脱線組みNo2 しなりお #40
鏡は斜めにひび割れて

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■ りりーの家 

■ラリー To:アルト
禁忌の洞窟ですか・・・。
あそこは領主様が立ち入りを禁じていますので調べることはできないはずですが・・・・

■ アルト To:ラリー
……なるほど、ね。

■ アルト To:フェリオ
どうやら、その洞窟には一度行ってみる必要がありそうだね、フェリオ

■ フェリオ To:アルト
あぁ、いってみるのが…一番かな……。

ちょっとデイジーの方を見ながら言う。
■ フェリオ To:ラリー
ライさんはそこを調べるつもりだったらしい……けど?
その事については何も聞いてなかったすか?

■ラリー To:フェリオ
領主様に許しを得て洞窟に行ってみるとは言っていましたが・・・。
その後、お許しが出て行ったのかどうかは何とも・・・・。

■ フェリオ To:ラリー
(んー、やっぱ行ってみるしかないのかなぁ……)

でも、行った事は行ったんですよね?
正確には……行こうとした、かな……。
ここからその洞窟までどのくらいかかります?
あ、それと……ライさんが殺された場所は……どのくらい行った所ですか?
知ってる限り……で良いですから教えて下さい。


■ラリー To:フェリオ
えぇ、行こうとしていたのは確かです。

ここからですと・・・そうですね・・・西の森には2時間ぐらいで着くかと思います。そこから森の中に入って2時間ぐらいで洞窟に着きます。
ただ、森の中は初めての方では迷うかと思いますが・・・・
確か、領主様が地図を持っていたかと思います。


■ フェリオ To:ラリー
二時間と二時間…合わせて四時間……。
ライさんが殺された場所は……森に入ってどのくらい、行ったところだかわかりますか?

(うう……あの人に地図借りにいくのか…なんか嫌だな)


■ラリー To:フェリオ
森に入ったすぐらしいことは聞いていますが、正確な場所までは知りません。申し訳ないです。

■ フェリオ To:ラリー
そうっすか……。

えっと……ライさんってよその村の人だったらしいですね。
その村ってここから遠いんですか?
あ、それとこの村でライさんが暮らしてた家とかも出来れば教えて欲しいんですけど……何かあるかもしれませんし。


■ラリー To:フェリオ
ここから2分ほど歩いた場所にありますよ。
(簡単な地図を書く)
それと・・・

そう言って立ち上がると、半ば片づけられた戸棚から鍵を取り出す。
■ラリー To:フェリオ
これが娘達の家の鍵です。
あなた方を信頼してお渡ししますよ。

■ フェリオ To:ラリー
ありがとうございます。
助かります。

■ アルト To:ラリー&マリー
――ところで、ちょいと確認したいんだけど……。

私たちは、行方不明になったリリー達をこれから捜すつもりでいるよ?
依頼人はもういないけど、やっぱり彼女たちを放ってはおけないからね。

ただ、このままリリーの捜索を続けたとして……
その両親である旦那たちは、そうすることをまだ望んでいるのかい?
こう言っちゃ悪いけど…その、もう気持ちの整理はつけようとしているみたいだし……


ちらりと、引越の為にまとめられた荷物の山を見ます。
■ アルト To:ラリー&マリー
二人がこれ以上の辛さを望まないのであれば、私たちもリリーの捜索はしないよ。

捜索には危険も伴うからね。
その結果を受け入れてくれる場所がすでにもう無いなら、私たちも大事な仲間達を危険な目に遭わせたいとは思わないし…さ。


ラリーパパの目を見つめます。
■ラリー To:アルト
娘の無事を願わない親がどこにいましょうか?しかし、私たちには残念ながら探す手段も、力も、また探すことをお願いするだけの財力もない。

悪い言い方をすれば、私たちはあなた方に娘を捜すことをお願いした覚えはないですし、お願いするつもりもない。
あなた方が望まずして危険に臨もうとも、それは私には関係ないことなのではないでしょうか?

確かにライ君があなた方にお願いしたのかもしれません。しかし、そんなことは私たちは知らなかった。
知らなかったことをいきなり聞かされた私たちを、いきなり来たあなた達外部の人間が責めるのは少し酷ではありませんか?
私たちだって望んでこの村を後にするわけじゃないのですよ?


■ アルト To:ラリー
っ……そういうつもりで言ったんじゃ―――

一息ついて
■ラリー To:ALL
申し訳ありませんが、もうお引き取り願えませんか?

■ フェリオ To:ラリー
……あなた達が望んで後にする訳じゃないのはわかってる。
でも、探す手段も力も財力もない、だから……逃げ出すんですか?
この家から……リリーさんの想い出から……そして、リリーさん自身から。

結果はどうであれ娘さんを待っててやる事は出来ないすか?
リリーさんが帰ってこれる場所はここしか……あんた達の元しかないんすよ。

外部の人間が失礼な事を言って申し訳ない。
あんた達がそう結論を出したのなら止めないよ、その権利もない。
俺達はライさんの選んだ道を行かせてもらう、それだけさ。


■ アルト To:ラリー
………気を悪くしたのなら、すまなかったね。
酷い事を言ったかもしれないけど、旦那達を責めるつもりはなかったんだよ。
ただ、今でもリリーを待ってるって言葉を、直接聞きたくてさ…。

じっと待ち続けることは、二人にとって他の何よりも辛いことだろう?
私たちが捜索をすることが、旦那達にとっては辛い気持ちを長引かせる事になるかもしれないし…。


一旦沈黙。
■ アルト To:ラリー
…でも、これで安心したよ。
彼女を迎えてくれる場所があるのなら、私たちもこのまま躊躇わずに動くことが出来るからね。
……どうも、ありがとう。
リリーが帰ってきたら、宜しく頼むよ。

かるく頭を下げます。
■ラリー To:アルト
いえ、私の方こそ先ほどは言い過ぎました。
あなた方は娘を捜してくださってるんですよね・・・ライ君と同じように・・・。本来なら感謝すべきなのに、あんな失礼なことを・・・・。
本当に申し訳ありませんでした。

■ アルト To:ラリー
いや……ありがとう。

私たちは、もう帰るけど…。
最後に一つだけ。
ローズって女性の事を何か知らないかい?
以前に領主の屋敷で働いていたメイドで、この子の姉さんなんだけど……。


デイジーの肩に手を置きます。
■ラリー To:アルト
いえ・・・申し訳ありませんが・・・・


■ アルト To:ラリー
そっか……。

■ フェリオ To:ラリー
じゃあ、俺達はこれで……。

■ アルト To:ラリー&マリー
この村に滞在中は領主の屋敷に泊まってるから…何か困ったことがあれば、いつでも力を貸すよ。
それじゃあ、また…。



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 GM : ぐんそ
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