SW-PBeM Scenario #36
氷晶の蒼狼
第5章 エストン山脈

連れて行かれた先は


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ドワーフの村 はずれ

 すたすたと歳の割にはわりかし早く村を歩く村長。
 一行を村からエストン山脈へと続く道へと連れてきました。
■ルツァー To:村長
 ええと‥‥?

 どうリアクションを取れば良いのか、わかってない依頼人。
 それを尻目に、村長はずい‥‥と山を指差し、
■村長 To:ALL
 氷狼様に会いたくば、この道を行けば良い‥‥
 会うか会わないかは、氷狼様が御決めになられる‥‥

 わしが言えるのは、ここまでじゃ‥‥‥

 そう言うだけ言うと、また、すたすたと自分の穴のほうへと歩いて行きました。
 山への道の直前に残された一行。
■シーアン To:みんな
 ・・・なんだかえらく簡単だな。

 なにかとごたごたあると思いきや、あっさり通ったので‥‥ちょっとびっくり。
■ルツァー To:ALL
 えっと‥‥‥‥
 どうしましょう(^-^;;;;

 教えられた山道は、細くうねっており、50m先も見えないような道であった。
■ルツァー To:ALL
 あの方(村長)の言い方ですと‥‥この道を歩いていけば、運良くば氷狼に出会えるって事になるのでしょうか?

■クロス To:ルツァー・ALL
 たぶんそうなんだろうけど……これは、勝手に行っていいってことだよねぇ?
 もっと何かいろいろ聞かれるかと思ったんだけど…

 あまりにもあっさり通ってしまい、拍子抜けしたクロス。
 その表情は、やや腑に落ちない。
■ポム To:みんな
 あたしはもっといろいろ聞けると思ってたんだけどなぁ…

 今までにないぐらいの素っ気のなさに、ちょっと不満なぐららん一人。
■アイシャ To:みんな
 頂上に向かって歩っていけばいいのかな〜?
 どれくらいかかるだろうねぇ?

 と、山の方をみるが‥‥山頂ははるか遠くにあった。
■ルツァー To:ALL
 もし、みなさんがお疲れなのでしたら‥‥少し村で休ませてもらいますか?
 それとも‥‥このまま装備を確認してから山へと入りますか?

 私のほうはあまり疲れていませんので、このまま山へと入っていっても平気なのですが‥‥

 どうやら氷狼に会えるかも‥‥ということで、多少わくわくしているらしい。
■カヴァレス
 クク,見た目たぁ違ってタフな事ったぜぇ・・・

■バジル To:シーアン
 まだ日も高いし、必要なものを取ってきてちょっと様子を見に行くのはどうかしら?
 本格的に山に入るとなると狩人さん達とかに詳しく教えてもらってからにした方が良いだろうけどさ。

■クロス To:バジル・シーアン
 うん。僕もそれが良いと思うな。

■ポム To:シーアン&みんな
 ちょっと見に行っちゃおうぜ♪

■アイシャ To:みんな
 様子見って事なら日が沈む頃までには戻って来る〜?

■ルツァー To:アイシャ
 どうでしょう?
 この山の様子ですと‥‥だいぶ深くまで歩くことになるかもしれませんね。
 ‥‥たぶん、1日や半日とかじゃなくかかると思いますよ。

■クロス To:ルツァー
 え?

 いきなり山に入っちゃうの?と、びっくりなクロス。
■アイシャ To:ルツァー
 でも、様子見だけなら、そんなに奥まで行かないよねぇ?

■バジル To:アイシャ
 僕は夜になる前に戻ってくるつもりで言ったんだけど……
 山で夜を迎えるなら、ちゃんと聞いてからにしようよ。

■アイシャ To:バジル
 そうだねぇ。ちゃんと準備しないと危険だよね〜。
 何があるか分からないもの〜。

■ポム To:アイシャ
 あたしも用意なしで初めての山で野営はやりたくないな
 どこまで行けばいいのか大体分かるといいんだけど

■アイシャ To:ポム
 うん。村の人達に聞いてみよ〜。

■シーアン To:みんな
 俺も今の状態で山に入りたくはねーな、流石に(^^;
 夜までに村に戻ってくるつもりで、ちょこっと下見のつもりで・・・ってならいいと思うんだけどよ。
 それとも今日は山には入らないで情報収集に徹するか?
 ・・・もっとも村長があんな感じじゃ、他で大した情報が得られる気はしないんだけどよ(^^;;;

