避難所 |
■イスカ To:謎の人物 |
(立ち上がって呼びかける)ちょっと待って、行かないで! |
イスカはそのまま走って追いつこうとします。
あくまで正体を確かめたいらしいようです。
イスカの呼びかけに対して、大男は一瞬振り向きました。
カナルが使い魔越しに見たその男の表情は、ちょっと困惑していたようです。しかし、またすぐに面倒くさそうな表情を浮かべ、再び背を向けて全力で走り出しました。
■カナル To:イスカ、リグ |
おい、待て! ったく、気の早い! リグ! ダガーをくれ! |
カナルは大男をミミズクで追わせます。さらにリグからダガーを受け取ってイスカを追います。
■リグ To:カナル&イスカ |
はい、カナル兄ちゃん! あたしも一緒に追いかけるよ! |
リグも同じくイスカを追って走り出しました。
■リグ To:イスカ |
イスカ姉ちゃん一人で行ったら危ないよ! |
■スレイ To:おおる |
不意打ちに気をつけて!相手の素性も分かっていないんですからね! さて、わたし達も追いかけた方がいいですね。 |
残る仲間に言ってから、スレイもカナルとイスカに続いて追い始めました。
■カナル To:スレイ、おおる |
不意を付いてくるほど用意周到だとは思えないが……。 それじゃ、留守番頼むぞ! |
■ティトル To:カナル |
うにゃにゃ?? お留守番?ってスレイさんもいっちゃったですよぉ〜。 って聞こえてないですよねェ…(^^; お留守番、お留守番っと☆ |
留守番を言いつけたのは、バティとティトルに対してである。と、追い始めたまでは良いのですが、その男の逃げ足は相当なものでした。
巨大な体格には似合わぬ、グラスランナー並みの速度であっという間に一行との距離を広げました。
幸い、カナルの使い魔は追い付いているようですが。
■イスカ |
はぁ、はぁ・・なんて逃げ足の速い奴だ。 だめだ、足跡も見失ってしまった。こう暗くてはね・・ 草をかきわけて走り去る音・・あっちからか? |
■カナル To:おおる |
どうやら見失ってしまったようだし、今日の所は諦めるしかないだろう。 (あの方向は……洞窟か?) |
■スレイ To:おおる |
そうですね…。しかし、オーガーではないようでしたね。 一体何者でしょうか………。 とりあえず、みんなの待つところに戻りましょう。 すべては明日です。 |
■イスカ To:All |
うん、気は急くけれど、ここはひとまず体を休めて、明日に備えておこう。 |
避難所(翌朝) |
一行はそこら中に散らばっている動物の骨を適当に片づけ、寝る場所を確保し、再度の来襲に備えて見張りをたててから野営に入りました。
しかし、大男の来襲のあとは、特に何事もなく夜は更けて行きそのまま朝を迎えました。
視界が殆ど利かなかった昨夜の森とはうって変わって、辺りの様子もはっきりうかがうことができます。
そのためか、カナルは散らばっていた骨に妙な違和感を覚えました。骨の量は大型動物一頭分ではあるものの、骨の種類は一種類だけではなく何種類かの動物の骨が混ざっているようです。
■カナル |
……おや? つぎはぎの動物だったのか? それとも、美食家でそれぞれの美味い部位だけとってきたとかな……。 |
■スレイ To:カナル |
あれ、カナル。骨なんかいじってどうしたんですか? もしかして、そういうのが趣味なんですか?(−−; |
■カナル To:スレイ |
これがこうなって……お、逆か……。 ああ、ちょっと気になることがあってな。 |
■スレイ To:カナル |
気になる事ですか…?とりあえず遠慮しておきますよ(^^; |
リグもいつのまにか組みたて作業に混ざっていたりします。
■リグ To:カナル&スレイ |
カナル兄ちゃん、これはここじゃないかな。 |
■カナル To:リグ |
お、そうみたいだな。 と言うことは、これはどこにはまるんだ? |
スレイは遠慮する、と言っておきながらカナルが繋ぎ間違えたりしないかチェックしてます(笑)
とりあえず、それらの骨をひっくり返しつつ、元の骨格を復元しようとしばし試行錯誤した結果、その数種類分の動物の骨は一頭で構成されたものである、という結論に達しました。虎の体に熊の腕と頭をつけたら、まさにそのような形になるのではないろうか、と。
しかし、どうしてもその動物が何であるかは分かりませんでした。
■リグ To:カナル&おおる |
で〜きた♪ |
■カナル To:おおる |
……おい、これを見てくれ。 こいつは、ただごとじゃないぞ……。 |
■リグ To:カナル |
? カナル兄ちゃん、これって何て動物なの? |
と、分かったことを説明するリグ。
■スレイ To:カナル |
確かに複数の動物が混ざっているようですね。 一体これは……? |
