酒場でしあげ?
銀の網亭 酒場 |
3カ所での聞き込み調査を終え、シーアンとアイシャは一足先に銀の網亭へと戻ってきた。
酒場を覗くと、昼間っからくだまく親父や、静かに遅い昼食をとっている面々などが見えた。
しかし、まだ冒険の仲間の姿は見えない。
きっと今も調査真っ最中なのであろう。
■おやじ To:シーアン |
おや?どうした。飯でも食いにきたのか? |
■シーアン To:おやじ |
・・・そういや腹減ったな。 あっ、食事しに戻ってきたんじゃないぞっ。 もう俺達の今日の調査はここで終わりなんだ。 |
カウンターの中から、グラスを磨いているおやじが声をかける。
シーアンはざっと酒場内を見ると‥‥酒のんでる親父風、昼食をとってる冒険者風3人、ここではちょっと珍しいドワーフ、そして依頼人の姿が見えた。
■ルツァー To:シーアン&アイシャ |
あ、シーアンさん。 お仕事中ですか?それともちょっと休憩にきたのですか? ここのお茶、とても美味しいですね。 いかがです?1杯。 |
テーブルに座っているルツァーが、にこにこと話しかけてきた。
ふとそのテーブルを見ると、何枚かメモらしき羊皮紙が見える。
■シーアン To:ルツァー |
(羊皮紙を横目で見ながら、着席) まだ仕事中さ、一応な。 俺はここの茶の中じゃアールグレイが好きなんだ。 |
■ルツァー To:シーアン |
あ、それは‥‥お仕事の邪魔しちゃうみたいですね。 御苦労さまです。 |
■シーアン To:おやじ |
おやじ!いつものくれよ、いつものっ! |
その時、アイシャはルツァーが広げている羊皮紙に目がとまった。
■アイシャ To:ルツァー |
ルツァーさん、何してるんですか〜? |
■ルツァー To:アイシャ |
ん?あぁ、この羊皮紙ですか? 僕だけほけ〜〜ってしてるのもなんだから‥‥調べられる範囲でちょっと調べてみたんです。 見ますか? |
と、羊皮紙を広げる。
■アイシャ To:ルツァー |
わぁ。ルツァーさん、すごいです〜(にこっ) えっと、えっと、氷狼っていうのも調べた中にあるですか〜? |
■ルツァー To:アイシャ |
ん?「氷狼」‥‥‥? えっと‥‥どこだっけっかな‥‥‥ |
と、自分のメモをごそごそと探している‥‥‥
■シーアン To:ルツァー |
そのメモさ、みんなが揃った時にも見せてもらえないかな? 出来るだけ多くの情報を集めたいんだ。 |
■ルツァー To:シーアン |
あぁ、わかりました(^^)。 ただ、ちょっと殴り書きしちゃってるので‥‥もう少しまとめてからのにしますね。 |
ルツァーは、ちょっと恥ずかしそうにしている。
■アイシャ To:ルツァー |
じゃあ、あとで〜(にこっ) |
■おやじ To:シーアン |
ほいよ♪おまっとさん。 |
シーアンの目の前には、つい先ほど焼かれたばかりのスコーンと、いれたてのアールグレイの香りがただよった。
スコーンの香りがおいしそうだったので、アイシャも頼むことにした。
■アイシャ To:おやじ |
あ、アイシャにもください〜。 |
■おやじ To:アイシャ |
ちょっとまっててな(^^)。 |
おやじはすぐに持ってきてくれた。
しばらく休憩するシーアンとアイシャ。
一休み終わったので仕事再開♪
■シーアン To:ルツァー |
じゃ、俺達まだちょっと調べることがあるんで、また夕食の時に――― |
■ルツァー To:シーアン |
はい、がんばってください。 私はここにいますので、何かありましたらすぐ声をかけてくださいね。 |
と、にっこり笑う。
■アイシャ To:ルツァー |
は〜い(にこっ) |
シーアンに続き、アイシャも席を立つ。
カウンターに皿を持って行ったついでに‥‥シーアンはおやじにちょっと聞いてみた。
■おやじ To:シーアン |
ん?どうした? |
■シーアン To:おやじ |
情報通なおやじの事だから、”伝説の氷狼”について何か聞けないかと思ってさ(^^)。 |
■おやじ To:シーアン |
伝説の‥‥伝説の‥‥‥(何か思い出している) あぁ、もしかしてエストン山脈に居るって噂の氷狼の事かい? だいぶ賢くって‥‥人里にゃ〜まず降りてきたりはしないらしいな。 毛色も普通の狼とちがって、すこ〜し青みがかった真っ白い狼だって噂を聞いたことがあるぞ。 ま、もっとも俺も話しでしか聞いたことがないからな‥‥本当にいるのやら。さっぱりだ。 |
■シーアン To:おやじ |
