SWPBMシナリオ#41

恐怖蘇る

第三章:締結と履行

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ラース村(村長の家)

馬鹿話を含めて延々と続いた契約については殆ど終わりです。
締めくくりとしてイスカから以下のような提案が出されました。
■イスカ To:ラシード
どうです、ラシードさん?「オーガーを倒し、そのほか当面の村への危害を取り除く」という契約では?

■ラシード To:イスカ
おおぉ………そこまでやっていただけますか。
有り難いことですじゃ。それでは、そう言うことでお願い申しあげまする。

それでは前金をお払いいたしましょう。
とりあえず、2割の1800ガメルと言うことで………


そう言うわけで1800ガメル入った金貨袋が差し出されました。
■カナル
(こんな片田舎で前金貰っても、何に使えって言うんだ?)

■スレイ To:カナル ←なぜか
何で前金ってあるんでしょうね?
こういう依頼では、先にお金をもらってもどうしようもないのにね。不思議じゃありませんか?(^^)

■カナル To:スレイ
まあ、依頼をこなすための諸経費に充てる、って言うのが目的だろうがな。
依頼主からすれば「あなた達を信用しています」と言うアピールと、金を先に払うことで冒険者に与えるプレッシャー・拘束力を期待してのことだろう。
それにしても、今回は、前金なんか必要なさそうだぞ……。

■スレイ To:カナル
ふむふむ、なるほどねぇ…。
あ、もしかしたら失敗した時の手間賃も兼ねているのかもしれませんね…(苦笑)

■イスカ To:ラシード
恐縮ですが、ラシードさん。今このお金をいただいてもわれわれにはさし当たっての使い道がありません。このような大金を持ったまま捜索に出るのも不安が残ります。このお金はわれわれがいったん戻ってくるまで、こちらで預かっていてもらえないでしょうか?

■カナル To:ラシード
そうですね。全て成功報酬という形で構いません。
仕事が済みましたら、その時に頂きます。
(使えもしない前金を貰って、違約金絡みで損したら馬鹿馬鹿しいしな)

■ラシード To:イスカ
そういうことなら、わかりもうした。
それでは、わしの方でお預かりさせてもらいますじゃ。

金貨袋をしまったラシードは、横に立っているベイルを指しながら再び言葉を続けてきました。
■ラシード
ところで、森に入るときには、実際の現場が分かったほうがいいじゃろうし、案内役としてベイルをつけますがいかがしますかの?

■イスカ To:ラシード
それは助かるな。お願いします。
ここから大岩まではどれくらい時間がかかるのでしょう?

■カナル To:ラシード
それに、森全体の広さは、いかほどなのでしょう?
森の中で野営をする必要があるのか?
それとも、昼間のうちに十分に見回り、村に戻ることが可能なのでしょうか?

■ティトル To:カナル
近いんだったらとりあえずちょっと見てくるとかできそうですもんね☆
そしたら、ベイルさんもずっと怖い思いしなくていいかもしれないですぅ

■ラシード To:カナル、イスカ
そうですなぁ………朝7時前に村を出て「小川の岩場」から、「避難所」までを往復する頃には日は沈んでおりますのぅ。
避難所までは距離そのものより、道が入り組んでおりますでなぁ。

大岩までなら、往復で6時間くらいですじゃ。
さらに、それぞれ目印の位置は大岩からそれぞれ片道3時間くらいの距離にありますで、一日で全て見て回ることは無理ですのぅ。


■カナル To:ラシード
ならば、その避難所で一泊、と言うのが妥当でしょうか?
(オーガーが居るかも知れない森での野営か……)
ベイルさん、それで構わないのですか?

■ベイル To:カナル
お、オラぁ怖いからあんな森の中で泊まるのは、出来れば遠慮させてもらいたいだよぉ。
どうしてもと言いなさるなら一緒に同行するけんどよぉ………。
行って帰ってって言うわけにはいかんだか?

■カナル To:ベイル
もし、私達がどこかで野営をする場合、村まで送っていくことは出来ないと思いますが……。

とは言いつつも、やはりいまいち気が進んでいなさそうです。
つい先程まで家に閉じこもっていたような人ですから、無理もないかもしれませんが。
■ベイル To:カナル
はぁ………わかっただよ。
じゃあ、野営の時も同行させてもらうだよ。

■スレイ To:ベイル
助かります。わたし達がついているから大丈夫ですよ。
狩りに行く時のような気分でいて下さい(^^)