スレイももう一度骨格全体をチェックしてみましたが、やはり骨の組み方に間違いはないようです。
どんな風に組んでもカナルと同じ結果になります。
他にスレイのチェックも受けたところで、カナルはもう一度同様の骨格を持った生物(モンスター)が思い当たらないか考えてみましたが、やっぱり思い当たりませんでした。
■カナル To:おおる |
ハーフエルフって言う例もあるしな……。 熊と虎の間でも、子供が産まれることもあるんだろうよ。 |
同様にリグも自分が今までに聞いてきた話の中に該当するようなものがいないか、しばし考えていましたが、特に思い当たる物はなかったようです。
■スレイ To:おおる |
まぁ、考えていてもしょうがないですね。 警戒だけは怠らないようにしますか。 |
それから数分後、ようやく骨の調査は終わりました。
■イスカ To:All |
さて、それじゃゆうべの足跡を追って行ってみようか。 いったい誰だったのか、気になるしね。 |
洞窟に向かって出発しようとします。
■リグ To:おおる |
なんか、ここって変な森だよね。 探してるオーガは出てこないのに、照れ屋の巨人さんが出て来たり、ミックス動物の骨があったりして。今日は何が出てくるんだろ。 |
■カナル To:リグ |
ターゲット以外は、出てこなくて良いぞ。 恐らく、あのでかいのを、オーガーと見間違えたんだろうが、問題は行方不明の狩人だな。 そいつらを見つけないと、村長も納得しないだろう。 |
■スレイ To:おおる |
しかし、冒険の香りがプンプンしますね(笑) |
■カナル To:スレイ |
やな予感、て奴か? イスカの言うとおり、昨晩の足跡を探してみよう。 恐らく洞窟へ向かってるだろうがな。 |
それから、数分後。その足跡はすぐに見つかりました。
昨夜確認した巨体に似つかわしい大型の足跡です。大きさは30cm以上、今までに見た物と同じ物であることに疑いの余地はありません。
早速一行はイスカを先頭に真っ直ぐに南西に向かっている足跡を追跡するのでした。
洞窟 |
それから約4時間後。足跡を追っていた一行は予想通り、洞窟の前にいました。
入り口は幅5メートル、高さは3メートルはありそうな、大規模な物です。
洞窟の入り口は若干開けていて土がむき出しになっており、そこにも昨夜の大男が洞窟に入っていったことを示す足跡がはっきり付いていました。
■カナル To:おおる |
結局、こうなったか……。 腹括って入るしかないな。 |
■イスカ To:All |
さあ、何が出てくるのかな? |
■カナル To:おおる |
ドラゴンのレリーフには気を付けないとな…… |
#28ネタです。
■スレイ To:おおる |
う〜ん、わたし何にも覚えていないんですよねぇ…(^^; |
それはバーサークしていたから
■リグ To:All |
また、みんなと離れ離れになるのはやだなぁ(;_;) |
■イスカ To:カナル |
へえ、その話、今度詳しく聞かせてよ。面白そうだね。 |
と、会話をしつつ洞窟の入り口に足を踏み入れたその時、前方に、大きな人影が一行を見下ろすようにたっていることに気付きました。
距離にして約30メートル。薄暗いが為に顔までは分かりませんでしたが、身長2メートルを超すような巨体が分厚そうな鎧を着込んで半身になっていました。
どうやら、その男も警戒しているようです。
■カナル To:おおる |
警戒するまでもなかったな。 さて、地底人の言葉なんぞしらんぞ。 |
■ティトル To:カナル |
……うぅ? 地底人ってどんなんなんですかぁ??あのヒト?? |
■カナル To:ティトル |
恐らくな。 昔、魔法王国の迫害から逃れるため、地底に移り住んだ奴らがいたそうだ。 その末裔のかもしれん……。 (な〜んてな。例の、昔行方不明になった村人の子孫って所か?) |
■スレイ To:おおる |
地底だったらシルフもいないだろうに、けったいな人達ですねぇ…。 |
■ティトル To:カナル&スレイ |
でも雨も降らないし便利かもしれないですよぉ? |
■スレイ To:ティトル |
でも雨の代わりに土塊とかが降ってきたら嫌じゃありませんか?(^^; |
■カナル To:スレイ、ティトル |
お前さん達の価値基準はそれか……。 |
それはさておき、カナルはでかい男との問答に入ります。
■カナル To:デカブツ |
(東方語ならどうだ?) この言葉、分かるかな? |
カナルの呼びかけに対して、大男も真っ直ぐに一行を見据えて流暢な東方語で返してきました。
■大男 To:カナル |
………分かる。 貴殿らは随分と物々しい武装をしているが、何か用か? |
………(笑)
- カナルPLの独り言:
- なんと!
