SW-PBeM Scenario #36
氷晶の蒼狼
第6章 水草を探せ!

寒中水泳大会?


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野営地

 何事もなく時が過ぎ。朝の日の出を烏が伝える。
 そして時を同じくして、歌姫のアーリーバードも元気良く一日の始まりを告げる。
■ジリィ
 ‥‥‥☆×▽!?

■ルツァー
 な‥‥なるほど‥‥(^-^;;;
 これが‥‥‥凄い声量ですね‥‥

■クロス
 あ〜あ。抵抗するから…(^^;

 バジルの気持ちがよぉ〜〜っくわかった依頼人であった。
■ジリィ To:ポム
(西方語)
 ぽ〜、すごい声だぉ‥‥ぼく、びっくりしたぉ〜〜
 でも、すきっとおきれたぉ〜♪かんしゃだぉ〜♪

 野営では何事もなく。各自、朝食をとって、出発の支度をする。
■ジリィ To:ALL
(西方語)
 じりぃ、あんないするぉ♪

■ポム To:ジリィ
(西方語)
 ジリィ頼んだぜ♪

■クロス To:ジリィ
(西方語)
 たよりにしてるからね(^^;

■ジリィ To:ポム&クロス
(西方語)
 あぃ♪おまかせだぉ〜〜♪

■バジル To:みんな
 それでは今日もれっつらご〜♪

 と、昨日と同じく元気よくジリィが前を歩きだした。


山道 水草のある場所へ

 朝食よりやく4時間ばかり歩いたであろうか?
 歩く道はすでに獣道。持っている地図では「だいたい」の場所も確認できないありさまだった。
 カヴァレスが使い魔の烏を飛ばしてみても、森なお森に阻まれて、はっきりとは確認できないようだ。
 さらに、朝から天気が悪く、方角の頼りの太陽も隠れたまま。
 一行は今自分たちがいる場所もよく確認できないままに歩いている。
■ジリィ To:ALL
(西方語)
 もすぐ、みずぅみつくぉ♪
 やと、みずくさとてきてもらえるぉ〜♪

 一人、足取りも軽やかなジリィ。
 「お願い」をかなえてもらえるとあってか、るんるんな足取りである。
■ポム 
 みずくさ♪みっずくっさ♪
 うれしいな〜♪
 もぐってとりましょ よくさがし
 み〜んなかよくざっぷんこ♪

■カヴァレス
 元気な事ったぜぇ・・・

■クロス
 (ざっぶんこ…)

 こんな寒風吹く中、水泳はヤだな‥‥と思う、クロスであった。
 しかし、皆の元気に負けちゃいけない。
 ちょっと元気良く歌い出す。
 そのまま元気になったりする♪
■クロス
 に、二番歌いまーす。
 みずくさ♪みっずくっさ♪
 うれしいな〜♪ 取れたらみんなでたき火して
 す〜ぐに体をかっわかそう♪

■バジル
 そいじゃ、三番歌いまーす。
 みずくさ♪みっずくっさ♪
 うれしいな〜♪ たき火はやっぱり焼き芋だ〜♪
 た〜べたら心もぽっかぽか〜♪

 冒険中も、やっぱり食い気。
 どうやら、今甘いものが欲しいらしい(笑)。

 そんな気持ちを乗せながら、どんどんポムの歌に続いてゆく。
 即興で歌われた共通語の歌。
 バジルとポムとクロスは気持ちよさそうに合唱している。
 ジリィも、歌詞こそわからないようではあるが、
■ジリィ(鳴き声)
 だぉだぉ〜♪

 どうやら、一緒に歌っているらしい(笑)。


湖畔

 さらに歩くこと2時間。
 一行はようやく「湖」にたどり着くことができた。
 深い谷に囲まれた湖は、太陽はでていないものの湖面はきらきらと輝いており、初めに見た水場よりも、より雰囲気のよい場所であった。
■クロス
 うわー、ホントに湖だ…

■ジリィ To:ALL
(西方語)
 んと、んと、ここに「あかいみずくさ」はえているぉ。
 それ、とても、とても、ひつようなんだぉ。
 おねがいだぉ。とてきてほしぃぉ〜〜〜〜

 だいぶ透明度が高いのか、湖の底も一応見えています。
 しかし、ぱっと見た感じでは、赤い水草は生えているようには見えません。
■バジル To:ジリィ
 随分綺麗な湖だねぇ。んで、なんだっけ?水草探すんだよね。
 えーと、赤いのだよね。赤いのあかいの〜…<!-- きょろきょろと一生懸命眼をこらします -->

 赤いの赤いの‥‥とつぶやきながら、一生懸命目をこらし湖を見ています。
■ポム To:ジリィ
(西方語)
 見当たらないぞ
 何処にあるんだ?(^^;

■シーアン To:ジュリー
(東方語)
 どこだって?赤い水草なんて、ねーじゃねーか。
 ・・・・・・まさか、湖のに生えてるとか言うか?

