SW-PBeM Scenario #36
氷晶の蒼狼
第6章 水草を探せ!

目的の場所へ


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山道

 とことこと歩くことしばし。そろそろ夕闇が迫ろうかと言う頃。
 目的の場所がどことも告げられぬまま歩く冒険者達。
 そう言えば野営はどうするのだろう?
■ルツァー To:ALL
 連れていってもらうのはいいんですが‥‥そういえば、野営はどうしましょう?
 するならするで、そろそろ準備しなきゃいけませんよね?

■ルツァー To:ジリィ
(西方語)
 ねぇ、ジリィくんが欲しいっていう水草はどこにあるんだい?
 川?池?それとも、湖かなにかかい?

■ジリィ To:ALL
(西方語)
 えと、んと、でっかいみずあるとこだぉ。
 かわじゃないぉ。みずうみ‥‥だとおもうぉ。

■クロス To:ジリィ
(西方語)
 湖! この先に湖があるんだ?

■ジリィ To:クロス
(西方語)
 おっきぃみずうみあるぉ〜♪
 おっきぃお☆とっても、おっきぃお〜♪

 ジリィはぴょんぴょんと跳ねながらそう言う。
 しかし、本当に大きいのかどうかは‥‥まだ、誰にもわからない。
■ルツァー To:ジリィ
(西方語)
 その湖までは、あとどのぐらいかかるの?
 ほら、距離とか聞いてなかったから‥‥参考までにね。

■ジリィ To:ALL
(西方語)
 えと、んと、いままできたぶんぐらいかかるぉ。
 ‥‥?
 このまますすめないぉ?

■アイシャ To:ジリィ
(西方語)
 このまま進んだら、湖に着く前に真っ暗になっちゃうよねぇ?

■ジリィ To:アイシャ
(西方語)
 うん☆
 まっくらになって、おほしさまきらきらみれるぉ♪綺麗だぉ♪

 どうやら、ジリィにとって闇は怖いものではないみたいです。
■ルツァー To:ALL
 どうやらまだまだ距離があるみたいですね。
 どうします?このままがんばって歩きますか?それとも‥‥休みますか?
 私はまだ平気ですが‥‥ロシが大丈夫かな?

 外見に似合わず、以外とこの依頼人は頑丈らしい。
■クロス To:ルツァー・みんな
 疲れてるかどうかはともかく、やっぱり夜に山を歩くのは賢明じゃないんじゃないかな。

■ルツァー To:ALL
 確かに‥‥どんな獣がいるかわかりませんしね。

■シーアン To:みんな
 陽が落ちてからじゃ、水草も探しにくいだろうしな。
 適当なところで野営して、湖には太陽が出て、あったかくなった頃に着けばいいんじゃねーかな?

 と、話しているうちに、どんどんと夕日が落ちていこうとする。
 野営をするならばするで、ちゃんと準備をしないとイケナイころあいだろう。
■バジル To:シーアン
 もう日も落ちるし、このあたりで野営にしよう。
 薪を拾う都合もあるし。

■ポム To:みんな
 それ賛成だ

■クロス To:みんな
 うん。

■カヴァレス To:みんな
 クク,それが賢明だぜぇ。

■ルツァー To:ジリィ
(西方語)
 ねぇ、ここらへんにちょっと開けた場所はあるかい?
 まぁ、みんなが横になれるぐらいのスペースがとれればいいんだけど‥‥

■ジリィ To:ルツァー
(西方語)
 ひろば?む〜〜〜む〜‥‥
 あ、あるぉ。あるぉ。もちっとすすめばあるぉ☆

■ルツァー To:ALL
 どうやら野営できそうな場所もあるみたいですし。野営の準備始めましょうか(^^)

■シーアン To:ジュリー
(東方語)
 じゃ、”もちっとすすもう”
 案内頼むぜ

■ジリィ To:シーアン
(東方語)
 おまかせだぉ〜♪



野営地

 ジリィに案内された「ちょっとひらけた場所」は、確かに野営をするにはわりかし良い場所であった。
 一行の後ろをひっそりと飛んでいた烏も、しばしの休憩のためかカヴァレスの元へともどっている。
■ルツァー To:ALL
 ここならば‥‥大丈夫ですよね。
 周囲も比較的見やすいですし。

