テミス村 | しなりお #40 |
鏡は斜めにひび割れて |
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テミス村〜宿屋〜 |
声の主は少しだけ扉を開け、外にいる人間を確認する。
そして客だと判断したのか、扉を完全に開く。
そこには恰幅のいい中年の男が愛想笑いを浮かべながら立っていた。
■宿屋の主人 To:ALL |
ようこそおいでくださいました。ささ、中へどうぞ。 こんな夜遅くまでお疲れさまです。 さきほどは大変失礼をいたしました。 |
終始笑顔を貼り付けたまま、全員を宿の中へと促す。
■ アルト To:宿屋の主人 |
あ、う………うん、どうも(^^;
何だか、えらい態度の変わりようだねぇ…… |
■ジーク To:宿屋の主人 |
どうも(^^;; |
■ヴェアリアス To:デイジー |
よかったぁ(^^;; デイジーちゃん、よかったね♪ |
■リムリィ To:宿屋の主人 |
それじゃ遠慮なく……… |
リュセラは宿の中に入って、辺りをきょろきょろする。
■ヴェアリアス To:リュセラ |
? どうしたの? |
■ リュセラ To:ヴェアリアス |
他に人が起きてないかな、って。 |
金目の物もついでに物色。
■ ジーク |
(なんだかリュセラさんの目の色も違ってきましたねぇ(^^;) |
リムリィはデイジーを先に入らせてから、宿に入る。
■リムリィ To:宿屋の主人 |
ところで、恐ろしい事件って、何かあったんですか? |
■宿屋の主人 To:リムリィ |
いやね、一昨日のことでしたか。殺人事件があったんですよ。 いやぁ、物騒な世の中になりましたねぇ・・・・。 あ、お客さん。お部屋はどうしましょう? |
■ ジーク |
殺人事件ですか・・・・・。 依頼人の件といい、なんだか物騒な村ですねぇ。 |
■ フェリオ To:宿屋の主人 |
そりゃまた物騒な……。 一体誰が殺されたんです?この村の人ですか? っていうか四人部屋が二つだと……あれれ?数が……。 |
■宿屋の主人 To:フェリオ |
確か一月前ほどに余所の村から移り住んできた青年でしたよ。 まぁ、お客さん。そんな物騒な話はよしましょうや。 え・・・?! |
リムリィの方を向きながら、困った困ったと呟いている、けど顔は全然困ってない。相変わらず笑顔が貼り付いたままだ。
ジークは、もしやこの顔が地顔かとおやじを観察する
■ リュセラ To:リムリィ |
リリー、また一緒に寝る? |
■リムリィ To:リュセラ |
え、遠慮します'-')))))) |
■リムリィ To:宿の主人 |
ていうか、ボクは男ですっ。4人部屋2つでお願いします。 |
ジークは「おお、リムリィが以前より成長している。おとーさんは嬉しいぞ!という顔」でリムリィを暖かく見守っている。
■ヴェアリアス |
……………? |
■フェリオ |
………………………………。
はぁ!?おとこ?おとこって……おとこ?おとこ…………? |
ちと、錯乱状態(笑)
■リムリィ To:フェリオ |
はぁ………見ての通り……… |
「見ての通り」じゃないだろ(笑)
■フェリオ To:りむり |
いや…見ての通りって言われても……?????? |
■ アルト To:フェリオ |
(ぽむぽむ) |
無言でフェリオの肩を叩きつつ、静かに首を振ります(ぉ
アルト姉さんの首を振る様子を見て
■ヴェアリアス To:リムリィ(独り言) |
!?……そんな…リムちゃん…… |
かすかに唇が震えつつ、
■ヴェアリアス To:リムリィ(独り言) |
……デイジーちゃんのために、我慢して自分から部屋を移るなんて…… しかも心配させないように嘘までついて……なんて優しい子なの……(TwT) |
何故か涙がほろり。
■宿屋の主人 To:リムリィ |
あ、左様でございますか。私もそうじゃないかと思ったんですよ。ワッハッハ。 4人部屋2つですね。かしこまりました。 お客様、お手数ですがこちらの方にサインを・・・ |
と言うと宿帳を取り出す。
■フェリオ To:主人 |