■クロス To:シーアン
 確かにね。でもまあ、聞くだけ聞いてみても損はないと思うし、
 情報集めてみよう? ダメだったらダメでしょうがないさ。

■ルツァー To:ALL
 そうですね。では、少し村に帰ってちょこっと下見というか‥‥山について聞いてきましょうか。

 そんなやる気満々(?)な依頼人を見て‥‥すこぉし確認したいシーアンが、
■シーアン To:ルツァー
 ルツァーさんは・・・その・・・万が一狼が襲ってきた時に、自分の身を守る事は出来るかな?
 なんだったら、この村で待っててもらっても・・・。

 と、だいぶ言いにくそうに切り出しています。
■カヴァレス To:ルツァー
 要はよぉ、一緒に来るにゃぁ危険が有るってぇ事ったぜぇ。
 契約内容は覚えてるかぃ? クク、俺達ゃぁ護衛じゃぁ無ぇんでなぁ。

 こちらは全く気にしていない様子。
■シーアン To:
(おいおいおいーっ)

■ルツァー To:シーアン
 あぁ、自分の身を守れるかどうかってことですね?
 依頼書にも書きましたが、多少の魔術の心得はありますよ(^^)。スタッフは今は持ち歩いていませんが、馬車の方にありますし。
 それと、スタッフがなくとも近しい友に守ってもらうという事もできますし。
 足手まといにはならないつもりですが‥‥

 と、ちょっとどきどきしながら答える。
■シーアン To:ルツァー
(行きたいんだな?そんなに氷狼に会いたいのか?物好きな奴だなぁ・・・)
 ・・・わかった。それなら一緒に行こう。

■ルツァー To:シーアン
 ええ、改めてお願いしますね(^^)。

■バジル To:シーアン
 とにかくここで立ち話もなんだから、一旦お家に戻って、用意しようよ。

■ポム To:シーアン
 そうだ、お茶飲まなきゃだぜ♪

 そう。まだ午後のお茶をしていないではないか♪とのポム先生。
 はたして、ドワーフの村の「お茶」ってどんなのだろうか?
■ブロン To:ALL
 戻るとなると‥‥村長の家に戻るのかの?それとも、わしの家にいくかの?
 わしは、どっちでもよいがな(^^)。

 とりあえず、休憩できるところは確保できそうです。
■ポム To:シーアン&みんな
 今日の探検の後もお邪魔できる所がいいと思うんだけどうかな?

■シーアン To:ブロン
 悪ぃ、頼んじゃってもいいかな(^^;?

 先ほどの村長の態度を思い出しての切り出しか?
■アイオン To:ALL
 わぁい♪んじゃ、ボクお母さんにお茶の準備しててもらうね〜♪

 と、喜びいさんで自宅へ駆け出すアイオン。
 そして、にこっと笑みのブロン。
■ブロン To:ALL
 よいぞ(^^)。では、案内するかの(^^)b

■クロス To:ブロン
 ありがとう。助かるよ。

 一行は、来た道を‥‥ちょっとだけ、もどっていった。


 ブロンの家に向かう途中。
■バジル To:ブロン
 誰か山に詳しい人を知らないかなぁ?
 何か注意しなきゃいけない事とか聞きたいんだ。

■ブロン To:バジル
 ではちょっと休憩が終わったら聞きにいくかの?
 もっとも、家に居ればよいのじゃが‥‥

 と、ちょっと考えている風であった。
■クロス To:ブロン
 出発するまでに会えれば構わないんだけど…
 ひょっとして長く家を空けてる事があるのかい?

