銀の網亭 | しなりお #40 |
鏡は斜めにひび割れて |
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銀の網亭 |
■おやじ To:ALL |
ちょっと待った。これから出発するんだろ? ちょっと頼みたいことがあるんだが・・・・ |
店を出ようとしたパーティをあわてて呼び止める。
■ リムリィ To:おやじ |
………? はい。なんですか? |
■ フェリオ To:おやじ |
なんすか?頼み事って……。 内容によっては引き受けられないかもしれないっすけど……親父さんの頼みなら出来るだけ聞くっすよ。 |
■ ジーク To:おやじ |
頼みごとですか?(”; 私たちに出来ることなら、引き受けますけど(^^; |
■おやじ To:ALL |
いやな、お前さんたちテミス村に行くだろ・・・・?。 ついでと言っちゃなんだが、この娘も連れていってくれねぇかい? もちろん正式な依頼としてだ。多くはないが報酬もある。 |
そう言って、一人の少女を紹介する。
歳は14、5ぐらい。腰のあたりまである茶色のきれいなロングヘアの、まるでお人形のような可憐な少女が、おずおずと前に出てくる。
■ リュセラ To:おやじ |
おやじさんの子供? |
■ヴェアリアス To:少女 |
あなたは? |
■少女 To:ALL |
あ・・あの、はじめまして。私、デイジーといいます。 テミス村にお勤めに行った姉が帰ってこないし、連絡も取れないので様子を見に行きたいんです。 少しですけどお金も用意してます。ですから、どうか私も連れていってください。お願いします。 |
そう言って、銀貨が入っているであろう袋を差し出す。
差し出すその手は、少女の歳やその可憐な姿に似合わず荒れているようだった。おそらくはお金を作るために一生懸命働いたのだろう。袋の中には600ガメルほどの銀貨が入っている。
■ リムリィ To:デイジー |
え…あの……… |
■ フェリオ To:ディジー |
へー……お姉ちゃんが……かぁ……。 それは心配になるよね……。 ん……………………。 それから……そのお金はちょっと受け取れないよ。 |
■ リュセラ To:デイジー |
そうそう。 一緒に付いて来るだけなら、お金はいいよ。 でも、「どうしても」って言うなら、このリュセラお姉ちゃんがもらってあげる♪ |
にこにこと笑う。お金じゃなくて別のモノをもらいそうだな(何を?(w)
■デイジー To:フェリオ&リュセラ |
あ・・・で・・でも・・・・。 |
差し出した銀貨の行き場がなくなり、困った顔でもじもじとしている。
■ ジーク To:ディジー |
ええ、お金のことは気にしないでもいいですよ(^^
ところでお姉さんの名前と、あといつ帰ってくることになっていたのか、連絡が取れなくなったのはいつからか教えてほしいんですが? |
■デイジー To:ジーク |
姉の名はローズといいます。 半年前にお勤めに行ったっきり、何の音沙汰もなくて・・・・。 お勤めがいつ終わるのかはわかりませんけど、私の誕生日には帰ってきていっしょにお祝いしてくれるって・・・(/_;)クスンクスン |
デイジーはせきを切ったように泣き出した。
姉のことが本当に心配なのだろう。
ジークは泣かれたのでおろおろしている。
■ ジーク To:ディジー |
あ、あ、あの、泣かないで下さい。 だ、大丈夫ですよ、きっとお姉さん少しお仕事が急がしいだけですって。 |
助けを求めるように女性陣をみる。
■ リュセラ To:デイジー |
そ、そうそう(^_^; 妹の誕生日を今年はちょーっと忘れてるだけよ。 |
げし
アルトはリュセラの脇に、かるく肘でつっこむ。
■ アルト To:リュセラ |
リュセラ…(--; |
■ リュセラ To:アルト |
ま…、まだ誕生日来てないんだね…。 |
アルトはデイジーの側に近付いて行って、肩に手をかけると、かるく抱きしめる。
■ アルト To:デイジー |
あー……よしよし、泣かない泣かない。 優しい子だねぇ。 心配しなくても、すぐに姉さんとは会わせたげるよ。 |
デイジーを放して、笑顔でぽんと背中を叩く。
■ヴェアリアス To:デイジー |
お姉さんもあなたのことが気になってると思うよ。 安心して。これからすぐ出発するからね(^-^) |
■ リムリィ To:デイジー |
あぅ……… |
リムリィは泣き出したデイジーを見てちょっと困っている。とりあえずデイジーの頭をぽんぽんと叩いて・・・
■ リムリィ To:デイジー |
その…泣くのはお姉さんに会ってから、ね。 えと、デイジー…さん?支度はいい? |
■デイジー To:リムリィ |
あ・・・はい。準備はできています。 |
手で涙をぬぐいながら、答える。