■アイシャ To:シーアン
 アイシャ、薪探して来るよ〜。

■クロス To:アイシャ
 あ…

■シーアン To:アイシャ
 一緒に行こうぜ。
 アイシャのちっちゃい手じゃ、持ちきれないかもしれないからな(^^)

■アイシャ To:シーアン
 わ〜い♪
 アイシャ、持てる分だけ取って来て、 足りなそうなら、また取りに行くつもりだったの〜。
 シーアンと一緒なら1度で済むね〜(にこっ)

■アイシャ To:ジリィ
(西方語)
 ジリィも一緒に行く?  

■ジリィ To:アイシャ
(西方語)
 あいさん、まき、ひろいにいにいくぉ?
 なんだぁ。しばかりにきたんじゃなくて、まきひろいにきたんだぉ♪
 うん。ジリィ、おてつだいするぉ♪
 こどもは、おてつだいするんだぉ〜〜♪

 やったらやる気まんまんなようです(笑)。
■アイシャ To:シーアン
 ジリィも手伝ってくれるって〜(^^)

■クロス
 ……

 そんなほのぼのとしたアイシャとシーアンのやりとりを見て、改めて意識をしてしまうクロス。
■シーアン To:クロス
 ?
(気のせいか?視線を感じるような・・・)

 その視線に気が付いたのか、ちょっと「?」となるシーアン。
■ポム To:みんな&ジリィ
 罠を仕掛けるついでに
 何か食べられるもん捜してくるけど
 そうだ!シーアン、欲しいもんあるか?

(西方語)
 ジリィは何食べるんだ?

■ジリィ To:ポム
(西方語)
 ぽ〜、ごはん、とってくるぉ?
 じりぃ、もこもこがたべたぃぉ♪
 あおくって、さわさわしてて、もこもこなのがいいぉ♪

 詳しく聞いてみると、どうやら「青虫」のようです。
 寒空の下、はたして見つかるのだろうか?
■アイシャ To:ジリィ
(西方語)
 いまアオムシって言ったの?
 アオムシって葉っぱを食べる虫の事?もにもにしてるあのアオムシ?
 ジリィ、青虫食べたいの〜?うそ〜〜(;;)

 虫が苦手なアイシャはショックを受けている(笑)
■ジリィ To:アイシャ
(西方語)
 あいさん、むしさん、きらいなぉ?
 ‥‥
 とってもおいしぃんだぉ。あいさん、たべてみれば、わかるぉ〜♪

 いや、虫が苦手な人にとっちゃ、それは酷ってもんでしょう。ええ。
■アイシャ To:ジリィ
!!(ぷるぷるぷるぷるっ)  

 涙目になって首を横に振るアイシャ。
■シーアン To:ポム
 俺もまき拾いのついでに食べれるキノコを探そうとは思うけど・・・。
 そうだな、鶏肉でもあればキノコとバター炒めにでもして食うか(^^)

■ポム To:シーアン&ジリィ
(西方語)
 青虫

(共通語)
 と鳥かぁ…。
 ちぃと難しいかもな。でも何か探してみるぜ(^^)

 ふむふむ。豊作だといいな‥‥っと♪
■バジル To:ポム
 気をつけてね。僕は設営して待ってるよ。
 あ、でも一人で大丈夫かな?

■クロス To:バジル・ポム
 じゃあ、僕が一緒にいって手伝うよ。
 いいでしょ、ポム? ついでに食べられるキノコの見分け方、教えてくれると嬉しいな。

 山での知識は大切だからね♪と、ちょっと思う。
■ポム To:クロス
 いいぜ♪一緒に行こう(^^)/
 バジル♪レス♪後は頼んだぜ♪

■クロス To:ポム
 あっ、待って!

