リトナル商会その2 |
■バーン To:バートン |
念の為にお聞きしておきたいんですが、ブルーロータス以外の積荷は何があったんですか?それと、それらの積荷も奪還できた場合は、追加報酬は見込めるのでしょうか? |
■バートン To:バーン |
いや、ブルーロータス以外の積み荷は別のルートで運ばせたよ。 まぁ、いわゆる囮ってやつかな。 皮肉にも、囮だけが無事に運ばれてきたがね。 そういうわけだから、ブルーロータスの奪還だけを考えてもらえれば十分だよ。 |
■バーン To:バートン |
なるほど。了解しました。 |
■マーズ To:バートン |
う〜ん、そのブルーロータスなる物の形状がわからないと見つけにくいですねぇ。 どんな形をしているか、絵か何か無いですかねぇ? それとも、他の植物と間違うはずがない程真っ青なんですかねぇ? |
■バートン To:マーズ |
蓮の花の一種でね、蒼く美しく咲く花だよ。 その美しさのあまり、観賞用としても取り引きされてるぐらいだ。 お見せできるような物がなくて申し訳ないのだが、わかっていただけただろうか? |
■ アトール To:バートン |
俺も一つ聞いて良いかな? ブルーロータスって、その積み荷を取り返す他に手に入れる方法は無いのか? かなりの人間の命がかかっているし、多少金が高くても裏の組織を使ってでも、早く入手出来る方法があるのならとりあえずブルーロータスを入手した方が良いのじゃないか? |
■バートン To:アトール |
金があれば・・・な。 ブルーロータスは非常に貴重な花でね。滅多に手に入らない。 それに、普通に売られている物でも1000ガメル。良品だと3000ガメルもする花だ。 裏のルートで手に入れようとしたら、どんな額になるかわかったものじゃない。 |
■ アトール To:バートン |
質問の仕方が悪かったかな? 金の都合がつけばすぐに入手できるものなのかどうか、ということを聞きたかったんだ。 人の命がかかっている一刻を争うときだから、なんとか金の都合をつけてまずブルーロータスを手に入れ、病気を治す。 その後で盗賊団からブルーロータスを取り返して金を返す、もしくはブルーロータス現品を返す、という手順は踏めないのか? |
■バートン To:アトール |
繰り返しになるが、非常に希少な花なのだ。 値が張るのもそのせいだと言って差し支えないだろう。 今ほしいからと言ってすぐに手に入るわけでもないのだよ。 |
■ アトール To:バートン |
つまり、金があってもそうそう簡単に入手できるものではないということだな。 じゃあ、もう一つ質問だが、なんでそんな貴重なものを運ぶのに、護衛をしっかりつけなかったんだ? |
■バートン To:アトール |
確かにそのことに関しては私の認識が甘かったのかもしれない。 それは認めよう。 しかし、この場でそのことを言っても詮無きことではないだろうか? 現実としてブルーロータスは奪われ、子供たちが死の病に冒されたままとなっている。 人命がかかっているというなら、今はそれを救う手だてを講じるべきではないだろうか? 私はそう思って君たちに依頼をしているわけだが、君はこの依頼に何か不満でもあるのかね? |
■ホルト To:アトール |
アトール、あんたの言わんとする事は分からないでもないが、少し言い過ぎだ。 リトナル氏にも考えがあったのだろうし、だからこそわざわざ運び屋に任せたのではないか? これ以上は我々の分をこえると思う。 |
■アトール To:バートン |
どうも話がかみ合わないが、俺は奪われたことを責めているんじゃなくて、奪われた状況をもっと細かく知りたいだけだ。 例えば今の質問だって、護衛の冒険者がいたのかいないのかを少なくとも俺は聞いていなかった。 もし護衛がいたのなら、そしてそいつらが蹴散らされたのなら、そいつらを頼りに「黒い森の猟犬」の情報をたぐり寄せられるかもしれないと俺は考えた。 仮に護衛をつけていなかったとしたら、それは囮に自信があったからだろうから、その場合、囮が引っかからずに本隊だけ狙われたとなると、関係者の内部密告者も考えなきゃいけないかもしれないだろう。 何にしても、過去のことをうだうだ言うつもりがある訳じゃないんだ。 |