ヴェアリアスがハンカチで涙を拭いてあげる。
■ヴェアリアス To:デイジー |
泣いてたら、せっかくの美人さんが台無しになっちゃうよ。 それから……がんばったのね。こんなになるまで……… |
そう言うとしゃがみこんで、手に触れて、精霊魔法「ヒーリング」を唱える。
■ヴェアリアス |
名もなき生命の精霊よ…彼女の手に生命の輝きを……… |
デイジーはぽーっとヴェアリアスを見つめている。
しかし、呪文が効果を現すことはなかった。
■ヴェアリアス |
あ、あれ? |
■ヴェアリアス |
(「これ……この魔法じゃ治らないわ……」) |
無言でちょっと落ちこんでいる。
■フェリオ To:デイジー |
あ……え、えっとね、今のはエルフのおまじないで、いたいのいたいの、とんでけーって意味なんだよ。
手が奇麗になりますように、っていうエルフのおまじない。ちょっと分かりづらかったかな、うん(^-^;; |
■フェリオ |
いたいのいたいの、とんでけー……
ってね。 |
荒れた手を握ってヴェアの真似……をしようと思ったけどエルフ語喋れないから共通語でそれっぽくおまじないをしてみる。
■ヴェアリアス To:フェリオ |
………フェリオさん…… |
デイジーはきょとんとした顔で、ヴェアリアスとフェリオの顔をを交互に見る。
■ アルト To:デイジー |
…ヴェアのおまじないは、良く効くからね。 きっと、すぐに効果があるよ(^^) |
デイジーの顔を覗き込んで、
■ アルト To:デイジー |
少しの間だけど、旅の間は仲間だね。
私の名前はアルト。 |
そう言うとにっこり微笑む。
■デイジー To:アルト |
はい。よろしくお願いします。 |
勢い良くお辞儀をする。
■フェリオ To:デイジー |
よし、んじゃ早速行こう……って言いたいんだけど、俺達の方の準備がまだだから待っててな(笑) |
とりあえず屈んで目線を合わせて喋る。
■デイジー To:フェリオ |
クスッ。はい。それではお待ちしてます。 |
そう言うと、精一杯の笑顔を見せる。
■ リュセラ |
なんだ、笑えるんじゃない…。 |
■フェリオ To:デイジー |
よし、良い子だ。(……うーん……お姉さん、無事だろなぁ…… それよりも……いなくなったのは婚約者だけじゃないって事か? 厄介な事になって来たかもなぁ……) |
リムリィにならってぽふぽふと頭を撫でる。
■ヴェアリアス To:デイジー&女性陣(?) |
ここで待っていても仕方ないから、わたしたちの部屋においで?(^-^) いいよね?アルトさん、リュセラさん、リムちゃん? |
■ アルト To:ヴェアリアス |
ん、構わないよ(^^) やっぱ、まずは女同士で親睦を深めてから………って……リムリィも? あ……いや、まぁ、いろんなメンバーとの親睦は必要だよね…。うん(^^;; |
アルトは焦りながらちらりとリムリィの方を見る。
■ ジーク To:ヴェア&リムリィ |
いや、あの・・・・ヴェアさん、リムリィさんは違うんじゃないかと(^^;; |
自信無さげに突っ込み。
■ヴェアリアス To:ジーク |
…?………え? |
ヴェアはよく聞こえなかったのか、首をかしげる。
本当に聞こえてないだけなのかねぇ(笑)
■リムリィ To:ヴェアリアス |
あの……ボクはいいです………荷物取ってくるだけですから。 |
■ リュセラ To:ヴェアリアス |
ん。私もいい…。 デイジーの面倒はヴェアさんに任せるね。 |
■ヴェアリアス To:リュセラ>デイジー |
う、うん。でも、世話って……(^^;; とりあえずよろしくね。 |
デイジーを見て苦笑する。
■デイジー To:ヴェアリアス |
あ、はい。よろしくお願いします。 |
ヴェアリアスは部屋に戻る前にカウンターに寄って
■ヴェアリアス To:おやじ |
マスター、途中で食べる保存食と飲み物の用意お願いできる? もちろん、デイジーちゃんの分もね。 ところで、この子から仲介料をとってないでしょうね? |
■おやじ To:ヴェアリアス |
おう、毎度あり。
と・・・当然じゃねぇか。そんな目で睨むなよ。おっかない。 |
■ヴェアリアス To:おやじ |
……ならいいけどね。 で、保存食だけどデイジーちゃんの分も入れて4日分お願いね。 あ、飲み物も一緒にお願い。 |
■フェリオ To:親父 |
とりあえず俺の分の保存食は……片道半日の村だけど……三日分よろしくな。 |
■ リュセラ To:おやじ |
うーん。 私は二日分。 ね、36ガメルにまけて(^_-) |
■おやじ To:リュセラ |
リュセラにはかなわねぇなぁ・・・。 よっしゃ、まけといてやるよ。 |
■ リュセラ To:おやじ |
ありがとう(^^ (ちょろいもんね♪) |
■ アルト To:マスター |
