テミス村 | しなりお #40 |
鏡は斜めにひび割れて |
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テミス村 |
すがすがしい朝。小鳥のさえずりが次の日の到来を告げる。
季節柄、少し肌寒い。
■おばさん To:ALL |
あらぁ、お客さん。おはようございます。 |
そこにいたのは、昨夜の宿屋の主人ではなく、おそらくは女将であろう女性だった。
■ アルト To:おばさん |
ん、おはよ……………って、あれ? |
女性を見て、一瞬意外そうにする。
■ アルト To:おばさん |
……えっと、旦那の奥さんかい?
どうも、初めまして。 |
とりあえず、ご挨拶をする。
■リムリィ To:ALL |
ぁふ………おはようございます。いい朝ですね。 |
■ リュセラ To:リムリィ |
おはよう。 …少し寒い。 |
まだいけると思ってるのか、夏服を着ている。
■リムリィ To:リュセラ |
そうですか?ボクはあんまり気にならないですけど |
りむりは年中冬服。常時5枚くらい着込んでいる。薄手の生地だし綿もはいってないけど、やっぱ厚着。
■ アルト To:リュセラ |
リュセラは薄着しすぎだよ……(^^;
私のマントで良かったら、貸そうか? |
手に持っていたマントを見せる。
■ リュセラ To:アルト |
…大丈夫、これくらいの寒さ。 気合の問題よね。心頭滅却すれば火もまた――くしゅん |
鼻の下を擦る。
■ アルト To:リュセラ |
あぁ…ほら。 うっかり風邪でもひいたら、リュセラを大事にしてる誰かさんが心配するよ? あんまり、無理しないようにね。 |
マントを、ぽんとリュセラに手渡す。
■ リュセラ To:アルト |
ん――…。心配されるのもいいかなぁ…。 |
■ アルト To:リュセラ |
それから………。 寝るときは布団をかぶって寝た方が良いよ、リュセラ…。 |
アルトはそう言ってやや遠い目をする。
■ リュセラ To:アルト |
えへへ(^^; |
■ ジーク To:ALL |
ふぁ〜あ・・・・・っと、おはようございます(^^ |
■ リュセラ To:ALL |
朝食取ったら、どうするんだっけ? |
■リムリィ To:リュセラ |
ライさんかリリーさんの家族がいるなら、話を聞いておきたいですけど………とりあえずデイジーさんを領主の館まで送ってからにしませんか? 何かややこしそうな感じですし。 |
リュセラは、うんうん、と相槌を打っている。
■ ジーク To:リムリ |
ええ、先に領主さんのところに行った方がいいですね(^^ それにしても、ほんとややこしいことになりそうですねぇ(^^;; |
リムリィはふときょろきょろして
■リムリィ To:リュセラ |
ところで、デイジーさんは? |
■ リュセラ To:リムリィ |
まだ食べてない。 |
実は朝食の事で頭が一杯。
■リムリィ To:リュセラ |
………'-'))))))) |
■ ジーク To:リュセラ |
・・・・・・リュセラさん(^^;; |
■ アルト To:リュセラ |
……お腹が空いてんだね……。 |
(目が、ちょっとやばい……)←アルトの心の声(ぉ
そうこうしているうちに、フェリオが降りてくる。
■フェリオ To:ALL&りむり |
はー…………おはよ〜……あー、良く寝た。
デイジーは下にいないんだったらまだ寝てるんじゃん? |
■ アルト To:フェリオ |
あ、おはよフェリオ。
デイジーなら…まだベッドの中だよ。 |
■リムリィ To:フェリオ |
そうですか。昨日ずいぶん疲れてたみたいだから、少しゆっくりさせてあげた方がいいかな。 |
■ リュセラ To:ALL |
うん。鼻つまんでも起きなかったし。 |
■ ジーク To:リュセラ |
そういえばリュセラさんの鼻もちょっと赤いですね。 ・・・・・・やり返されたんでわ?(笑) |
ジークはリュセラ嬢の顔を覗き込んで、真面目な顔で言う。
■ リュセラ To:ジーク |