■ルツァー To:ALL
 気をつけていってきてくださいね。

■バジル To:ポム&クロス
 こっちはどんとまかせて良いからね〜
 おいしいもの採って来てねっ

■カヴァレス To:バジル
 俺も寝る時ゃぁ安心して眠りたいんでなぁ。
 さぁ,とっとと設営するぜぇ?

■バジル To:カヴァレス
 お、やる気だね♪
 それじゃさっそく焚火の準備からしよーか。

 意外にもテント設営に精を出すカヴァレス。
 そうか,こいつはレンジャーだった(^^;
 もちろん,力仕事はバジル任せではあるが。
■ルツァー To:カヴァレス&バジル
 では、私も設営のほうお手伝いしますね(^^)

 そう言いながら、依頼人も手伝う。
■バジル To:ルツァー
 すみませんねぇ、依頼人にそんなことさせて。
 あ、じゃ、こっちの端持って引っ張ってくれます?

■ルツァー To:バジル
 いえいえ(^^)。
 私もぼ〜〜っとしてるよりも、こうやってお手伝いした方が楽しいですから(^^)。

 と、終始和やかな雰囲気のもと焚き火の準備とテントの設営は行われていた。


山道 薪拾い

 薪を拾いにいったアイシャとシーアンとおまけ1匹。
 ちょっと湿った日が続いたのか、なかなか薪によい乾燥した木は見つからなかった。
 木のうろにジリィが顔をつっこんでいるかとおもうと、なにやら口のあたりがもぐもぐと‥‥‥。薪よりも、食事なのだろうか?
■シーアン To:ジュリー
 鳥みたいだな(笑)。
 お前見てると、狼って気がしないぜ。

■ジリィ To:シーアン&アイシャ
(東方語)
 きのこさん〜♪きのこさん♪
 おにさん、きのこさん、どこかぉ〜〜?

(西方語)
 あいさん、あいさん。そそそ。これ、たべるぉ?
 ぷりぷり、とっても、おいしぃぉ〜〜♪(^^)

 と、口にくわえたイモムシぽろり。
 どうやら、冬ごもりをしている奴を見つけて食べていたらしい。
 ‥‥‥
 カマキリ虫の幼虫は焼くと美味しいとは聞くが、さすがに生では‥‥ヒトは食べられないとおもうぞ。うん。
■アイシャ
 !?

 アイシャには返事を返す余裕などなかった。
 ジリィの落としたそれが、イモムシだとわかった瞬間、一目散に逃げ出した(笑)  
■ジリィ To:アイシャ
(東方語)
 あいさん、むしさんにがて‥‥だぉ?
 む〜む〜。おいしぃんだぉ‥‥?

 「どうしてこんなに美味しい物が?」とちょっと不満げな顔のジリィ。
 君だってクッキー食べなかったじゃないか。
 アイシャはあまり薪を見つける事ができなかったが、シーアンの方で適当に足りるぐらいの薪を集める事ができた。


 薪拾いと平行して、食事に使えそうなキノコを捜す2人と一匹。
 アイシャが色鮮やかなキノコを見つけるが、シーアンの知識によると、それはあいにく食べられない種類のキノコとのこと。
 しかし、ジリィには好評で、だいぶお気に召された様子。
■ジリィ To:アイシャ
(西方語)
 うわわ♪それ、おぃしそぉだぉ♪
 ジリィ、それ、たべたいぉ♪
 あいさん、あいさん。おくれだぉ〜〜〜♪

 しっぽフリフリ。おくれ、おくれ☆なぽぉず。
■アイシャ To:ジリィ
(西方語)
 あ、これは…。 

■シーアン To:ジュリー
(東方語)
 食べんなよ。毒きのこだからな。
 たいてい、そういう色鮮やかなきのこには毒があるんだ。
 お前のような単純な奴はひっかかって死んじまうな(笑)。
 きのこだけじゃないぞ。ヘビだって、たいてい派手な奴の方がヤバイんだ。

 と、シーアンから「食べられない」と忠告されなかったら‥‥きっと、そのままぱくりん☆と食べていたに違いない。
■ジリィ To:シーアン
(東方語)
 むむ〜〜。これ、たべられないきのこだぉ?
 む〜む〜。それは残念だぉ。
 むむ〜〜〜。
 いつも、たべるの、にぃたん、ねぇたんおしえてくれるから、ボク、よくしらなかったんだぉ。
 おにさん、ものしりさんだぉ♪いいひとだぉ〜〜〜♪

■アイシャ To:ジリィ
(西方語)
 ジリィ、お兄さんやお姉さんがいるの?

