脱線組みNo1 | しなりお #40 |
鏡は斜めにひび割れて |
めいんぺーじ | いんでっくす | もくじ |
前のぺ〜じ | 次のぺ〜じ |
■ リリーの家 |
領主の屋敷からリリーの家へ向かう道中、歩きながらフェリオにこっそり話しかけます。(デイジーに聞かれないように話せるでしょうか?(^^;)
■ アルト To:フェリオ |
…そういえばフェリオ、実はさっき、少し気になった事があるんだけど…。 |
そのまま横を並んで歩きつつ、声をひそめます。
■ フェリオ To:アルト |
……ん? |
■ アルト To:フェリオ |
屋敷の玄関で、最初に私が「ローズ」って名前を口にしたとき……一瞬だけど、あの執事が少し眉をしかめたような気がしたんだよ。 まるで、聞かれると何かまずい事でもあったみたいにさ…? …私の気のせいかもしれないけど……あの領主たちには、ちょいと気を付けた方が良いかもしれないね。 |
■ フェリオ To:アルト |
へぇ?聞かれる事があるとマズイ……ねぇ……。 そっかそっか……ローズの名前は聞かれると困るんだ……。 俺も少し思うところがあるんだけど……。 でも……それで大分後者に近付いたような気がするな……。 |
■ アルト To:フェリオ |
…今日領主邸に泊まれば、その事についても何か知る機会があるかもしれないね。 ひょっとすると、リリーやライさんの事件ともどこかで繋がってるのかもしれないし……。 ………ローズ、無事だと良いけど………。 |
ちらりとデイジーの方を見ます。その後、再びフェリオの方を見て、
■ アルト To:フェリオ |
フェリオも、怪我しないように気を付けるんだよ。 ライさんの遺体は酷い状態だったって話だし…。 くれぐれも、一人で敵に向かって突撃したりとか、一人で屋敷内をうろうろしたりとか、一人で誰かに喧嘩を売ったりとか、一人でメイドの部屋から出てきたりとか――― |
■ フェリオ To:アルト |
いや、メイドさんの部屋は無茶じゃないような…… ま、心配してくれてんだ?ありがとな(^-^) |
初(?)、ポフポフとアルトの頭をなでる。でもムチャしない、とは言わない。
なでられて、ちょっと戸惑い照れ(?)つつ、
■ アルト To:フェリオ |
うん……そうだね。 信じてるよ、フェリオ。 |
フェリオに、にっこり微笑みます。←ゆな様への嫌がらせ?(ぉ
■ フェリオ To:アルト |
おう、任しとけ(^-^) ……っと、この辺か……? |
昨晩泊まった宿屋のほど近く、ごく普通の家が建ち並ぶ一角にリリーの実家はあった。
外観も規模も他の家々と大差がないため、ともすると同じ家が並んでるのではないかと思えてしまう。
■ アルト |
ここかな…? |
とりあえず、扉をノックしてみます(こんこん☆)
ずいぶんと待たされた後、音もなくドアが開かれる。
そこには、ずいぶんと老け込んだ感じのする中年の女性がいる。
■女性 To:アルト |
・・・・はい? |
■ アルト To:女性 |
あ……初めまして。 突然押しかけて、どうもすまないね。 私はアルト。 えっと、亡くなったライさんに、リリーの捜索を依頼されていた冒険者の者なんだけど……。 ……リリーの母さんかい? |
■リリーの母親 To:アルト |
はぁ・・・そうでございますが・・・・? |
能面のように全く表情を変えずに、気力のない声で答える。
■ アルト To:リリーの母親 |
ライさんまであんな事になって……ホントに大変だったね。 私たちでよければ、娘さんを捜すのに力を貸させてもらうよ。 …ただ、私たちも昨日この村に着いたばかりで、まだあまりよく事情が飲み込めてなくてね。 |
■リリーの母親 To:アルト |
娘・・・・ですか・・・・。 うちに娘はいませんよ・・・いないんです・・・・。 いないと思った方が・・・・ |
感情を押し殺してぽつりぽつりと話す。
最後の方は、声が震えている。
■ アルト To:リリーの母親 |
いないと思った方がって……そんな……。 |
■リリーの母親 To:アルト |
貴女に何がわかるって言うんです!! この3週間・・・ずっと・・・ずっと・・・・。 |
こらえていた感情が涙となってあふれ出す。
そのまま力無く崩れるように地面に座り込む。
■ アルト To:リリーの母親 |
あ…………。 っ…その、ごめん…悪かったね。 3週間も前から行方不明になってたなんて、知らなかったんだよ……。 |
リリーの母親の側に座ると、背中をそっと撫でます。
■ フェリオ To:母親 |
