地下室 No2 | しなりお #40 |
鏡は斜めにひび割れて |
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■ 地下室 |
■アストリア To:ALL |
そろそろ、みなさまにも消えていただきましょうか。 フフフ |
何かを念じるような仕草をする。
それに呼応するかのごとく、鏡の中より黒い霧が現れる。
そしてそれは次第に人の形を取っていく。
■ジーク To:アルト |
?! アルトさん、剣に魔力を! |
剣を抜きます
■ アルト To:ジーク&フェリオ |
頼んだよ…! |
エンチャント・ウェポン×2詠唱。
■リムリィ |
(なんかでてきた………) |
とりあえず、鏡とか執事とかの間に仲間が来ない(射線が通る)位置に少しだけ移動しときます。
緊迫感の高まる中、フェリムークただ1人が手にした剣を構えようともせず、まっすぐと正面を見据えている。
その目は冒険者ではなく、そのさらに向こうのアストリアを見据えているように思える。
■フェリムーク |
もう終わりにしましょう・・・・ |
そう呟くと、体中に力をみなぎらせるかのごとく臨戦態勢を取る。
それに呼応するかのように剣が淡く光り、凄まじい威圧感が冒険者達を襲う。
■フェリムーク |
うおぉぉぉぉぉっっ! |
突如後ろを振り向くと、そのまま黒い霧の元へ間合いを詰め一気にその胴を薙ぐ。
その不意の一撃によって、霧は散りそのままかき消える。
■アストリア |
なっ?! |
狼狽するアストリア。
フェリムークはそんなアストリアを気にとめることなく、渾身の力を込めて鏡へ剣を突き立てる。
一瞬の稲光のごとき閃光の後、鏡は斜めにひび割れ剣は真っ二つに折れた。
鏡から響く断末魔。そしてしばらく後、音を立てながら鏡は粉々にくずれ落ちた。
■リムリィ |
…え? |
とりあえず視線を外さないようにしマス。
■ジーク |
?!?!?! |
ちょい困惑気味にフェリムークとアストリアを交互にみる
■アストリア To:フェリムーク |
フェリムーク!!!あなた・・・どういうつもりで・・・ |
冒険者達の壁を押しのけ、フェリムークへと詰め寄る。
■ジーク To:フェリムーク |
おっとぉ?!(++; |
■フェリムーク To:アストリア |
アストリア・・・いえ、ベルベット様。 もう終わりにしましょう。 私がお供いたします。 |
折れた剣を捨てショートソードに持ち替えると、構えたままアストリアへと駆け寄る。
そして・・・・
■アストリア |
うっ・・・。 |
フェリムークへもたれ掛かるように倒れるアストリア。
彼女の着ているドレスが次第に血の色へと染まっていく。
■アストリア To:フェリムーク |
フェ・・フェリムーク・・・どうして・・・・ |
■フェリムーク To:アストリア |
・・・・・・・。 |
問いかけには答えず、アストリアの体を抱きとめる。
彼の表情は普段からは考えられない優しさにあふれている。
そう、まるで愛する者を見るかのような・・・・
■フェリムーク To:ALL |
そこの娘を連れて、早々に立ち去るがいい。 大丈夫だ。その娘は薬で眠っているだけだ。 |
■ジーク |
いったい・・・何がどうなって・・・・?? |
まだ混乱中(ぉ
■ アルト |
…………………。 |
警戒しつつ、ゆっくりデイジーに近寄ります。
■ヴェアリアス To:デイジー |
デイジーちゃん……… |
建物の中だけど、マント着てるのかな?着てたらマントをデイジーにかけます。寝息を確認して、
■ヴェアリアス To:デイジー |
デイジーちゃん……………よ……かったぁ…………(;_;) |
力が抜けてへなへな崩れます。頭をなでなでします。
時を同じくして、力無く崩れ落ちる。
■リムリィ To:フェリムーク |
あなたは? 一体、何者なんですか? |
■フェリムーク To:リムリィ |
代々この家に仕える者だ。 それ以上でもそれ以下でもない・・・・。少なくとも、ベルベット様にとっては・・・な。 |
■ジーク |
・・・・・・彼女は永遠の若さより尊きものが近くにあったのに気がつかなかったのですかね。 |
剣を収めつつ、そんなことつぶやいたり(ぉ
ちらりと、アストリアの方を見ます。
■ アルト To:フェリムーク |