は、はぁ……………おとこ…。 えと…何だっけ?おとこ…じゃなくて…名前か。 ふぇりぉ・べぉれるふぅ、っと……。 書きました、どうぞー。 |
■リムリィ To:宿屋の主人 |
そうそう、ライさんって人知ってます?明日伺うことになってるんですけど、家が分からなくて。 |
荷物をおきながら何気に聞いてみる。
宿屋の主人はライという名を聞いて、貼り付いていた笑顔が急に凍る。
■宿屋の主人 To:リムリィ |
ライ・・・ですか・・・。彼のお知り合いか何かで? 彼なら一昨日・・・殺されてしまいましたよ・・・。 私が先ほど申し上げた事件の被害者として・・・・。 |
そう言うと先ほどの笑顔とはうって変わり沈痛な面もちになる。
■ アルト To:宿屋の主人 |
―――え…………。 |
■ヴェアリアス |
!? |
■ジーク |
!? |
■フェリオ To:宿屋の主人 |
…………なんだって!? そ、そんなぁ……、一体何処でどんな風に何故誰に殺されたんだ? あ、えっと……実は俺達はライさんに少し用があってやって来た者なんすよ。 んで、いきなり死んだって言われてもどうにもなんないんで……詳しく教えてくれないすか? |
ちらりとデイジーの方を見て、
■ アルト To:宿屋の主人 |
……その前に……。旦那、私たちの部屋の場所を教えてもらえないかい? 先に、この子を休ませてあげたいからさ。 |
デイジーの頭をかるく撫でます。
■宿屋の主人 To:アルト |
あ、はいはい。ただいまご案内いたします。どうぞこちらへ・・・・。 |
カウンターから鍵束を取り出し、2階へと案内する。
鍵束の保管場所確認。夜這いでもか(以下略)
■ アルト To:デイジー |
…よく頑張ったね。 今日は、もうお休み。 残念だけど、肩揉みはまた今度ね。 |
デイジーを見送る。どう残念なんだろうねぇ(笑)
■ヴェアリアス To:デイジー |
さ、部屋に行こう。 ……心配しなくてもいいよ。お姉さんはきっと無事だからね。 |
デイジーの荷物もって部屋まで送ります。
■デイジー To:ALL |
それでは皆さん、おやすみなさい。 |
■ジーク To:デイジー |
はい、おやすみなさい。良い夢を。 |
デイジーは勢いよくお辞儀をして、階段を上ろうとする・・・が、
■デイジー |
あっ・・・(>_<) |
段差につまずいて、勢いよくこけてしまった。
■デイジー |
・・・いたい・・・(/_;) |
■ リュセラ |
…馬鹿?(ぼそっ) |
げししアルトはリュセラ嬢の脇に、再び肘でつっこみ。
■ リュセラ |
あ゛う゛ |
■ アルト To:リュセラ |
りゅせらぁ……(--; |
■ リュセラ To:アルト |
馬鹿は私です…。 |
ジークはリュセラとアルトを見てちょっと苦笑。
■リムリィ To:デイジー |
あぁ……もう……… ………はい。 |
のろまさに半ば感心しつつ(笑)助け起こす。
■リムリィ To:デイジー |
頑張るのはいいけど、ふらふらになるほど無理はしないでね。 |
■デイジー To:リムリィ |
あ、ご・・・ごめんなさい。 |
■リムリィ(ひとりごと) |
………お姉さんにもしものことがあったら、一人で生きて行かなくちゃいけないんだから………とは言えないなぁ……… |
■デイジー To:リムリィ |
…………?σ(・_・?) |
リムリィの方を見ながらきょとんとしている。
■リムリィ To:デイジー |
あ………ううん、なんでもないよ。 |
そう言ってデイジーの頭を撫でる。
■ リュセラ To:デイジー |
お姉さんに会いにここまで来たんでしょ? 階段なんかでくじけてちゃ駄目よ。 |
■フェリオ To:デイジー |
そうそう、無理はよくないよ、無理は。
……よっと……んじゃ、行こうか。 |
りむりが助け起こしたとこを抱えあげて(お姫様抱っこか?)上に連れていく。
■ アルト |
ん………? |
■ヴェアリアス To:フェリオ |
え?え?('o') |
■ ジーク To:フェリオ |
ふぇ、ふぇりおさん(^^; |