違う。 |
リュセラはジークの額にデコピンする。
■ ジーク To:リュセラ |
っ!?(x_x) |
■ アルト To:リュセラ |
…やっぱリュセラ、少し風邪気味なのかもねぇ。 今日は、いつもよりちょいと肌寒いみたいだし…… ! あ……。 |
アルトはふと何かを思いだして、フェリオに視線を移す。そしてさり気なくフェリオに近付いて。
■ アルト To:フェリオ |
ところで、フェリオは……その、どこか寒いところはないかい? 例えば、手とか首とか身体とか頭とかお腹とか… えーと…何て言うか、毛糸の温もりが恋しいような箇所は……。 あ…い、いや、べべべ別に深い意味はないんだけどね !! |
わたわたと、笑って誤魔化す。
■ フェリオ To:アルト |
……? 寒い……ねぇ……強いて言えば首かなぁ? ってか……変なアルト……どしたんだ、急に?? |
■ アルト To:フェリオ |
首……(☆_☆)
……………………………………(はっ) 首……くび………………ふふふふふ♪ |
■ジーク |
(なんだかアルトさん、フェリオさんの首を凝視してますねぇ(^^;) |
ジークは浮気でもばれたのかと一人納得。
ま、リュセラ嬢からは絶対にこんな事はないジークにとってみれば、意味不明であるのも当たり前か(笑)
■リムリィ To:女将 |
ところでちょっと聞きたいんですけど。 領主様のところで働いてるローズさんって人、知りませんか? |
■女将 To:リムリィ |
ローズさん・・・ですか?私は存じ上げませんが・・・。 申し訳ございません。 そう言えばお客さん。主人から聞いたんですが、一昨日の事件に興味がおありなんですって? |
■ アルト To:女将 |
あ……うん。 その事件の被害者とは、ちょいと知り合いでね。 今日、家の方に行くつもりだったんだけど……彼、家族とかはいるのかな? |
■女将 To:アルト |
お会いしたことはありませんけど、いるんじゃないですか? と言いますのも、ライさんは余所の村から婚約のために引っ越してきた人なんですのよ。 俗に入り婿っていうのかしら。 |
■フェリオ To:女将 |
入り婿ねぇ……。 |
■ ジーク To:女将 |
ところでその入り婿というのはこの辺りでは良くあることなんですかね? |
■女将 To:ジーク |
よくあるというほど頻繁にあるわけでもありませんし、珍しいというほど少ないわけでもないですわねぇ。 |
■リムリィ To:女将 |
ということは、ライさんの家族はこの村にはいないんですね………。 そうそう、リリーさんの実家は分かりますか?この村に住んでるんですよね? |
■女将 To:リムリィ |
リリーちゃんの実家ですか?それでしたらここの2軒隣です。 でも・・・会ってくださるかしら・・・・。いえね、リリーちゃんが3週間ほど前から行方不明ですから・・・。 |
■リムリィ To:女将 |
そうですか………。まぁ、とりあえず行って話だけでも聞けそうなら聞いてみます。 |
■リムリィ To:ALL |
ところでデイジーさんどうします?寝かしておいて、先にリリーさんの実家行きますか? 先に領主邸に行くか、リリーさんの実家まで連れて行くなら、起こしてきますけど。 |
■フェリオ To:りむり |
んー…………先に領主のとこで良いんじゃないか? リリーさんの実家は俺達の依頼の事だし、先に領主んとこでデイジーのお姉ちゃんを捜してデイジーを預けた方が良いだろう。 なんかちっとばっかりヤバイ状況みたいだしな……。 ま、お姉ちゃんがいれば……だけどよ。 とりあえずさっさと行こうぜ、デイジーは……疲れて寝てるとこ可哀相だけど起こして来てくれ。 |
■ ジーク To:ALL |
何か分かるといいんですけどね(^^; |
■ リュセラ To:ALL |
私が起こして来るね。 |
リュセラが部屋に戻る少し前、
■ヴェアリアス |
ん……んん〜……… |
(ヴェア)ねぼけまなこでうっすらと目をあけます。
■ヴェアリアス |