- 賢そうな喋り方してる!
- スゲーショックだ(;_;
■カナル To:でっかい人 |
我々は、人を捜しています。 この森で、最近、狩人が行方不明になったのですが、ご存じありませんか? |
■大男 To:カナル |
申し訳ないが、知らぬな。 我は他人との交わりを絶って修行している身………世間どころか、周囲の人里ですら何が起きているのかも全くしらん。 逆に質問させてもらうが、昨夜、我が普段夜露凌ぎに使っている小屋を利用していたものがいたのだが、それは貴殿らで間違いないかな? |
■カナル To:大男 |
ええ。 そうとは知らず、ご迷惑をお掛けしました。 私は、カナル・ルシェリと申します。 失礼ですが、貴殿のお名前は? |
■ガーランド To:カナル |
我はガーランドと申す。 それはそうと、迷惑になったわけではないので改まる必要はない。社会の慣習は殆ど捨てた身だ。普通に話してもらって結構。 先程の質問の意図だが、我は長い間放浪していて、しばしば貴殿らのような者(冒険者)に問答無用で攻撃されたことがあるのでな。昨夜の者と同じならとりあえず警戒の必要はないと思っただけだ。 つまらぬ質問を申し訳ないな。 |
■カナル To:ガーランド |
(馬鹿な冒険者が、オーガーとでも間違えたか?) なるほど。 修行は、この森でずっと? もしそれならば、森に狩人を襲うような凶暴な生き物が居るか教えて貰いたいのですが。 |
■ガーランド To:カナル |
いや………この森には半年ほど前に着たばかりだ。 凶暴な生き物はここら辺には生息していないはずだが、つい最近、凶暴且つ変わった生き物を見たな。虎と熊を掛け合わせたような妙な生き物だった。 返り討ちにして食したがな。 |
- カナルPLの独り言2:
- しゃべり方に騙されたよぉ。
こいつ、文明人じゃないよぉ(TT………先程から酷い言われようです(笑)
- スレイPLの独り言:
- 知的な人でよかったね…って本当かな?(^^;
■スレイ To:ガーランド |
しょ、食した?………生で噛り付いて?(^^; う〜ん………おいしかったのかなぁ… あ、聞きたいのはそんなことじゃないです。 わたしはスレイといいます。 ガーランドさんは、その生き物のほかには何かご覧になりませんでしたか? なにか空を飛ぶものとか? |
■ガーランド To:スレイ |
美味くはない。我とて好きこのんで生肉を食しているわけではない。 教義というか戒律みたいなものだ。 で、その他に見た奇怪な生物かな? ………ところで、貴殿らはそれらの生物となんか関係あるのかな? |
一行、ちょいと内輪でひそひそ話。
ガーランドは眉をひそめつつ話し終わるのを待っていました。
■リグ To:カナル |
(小声で) ベイルさんが見たオーガーって、ガーランドさんの事かな? |
■カナル To:リグ |
多分な。 (そうなれば、オーガーは居ないということになるしな) |
■リグ To:カナル |
じゃあ、あとは大きな鳥さんと、他にトラクマ(虎熊)がいないか探すだけだね。 |
■カナル To:リグ |
手ぶらじゃ、村に帰れないからな。 |
■リグ To:カナル |
ん、そだね。詳しいことは、ガーランドさんに聞こうっと。 |
■ティトル To:リグ |
………教義とか戒律?なんだかリグちゃんとこみたいですねぇ… ……(つんつん<リグを突ついてる) リグちゃんリグちゃんっ、ガーランドさんはリグちゃん達のお仲間なんですか? |
どうやらプリ-ストか何かなのか?ってことが聞きたいらしい。<本人に聞けよ(笑)
■リグ To:ティトル |
えっ!(・・;) ティトル姉ちゃん、うちには生肉じゃないと食べちゃダメって戒律は無いよ。 でも、教義とか戒律とかがあるなら、何かの宗派なんだろうけど………。 ………う〜ん、何処だろ、狂信的なマイリー信者だったらやるのかなぁ〜、でもそんなの聞いたこと無いし………あっ!でも違うか……… やっぱり分からないや。 |
■カナル |
(なるほど、これがうわさに聞く竜司祭って奴か……) |
■スレイ |
(昔、お祖父さんに聞いたことがあるような………) |
知識判定の結果、カナルとスレイが6ゾロで竜司祭の存在を知っていました。
■リグ To:ガーランド |
