子犬と水草
湖畔 |
時間はすこ〜し前に戻る。
シーアン達水中組が水の中で水草探しをしている頃、地上では‥‥
■ルツァー To:ALL |
みなさん‥‥大丈夫でしょうかねぇ‥‥ |
と、焚き火で芋を焼いている依頼人の姿が。
‥‥その芋、どっから持ってきた?
■クロス To:ルツァー |
だいじょぶさ。シーアンがいるし。 いざとなれば、このロープが引っ張られるはずだし。 あちち… |
焼き加減を見ようとして、ちょっと火傷をするクロス。
注意一秒、怪我一生?
■ルツァー To:ALL |
お芋もそろそろ良い頃合いですし‥‥無事に戻ってくれば良いのですが‥‥‥ ‥‥お湯も沸かして、お茶の準備でもしていたほうがいいかな?身体のあったまる薬草茶でも‥‥ |
■クロス To:ルツァー・カヴァレス |
そうだね。きっとみんな喜ぶよ。…それに僕もちょっと飲みたい気分(笑) カヴァレスも飲むでしょ? |
と、寡黙な魔術師に声をかける。
フードの奥の反応やいかに?
■カヴァレス To:クロス |
悪く無ぇ提案だぜぇ。 もっともよぉ,義賊殿ぁ違うモンが呑みてぇんじゃねぇかぃ? |
なぜかこういう事にはとっても目ざといカヴァレス。
湖に入る前の態度に何かを感じたらしい。
■クロス To:カヴァレス |
い、今は酒なんか呑んでちゃダメだよ。 いつロープが引っ張られるかも知れないんだから! |
内心をちょっと見透かされたのに狼狽したのか、ちょっと早口になるクロス。
■カヴァレス To:クロス |
ほぉ? 義賊殿ぁ酒を所望かぃ? 正直者な事ったぜぇ・・クックック・・・ |
確かに一言も「酒」とは言ってないような・・・
カヴァはここにも一つ,大きなおもちゃを見つけたらしい(^^;;
■ルツァー To:カヴァレス |
う〜ん‥‥身体の暖まるスープとかを作ればいいですかねぇ? でも‥‥私あまり料理が‥‥(^-^;; |
肝心な所がズレる依頼人。
シーアンの好みっちゃエールでしょ、エール。
しかし、ロシに積んだ荷物のなかには他のお酒はあれどエールは無かった。
■クロス To:ルツァー・ジリィ |
え? あ…うん、それもいい感じだけど、今から作ってたら間に合わないよ。きっと。 水の中に入ってから結構たつから。みんなそろそろあがって来るんじゃないかな? だからお茶にしとこうよ。 …先におイモでも少し食べながら待ってれば……そうだ。 (西方語) おーい、ジリィ! おイモ焼けたよーっ。あがっといでよー。 |
■ジリィ To:クロス |
(西方語) おいも〜おいも〜♪ ジリィ、あいさんやぽ〜きてからたべるぉ〜〜♪ そのほが、きと、おいしぃんだぉ〜〜♪ |
どうやら楽しみは後に取っておくタイプらしい。
ジリィがぱしゃぱしゃと傍らで泳いでいる中、依頼人はロシの荷物よりやかんを取り出し、お茶をわかす準備へと取りかかった。
そんな暢気な依頼人をよそに、カヴァレスとクロスは終始周辺に注意を配るのを怠らなかった。
芋も焼け、依頼人の薬草茶も良い香りを漂わせる頃、シーアンを筆頭に水中組がぷはぁ〜と水面に顔を出した。
■シーアン To:地上組 |
ぷはっ。 戻ってきたぜ。こっちは何もなかったか? |
■クロス To:シーアン |
見ての通りだいじょぶさ。 |
■バジル To:地上組 |
ふぅ〜。 あ、なんか良い匂い♪ |
■ルツァー To:ALL |
あ、おかえりなさい(^^)。 収穫はどうでした? ちょうど身体を暖めるようにって作った薬草茶と焼き芋ができたんですよ(^^)。 間に合ってよかった♪ |
■ポム To:みんな |
(^^)/そいつはよかったぜ〜! |
依頼人が言った「間に合って良かった」のその言葉。芋が間に合ったのが良かったのか。 それとも、芋に間に合ったのが良かったのか謎である(笑)。
