盗賊ギルド |
常闇通りにあるとある酒場の地下。普通よりも明かりが少な目なのか、やや暗く感じる部屋の一角に情報屋らしき男が座っていた。
■男 To:ALL |
何か用かい? |
■アトール To:男 |
おや?今日はミスティ姉さんは、留守かな? 情報をもらいにきたんだが・・・ |
■ガノン To:アトール |
ん?ミスティをご指名か? 残念だったな。まぁ、野郎でも我慢してくれや。 |
■アトール To:男 |
今回の依頼で、どうも「黒い森の猟犬」とやらがからんでいるようなんだ。 とりあえず、そいつらの情報を教えて欲しい。 |
アトールはそういいながら、男の前に50ガメルをつんだ。
■ガノン To:アトール |
ふむ。答えられることはいくつかあるが、質問が漠然としすぎてるな。 「黒い森の猟犬」のどんなことが聞きたいのか、それを聞かせてもらおうか。 |
■アトール To:ガノン |
悪ぃ悪ぃ。答えられることがあるかどうかのカマかけみたいなもんだ。 さて、じゃあとりあえず「黒き森の猟犬」がどういった集団かを教えてもらえるか? わかれば、メンバー構成や活動範囲、ギルドに許可を得て活動しているか、ってところも聞きたいが・・・ |
アトールはそういいながら、男の前の50ガメルにさらに50ガメルをつみあげる。
■ガノン To:アトール |
まぁ、あわてずに順番通りいこうや。 まず最初の100で教えられるところまでだな。 「黒き森の猟犬」は殺しも平気で行う4人組の凶悪な盗賊だな。 4人兄弟らしい。活動範囲は道雲の上の街道のオランからだいたい徒歩で3〜4日ぐらいのところによく出没するらしい。 続きが知りたいなら・・・・ |
ガノンはそこで言葉を切ると、ややにやつきながら指でとんとんと机をたたく。
金を出せと言うことらしい。
■アトール To:ガノン |
ほう、4人兄弟で組んで盗賊とは、連携とかはかなりうまそうだな。 |
アトールはさらに、男の前に100ガメルをつみあげる。
■ガノン |
ギルドに許可を云々だったな。 もちろん許可なんか出しちゃいねぇな。 ま、もぐりってやつか。 |
■アトール To:ガノン |
おいおい、まさか、これだけ積んでこれだけの情報って事はないだろ? ぽっと出の新人ならともかく、毎年しっかり年会費も納めてるんだぜ、俺は(^^; 最新情報と、できればギルドの現在の対応状況ぐらいまでは話してくれよ。 |
アトールは笑いながらも、目がちょっとマジになっている。
そして、さらに男の前に50ガメルをつみあげる。
■ガノン To:アトール |
まぁまぁ、そういきり立ちなさんなって。 その50はいらねぇからとっときな。 ぶっちゃけた話、ギルドは何もしちゃいねぇな。 |
■アトール To:ガノン |
何? 奨金首になっているのか?それは初耳だな。 もうちょっと、奴らの詳しい情報はわからないか? 過去の手口とか、標的によくするブツとか、何処に行けば確実に会えるかとか? あ、でも奨金首になってるくらいだったら、官憲に聞きに行けば教えてもらえるのかな? |
■ホルト |
…(?賞金のことはホークが言ってなかったっけな?) (それにしてもガノンのおやじ、ありゃ根にもつタイプだな。アトールが最初にカマかけしたのひきずってやがる。) (何にせよ、この件に関しちゃ良くも悪くもギルドは知らぬ振りを決め込むってこったな。ちっとは当てにしてたんだがなぁ。) (この分ならむしろ通商ギルドとかの方が重要視してるかもな。頼る相手を間違えたか…) |
■ガノン To:アトール |
確実に会える保証ができる場所はねぇな。 よく出没する場所は、さっき言ったとおりだ。 まぁ、官憲の奴らが知ってることも俺らが知っていることとは大差ないだろうがな。 |
■アトール To:ガノン |
なるほどな。 でも、これからの仕事をやる上でギルドに迷惑がかからないことはわかったし、かつ奨金首がかかっていてお金がもらえる可能性もあることがわかったのは助かったよ。 ところで、最後に一つだけいいかな? 必要ならこの50ガメルをまた出すが・・・その「黒き森の猟犬」の犯行だったってのは、どうしてわかるんだ?連係プレイで素早く事を進める盗賊グループのようだが? 奴らは、犯行現場に何か自分たちが犯ったということを誇示するような物を残したりするのか? |
■ガノン To:アトール |
さっきの続きになっちまうんで、その50はいらないな。 さて。奴らはその犯行現場に特に自分たちがやったとわかるような物はおかねぇ、が、その手口の残忍さと、ある程度活動範囲が限られていることから、さっき言った場所で事件があれば大抵が奴らの仕業だと推測できる。たまには別のやつがやったものもあるだろうが、十中八九奴らの仕業に間違いはない。奴らはどちらかというと、物に狙いを定めているのではなく、そこを通る金になりそうな人間を手当たり次第に襲う傾向がある、といったところだな。 |
■アトール To:ガノン |
そうか。じゃあ、そのよく出る場所辺りで隊商のふりでもしていれば、奴らには簡単に会えそうだな。 いろいろとありがとう、助かったよ。 また何かあったらよろしく頼む。 ミスティ姐さんにもよろしく言っておいてくれ。 |
■ガノン To:アトール |
ああ、伝えておくよ。 俺が伝えなくても伝わるとは思うがな。 |
■ホルト |
(つまりバートン達もそこいらが連中の縄張りだから奴らの仕業だと判断したんだな。んな凶悪な連中からは他の同業(=野盗)でも距離をおきたいだろうし。まぁ予想通りか。) (さて、バートンはともかくホークの裏はとっておくべきかな?ファリスの神官ってだけで信用するのもなぁ…いや、杞憂だろう。) (それより、どうやって連中を探そう…俺達は金になりそうにも、手頃な獲物にも見えんよなぁ) |
ギルドを後にしたアトールらは、その足で官憲の詰め所へと向かった。
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