………彼女の、後を追うつもりかい? |
■フェリムーク To:アルト |
・・・ベルベット様とともに在ることがかなわなくとも、ともに死すことはできる。 ・・・これでよかったのだ・・・・。 |
■ アルト To:フェリムーク |
そっか… |
小さく、溜息。
■ リュセラ To:アルト、フェリムーク |
納得しない。全然よくないっ! 死んだら何もできないじゃない。 |
倒れたアストリアの救命を行う。
キュア・ウーンズ。
しかし、時すでに遅く、アストリアの命の灯火が再び燃えさかることはなかった。
■ ジーク To:リュセラ |
リュセラさん・・・・・ |
リュセラ嬢の肩に手を置いて首を横に振りませう
■フェリムーク To:リュセラ |
ただ死すのではない。ベルベット様とともに死すのだ。 かの地にて、再びベルベット様が迷走なさらぬように・・・。 |
■ アルト To:フェリムーク |
死者の国の道先案内は、神様の役目だよ。 ……もしホントにそうしたいと思ってるのなら、あんたは生きて僧侶にでもなるんだね。 |
かるく、目を伏せます。
■ アルト To:フェリムーク |
でも………どうして、こんな事に…? |
■フェリムーク To:アルト |
ベルベット様が、これ以上醜くなっていくのが我慢ならなかった・・・。 もっと早くにお止めすべきだったのだが・・・・。 今となってはこのような形で止めるしか術がなかった・・・。 |
■ ジーク To:フェリムーク |
アスト・・・いえ、ベルベットさんはなぜこのようなことを? 彼女の言っていた魔物とはいったい? |
■フェリムーク To:ジーク |
かつてラースフィールド様が禁忌の洞窟にて発見なされた、鏡に封じられた悪魔の事らしい。 ・・・・詳しいことは知らないが・・・・。 |
■ アルト To:フェリムーク |
鏡……。 じゃあさっきのが、その封じられた悪魔だったってわけだね。 |
ちらりと砕けた鏡の方を見て、念のため鏡の破片等にもう何も反応が無いかどうか確認します。
■ ジーク To:フェリムーク |
禁忌の洞窟・・・・ですか・・・・。 もしかしてライさんはそれに気がついたのですか? |
■フェリムーク To:ジーク |
さぁ?彼がどこまで気づいたのかは知らない。 が、ベルベット様にとっては殺害せねばならぬほど邪魔だったのであろうな。 |
■ ジーク To:フェリムーク |
そうですか・・・・。 貴方は本当に・・・・ベルベットさんの後を追うのですか? |
■フェリムーク To:ジーク |
私の決意に変わりはない。 私の言葉が信用なら無いというのなら、貴殿らを私の死の見届け人とさせてもらおう。 それでは・・・・ |
自分の心臓へとショートソードを突き立てる。
激しく飛び散る血しぶき。
そして、アストリアに折り重なるように倒れる。
■ ジーク To:フェリムーク |
?! |
■ アルト To:ALL |
っっ!!―――馬鹿なことを! 誰か、回復を!! |
■ヴェアリアス To:アルト |
Σ( ̄〇 ̄) は、はい!! |
■ヴェアリアス |
もう…………………。 |
脈をとります。死亡しているのを確認したら、首を横に振ります。
■ アルト |
………………。 |
深く、溜息。
■ アルト |
……………やりきれないね。 なんだって、こう、簡単に人を殺せたり、自分から死んだり……。 命ってのは…そんなに安いもんなのかい。 |
■ ジーク To:アルト |
安くは・・・・ないですよ。 私にそれをいう資格があるかはわかりませんが。 |
■ アルト To:ジーク&ALL |
…………………ごめん。 …とりあえず、一旦ここから引き上げようか。 |
デイジーとヴェアの方に近寄ります。
■ アルト To:ヴェアリアス |
…大丈夫かい?ヴェア。 デイジーを運ぶの、手伝うよ。 |
デイジーの前でフェリムークの血がついた手を見つつ、
■ヴェアリアス To:アルト |
………ありがとう。 でも大丈夫。デイジーちゃんならわたし一人でも…… アルトさんたちははやく衛視さんたちを。 |
デイジーに血がつかないようにマントごしにデイジーを連れていきます。
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