■デイジー To:フェリオ |
あ・・・・(ポッ) |
デイジーは顔を真っ赤にして俯いている。
■リムリィ To:デイジー |
それじゃ、おやすみ。 |
■フェリオ To:りむり |
はい、おやすみ〜〜〜〜(ぉぃ |
■リムリィ To:フェリオ |
フェリオさんはちゃんと戻ってきてくださいね。 |
■フェリオ To:りむり |
う゛あ…………わ、わかってるって。 心配しなくてもすぐに戻ってくるってば。 んじゃな。 |
■ヴェアリアス To:フェリオ |
あ、あ、ちょっと待って。 |
ヴェアリアスは慌ててうしろをぱたぱた付いて行く。
■ リュセラ To:フェリオ |
慌てて転ばないようにね。 |
■ アルト To:フェリオ |
ん……えーと…気を付けて、フェリオ。
……………。 |
アルトは何やら複雑な表情で見送る。
■ フェリオ To:アルト |
お、おう。 |
アルトの表情に何となく寒気を感じるフェリオ。そしてデイジーを抱えたまま階段を登り、部屋の前まで行ってこけて擦りむいたらしきとこにキュアかけて部屋に押し込めて帰って来る。
デイジーは見る見る消えていく膝の擦り傷とフェリオの顔を驚いた顔で交互に見る。
神の奇跡を初めて目の当たりにしたのだ。仕方ないと言えば仕方ない。
■フェリオ To:デイジー |
よし、こんなもんだろ。 |
■デイジー To:フェリオ |
わぁ、フェリオさんってすごい人なんですね。 どうもありがとうございました。 では、おやすみなさい。 |
勢いよくお辞儀をする。
■フェリオ To:デイジー |
たいしたこっちゃないさ、カミサマの力を少し借りてるだけだからな。 そんな事より、明日はお姉ちゃんとこに行くんだからしっかり寝て元気になっとこうな(^-^) おやすみ、デイジー……。 (お姉ちゃん……無事だよな……やーな予感がするなぁ、ヤバ過ぎだぜ、この村) |
そのころ、一階では・・・・
■ リュセラ To:リムリィ |
戻って来たら教えて。 |
そう言ってカウンター内の物色を開始する。
■ ジーク To:リュセラ |
はいはい(^^ |
などといいつつ、興味津々で物色中のリュセラを見ている。
■リムリィ To:リュセラ |
なんだか…変なことになっちゃいましたね。 ………何かありました? |
■ リュセラ To:リムリィ |
主人の様子だと、依頼人を殺した犯人はまだ捕まってないみたいだし。 もし犯人が村人でないなら、この宿に泊まった可能性はあるよね。 |
カウンター物色中のリュセラ嬢を、半ば感心して眺めつつ、
■ アルト To:ALL |
こんな小さな村で、行方不明に加えて殺人まで起こるなんて…偶然にしては、出来すぎだね。
……こりゃ、予想以上に厄介な仕事になりそうだよ…。 |
■ ジーク To:アルト |
厄介そうですね、ほんとに(^^; |
■ リュセラ |
何これ…。最後に客が来たの、2ヶ月前? |
■リムリィ To:リュセラ |
よく経営成り立ってますね、ここ……… |
■ アルト To:リュセラ |
…………リュセラ、戻ってきたよ。 |
小声で、リュセラに伝言する。
それを聞いて、リュセラはカウンターから出る。
■リムリィ To:フェリオ |
お帰りなさいフェリオさん。 早かったですね。 |
■フェリオ To:りむり |
もう少し遅く帰って来てもよかったんだけど、お目付け役がいたし…な? |
■ アルト To:フェリオ |
…………………。 |
■リムリィ To:フェリオ |
………? いえ、人が死んだとかそういう話した直後ですから、誰か側にいてあげた方がよかったかと思ったから……… |
■フェリオ To:りむり |
う゛…………い、いや、大丈夫そうだったし。 ははははははははははは…………。 |
どうやらちゃんと察してなかったらしい(笑)
っていうか、リムリィひでぇ(笑)
■ アルト |
……………………。 …………………はぁ… |
アルトは諦めたのかもう何も言わない。小さく溜息を一つつくと、親父さんへの質問に移る。
■ アルト To:宿屋の主人 |