……あなたが諦めるのはあなた自身の事だから止めはしないさ。 けど、ライさんは諦めなかったぜ。 ライさんがどうして殺されたのかはわからない、でもきっと彼は最後まであなたの娘さん、リリーさんを捜そうとしてたんじゃないか? 俺達は彼の遺志を継いであなたの娘さんを捜そうと思ってる。 |
■リリーの母親 To:フェリオ |
・・・・うっ・・・ううっ・・・・。 |
返す言葉は感情に押し流され、その口からは嗚咽しか発せられない。
■男性 To:リリーの母親 |
どうしたんだい、マリー? |
家の奧から中年の男性が出てくる。
少しやつれているように見える。
■男性 To:ALL |
・・・・あなた方は? |
マリーを抱き起こし、優しくそっと肩を抱く。
フェリオ達の姿を認めると、警戒した面もちでマリーをかばうように肩を抱いたままマリーの前へと出る。
■ フェリオ To:男性 |
あなたは……リリーさんのお父さん、ですか? 俺達はライさんの依頼を受けてオランからリリーさんを捜しに来た冒険者です。 あ、俺はフェリオと言います。 こっちに着いたら何とも……ライさんが殺されたとかで……。 |
■ラリー To:フェリオ |
はい、私リリーの父親のラリーという者です。 先ほどは妻が失礼をいたしました。 ・・・そうですか、ライ君が・・・・。 ここで立ち話も何ですし、どうぞ中へ・・・・。 |
深々と礼をすると、フェリオ達を中へと通す。
■ アルト To:ラリー |
それじゃ……少し、お邪魔するよ。 |
リリーの母親の方を気にしつつ、かるく礼をして家の中にお邪魔します。
■ フェリオ To:ラリー&デイジー |
失礼します。 っとと、そうだ。 |
後ろを向いてデイジーに振る。
■デイジー To:ラリー |
えと・・・えと・・・。こんにちわ。 |
■ラリー To:デイジー |
こんにちわ。 ・・・・娘によく似ている・・・・ |
そっと優しくデイジーの頭を撫でる。
■デイジー To:ラリー |
えと・・・リリーさん帰ってくるといいですね(^^) |
向日葵のような満面の笑み。
■ラリー To:デイジー |
・・・そうだね。ありがとう。 |
家の中は、まるで引っ越し前のように荷物がまとめられていた。
家の中の様子を見回します。
■ アルト To:ラリー |
この荷物は………? |
■ラリー To:アルト |
え?あぁ・・・引っ越そうかと思いましてね・・・・。 ・・・この村には思い出が多すぎますから。 |
■ アルト To:ラリー |
……………。 そっか………。 もう話し合って決めたことなら、それも仕方がないのかもね…。 |
少し寂しそうに荷物を眺めます。
■ アルト To:リリーの両親 |
リリーの事だけど…。 いなくなったときの状況について、話を聞かせてもらってもいいかい? 何かその日、行方不明の原因になるような事があったとか…。 |
■ラリー To:アルト |
いなくなったときの状況・・・ですか・・・。 3週間ほど前のことになりますか。夕方頃、買い物に行ってくると言って出かけたっきり・・・・帰ってきませんでした。 原因になるようなこと・・・。実はこの村では行方不明事件というのは初めての事じゃないのです。満月の日が近づくと、決まって若い娘がいなくなっているようでした・・・・。 そして帰ってきた者は1人もいない・・・・。 |
■ アルト To:ラリー |
満月…? じゃあ、リリーがいなくなった日の夜も……。 |
■ラリー To:アルト |
ええ、満月・・・でしたよ。 |
しばし悩みます。
■ アルト To:ラリー |
行方の手掛かりになるような事は、まだ何も分かってないのかい? |
■ラリー To:アルト |
何も・・・・。 |
■フェリオ To:ラリーパパ |
他の子がいなくなった時も……そういう風に日常の合間から急にいなくなったすか? とりあえず具体的にいなくなった人の名前とか状況とか知りたいんですけどわかります?知ってる限りで良いから教えて下さい。 それと……ライさんが殺された時の事も詳しく知りたいんですけど……。 |
■ラリー To:フェリオ |
さぁ?ほかの人たちがどのようにしていなくなったのかまではちょっと・・・・。名前の方も何人かは知っていますが、全員というわけには・・・・・ ライ君ですか。彼は娘がいなくなってから、ずっと行方を探していたようですね。・・・彼が殺されたときのことも詳しくは知りません。 |
■ アルト To:ラリー |
何かつかんだ……か。 彼は、禁忌の洞窟ってとこに入るつもりだったらしいよ。 何か、そこに手掛かりがあるのかもね。 行方不明者を捜すとき、その洞窟の中は調べなかったのかい? |
前のぺ〜じ | 次のぺ〜じ |
めいんぺーじ | いんでっくす | もくじ |