■ジリィ To:シーアン
(東方語)
 うん、「あかいみずくさ」はみずぅみのそこにはえているんだぉ。
 じりぃ、とてこれないんだぉ‥‥だから、おねがいだぉ。
 とてきてほしぃぉ‥‥

■アイシャ To:ジリィ
(西方語)
 赤いのじゃないとダメなの〜?何に使うの〜?

■ジリィ To:アイシャ
(西方語)
 うん。あかいのじゃないとだめなんだぉ。
 んと、んと、じりぃ、とてもひつよぅなんだぉ。
 んと、おうちいて、つかうんだぉ。

 そう喋るジリィの横で、依頼人が湖の水をじっ‥‥と見ている。
■ルツァー To:バジル
(精霊語)
 踊る娘を補助するものたち?
 湖のわりには‥‥やけに植物ががんばっているような‥‥?

 どうやら、この湖。ごく普通の水場ではないようである。
 すこし、精霊達を見てみても、いつも以上にいきいきとした姿が見られた。
■ポム To:ルツァー
 何かあるのか?

 隣でじっ‥‥と湖面を見つめている依頼人に、ちょいと尋ねる。
■ルツァー To:ポム
 ええ。ちょっと‥‥普通以上に強い精霊達の力を感じまして。

■バジル To:ルツァー
(精霊語)
 うん。なんだか精霊達の力が強い場所だね。

■クロス To:ルツァー
 へぇ… (なにかいるのかな…)

■バジル To:精霊達
(精霊語)
 やぁ、みんな元気だね。
 ほんの少し僕達がお邪魔しても気を悪くしないでね。
 決してここを荒らそうなんて思ってないからさ。

 そう言いながら、ちょっと精霊の力を見てみる。
 水・風・大地・植物・生命・精神のそれぞれの精霊の力を感じ取ることができたバジルは、通常よりもより強い精霊の力がこの場に働いている‥‥と感じとった。
■水の精霊 To:バジル
(精霊語)
 あら、これはこれは珍しい御方♪ようこそいらっしゃいまして♪
 お邪魔だなんて思いませんわ♪だって、若様連れてますもの♪
 今日はいったい、どういたしまして?

■バジル 
(精霊語)
 若様?
 ジリィくんの事かな?

■水の精霊
(精霊語)
 あら若様♪お名前つけてもらったのね♪
 可愛らしいお名前ですこと♪

■植物の精霊 To:バジル
(精霊語)
 あ〜ら、うれしい♪素敵な御方♪
 さささ、のんびりしてらして♪
 ゆっくり、おしゃべりいたしましょう♪

 だいぶフレンドリーな精霊達である。
 ‥‥まぁ、植物の精霊は、往々にしてフレンドリーであるが‥‥
■ルツァー To:ALL
 これは‥‥だいぶこの湖は精霊の力が強く働いていますね。
 それも、だいぶ友好的な態度で接してくれていますよ。

■クロス To:ルツァー
 そうなんだ? 友好的な態度って…笑ったり?

■ルツァー To:クロス
 ええ。にこにことしていますよ(^^)。

■クロス To:ルツァー
 ほ、ホントに…
 (見てみたいな…)

■ルツァー To:精霊達
(精霊語)
 すまないが、私達はこの子(リジィ)に頼まれて「赤い水草」を探しに来たんだが‥‥この湖に「赤い水草」は生えているのかい?
 もし、生えているのならば、その場所を教えてもらいたいのだが。

■水の精霊 To:ルツァー
(精霊語)
 あら、若様、水草が欲しいのね。
 ちょいとドラちゃん。貴方の管轄でしょ?

■植物の精霊 To:水の精霊&ルツァー
(精霊語)
 ドラちゃんって呼ばないでって言ってるでしょ!!

