょっと儲かるといいんだけどね

■アトール To:エルシア
思ったよりも入った方じゃないのか?(^^;
俺なんか、依頼で現金を手にしないことなんてよくあったぞ(笑)

■エルシア To:アトール
……そんな依頼、間違っても私と組んでいるときにもってこないでね

冗談めかしていったエルシアであったが、アトールは彼女の目が笑っていないことに気が付いていた。
こうして・・・・・・・宴の夜は更けていった。

孤児院”レナの家”

死線をさ迷ったレイリアであったが、ホークとレナ、そしてシスター達の必死の看病によってなんとか一命は取りとめた。
そしてそのままレナの家に残り、シスターの一人として、子供たちの面倒を見ていくことになった。

それからしばらく経ったある日のこと。
庭で洗濯物を干していたレイリアに子供たちが近寄ってくる。

■子供A To:レイリア
レイリアね〜ちゃ〜ん。

■子供B To:レイリア
また、あの戦士の人来てるよ。

■レイリア To:子供たち
バーンさん?

■子供C To:レイリア
うん、そう

■子供D To:レイリア
ね〜ね〜、その人って

■子供達 To:レイリア
おね〜ちゃんの恋人?

■レイリア To:子供たち
こら!そんなんじゃありません!(>_<

そう叫んだレイリアに、子供たちは蜘蛛の子を散らすように走り去った。
■子供たち To:レイリア
わ〜い、赤くなった赤くなった。
レイリアね〜ちゃんの顔が赤くなった〜。

■レイリア To:子供たち
もう・・・・・(^^*

レイリアは杖を使って孤児院の玄関の方へと向かった。
その顔は盗賊達に捕らわれていた時とはうってかわって、生きる希望に満ち溢れていた・・・・。
SW−PBM Scenario#43
TEARS OF BLUE LOTUS

FIN

前のページへ
SW−PBMメインページへ シナリオインデックスへ


連絡先:ぎむれっと
E-mail:gimlet@mars.dti.ne.jp