■ティトル To:アイク
……あ、でもアイクさんも来てもらったらベイルさんのゆってたのがホントにオーガーなのかよっくわかりますよぉ。

あくまで冗談…のハズ………なのです(笑)
しかし、やっぱり冗談には聞こえてなかったようです。
ベイルほどではないにしろ、やはり怖がっていました。
■アイク To:ティトル
え………遠慮させてもらうだよぉ。
オラはオーガーだろうとハゲタカだろうと危険なもんに会いたくねぇから、行きたくねぇだよ。
冒険者さん達が見てきたものを教えてくれればそれでいいだよ。

■スレイ To:おおる
他に聞くことってないですよね。明日のルートを話し合ってから、今日は休みませんか?
充分に鋭気を養っておかないといけませんからね(^^)

■イスカ To:All
よし、そうしよう。明日は森をたくさん歩くことになる。
それでは、おやすみ。

■ラシード
それはそうと、この村には宿はなくてのぉ。今夜はわしの家にお泊まり下され。
それでは、部屋に案内致しましょう。着いてきて下され。

かくして、聞き込みも終わったところで本日の行動は終わりです。そのまま村長の家に泊ることになりました。
本格的な捜査は明日からとなります………。

村長家・翌朝

翌朝、一行は村長とベイルの家中に響きわたるような声で起こされる事となりました。
丁度その時リグは朝のお祈り中でした。
■リグ
・・・・・今日も皆が笑顔でいられますように
あれ、何か下から大きな声が聞こえてくるけどどうしたんだろ。

ちなみに、こンな感じの言い合いでした。

■ベイル To:ラシード
村長ぉ、オラやはりこえーだよ。
村長の言うようなオーガーが出てきたら、どうするべ。
オラ食われるの嫌だよ。

■ラシード To:ベイル
たわけ!そのための冒険者の方に退治してもらうんじゃろうが!
大体、お前が見たと言う化けもんも、目撃者はお前以外におらんじゃろ!
お前が案内しないでどうするか。

■ベイル To:ラシード
うぅ………分かっただよぉ
こんな事なら、あんな化け物見ない方がよかったなぁ。


ベイルはいまだに以前見たオーガーらしきものを怖がっているようです(笑)
■カナル
…………やかましい……。

■ジャン=バッティスタ
…………うっさいっ!
あとで大木に縛り付けて耳元で演奏の刑にしてやる……

■カナル To:バティ
バティ様、それはあまりにも惨い……。

■スレイ
………はふぅ(あくび)
むぅ、いちおう自分の演奏の影響を正しく評価はしているみたいですねぇ…むにゃむにゃ…

寝ぼけているため、心の声がついつい口に出てしまうスレイでした(^^;
幸い、バティには聞かれなかったようですが。
■カナル To:リグ
相変わらず早いな、リグ。
何だこの騒ぎは? やかましくて、寝ていられやしない。
今頃になって、また道案内をゴネ始めたのか?

■リグ To:カナル
おはようカナル兄ちゃん、どうやらそうみたいだね。
ちょっと見てくる。

と言うわけで、早起きのリグは一番に声のする方へと向かったのでした。
■リグ To:村長&ベイル
おはよう、村長さん、ベイルさん。
気持のいい朝だねぇ。
心配してるみたいだけど大丈夫だよ、ベイルさん。
わたしがちゃんと護ってあげるから。
(ニッコリ)

■ベイル To:リグ
あ、はぁ………。
じゃ、じゃあよろしくお願いするだよ。

言われてベイルはリグをしばらく眺めていましたが、どうにも疑いの眼差しは拭い切れません。
まぁ、リグの外見からはその戦闘力は想像付かない部分もあるでしょうが(笑)
■イスカ To:All
さて、準備ができたらさっそく出かけるとしよう。
まずは一番近い小川の岩場をめざし、その後北へ歩いて大岩のあたりを捜索し、頃合いを見て避難所で一泊する・・という予定でいいんだったね。

■スレイ To:イスカ
ええ、その通りです。どんな一日になるでしょうね。
・・・(準備をしながら)
でも、まずは朝食を食べて力をつけることにしましょうか(^^)

■カナル To:おおる、ラシード
朝食も重要だが、森に入ってからの食事も重要だな。
少々、干し肉などを分けていただけませんか?

■ラシード To:カナル
保存食でしたら、すでに用意させてもらっとりますわい。
一人二日分の六食で足りますかの?

■カナル To:ラシード
ありがとうございます。
それ以上掛かるようでしたら、一度報告を兼ねまして村の方へ戻ますので。

それと、我々が村に参りまして、怪物を退治するという話は、村の方はご存じですよね?


■ラシード To:カナル
それはもちろんですじゃ。
村をあげて金を集めましたでな。知らんものはおらんですじゃ。

■ジャン=バッティスタ To:ベイル
ところであんた、狩りの腕前はどれくらいだ?