ちなみにポムは芋に間に合った事を純粋に喜んでいるらしい。
うむ。食い気食い気〜♪
■クロス To:潜水組 |
ふふ……まあ、僕らの出番が無くて良かったよ、ホント(^^) |
そう。湖上組に声がかかるという事は、何かしら事が起きたということだから。
■ジリィ To:ALL |
(西方語) おにさんたち、あいさん、ぽ〜、みずくさはみつかたかぉ? どだったかぉ? |
やっと水から出て、ぷるぷると水を飛ばしながら話を聞こうとするジリィ。
お目当ての水草は目と鼻の先にある。
■赤い水草(水中) To:ALL |
ふぃ〜〜。ひっさびさに遠出したな〜 で、わぃはダレと話せばいいん? |
■ポム To:赤い水草 |
疲れた? だったらあたしが支えてあげるぜ♪ |
そう言いながら水中の赤い水草にそっと手を差し出す。
当の水草はというと、その差し出された手に対し、ふぅ〜とよっかかり一休み。
■赤い水草 To:ポム |
ふぅ〜〜〜。たすかりますな〜〜(^^) |
■クロス To:? |
え? なに? 誰? |
微かな音に反応するクロス。
しかし、湖面より上には、その「声」を発した者はなし。
■クロス |
気のせい…? |
■ルツァー To:ALL |
水草は‥‥見つかりましたか? なんか手には持ってないようですが‥‥ |
ちなみに、依頼人のいる場所からは水面近くに来ている赤い水草の姿は見えない。
■シーアン To:地上組 |
例のものはポムが持ってるぜ。 う〜〜〜さびぃ。水の中の方が暖かかったぜ。 |
と濡れた服を絞りながら、きょろきょろとアイシャの姿を捜す。
■ポム To:ジリィ |
(西方語) ジリィ♪ちょっとこっちに来て水の中を見てくれないかな? 赤い水草達が来てるんだ♪ 東方語が話せるみたいだからお話し合いはそっちで頼むぜ♪ |
■ジリィ To:ポム |
(西方語) うや?うやや?ぽ〜、なにかごようなぉ? ‥‥って、あかいみずくさ、とてきてくれたぉ♪ うれしぃぉ〜〜♪ |
むぐもぐとお芋にかじりついていたジリィも、水草があると聞いたとたん一目散♪
ほっぺにお芋のカスを付けたままポムのところへ飛んで行く。
■クロス To:ポム |
えっ? 話せるって、なに、どういうこと? |
なんか、よくわからないな〜〜といった顔でジリィの後を追ってポムに近づくクロス。
■ジリィ To:ポム |
(西方語) うや♪うやうや♪ これだぉ♪このみずくさだぉ♪ ぽ〜、ありがとだぉ〜〜〜♪ |
■赤い水草 To:ポム&ジリィ |
なんや‥‥?この青白いぼんずは‥‥? あ‥‥おし‥‥!もっもしかしてこいつぁ! |
と、赤い水草が身構えた瞬間!ジリィはとぷん♪と頭を湖に突っ込み、わきゃわきゃしている赤い水草をかぷっ☆と咥える。
そしてそのまま水の外へ‥‥
■ポム&バジル To:ジリィ&赤い水草 |
あっ!! |
■赤い水草 To:ジリィ |
(東方語) おっおやめくだ‥‥‥ |
あはれ赤い水草よ。
ジリィと会話することなく、水の外へとひっぱりだされた。
一方ジリィは?というと、お目当てのモノが手に入り(口に入り?)だいぶ御機嫌のようだ。
■クロス To:ジリィ |
へぇ…それが欲しかった赤い水草? よかったね、ジリィ(^^) |
■ジリィ To:水中隊 |
(西方語) ひんは、ほんほひはひはほぉはぉ〜♪ (みんな、ほんとにありがとぉだぉ〜♪) |
そして、濡れた顔を乾かしにか焚き火の前へととことことこ。
■ルツァー To:ALL |
えっと‥‥(^-^;;;? 何があったんです?その赤い水草かどうかわかりませんが、皆さん以外の声が聞こえたような‥‥‥(^-^;;; |
あまりの急展開に、ぼ〜っとしていた依頼人。
ちょっと訳がわからなかったらしい。
■クロス To:ルツァー |
あ、ルツァーさんも聞こえてた? でも水草って事は… |
???