あの、ガーランドさん、わたしリグっていいます。 じつはわたし達、村の人達から森の異変の調査を依頼されてきてるんです。 だから、トラクマ達みたいな生物がいるなら退治しなくちゃいけないんです。 |
■ガーランド To:リグ |
森の異変? 先程は人を捜しているとか申さなかったな? それとも、それらに共通することでもあるのかな? |
■リグ To:ガーランド |
えっと、両方とも同時にやってるんです。(^^) それで、ガーランドさんがトラクマ達に会った場所を教えて欲しいんだけど、いいです? |
■カナル To:ガーランド |
森で狩人が行方不明になり、その原因を探っているのです。 その生物に殺された可能性もありますからね。 |
■ガーランド To:リグ |
なるほどな。 出会った場所なら、ここら辺と小屋の近くだな。 多分、この洞窟に住んでいるとおもうがな。 |
■リグ To:ガーランド |
(ガーランドさんはここに住んでるわけじゃないんだ)じゃあ、この先の事はガーランドさんも知らないの? |
■ガーランド To:リグ |
この山にやって来たときに洞窟内部を調べてみたから、大体分かる。 中が迷路のように入り組んでいて探索が終わるまでに2,3ヶ月程かかったがな。 |
■カナル To:ガーランド |
この中ですか……。 探索の時には、出会わなかったのですか? それが、何故今頃になって……。 |
■ガーランド To:カナル |
中は広大な場所だった故、見落としがないとも限らぬが……… だが、探索した当時はそのような奇怪な生物は見かけなかったな。 何故かはよく分からぬが、ハゲタカが飛来してきて以来だったような気もするな、奇怪な生物を見るようになったのは。 |
■カナル To:ガーランド |
なるほど……。 その後、そのタカを見たことはありませんか? |
■ガーランド To:カナル |
奇怪な生物を見たことも数えるくらいしかない故に、ハゲタカもどきはその後どうなったかはしらぬな。 |
洞窟内部 |
■スレイ To:おおる、ガーランド |
おそらくそのタカがすべての元凶なんでしょうね。 この奥は自然の洞窟なのでしょうか?そのタカが住んでいたりしそうですか? |
■ガーランド To:カナル、スレイ |
うむ、自然の洞窟だ。 翼長3メートルの鳥でも居住できるのが不可能ではないほど広い空間もあったな。 実際に住んでいるかどうか別問題だがな。 |
■カナル To:ガーランド |
ガーランド殿も、普段はこの洞窟には近づかないのですね? 昨晩は、こちらにおられたようですが、やはり、特に変わったことは? |
苦笑しながら答えるガーランド
■ガーランド To;カナル |
昨夜は貴殿らが例の小屋を使っていたから、ここで夜露をしのいだだけなのだが。 あまり他人との交わりを好まないのでな。 |
■カナル To:ガーランド |
滝の方などでは、何か変わったことは? |
■ガーランド To:カナル |
我はあそこを主に修行する場に使っているが、変わったことはなかったな。 |
■スレイ To:おおる |
う〜ん、ここ以外の場所は関係なさそうですねぇ。。。 この奥を探索してみます? |
■カナル To:おおる |
他に手はなさそうだな……。 |
■ティトル To:スレイ&カナル&おおる |
そうですねぇ…他にあてもなさそうですもんね。 賛成ですぅ。 |
丁度その相談を始めた一行に割り込んでガーランドは言葉を続けました。
■ガーランド To:ALL |
先ほども言ったと思うが、この洞窟は迷路のように入り組んでいるのだが。 中にはいることを止めはしないが、十中八九迷うことは予め言っておこう。 ところで、我はそろそろ行っても良ろしいかな? |
■スレイ To:ガーランド |
………。 ガーランドさん、もし宜しければ、我々の案内をしては頂けないでしょうか? 迷うようなことはしたくありませんし、怪物の巣でも見つかれば、貴方の修行にもなると思うのです。 おそらくハゲタカもどきがいると思うんですよ。 |
ガーランドはスレイの意見が気にくわなかったのか、語調荒く答えてきました。
■ガーランド To:スレイ |