■ベイル To:バティ
オラの実力だか?
う〜んとだなぁ………。以前、村に現れたゴブリンをああやってこうやって弓で倒したことあるだよ。

ベイルの言うことから判断するに、彼のハンターとしての実力は2レベルくらいのようです。
■ジャン=バッティスタ To:ベイル
そうか、そいつは期待以上の腕前だ!すごいぞ!!
オーガーが出ても君が倒してくれそうだな!

■ベイル To:バティ
ひぃええぇぇぇぇ〜

か、勘弁してくんろ〜。あんなでかい化けもんを相手するなんかごめんだべ〜。
オラぁ、狩りン時だって鳥や鹿みたいに大人しいのしか相手にしたことないだよぉ〜。


と、オーガーにおびえるベイルは半泣き状態です(笑)
■カナル To:ベイル
それならば、我々を呼ぶまでもないでしょうからね(苦笑)

スレイは大袈裟なまでに怖がるベイルを怪しみだしたようです。
さりげな〜く、センスオーラでベイルの周囲にある精霊力を感知。
しかし、シェイドが通常より多めに存在していたので、どうやら本気で怖がってるようです。

ここで、ティトルが今ごろになってようやく寝室からやって来ました。
「鎧って着こむのに時間かかるんだもん(嘘)」と言うのが言い訳のようです………

■ティトル To:おおる
みんなおはようございますです〜♪
…うにゃ?なんだか賑やかですねぇ??

■カナル To:ティトル、おおる
お早いお目覚めで、お嬢様。
さて、準備は良いか?

■ティトル To:カナル&ベイル&おおる
お、起きてたのは起きてましたよぉ〜(^^;
コレ着るのにドタバタしただけですぅ〜〜(言い訳モード)
トコロで、ベイルさんはどうかしたんですか?朝から元気ないですねぇ?

■ベイル To:ティトル
いや、はははは(^^;;
ちっと取り乱しちまっただけだべ。気にしないでくんろ。

■スレイ To:おおる
・・・う〜ん、ベイルさんに案内してもらわなくてもいいんじゃないですかね?
幸いそれほど深そうな森ではないみたいですから、彼を連れて行かなくても探索できると思うんです。
怖がる彼に無理して案内させるのも可哀相ですし、どうでしょうか?

■カナル To:ベイル、ラシード
(一晩たてば肝も据わるかと思ったが、駄目だな、これは)
そうですね、やはり、ベイルさんを危険にさらすのもどうかとも思いますし……。
無理をさせるわけにもいかないでしょう。

と、言いつつもカナルはあまりに怖がっているベイルを怪しんだ様子。
会話を続けつつ、何気ない調子でベイルを観察してみました。
特に怪しく感じられたところはありませんでしたが。
■カナル
……気にしすぎか?

■ティトル
あ、それで様子が変だったんですねぇ(^^;

■ラシード To:カナル
ふむぅ………皆様のお役に立てればと思ったんじゃがなぁ。あまりおびえすぎて、迷惑をかけるようではいかんかのぅ………。

なら、ベイル。お前が化け物を見たと言うところをもう少し詳しく教えてさしあげなさい。
調査の役にたてていただけるじゃろぅ。


■ベイル To:カナル
はぁ、分かっただよ………。

と言うわけで、ベイルに説明された位置とは大岩から、西に十分程歩いた場所にあるようです。
■ジャン=バッティスタ To:ベイル
ところで、君の本当のところはどうなんだ?
行けなくなって助かったって感じか、それともビビってるけど行きたかったのに、って感じか?

■ベイル To:バティ
え?オラだか?
実はその通りだよ。ホントは出来れば、行きたくなかっただよ。
いや、申し訳ねぇだ。

■ジャン=バッティスタ To:ベイル
そうか。君もオーガーキラーになれる折角のチャンスだったのにな。
狩りで生計を立てている人にとってビッグハントは所詮道楽に過ぎないか。
まぁ、我々の帰還を家に閉じこもりながら待っていてくれ。

■ベイル To:バティ
はぁ………申し訳ねぇだ。
じゃ、オラはこれで失礼させてもらうだよ。

それだけ言うと、ベイルはそのまま去っていきました。
■イスカ To:All
まあ、いざというときにわれわれが彼を守ってやれるとは限らないし・・。
ところで、朝ご飯が冷めてしまうよ?