■ジリィ To:アイシャ
(西方語)
 うん。いつも、あそんでくれる、にぃたん、ねぇたんいるぉ♪
 とてもやさしくて、いぱい、いろんなこと、おしえてくれるぉ。
 ぼく、だぃすきだぉ☆

■アイシャ To:ジリィ
(西方語)
 お兄さん達はジリィがここにいるって知ってるの? 今ごろ心配してないかな〜?

■ジリィ To:アイシャ
(西方語)
 む〜〜。それなんだぉ。
 さいきん、にぃたん、ねぇたん、ちょとへんなんだぉ。
 ぼく、とても、とてもこまてるんだぉ。
 あそんでくれなくなったんだぉ。
 ぼく、さみしぃぉ‥‥

 ほりほりほり‥‥と地面を掘りながら、そう答えます。
 どうやら「遊んでもらえない」というのがアイシャ達の前に現れた原因でもあるようです。
■アイシャ To:ジリィ
(西方語)
 そうなんだ。さみしいねぇ…。きっと何か理由があるんだよ〜。
 アイシャ、きっとお兄さん達もジリィの事が大好きだと思うな〜。
  だから元気だしてね(にこっ)

■ジリィ To:アイシャ
(西方語)
 うん。にぃたん、ねぇたん。じりぃ、とってもすきだぉ。
 だから‥‥‥。

 ほりっほりっ‥‥と相変わらず掘っている。
 ある程度もてる量を確保した後、シーアンとアイシャ、そしておまけの1匹は皆の待つ所へと帰っていった。


山道 罠設置班

 さて。周辺に罠を仕掛けにいったポムとクロス。
 室内の罠はお手の物のクロスにとって、野外での罠設置はなかなか慣れないものであった。
 自分ではある程度がんばって設置したものではあったが、自分が見てもちょっと「‥‥」な出来映えになってしまった。
 それに比べればだいぶマシなポムの罠も、本人にしてみれば、ちょっと不満が残るものであったに違いない。
 その後食べられそうなものを捜した2人。
 あいにく鳥を捕まえる事はできなかったが、ポムが身体に良い薬草。クロスが食べれるであろうキノコを見つけることができた。
 あくまでも「本の」知識ではあったが、ポムのお墨付きをもらったのだからきっと大丈夫に違いない。
 ‥‥ただし、味は‥‥‥保証の範疇にはなかったようだ。


野営地

 「細い」3人組で協力しながら準備したテントと焚き火台。
 皆真面目にやったせいか、それともレンジャーたるカヴァレスのおかげか。
 だいぶまともな状態に仕上がった。
■バジル To:ルツァー&カヴァレス
 ふぅ。
 これで準備OKだね。あとはみんなが帰ってくるのを待ってご飯だね♪

■ルツァー To:バジル&カヴァレス
 そうですね。
 一応水とかもありますし‥‥みなさんが帰ってくれば、すぐご飯の支度ができますよね(^^)。

■カヴァレス To:バジル&ルツァー
 クク,食えるモンが見つかってりゃぁいいがなぁ?



 たくさんの薪を抱えたシーアン達が帰ってきたすぐ後に、罠などをしかけてきたポム達が帰ってきた。
 早速取ってきた材料と保存食とで料理を始めるシーアン。
 ‥‥‥
 ちょぉ〜〜‥‥‥と苦い料理となってしまった‥‥‥。


 各自食事を終え、明日も朝が早いだろうということで‥‥見張りを残して眠りにつくこととなった。

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