あれ……………ここどこぉ? |
■ヴェアリアス |
!!! |
リュセラの扉をあけた音に反応して飛び起きる。
■ヴェアリアス To:リュセラ |
ぉ、おはようゴザイマス……;'-')ノ |
なぜか、反射的に手を上げる。
リュセラは部屋に戻り、デイジーの掛け布団を剥ぎ取って起こす。
デイジーは布団を剥ぎ取られて寒くなったのか、もぞもぞと丸くなっていく。
■デイジー |
・・・・くしゅん(くしゃみ)。 ・・・・ふえ?σ(・・?)キョロッ..(?・・)ゝキョロ |
くしゃみをして目を覚ましたかと思うと、状況がつかめないのか、寝ぼけまなこであたりを見回す。
■ リュセラ |
(ふーん…) |
■デイジー To:リュセラ |
あ・・・おはようございます。 |
リュセラとヴェアリアスの姿を認めると、勢いよくお辞儀をして朝の挨拶をする。
■ヴェアリアス To:デイジー |
お、おはよ。デイジーちゃん。 |
ヴェアリアスは大慌てで服を着替える。ボタンの掛け間違いにも気づいてないらしい。
■ リュセラ To:デイジー |
何時までも寝てない。 もうすぐお昼になるわよ。 |
腰に手を当てて、もっともらしく嘘を付く。
■ヴェアリアス To:(独り言) |
(ぎくぎく)(--;; |
■デイジー To:リュセラ |
あ、ごめんなさい。 |
ベッドから降りると、着替え始める。
■ リュセラ To:デイジー |
寝坊したから、皆凄く怒ってるわよ。 そうね。こういう時は、「迷惑かけてごめんなさい、宿代は全部私が払いますから許して下さい」 ――と言うしかないかも…。 |
リュセラは先に部屋を出て皆の所へ。
リュセラが降りていったあと、2人の着替えが終わって、
■ヴェアリアス To:デイジー |
デイジーちゃん、着替え終わった? そんなに心配しなくても大丈夫よ。一緒に怒られよ(^^;; さ、行こう。 |
■ アルト To:リュセラ |
お帰りリュセラ。早かったね。
……あれ?…デイジーは? |
■ リュセラ To:アルト |
うん。すぐ起きて来るよ。 今着替えてる。 |
しばらくして、デイジーとヴェアリアスも1階へ降りてくる。
■ヴェアリアス To:ALL |
お、おはよー…… |
様子をうかがいつつ、こそこそ。
■ジーク To:ヴェア(エルフ語) |
( ̄^ ̄? おはようございます・・・・・こそこそしてどうしたんですか?(^^; |
ヴェアリアス To:ジーク☆~(^_-;)
席につくときにこっそり目配せ。
■フェリオ To:デイジー |
お、よぉ、デイジー、おはよう。 |
■ジーク To:デイジー |
あ、デイジーさんもおはようございます(^^ 良く眠れました? |
■デイジー To:ALL |
あ・・あの・・ご・・ごめんなさい。・・じゃなかった
おはようございます。 |
お辞儀をする。どことなくいつもの勢いよいお辞儀ではないように感じる。
■フェリオ To:デイジー |
ん?なんか元気ないけど……どうかしたのか? まだちっと疲れてんのか? |
■ アルト To:デイジー |
デイジーには、慣れない旅だったろうからねぇ…。やっぱり、昨日は肩を揉んであげるべきだったね…
……ま、でも姉さんに会ったら、嬉しくて疲れなんか吹っ飛ぶよ。きっと。 |
デイジーの肩を、ぽんぽんと叩く。
リュセラは知らん振り。ちょっとそわそわ(ぉ
デイジーはリュセラの顔を、ちらっと見る。
■デイジー To:ALL |
あ、あの・・・起きるのが遅くなってしまってごめんなさい。 そのお詫びと言っては何ですけど・・・ここのお代を・・・・ |
■ リュセラ To:デイジー |
(そう、その調子。「全部私が…」) |
心の応援。
鬼め(笑)
■フェリオ To:デイジー |
は……? いや、宿代は払っとくから気にしないで良いよ。 それよりもしっかり御飯食べて元気を出しな。 お姉ちゃんとこに行くからさ。 |
■デイジー To:フェリオ |
え?えと・・・・。はい、わかりました。 でも、そんなに甘えてばかりだと悪いですから自分の分はちゃんと払います。 |