 ‥‥。
 ええ、ちゃ〜んとこの湖の中にございますわ☆
 そこなるお兄さま方ならば、あっという間に取ってこれる距離に。

 精霊達が楽しそうにおしゃべりをしていると、湖面がゆらりゆらりと揺れ始めた。
 その揺れは、精霊を見る事のできないものにも確認できるものだった。
■クロス
 な、なんだろ…水の精霊のしわざ?

■ルツァー To:クロス
 ええ。ちょうど水の精霊が立っている場所が揺らいでいるみたいですね。

■クロス To:ルツァー
 ええっ?

 依頼人に指差された方向に、じっ‥‥と目を凝らして見るが何も見えない。
■クロス
 う〜…見えない…

 凄く残念そうなクロスである。
■バジル To:クロス
 クロスも精霊達と友達になれば見えるようになるよ。
 美人のおねぃさん達がわんさかだよ♪どぅ?なってみない?

 にこっと精霊使いの勧誘をするバジル。
 確かに、水の精霊といい植物の精霊といい風の精霊といい。
 びぢんさん揃いである。
■ジリィ To:ALL
(西方語)
 じりぃ、いま、みずくさとてこれないぉ。
 おねがいだぉ。とてきてほしぃお‥‥‥

 そう言うと、ジリィはいきなり湖に飛び込んだ!
 ぽちゃん☆と音がしたかと思うと‥‥ぷかぷかとジリィは湖面に浮かんでいる。
 どうやら、ほわほわ・もこもこすぎて湖に潜る事ができないようだ。
■クロス To:ジリィ
 あっ、ジリィ!
 ……ふぅ、平気か…(^^;

■ジリィ To:ALL
(西方語)
 じりぃ、もぐれないぉ‥‥‥(;;)

 ぱしゃぱしゃと、ジリィは湖面を泳いでいる‥‥
■シーアン To:ジュリー
 犬・・・

 思わずぼそっとつぶやいてしまう。
 ‥‥状況を無視して見れば、たしかに犬の子が遊んでいるようにも見える。
■ポム 
 なるなる〜。ほんとにダメみたいだな(ぷぷっ)

 ポム。笑うのを我慢するのは身体に悪いぞ(笑)。
■クロス To:ポム
 確かにあれじゃ潜れないねー。でも溺れる心配が無くて良いんじゃないかな(笑)

 あまりのほほえましさに、笑みがこぼれる。
 うん。笑いは自然な行動だしね♪
■ポム To:シーアン&みんな
 どうやって入る?
 水は冷たいと思うんだけど…このままざぶんって潜るか?
 そんなら火をおこしておいた方がいいと思うな

■クロス To:シーアン・みんな
 賛成。この寒いのに水泳なんて、ちゃんと乾かさないと風邪じゃすまないよ。

■シーアン To:みんな
 冷たいと言っても、ジュリーが泳げる程度だな。
 ざぶんと入る前に調べとこう。

 と言いつつ、いつでも剣を抜けるように準備をしてから、湖に片手を入れてみる。
 おや?思ったよりもだいぶあたたかく感じた。
■水の精霊 To:シーアン
(精霊語)
 まぁ、若様が入られてるんですもの♪
 それに、これから入るって判っている水温。わざわざ低いままにはしませんってよ(笑)

■シーアン To:みんな
(精霊語?なんだかわかりゃしねぇ)
 結構、あったかいな。

■クロス To:シーアン
 へぇ?

 そんな馬鹿な‥‥と、そっと湖畔に近寄り、湖水に手を浸す。
 確かに水は、ほのかに温かい。
■クロス
 あ、ホント。ぬるいや。

■ルツァー To:ALL
 どうやら‥‥水温の方は大丈夫みたいですね。
 精霊達の力なのか、それとももともとの水温なのかは定かではありませんが‥‥
 でも、濡れたままですとやっぱり身体に悪いですから‥‥火はおこしておいた方がいいとおもいますよ。
 どうでしょう?

 そう、真面目に切り出すルツァーの横で、ジリィはぱしゃぱしゃと泳いでいる‥‥
■ポム To:みんな
 じゃぁ、水に入る前に薪の木をとってくるか?