あ、私も二日分頼むよ。 と、それから……これに、ジュースを入れてもらえるかい? |
そう言って水袋をカウンターに置く。
■おやじ To:アルト |
おう、アルトにもサービスだ。36ガメルでいいぞ。ジュースの分とあわせて39ガメルな。 |
■ アルト To:マスター |
ありがとマスター♪悪いね。 んじゃ、サービスしてもらった分までしっかり働いてくるよ(^^) |
■ ジーク To:親父 |
私も二日分お願いしますね(^^ それと、エールもお願いします。 |
ジークもまたアルトののとなりに水袋を置く。
■おやじ To:ジーク |
お前さんからはきっかりもらおうか。 エールとあわせて46ガメルだ。 |
保存食と水袋を受け取りつつ
■ ジーク To:親父 |
はいはい(^^; ・・・・あんまり女性にサービスしすぎて奥さんに怒られないようにして下さいね(笑) |
■フェリオ To:親父&りむり |
あー、そうそう……俺、お金持ってないから前金から取っといて。
ってな訳で、リムリィちゃん、支払いよろしくね。 |
リムリィに向かって言いながらリュセラの後ろに何気なく接近する。
■リムリィ To:フェリオ |
あ、はい。じゃあこれで。 |
そう言って代金を前金から出す。
フェリオはデイジーに聞こえないように……
■フェリオ To:リュセラ |
ところでさ…なーんか怪しくないか? 俺達の依頼は婚約者捜し、デイジーのお姉さんも行方不明。 聞いたとこによるとそれほど大きい村じゃないらしいけど……、そんなとこで二人も同時にいなくなったかもしれないってのは普通あるかなぁ? どう思う? |
■ リュセラ To:フェリオ |
依頼人も、何か感じたからこの店に頼みに来たんだと思うけど…。 さっきの賭け、全部外れかもね。 向こうに着いたら、他にも居なくなってる人が居ないか聞いてみましょ。 |
ジークは内緒話をする二人にちょっと渋い顔をする。
しかし、間に入ろうとはしない。根性無しめ(笑)
■フェリオ To:リュセラ |
ま、賭けは外れっぽいな。 ……でもさぁ、もし何かを感じたとしたら村長にでも相談して村として依頼を持って来た方が安上がりなんじゃないかなぁ? 何か言えないような理由でもあったか、村としては聞き入れてくれなかったか、それとも……。 ま、いずれにしてもあっちで聞いてみるしかないかな。 |
■ リュセラ To:フェリオ |
何も知らないか…。村ぐるみで隠してたりしてね。 |
フェリオはここで、話に夢中になってちょっと接近し過ぎた事に気付く。
ジークは2人の接近ぶり(?)を見て頬をぴくぴくさせて不快の意を表す。
ジークの視線に気づいたのか(絶対にそんなの気にしてないと思うが(笑))リュセラはフェリオの鼻の頭を人差し指で押さえ、フェリオに離れるよう促す。
■フェリオ To:リュセラ |
っと、わりぃ(^-^;;
…………あ。 |
■ ジーク To:フェリオ |
・・・・・・・(-~-) |
フェリオをにらみつけるジーク。
フェリオは、更にジークに睨まれてる事に気がついて気まずそうにこそこそ離れる。
■ リュセラ |
んふふ〜♪ |
リュセラはジークとフェリオを交互に見て、思わずにやけてしまう。
■ リュセラ To:ジーク |
じ・ぃ・く。荷物、頼んでいい? |
■ ジーク To:リュセラ |
あ、はいはい、いいですよ(^^ |
よ・・・弱い(笑)
■リムリィ To:ALL |
じゃ、ボクも荷物取ってきますね。 (なんだか人間関係複雑みたい………) |
そう言うと、こそこそ二階へあがる。
■ リュセラ |
えへへ(^^ |
リュセラはにやけながら、かさ張る物を全部ジークの背負い袋に詰める。
ヴェアリアスもまた準備のためデイジーをつれて2階の部屋へ
部屋で、ヴェアリアスのマントをデイジーに着せてあげる。
■ヴェアリアス To:デイジー |
外に出たら、服が汚れちゃうからね。 ……っと、ちょっと大きいかな。 でも、ちょっと大きめのほうがいいかな。 ……うん。…良く似合ってるよ(^-^) |
■ヴェアリアス To:ロード |
ロード、出かけるよ。 |
ロードを手に乗せて、
■ヴェアリアス To:デイジー>ロード |
この子はわたしの親友のロード。とっても賢いの(^-^) ロード、少しの間一緒に旅をすることになったデイジーちゃん。仲良くするのよ(^-^) |
■デイジー To:ロード |
うわぁ・・かわいい・・・(^^) 初めまして、デイジーって言います。よろしくね、ロード。 |
デイジーは、そっとロードの頭をなでる。
■ジーク To:ALL |
それではみなさん。行きましょうか。 |
そう言って銀の網亭の扉を開け放つ。
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