賢くって、毛並が違うから”伝説”なのか? ふ〜ん・・・俺はもっとこう・・・”狼王ロボ”みたいなのがいるのかと・・・。 あ、ロボってのは俺が親父から聞いた狼の話しさ(^^; |
■おやじ To:シーアン |
っていうか、ほとんど目撃例がないみたいだしな。 ま、しょせん俺も人づての情報ってわけだ。 狼王? 王と呼ばれるからには群れかなにかか? 氷狼は群れていないってのも聞いたが‥‥どうなんだろう? |
■シーアン To:おやじ |
へぇ・・・そいつは変わってるな。狼なのに群れを作らないのか? ?まてよ、氷狼ってのは1匹しかいないのか? 俺はてっきりエストン山脈に住んでる狼達を指して言ってるのかと思ったぜ。 |
■おやじ To:シーアン |
目撃例ってのが、1匹ずつしかないからじゃないのか? 誰も群れているところを見たことがない。狼にしちゃ珍しい。だから、1匹しかいないんじゃないか‥‥ってな。 本当のところは、俺も知らないさヽ(′ー`)ノ |
おやじ、お手上げのポーズ。
■アイシャ To:シーアン |
(伝説の狼さんか〜。ほんとにいるなら逢ってみたいなぁ……。) そういえば、ルツァーさん、自分でも像の事を調べてたみたいだったね。 きっとすご〜く欲しいんだね〜。 |
■おやじ To:アイシャ |
あぁ。好事家ってやつらは、そうなんじゃないのか? |
今までにも好事家からの依頼があったのであろう。
■シーアン To:おやじ |
・・・おやじはルツァーさんについて、どこまで知ってるんだい? あの格好、どこの出身だろな?見たことねぇぜ。 |
■おやじ To:シーアン |
ん?ルツァーさんのことかい? ごく普通の人だろう?ちょぉっと線が細いがな。 なんでもず〜〜〜っと遠くの村から馬車でオランまで来たらしいぞ。 出身の村についてだって? そこまでは聞いてないな‥‥ |
■シーアン To:おやじ |
そうかい、ありがとよ。 ・・・出身地とか”遠くから来た”としか教えてくれないんで、ちょっと気にはなるんだよな。 おやじの人を見る目を信用するしかねぇかな、こりゃ。 |
■おやじ To:シーアン |
信用してもらえると、嬉しいかな。 |
おやじに話しを聞き終わったシーアン達は、次にテーブルで一人食事をしているドワーフのほうへと近寄った。
■ドワーフ To:シーアン |
ん?なんじゃ、若いの。 このわしになにか用かの? |
髭になにか食べかすを付けながら、答える。
■シーアン To:ドワーフ |
俺はシーアンてんだ。もう数年したら有名になる予定だから、よろしくな(笑)。 |
■ブロン To:シーアン |
ほぉ。わしの名はブロンじゃ。よろしくな、シーアンとやら。 |
■アイシャ To:ブロン |
アイシャなの〜(にこっ) |
■ブロン To:アイシャ |
おぉおぉ。かわいらしい娘さんじゃの。 よろしく(^^)。 |
■シーアン To:ブロン |
ブトン、俺より長く生きてて、物知りそうだから聞きたいんだけどよ、”ブルートパーズで出来た狼の像”って知ってっか? |
■ブロン To:シーアン |
ん?ブルートパーズでできた狼とな? ふぅむ‥‥その手の話しは‥‥とんと聞かんのぉ。 なんにせよ、高価なシロモノには違いないじゃろし‥‥ |
そういうブロンの顔は、何かしら隠しているようにも思えた。
■ブロン To:シーアン |
はて‥‥何じゃったかのう。 すこぉ〜しわしの頭の回転も鈍ったかの? |
ブロンは「にっ」と笑っています。
■シーアン To:おやじ |
おやじ、エール大ジョッキ! |
■おやじ To:シーアン |
おう、まってな。 |
どん、とエールの大ジョッキ。
■シーアン To:ブロン |
(にっ と笑い返して) もちろん俺の奢りさ。 ”しゃべりすぎて”、喉が乾いたらまた言ってくれ。 |
■ブロン To:シーアン |
おぉおぉ。すまんのぅ。シーアンとやら。主はちゃぁんと話しを聞く時の礼儀がなっておるぞ(^^)。 |
くぅぅぅぅ〜〜〜〜っと、一気にエールを空けます。
■アイシャ |
(ひゃ〜、すご〜い。一気に呑んじゃった。) |
■ブロン To:シーアン |
ぷはぁ〜〜。やっぱり、潤滑油があるとは違うの(にこにこ)。 ブルートパーズの狼かの。多少ならば知っておるぞ。 なんでもエストン山脈にいる聖獣にまつわる物と聞いておるぞ(^^)。 |
■シーアン To:ブロン |
(聖獣?)じゃ、エストン山脈に住んでる”伝説の氷狼”ってのは? |
■ブロン To:アイシャ |