■ブロン To:クロス
 村が小さいのでな、あまり狩人がいないんじゃが‥‥ほれ、猟に出ておったら、村にいないからのぉ‥‥

 と、少し心配なようだ。


ドワーフの村 ブロンの家

■ブロン To:ALL
 ここじゃ。
 狭いが‥‥まぁ、たぶん皆入るじゃろう。

■バジル To:ブロン
 お邪魔しま〜す♪

 と、案内されたのは、村長の穴に比べたらだいぶ小さいが‥‥それでも、暖かみのある感じを受ける家であった。

 中からは、アイオンがお願いしたのか、あま〜いお菓子を焼く匂いがただよってくる。
 これはちょっと期待できるかも‥‥‥と、思ったり思わなかったり‥‥‥

 家の中は、奥さんがしっかりしているのか、だいぶきっちりと整頓されていた。そのせいか、こぢんまりとした穴ではあったが、圧迫感を受けることはなかった。
 イスが足りなかったので、床に敷物をしいてのお茶ではあったが、暖かい薬草茶と甘いお菓子で、それぞれの疲れを癒した。
 そのお菓子‥‥ちょっと形と味が変わっているのが気になったのか、シーアンはブロンの奥さんにそのレシピを聞こうとしたが‥‥
■ブロンの妻 To:シーアン
 ふふふ‥‥これはね、ドワーフの女達の秘密だよ(^^)b

 と、にっこりとお茶を濁されてしまった。

 ちなみに、お茶の間ブロンは村の狩人がいるかどうかを調べて来てくれたらしい。
 その結果、一人の狩人がまだ村に残っている事がわかった。
■バジル To:ブロン
 じゃ、後でそちらにもお邪魔しに行こう。



 各自、お茶が住んだので‥‥エストン山脈についての質問をしに、そのドワーフの家を尋ねた。


ドワーフの村 狩人の家

■バジル To:ドワーフの狩人
 こんにちは。お邪魔します。

 ブロンに紹介されたドワーフ。
 こちらも村長に負けないぐらいの髭もじゃな顔だ。
 ‥‥前が見えてるのか?
 ポムはちょっとだけ、思った。

 どうやら村に残っている狩人は、今日は彼だけらしかった。
■バジル To:ドワーフの狩人
 僕達これから山に登って氷狼さんに会いに行くんですが、何か注意しなくちゃいけない事とか、これは絶対持って行けとか言うものってありますか?

■クロス To:ドワーフの狩人
 簡単に見つかるのでなければ、山の中で野営する事になると思うんだけど。

■ドワーフの狩人 To:クロス
 氷狼‥‥う〜む、わしは知らぬ名じゃな。
 しかし、動物などを探しに行く場合‥‥1日で行って帰って来れるような場所には、めぼしいものはなかったとおもうぞ。

■アイシャ
 (あれ?知らない人もいるんだ〜。ブロンさんが氷狼は山の守り神様って言ってたから、村の人はみんな知ってるんだと思っちゃった。違うみたい…。
 考えてみれば伝説って言われてるくらいだものねぇ…。アイシャ達は逢えるかなぁ?逢えるといいなぁ…。)

■ドワーフの狩人 To:バジル
 それと、山に入るにあたってだが‥‥必要なのはまずは食料だな。
 小さな生き物とかはおるが‥‥狩りに山に入るのではないんだろ?
 なら、食料は持てるだけ持って行った方が懸命だろう。いざとなったら捨ててもこれるしな。
 最低でも1週間分は見とったほうが良いと思うぞ。
 防寒は‥‥見たところ大丈夫みたいだが‥‥マントをもし余分に持っていたら持って行ったほうがいいと思う。
 休むときの敷物が必要だからな。
 エストン山脈のほうは‥‥あまり雪が降るということがないから、雪山装備を重点に持っていくことはないとおもうが‥‥まぁ、仮に雪山を歩くこととなっても、靴にロープをぐるぐるとまけば、多少の滑り止めになるだろうから‥‥大丈夫だとおもうぞ。
 それと、水。
 山にいくには、水はかかしちゃいかんな。
 仮に雪のある所にいったとしても、それを溶かして飲むとなると、また大変になるから‥‥あらかじめ水はしっかりと持っていった方が良いぞ。
 それらの事を考えると‥‥お前さんたち、ちゃんと装備を持っていけるか?
 わしらみたいに、装備までしっかりともてるのならともかく‥‥