■カナル To:イスカ
それは大変だ。
次に、こういう物を食えるのはしばらく先になりそうだからな。

■ジャン=バッティスタ To:イスカ
なにぃ!
朝飯用意してあったのか!
俺様、てっきりもう出発かと思ってたぜ……

■リグ To:おおる
そういえば、お腹ペコペコだぁ。

■ティトル To:バティ&おおる
ぱっくり食べて、さっくりお出かけしましょう(^-^)

■スレイ To:ティトル
食べ過ぎて動けない、なんてなしですよ?(笑)

………等という呑気な食事の会話をしていられるのも、今のうちである(笑)

小川の岩場

村を出て30分後。一行は最初の目的地「小川の岩場」に来ていました。
西から東に向かって流れている清流には大型の岩がいくつも転がっていました。
村人が水場としてよく利用するため、その脇には小さな休憩所みたいな小屋も設置されていました。
■カナル To:おおる
うーむ、何もないな……。
一休みしたら、少し周りを探索して、奧へ行くか?

■ティトル To:カナル
そうですねぇ〜一休みのうちにちょっと回ってきましょうかぁ?

体力無しのカナルとは対照的ティトルは、あんまり休む気になってないようです(笑)
■カナル To:ティトル
任せた。

■スレイ To:カナル、ティトル
あ、わたしも行きますよ。

大丈夫だと思いますが一休み中も気をつけていて下さいね。
”念には念を…”ってやつです(^^)

■リグ To:スレイ&ティトル
は〜い♪
いってらっしゃ〜い

と言うわけで、カナルは一休みしながら使い魔を飛ばして、村の方を観察しました。
とりあえず、自分たちをつけてくるような怪しい人影は見あたらないようです。
■カナル
……まあ、平和なことはよいことだな……。
前方に集中するか……。

■ジャン=バッティスタ To:カナル
こんなに村に近いところでお目当てに出会えたらオイシイ依頼だぜ。
ちょっくら小屋の中をみてくらぁ

と言う風に、小屋周辺を捜索していたティトルとスレイが小型の靴を履いている足跡見つけました。
大きさや足跡の付き方から言ってほぼ女性、もしくは子供のであると見て間違いないようです。
■スレイ To:おおる
数日前ほどの足跡をみつけましたよ。どうやら女性のものですね。
小屋に行ってから村の方に戻っていったみたいです。
一応確認しておきましょうかね?

■ティトル To:スレイ
これですよねぇ〜(と言いながらテコテコ追っていく)

■カナル To:スレイ
行方不明になった狩人の者ではないようだし。
森の奧から来たのか、それとも村から来たのか……。
村の方からなら、さほど問題はないだろうが。

■ジャン=バッティスタ To:スレイ
んー、でも小屋の中に入った様子はなかったぜ?

■カナル To:バティ
……ふむ……。
小屋の利用が目的じゃなかったって事か?
わからんな。

ただいま足跡の追跡中………
なんにしても、足跡は真っ直ぐ村に向かっているようです。
■スレイ To:おおる
どうやら一直線に村の方に向かっているようですよ。
これ以上戻ってもしょうがないと思いますが?

ティトルは黙々と足跡を追ってましたが、スレイの言葉にわれに返りました。
■ティトル To:スレイ
……はっ
そ、そうですよねこれじゃぁ戻っちゃいますね(^^;

■カナル To:スレイ
スレイ、その足跡は、どこから来ているんだ?

■イスカ To:カナル
村のほうから来て、村へ戻っているようだ。
そうだよね、スレイ?

■スレイ To:イスカ、おおる
ええ、その通りです(^^)

■カナル To:おおる
なるほど、心配したかみさんが、確認に来たって所か?
それなら、放っておいても構わないだろう。
村長の言葉を信じるなら、村の中では問題は起こっていないらしいからな。

■ジャン=バッティスタ To:カナル
ところでさぁ、これから探すかもしんない行方不明の狩人ってどんな奴なんだろうな?
まさか、女(この足跡)だったってことはないよなぁ……
とりあえず、村長に「村人がほっつき歩いてるかもしれないぞ」と警告がてら聞きに戻るか?

■カナル To:バティ、おおる
中肉中背の男、と言う話だが……。
今森に入ってる酔狂な奴は、行方不明の狩人と例の怪物ぐらいだろう?
人間を見つけたら、おそらくそいつだよ。

村までは、30分程か……。
まあ、村の方に警告を入れておくのもいいかも知れないな。
どっちでも構わないぞ。


■スレイ To:おおる
あくまで数日前の足跡ですから、現在出歩いているような人はいないんじゃないでしょうかね?
少しでも早く安心させてあげるためにも、先を急ぎませんか?

■イスカ To:All
そうだね、私も早く先へ行ってみたくてうずうずしているんだ。
さあ、次の目的地、大岩を目指すとしよう。

とりあえず足跡に一旦見切りをつけ、目的地の大岩へと真っ直ぐ進むことにした一行。
それはすなわち、オーガーが出たという現場に向かうことを意味するのである。

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GM 大石
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