■バジル To:ポム
 そうだね。焚火を起こしてから水に入ろう。

 つづいて、湖の深さを測るために、適当な大きさの石を、ほいっと湖にほおりこむシーアン。
 石は、透明な蒼をたたえる湖にすっ‥‥と吸いこまれるように落ちていく。思ったよりも、だいぶ深いみたいである。
 その落ちてゆく石を見て、カヴァレスは水深20〜30mと。ポムは20mよりは深いだろうけど、きっと30mはないだろ〜な〜‥‥と見た。


 ぱしゃぽしゃと泳ぐジリィを残し、皆で手分けして焚き木用の木を集めてくる。
 このぐらいあれば、たぶん足りるだろう。
■シーアン To:みんな
 深さは・・・結構あるな。
 やっぱり、バジルに魔法をかけてもらわないと駄目そうだ。

■ポム To:みんな
 あたしが持ってるロープ(20m)の長さより深いぜ
 きっと短いの(10m)をもう一本足す程深くないけどな

■バジル To:みんな
 あ、ロープ掴んで潜るのっていいかもね。
 何か緊急事態が起こったときに、くいくいって引っ張って合図して、引き上げてもらうの。

■クロス To:バジル・みんな
 なるほどね。それで行こうよ。

■バジル To:みんな
 さて、誰と誰が水草採りに行く?

■シーアン To:バジル
 半分ぐらいで潜ろう。俺は採りに行く組な。

■ポム To:シーアン&みんな
 はい!は〜い(^^)/
 あたしも潜るぞ♪
 魔法をかけて潜るなんて面白そうだぜ♪

 こんな珍しい体験を逃すわけも無く、陽気なグラスランナーはもろ手をあげて立候補。
 いったい、どんな冒険が待っているのだろう?
■アイシャ To:シーアン
 アイシャも行きたい〜。
 水の中で息が出来るなんて素敵なの〜♪

 同じく、不思議な体験にわくわくっとしているアイシャ。
 いったい、水の中で息をするって、どんな感覚なのだろう?
■クロス To:アイシャ
 ええっ!?

■アイシャ To:クロス
 あや、素敵じゃなかった?
 クロス、泳ぐの嫌いだったっけ〜?  

 どうして驚いているんだろう?という表情のアイシャ。
■クロス To:アイシャ
 えぅ…その、いやそういうわけじゃないんだけど…。
 まあ水は思ったよりぬるいし、シーアンもいるから、平気かな(^^;

■シーアン To:アイシャ
(アイシャ泳げたのか・・・。人は見かけによらないって本当だな)
 そ、そうか。
 鎧は脱いでった方がいいぞ。

■アイシャ To:シーアン
 うん。そうするの〜♪

 アイシャの「潜る」宣言に驚く野郎2人。
 ‥‥
 どうやら、彼ら2人にとってのアイシャのイメージは‥‥一致しているらしい。
■カヴァレス To:みんな
 俺ぁ言うまでも無ぇなぁ?
 しっかり火を起こして待ってるぜぇ,勇者ご一行様よぉ。

 このカヴァレスの一言に、びくっとするシーアン。カヴァレスがずぶ濡れになった所を見たくないので、あえて聞かなかったのだ。
■ルツァー To:ALL
 私が潜っても‥‥あんまりお役に立てないかもしれませんね。
 私は地上で皆さんが帰られるのを待っていますよ。

■クロス To:みんな
 …じゃ、あとはバジルかな。誰か精霊と話の出来る人がいた方がいいでしょ? たぶん。
 すると、僕は残り組か…。

■クロス To:シーアン
 じゃ、気をつけてね。

 湖水に潜る組に、ちょっと心配な眼差しを向ける。
 でも‥‥きっとポムは大丈夫なんだろうな。と思うクロスであった。
■シーアン To:クロス
 大きな荷物もあるからな(笑)。
 地上の事はクロスにまかせたぜ。そっちも油断すんなよ。

■クロス To:シーアン
 (くすくす)
 うん。こっちは僕らにまかせといてよ。

 一方、アイシャはというと心配そうにしているクロスと視線があったので、にっこり微笑む。
 そう。まるで天使の微笑みのやうに。
■クロス To:アイシャ
 あ…き、気をつけてね…

 かろうじての笑み。
 しかし、ずき‥‥と何かが胸に突き刺さる。
■シーアン To:アイシャ
(罪作りな奴(^^;)

 地上組はクロス、カヴァレス、ルツァー。潜る組はシーアン、アイシャ、ポム、バジルと決定した。
 バジルとルツァーがそれぞれふたりずつにウォーターブリージングの呪文をかけ、準備万端となってから湖へと入っていった。

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