アトールはそういうと、バートンに頭を下げて謝る。
■アトール To:バートン |
改めて聞くが、今の話だと護衛はつけていなかったということだな。 だとすると、囮があっさり見破られた事も考えておかなければならないな。 今回のブルーロータスの移送に関して、誰々が知っていたかわかるか? あなたの知っている範囲でかまわないが。 |
■ホルト To:アトール |
…(!?護衛も何も、なぁ…) 物事が偶然に起こったと考える前に必然である可能性を検討してみるのは悪いことではないが、この事件はたまたま頭数4、5人の野盗がより人数の少ない運び屋の二人を手頃な獲物として選んだ、というのが現状では最も妥当な解釈に思えるんだが。 |
■アトール To:ホルト |
まあ、もちろん最終的にはその考えが一番妥当な解釈かもしれないけどな。 なにぶん性格的に、「偶然」とか「たまたま」とか結論づけるのは、全ての情報を十分に考慮してなおかつ必然でなかった場合に、最後の最後に考える事にしているもんで(^^; その情報が例え事件の核心から結果的にかなりかけ離れた物であったとしても、一応は聞いておきたい性格なんだ。 少なくとも、今の情報の少ない状態では、ブルーロータスが「偶然」に盗まれたのか、「狙われて」盗まれたのか、俺には結論づけられなかったということだ。 |
アトールはバートンの方に向き直る。
■アトール To:バートン |
で、どうだろう? |
■バートン To:アトール |
私とホーク。そして運搬を依頼したデューとトカマクぐらいか。 後は、知る者はいないはずだ。 |
■ホルト To:バートン、ホーク |
…確認までに、我々の直接の雇い主はリトナル氏であると理解していますが、間違いありませんね? それと、まさかとは思いますが、ホークさんも我々に同行するおつもりですか? |
■バートン To:ホルト |
君たちの雇い主はこの私だ。それは間違いない。 どういうつもりで「まさか」と言ったのかは知らないが、むろんホークと行動を共にしてもらう。 |
■ホーク To:ホルト |
まぁ、そう邪険に扱わずによろしくお願いしますよ。 |
ホークは握手を求めるように手を差し出す。
■バーン To:ホーク、バートン |
(ホルトとホークの間に割り込み) それは困ります。承服できません。 第一にあなたの命の補償が出来ません。 極力戦闘を回避して目的を達成しようと思いますが、相手の出方によってはそれも不可能となります。 あなたの防備に人員を割くとその分だけ目的達成の可能性が減ってしまいます。 第二にあなたが加わることで俺達の連携が崩れ、全員の危機に直結し、危険回避能力が格段に落ちます。 俺達は所詮雇われです。自分達の生命にかかわる場合はそちらを優先しますよ。 どうしても同行なされたいのであれば、あなたが自分の身を守れるだけのスキルを俺達に披露して下さい。 |
ホークは苦笑いしつつ・・・
■ホーク To:バーン |
私はこう見えても冒険者ですよ。 多少の神聖魔法を使うことができますし、得意ではないですが一応の戦いの技術も身につけています。 第一、自らの身を守れぬ者があなた方についていったところで足手まといになるのは火を見るより明らかでしょう。 私はそこまで愚かではないですよ。 |
■バートン To:バーン |
ホークにはいくつかの仕事を引き受けてもらったこともある。 足手まといにならないことは、私も保証しよう。 |
■バーン To:ホーク、バートン |
分かりました。同じ冒険者なら心強いです。ご無礼な言動をお許し下さい。 |
■ホルト To:ホーク |