 と、まじまじと冒険者の一行を見ます。
■シーアン
(自分の仲間を振りかえって)
 ・・・俺とクロスぐらいか・・・後、バジル・・・。

■カヴァレス To:シーアン
 クク,言いてぇ事ぁ口に出して良いんだぜぇ?
 リーダー殿がお察しの通り,俺ぁ力仕事なんざぁ出来ねぇからなぁ。

■シーアン To:カヴァレス
(ぎくっ)
 カ、カヴァレスの大事な頭脳が、疲れて筋肉痛起こしたらいけないと思ってさ(^^;;。  

 カヴァレスは応えず、ただフードの奥で不気味に笑うのみ。
 彼を良く知るものが見れば、それお気に入りを見つけた時に見せる表情という事がわかるだろう。彼はまた一つ、楽しいおもちゃを見つけたようだ。
■ポム 
 ……あたしは重いのは苦手だ

 と、パーティー内きっての力無しさんらが答える。
■アイシャ To:ポム
 アイシャ、少し持ってあげられると思うよ〜。

■ポム To:アイシャ
 えっ、ほんとか?
 でもアイシャは女の子だしなぁ…

 と、ちょっと考える。
 やはり、荷物持ちは力強いヒトがやるのが適任‥‥か?
■バジル To:ポム
 僕もあんまり力仕事には自信無いなぁ。とっても寒いから毛布2枚位持って行きたいのだけど、あんまり荷物が多くなっちゃうと大変だよね…

■ポム To:バジル
 プチってつぶれちゃうかもな(^^;

 山盛りの荷物を担いでいるバジルを想像中。
 担ぐっていうよりも、わたわたと押しつぶされそうな‥‥(^-^;;;
■ドワーフの狩人 To:ALL
 お前さん達じゃ、全部は持っていけないと思うがな。
 そんな悪路でもないだろうから‥‥荷物運び用になにかを連れていくかしたほうが良いぞ。

■クロス
 う〜ん…(たしかに…ちょっときついかな)

■ルツァー To:ドワーフの狩人
 それでしたら、私の馬車の馬がありますが‥‥

■ドワーフの狩人 To:ルツァー
 馬なんぞは、あまり山道には向かんよ。あれは、街道とかを歩くには適しておるが、山道は‥‥馬も人も大変になるじゃろうて。

■ルツァー To:ドワーフの狩人
 では、どうしたらよいのでしょう?

■ドワーフの狩人 To:ALL
 ロバぐらいならば、うちにも数匹おるからな。1匹くらいならば貸してもよいぞ?

■ルツァー To:冒険者
 ここは‥‥借りていった方がよさそうですね(^-^;

■クロス To:ルツァー他みんな
 うん。借りられるものなら是非借りたいな。

■バジル To:ルツァー
 いいね♪仲間は多いほど楽しいしね。それが力持ちの仲間なら大歓迎さ♪

■ルツァー To:ドワーフの狩人
 では、1匹お貸し下さい。

■ドワーフの狩人 To:ルツァー
 ならば、出発前に取りに来ればいい。

■ルツァー To:ドワーフの狩人
 ありがとうございます。

■ポム To:ドワーフの狩人
 ありがとう♪助かるぜ♪

 と、そのドワーフは親切にこまごまとしたことを教えてくれた。
■ドワーフの狩人 To:ALL
 で‥‥下見の件じゃが。
 まだ日は高いようにも思えるが‥‥山の天候はわからんからな。
 今からの下見は‥‥あまり意味がないようにも思えるぞ?
 それでも、いくか?

■クロス To:みんな・シーアン
 …どうだろ。山について聞けたことだし、確かに今から下見に行くのは無駄に体力を使うだけかも知れないね。やめとこうか?

■ルツァー To:クロス
 そうですね‥‥話しに聞くと、少し入ったぐらいじゃ、あまり下見にならないみたいですしねぇ。

■ポム To:ルツァー
 うにに〜
 ちょっぴり残念だけど仕方ないかぁ

■シーアン To:みんな
 明日の朝早く出発しようぜ。
 で、今日は情報収集と作戦会議ってことで・・・。

 あ、そうだ!バジル、エストン山脈の地図描いてきたんだよな?
 あれ見せてみろよ。この人にもっと細かな書きこみしてもらおうぜ。

■ドワーフの狩人
 ほぉ、ここらへんの地図か。
 わしが知っているのは‥‥

 と、簡単な道と水飲み場の場所を追加してもらった。


 ふむふむと話しを聞いた一行は、礼を言い、ブロンの穴‥‥いや、家に戻って行った。

 そして、一行は明日からの山道に備え、早々に眠りについた。

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