……さて、と。 旦那、それでさっきの話だけど…。 その一昨日の事件について、詳しい話を聞かせてもらえないかい? |
■リムリィ To:宿屋の主人 |
とりあえず、ライさんがどんな風に、その…殺されてたのかとか……… |
■宿屋の主人 To:ALL |
はぁ・・・一昨日の事件ですか・・・・。 お客さん、よくもまぁそんな物騒な話を・・・・。 あぁ、そう言えばライさんの関係者でしたっけ。ではお話ししましょうか。 いや、私も実際見てきたわけじゃないんで詳しいことは言えないんですけどね・・・・ |
ここで話を止めて一息つく。
■宿屋の主人 To:ALL |
なんでも、遺体は見るも無惨な姿だったとか・・・・。 かろうじて身元は分かったみたいですが・・・・ あまりの凄惨さから、人ならざるモノがやったのではないかとか、まことしやかにささやかれてるぐらいですよ・・・。 |
■フェリオ |
うぇ……。 |
想像したらしい。吐きそうな顔で口を押さえている。
■ジーク |
人ならざるもの・・・・・? |
■リムリィ To:宿の主人 |
一昨日………って言いましたよね。ライさんが殺されてたのって、どこだったんですか?町の真ん中…とかじゃないですよね。 |
■宿屋の主人 To:リムリィ |
この村の西に森があるんですけど・・・まぁ、普段は誰も近づかないんですが・・・・そこで殺されていたらしいですよ・・・。 |
■ アルト To:宿屋の主人 |
…その口ぶりだと、どうやら犯人はまだ捕まってないみたいだね。
今、“人ならざる者”とか言ってたけど…その森に、怪物が出るとか、そう言う噂は無いのかい? |
■宿屋の主人 To:アルト |
えぇ、残念ながら犯人はまだ捕まっていませんねぇ。
森ですか?まぁ、その森に怪物が出るなんて噂はありませんよ。 ふわぁぁぁぁふ(欠伸) |
そう言うと、有無を言わさず階段の方へ向かう。
■ リュセラ |
ふぁ…。(欠伸がうつった) |
■ ジーク To:リュセラ |
今日は歩き詰めでしたからねぇ(^^; |
すかさずフォローを入れるジーク。
ほんと、マメだねぇ・・・(笑)
■ フェリオ To:宿屋の主人 |
あー、待って待って!!もうちょっとだけ、ね? 俺等も知り合いが死んでて、訳わかんないからこのままじゃ寝るに寝られないしさ。 聞きたいことを簡潔に言うから。 |
やれやれと言った感じでため息を吐きながら振返るとめんどくさそうに話し始める。
■宿屋の主人 To:フェリオ |
どうして・・・と言われましてもねぇ・・・私は彼と特に付き合いがあったわけじゃないですからわかりませんよ。
婚約者ですか?・・・・あぁ、リリーちゃんのことですか・・・。 |
話を止めため息を吐く。そして怪訝な表情でフェリオを見る。
■宿屋の主人 To:フェリオ |
お客さん、意外なことを知っているもんですねぇ・・・。 リリーちゃんが行方不明であることをご存知とは・・・。 おっしゃるとおりリリーちゃんは、少し前から行方不明ですよ。 |
言い終わると即座に振返り、階段を上っていく。
後を着いて部屋に行きながら、
■ リュセラ To:宿屋の主人 |
あと1つ、聞いていいです? 宿代の事、なんですけど。 |
■宿屋の主人 To:リュセラ |
ををっ。そう言えば忘れてましたよ。ワッハッハ。 |
先ほどとはうってかわって、突然明るい口調になる。
■宿屋の主人 To:リュセラ |
お一人さま一泊30ガメルになります。 よろしいですか?っていっても、この村には宿屋はここにしかないですけどねぇ。 |
ジークは金額を聞いてちらりとフェリオを見たり。
アルトはおやじの言葉に、頷く。
■ アルト To:宿屋の主人 |
ここには、しばらくの間滞在する事になるかもしれないから、よろしく頼むよ。
……今日は疲れてるところ、色々すまなかったね。 |
■宿屋の主人 To:ALL |
いえいえ。それではみなさん、おやすみなさい。 |
ゆっくりとお辞儀をすると、1階へと降りていく。
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