…あっとお気に触ったのであれば済みません。 まさかと言ったのは確信が持てなかったからです。 言葉の端々から同行の意思がおありになるのは薄々感じていたのですが、私自身初対面のホークさんを見ただけでご同業と判別出来る程経験は積んでないもので。 私が危惧していたのはバーンとほぼ同じことです。 ホークさんも冒険者なら覚えがありますでしょう? しかし、正直剣の心得がおありなのかもしれないとは思っていましたが、奇跡を行使されるとは失礼ながら嬉しい予想外でした。 足手まといどころかこちらから礼を言いたいくらいですよ。 では、改めてよろしくお願いします。 |
ホルトはそう言うとホークに握手を求め、掌の感触で彼の実力を推し量ろうと試みた。
同時にさりげなく所持品に聖印の類が入っているものがないか観察する。ホークは快く握手に応じる。
剣の技量のほどはわからなかったが、ファリスの聖印をあしらったペンダントをしているのがわかる。
■ホルト To:ホーク、ALL |
ファリスの神官戦士であられるのですか?彼(=マーズ)もそうなんです。 これで増々同行を断る理由がなくなりましたね。 皆も賛成してくれるでしょう? 歓迎しますよ。 |
■バーン To:バートン、ALL |
さて…。 お話を一通り伺いましたが、確かに急を要する仕事のようですね。 (パーティーの面子に向き直り) …どうします、皆さん? 俺としては人助けも兼ねている事ですし、この依頼を受けてあげたいと思っているんですが。 |
■マーズ To:バーン |
勿論行きますよぉ。 子供たちの生命がかかっていますしねぇ。 神官として、放っておくわけにはいきませんしねぇ。 |
■アトール To:バーン |
これだけ話を聞いてしまって無視はできないだろ。 力になってやろうぜ。 |
■チーゼル |
異論無し、です。 …ここまで来て断るのは…ね。 |
■ホルト To:誰ともなく |
期限は刻一刻と迫り、報酬は少なく、しかも相手は神出鬼没、少数精鋭の野盗団ときましたか。 おまけに我々の双肩には多くの人命がかかっていて、前金は支度金にも足りず、手掛りは少ない。 これはもう賞金か謝礼にでも期待するしかありませんね。 |
■バーン To:ALL、バートン |
では皆さん依頼を受けるという事でよろしいですね? バートンさん。ご覧の通り、仲間も承服しました。 改めて、宜しくお願い致します。 早速で申し訳ありませんが、準備金を頂けますか? |
バーンはバートンから300ガメル入った皮革袋を受け取る。
■バーン To:ALL |
現実的な話に移りますが、情報収集と旅程の準備で半日は欲しいですね。 (しばし腕組みをしたまま沈黙し) …これは提案なんですが、襲われたデューさんに話を聞きに行くのと「黒き森の猟犬」についての情報を集めておきませんか。 もっとも、話を聞く限りではそうそうノンビリともしていられません。 時間が無いので手分けして準備に当たりたいと考えてますが、それで構いませんか? |
■アトール To:バーン |
賛成だな。分担して情報収集した方がいいだろう。 「黒き森の猟犬」の情報なら、きっとギルドにいけばわかると思うが。 よければ俺がひとっ走り行って来てもいいぞ。ただし、金は必要だけどな(^^;; |
■バーン To:アトール、ALL |
この準備金を情報収集の経費にあてましょう。 (といって先程受け取った皮革袋をアトールに手渡す) |
■アトール To:バーン |
OK ただ、これだけの額じゃ、おそらくあまり教えてくれないだろうけどな(^^;; なんとか努力してみるよ。 |
■バーン To:アトール、ALL |
後は振り分けの面子ですが… |
■ホルト To:ALL |
食糧や装備の買い出しと、詰め所に情報を聞きに行くことも提案します。 順序はお任せしますよ。 |
■バーン To:ホルト、ALL |
ではホルトさんの意見を加味して分担して作業を進めましょうか。 |