すまぬが、そのような理由なら案内は断らせてもらおう。 我は争いごとは好かぬのでな。己が身に降りかかる火の粉を払う場合か、もしくは狩りをする時を除いては他の生き物を殺めるつもりはない。 たとい、怪物であろうとも、己がいきるために狩りをしているなら、それをとめる必要はあるまい? 無論、それが我に害をもたらしているようなら話は別だが。 |
■カナル To:ガーランド |
我々とて、むやみやたらと戦いを好むわけではありません。 そう言う者達から身を守る術がある方はよろしいでしょう。 しかし、世の中には身を守る力を持たぬ者もいるのです。 我々のように、他人に降りかかる火の粉を払い落とすことを生業となす者もいると言うこともご理解下さい。 |
本心から言ってるか、おい?(笑
■スレイ To:カナル、ガーランド |
残念ですがしかたありませんね。 ならば、ここの構造をわたし達に教えては頂けませんか? 少しでも参考になればいいのです。先ほど言われた、広い場所なども教えてもらえたら助かります。 |
■ガーランド To:スレイ |
この奥は果てしなく続く迷路だ。 一つの通路が二つ、あるいは三つに別れ、それがその先で新たに別れ、再び繋がっていくのだ。 なまじ地図を作製したところで己が今居る場所を失って餓死するのが関の山。我は石を喰らって生き延びたがな。 だが、とりあえず左の壁に沿って進み続ければ、広い空間にはたどり着けることは保証しよう。 |
■カナル To:ガーランド |
ご忠告、ありがたく承っておきます。 |
■ガーランド To;ALL |
そうか、ではごきげんよう。 |
そのままガーランドは洞窟を出ていこうとしましたが、数歩進んだところで一旦歩みをとめました。
そして何かを思い出したかのように、振り返りました。
■ガーランド To:カナル |
ちょっと失礼する。カナル殿と言ったかな? 先程貴殿が申されたことを少し詳しくお聞かせ願えないかな? |
意外そうな顔をして(笑)
■カナル To:ガーランド |
世の中には、剣持ち敵をうち倒す事を得意とする者もいれば、鍬を持ち畑を耕すことを得意とする者もいるでしょう。 我々は、どちらかというと荒事を得意とする者です。 農民が食物を作り私達のパンを作るように、私達は自分の力を、彼らを助けるために使っています。 今回は、この森に住む物が、村人に害を与えている可能性があります。その危険を排除することが、私達の仕事であると心得ています。 |
■ガーランド To:カナル |
我が聞きたかったのは、今貴殿の申した最後の部分なのだが。 貴殿らはその奇怪なる生物が村に直接害を及ぼしている可能性があると申されるか? |
■カナル To:ガーランド |
あくまでも、可能性の問題です。 この森にはいって行方不明になっているという点から、森にいる物が何かしら関係していると考えるのが妥当でしょう。 今までこの森を調査した限りでは、それ以外の可能性が見つかっておりませんので。 |
■カナル To:ガーランド |
あくまでも、可能性でしかありませんが……。 この森に入った狩人が行方不明になったという点から、森にいる何者かが関係していると考えるのが妥当でしょう。 我々がこの森を調査した結果と、ガーランド殿の話を聞いた結果から推測するに、導かれる結論はそうは多くありません。 その中から、先程から話にのぼっている妙なタカやクマなどに襲われたという可能性が、最も高いと考えられます。 それとも、そうでは無いという何かの御意見をお持ちでしょうか? |
カナルはガーランドの表情を観察します、特に怪しい素振りや表情の変化は見受けられませんでしたが。
ガーランドは少し考え込みます。
■ガーランド To:カナル |
いいや、貴殿の言うとおりで間違いないだろうが。 ただ、突然現れたその生物が村に直接被害を及ぼすようなら、他人事では済まされぬのでな。 この中を探索するなら同行ひいては案内させてもらいたいのだが、よろしいかな? |
■イスカ To:ガーランド |
ええ、それがもとより我々の望みだったのですから。そうしていただけるのなら、助かります。 では、ひとまずその広い場所へ向かってみましょうか。 |
■ガーランド To:イスカ |
うむ………こちらだ。 私のあとをついてきていただきたい。 |
と、ガーランドは先頭に立ち一行を洞窟の奥へと案内し始めました。