周囲を見るが、やはり誰もいないようだ。
■ポム To:ジリィ |
(西方語) ちょ、ちょっと待てジリィ〜! |
こりゃ大変と、急いでジリィを追いかけるポム。
■アイシャ To:ジリィ |
あっ、かじっちゃダメなの〜。 |
■バジル To:ジリィ |
ま、待って待って。 その水草くん、水の中じゃないと具合悪いんだよ〜 |
アイシャはジリィを止めようと岸に上がった。続けてバジルも岸に上がる。
■アイシャ |
ひゃ〜、さむ〜い。 |
岸に上がった瞬間吹き込んできた寒風に、思わずぶるる、と震えるアイシャ。
早く焚き火にあたること推奨。
■ジリィ To:アイシャ |
(西方語) うや?うやや? あいさん、なんでかじちゃだめだぉ? だて、じりぃ、これ、おうちもていくぉ。 もていくの、くわえないともていけないぉ? |
純真無垢という言葉がぴったりな瞳でアイシャを下から覗き込む。
‥‥
絶対的な大きさからいって、上からは無理だからとも言う。
■アイシャ To:ジリィ |
(西方語) 水草に聞いてみてからじゃないとダメなの〜。くしゅっ。 |
■ポム To:ジリィ |
(西方語) ジリィ…知らなかったと思うけどなぁ、その水草、実は水中だと喋れるんだ つまりだなぁ、ちゃんと心を持っているらしいんだな 痛いもんは痛いって感じるらしいし、自分達に興味があるヤツには会いに来ると言う芸も出来るらしい だからってどうだと言われたら、水草に用があるのはジリィだからあたし達はどうするって事はないんだけど… なぁ、もし水草を家に連れて行っても置いとくだけとか、枯らしちゃうとか、食べちゃうって事がないなら ……あたしの水袋にでも入れて運んであげたいなって思うんだけど、どうだろ? |
と、ちょっと真面目な顔でジリィに言う。
■ジリィ To:ポム |
(西方語) ?? ぽ〜、しょくぶつだもん、いたいおもうのわかるぉ? でも、それいたら、このおいもさんも、いたかたとおもうぉ? ‥‥? でも、からしちゃ、たいへんだから‥‥ぽ〜にこのみずくさもてもらうのおねがいするぉ〜☆ |
と、こんどは優しく咥えてポムの前に置く。
よ〜〜っくみると、かろうじて水草の葉が揺れている。
■ポム To:ジリィ |
(西方語) ジリィは優しいな(^^) |
にこっと笑いながらジリィの頭をなで、すぐさま水を足しに湖へ。
ゆらゆら、ゆらゆらと水草は踊っています。
■クロス |
しゃ、しゃべれる水草… |
■ポム To:クロス&ジリィ |
クロスもレスもルツァーさんも 共通語と東方語が喋れるみたいだから後でお話してみるといい おっもしろいぞ〜♪(にやりん) (西方語) ジリィも後で東方語で水袋の水に口を付けて話し掛けてごらん 返事を聞く時は水に耳を浸けるのを忘れちゃぁ駄目だぜ♪ あと誉めると喜ぶぞ、水草の王様らしいからな(笑) |
■クロス To:ポム |
水草の王様!? しゃべる上に、王様… |
ポムに言われ、袋の中の水草を覗きこむクロス。
袋の中では、赤い水草が水をえてふよふよとダンスをしている。
‥‥‥
クロス、カルチャーーーーショーーーック!!!
■シーアン To:ジュリー |
(東方語) さ、約束は守ったぞ。 乾かしたら像の所へ案内してくれるんだろうな。 |
と、依頼遂行を忘れないシーアン。水草の事は気にしてないようだ。
■ジリィ To:シーアン |
(東方語) うやや☆ありがとだぉ〜♪これで、たすかたぉ〜♪ ぞぅ?あぁ、きらきらのぞぅね♪ うん、ぞうのあるばしょへはあんないするぉ♪ でも‥‥ぞうのばしょについてから、もひとつおねがいがあるんだぉ‥‥ |
少しシュンっ‥‥となって言います。
■クロス To:ジリィ |
(東方語) ええっ? もう一つ? |