バーンはパーティーのメンバーを2つに分け、それぞれの仕事を振り分けた。
・アトール、ホルト、エルシア:ギルドと詰所での情報収集
・マーズ、チーゼル、バーン:デューへの事情聴取と買出し
カゾフ方面への出発は遅くとも明朝とし、本日中に下準備を完了させることとした。
■バーン To:ALL |
…と、そんなところですかね。 保存食以外でなにか必要なものがあれば言って下さい。個人的に「エーテンの店」にも顔を出すつもりなので武具関係も承りますよ。 |
■ホルト To:ALL |
ホークさんは…いや、ホークと呼ばせて貰いますが、よろしいですか? ホークにはひとまず銀の網で待機して貰って連絡役をお願いしたいのですけど、どうです? 後、保存食は銀の網のおやじさんに頼んでおけば用意してくれるでしょう。 何食分用意すべきですかね…まぁそれは後程。 |
■ホーク To:all |
承知しました。 それでは銀の網亭で合流と言うことでよろしいですね? |
■バーン To:ホーク、バートン |
それで結構です。 バートンさん。御手数ですがデューさんへの紹介状を一筆お書き添え願います。 それと彼が静養している場所への道程を教えて下さい。 |
バートンに簡単な地図を書いてもらい、紹介状と一緒にもらうバーン
■バーン To:バートン、ALL |
…確かに。それでは吉報を御待ち下さい。 さあ、皆さんそろそろ御暇しましょうか。 |
■バートン To:バーン |
よろしくお願いするよ。 |
■バーン To:アトール、ホルト、エルシア |
(念の為にデューの静養場所の地図をホルトに見せつつ) こちらは早速デューさんのもとに行ってみるつもりです。そちらはお任せしますので、宜しくお願いします。 |
■ホルト To:ALL |
うん?結構近いですね…これなら陽のあるうちに出発できるかもしれません。 ホーク、後程詰所に出向く時は同道願います。 貴方に来ていただいた方が話がスムーズに進むと思われますのでね。 |
ホルトは帰り際にバートンに簡単な符丁を交えて小声で問掛ける。
■ホルト To:バートン |
ところで、先程闇ルートをご存じであるかの様なお言葉を伺いましたが、ギルドと何らかの関係をお持ちで? それと、よろしければ貴方が雇われた運び屋の二人についてお聞きしたいのですが。 特にギルドとの関係の有無等の信用情報についてです。 どうか気を悪くなさらないで下さい。何、多分に形式的なものです。 こんな話、一般人のいるところでは話せませんし、デューさんを見舞う3人には予備知識がない方が物事を正確に判断できるかと思いまして。 無礼は承知の上で、お教え願います。 |
■バートン To:ホルト |
闇ルートそのものを知らなくても、闇ルートの存在ぐらいは予想できるものだろう? それに私が知っていようがいまいが、君たちには関わりのないことだろう? 運び屋の素性も、何を疑っているのかは知らないが怪しいものではない。 どういう信用情報なのか理解に苦しむが、それを言うなら君たちに信用情報の方を問いたくなってくるな。ブルーロータスを持ち逃げされるのではないか?とね。 君の言うとおり、全くもって失礼な言い様をするね。 |
■ホルト To:バートン |
(こりゃとり様によっちゃギルドとの関わりを認める発言だな) 申し訳ありませんでした。確かにおっしゃる通り。 しかし、場合によっては少なくとも我々にとって非常に意味があることなのですよ。 信用問題云々について我々が論ずるのは笑止千万だというのもお説ごもっとも。 ついつい自分の立場を忘れがちになってしまいまして。 しかし、信頼関係なくして契約は成立しない、ということもお忘れなく。 それに私はともかく、仲間のことは悪く思わないでいただきたい。 後は結果で証明してみせます。では。 |
どうやらホルトの心には棚が沢山あるらしい。
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