■リムリィ To:デイジー |
(くすくす)1泊30ガメルだって。 さ、ごはん食べよ。おなかすいてない? |
■デイジー To:リムリィ |
30ガメルですね、あとで払いますので・・・ お腹ですか? 少しだけですが・・・ |
■ジーク To:デイジー&女将 |
朝食は一日の要ですからしっかり食べておかないと行けませんよ(^^
すみませ〜ん、このテーブルに朝食7人分お願いします〜 |
■女将 To:ジーク |
はい、ただいまおもちいたします。 |
■ヴェアリアス To:ALL |
あ、女将さんがいたのね。 |
リュセラはデイジーに近寄って。
■ リュセラ To:デイジー |
皆には、貴方を責めないように言っておいたから。 |
そう言うと、デイジーの肩を押してテーブルへ。
■ デイジー To:リュセラ |
あ、は・はい、ありがとうございます |
しばらくして・・・
■女将 To:ALL |
お待たせいたしました。はい、どうぞ、お召し上がりください。 |
朝食を配膳していく。
■ アルト To:女将 |
を、美味しそうだねぇ(^^) |
■フェリオ To:女将 |
御飯だぁヽ(゜▽、゜)ノ |
ひたすら食いまくる。
■ジーク To:女将 |
あ、ありがとうございます(^^ 美味しそうですね♪ではさっそく(^^ |
朝食をがっつく(ぉ
リュセラは冷静に(笑)毒見が済むのをしばし待つ。
■ アルト To:女将 |
あ、そういえば女将さん。 ここの領主は女の人だって聞いたけど、どんな人なんだい? ちょいと今日これから会いに行きたいんだけど…面会ってできるのかな? |
■女将 To:アルト |
アストリア様のことですか?前の領主様の後を継がれてから6ヶ月たちますけど、悪く言う人はいませんし、良く言う人もいませんわねぇ。 お客さん方はオランからいらっしゃったんでしたっけ?アストリア様もここの領主になられる前はオランに住んでいらっしゃったそうですよ。 とてもお美しい方なんですのよ。私もあやかりたいですわねぇ。 面会は・・どうでしょう?ここ最近、何かとお忙しそうですし・・・。 |
■ アルト To:女将 |
へぇ…とてもお美しい方、ねぇ……。 |
アルトは一瞬ちらりとフェリオの方を見る。
フェリオは「お美しい」に反応して一瞬止まる。
が、また無心で食べ始める。
ジークは食べるのが一段落したので
■ ジーク To:女将 |
オランに住んでいたんですか・・・。 アストリアさんって、この村の方ではないのですか? |
■ リュセラ To:仲間 |
使用人になら会わせてくれるでしょ。 |
リュセラはジークが食べ終わったのを確認すると、美味しいのかな? と食事を眺めた後、口に運ぶ。
■ ジーク To:リュセラ |
美味しいですよ(^^
まあ、デイジーさんもいることですし、お姉さんには会わせていただけると思いますけどね(^^; |
■ アルト To:女将 |
まぁ、色々物騒な事件が続いてるみたいだし……領主ってのも大変なんだろうね。
…っと。 |
■女将 To:アルト |
お屋敷はこの村の中央にありますよ。 ここのすぐ近くです。 |
■ アルト To:女将 |
中央……あの、でかい建物だね。
…よし、どうもありがと。助かったよ。 |
フェリオは最後までひたすら食べ続けていた(笑)
■ フェリオ |
あー……食った食った。 美味い飯だったヽ(´ ▽ `)ノ |
食後。
支払い(前金から)はリムリィ、荷物はジーク、デイジーはヴェアに任せて外に出る。
全員揃ったら、その屋敷に向かう。
どうやら、リュセラは先頭を早いペースで歩くらしい(笑)
ジークは山ほどの荷物を背負って黙々とリュセラに着いていく(笑)
額には汗が光っている(ぉ
フェリオはやれやれ、と思いながらジークを見てる(笑)
■ヴェアリアス |
大変ね。ジークさん…… |
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