ふむふむ‥‥今度は氷狼のぉ‥‥‥ やっぱり、わしの頭の潤滑油が足りんようじゃ‥‥ |
■シーアン To:おやじ |
エール追加頼む! |
またまたジョッキの登場。
■ブロン To:シーアン |
(^^) そうそう。その氷狼がさっきわしが言った聖獣の事じゃ。 エストン山脈につたわる狼様でな、山の守り神と言われておるんじゃ。 わしも長いこと山に住んでおるが、今だ拝んだことがなくてのぉ‥‥一度見てみたいものじゃ。 |
■シーアン To:ブロン |
ブロンはエストン山脈に住んでんのか!こりゃ、話が早くていいや。 なんで守り神って言われてるんだ?やっぱ白くて珍しいからか? |
■ブロン To:シーアン |
昔から山の守り神と言われておるんでのぅ。わしもなんで「守り神」と言われているか‥‥はわからぬのじゃ。すまぬのぅ。 |
■シーアン To:ブロン |
次の質問だけど、宝石を加工してる所は?あ、オランは一応調べたんだ。オラン以外で知ってたら教えてくれ。 |
■ドワーフ To:シーアン |
宝石をとな?ここオランは広い街じゃから、探せば1件2件あるじゃろうて。 なに?オラン以外とな? また難しい事を聞くのぉ‥‥わしはオラン出身じゃないとはいえ‥‥田舎育ちじゃから‥‥すまぬ、詳しくはしらぬよ。 まぁ、わしの村でも多少は宝石の加工をしてる者もおったが、人様に教えれるほどの腕前じゃないからの。 |
■シーアン To:ブロン |
(ぴくっ) そのドワーフの名前を聞いてもいいかい? |
■ブロン To:シーアン |
わしの村か?エストン山脈にある小さな村じゃよ。 そいつの名か?う〜ん‥‥‥(^-^;;;;; |
ブロンは、くいっ、くいっと自分を指さしています。
■アイシャ |
ふに?(小首をかしげている。) |
ブロンは、照れ笑いをしている。
■シーアン To:ブロン |
なんだよ〜、期待しちゃったぜ。 ブロンは彫った記憶ないんだよな?その狼の像は? |
■ブロン To:シーアン |
無い。残念ながらな(^-^;; |
■シーアン To:ブロン |
だよな、だったらこんな楽な仕事ねーよな・・・。さんきゅ。 |
ブロンに聞いた後の、次なるターゲットは冒険者風。
シーアンとアイシャは共にテーブルに近づき、若い男に声をかけた。
■シーアン To:若い男 |
ちょっと、いいかな? 同じ店のメシを食うよしみで(笑)聞きたい事があんだ。 ”ブルートパーズで出来た狼の像”っての聞いたことないかい? |
■若い男 To:シーアン |
あん?ブルートパーズでできた狼の像だぁ? ‥‥‥なぁ、兄ちゃん。それってお宝って事か? 兄ちゃんよぉ、その「オタカラ」捜してるんだな‥‥‥ |
おもむろに、シーアンの肩をがしっっと掴むと、
■若い男 To:シーアン |
まぁまぁ、ここに座れよ。 |
と、強引な力で男の隣の椅子に座らされます。
だいぶ力が強いです。
■アイシャ |
あやや、シーアンに何するです〜。 |
勇気あるアイシャの言葉に、ちらっとアイシャの方を見る若い男。
しかし「お子様はだまってな」の顔つきで、無視してシーアンへ話しかける。
その態度に、内心腹を立てつつも、アイシャに「心配するな。大丈夫だから‥‥」と目で合図。
アイシャはコクっと頷きますが、やっぱりちょっと心配そうです。
■若い男 To:シーアン |
(猫撫で声で) なぁ兄弟‥‥そのオタカラの話し。おいら達にもちょいと聞かせてくれねぇか? なぁ〜〜に、「知的好奇心」ってやつぁ〜だよ。兄弟にもあるだろう? ままま、ここにどかっと座って、酒でもかっくらいながら、ゆ〜〜〜くり話してくれね ぇか? |
■若い男 To:おやじ |
おやじっ!ここにもエール1杯だ! |
■シーアン To:若い男 |
おい、あんた、実は何も知らねーんじゃないのか(笑)? 話聞かせろったってなぁ、俺だって知らねーからこうやって聞いてんだよ! |
■若い男 To:シーアン |
ちっちっち。兄弟、それはちげぇよ‥‥ さっきも、あのドワーフのおっさんに聞きこみしてたろ?その話しをして欲しいってこった。 兄弟がどのぐらい情報を得ているのかとか‥‥どのぐらいの仲間で探しているのとか。 もしかして、俺らも手伝える事あるかもしれねぇぜ‥‥? |
若い男は、ちょっと下品な笑みを浮かべています。
その仲間らしい中年の男と、若い女も、シーアンの方を注目しています。
■シーアン To:若い男 |
(いつ、俺とお前が兄弟になったんだよ!) ・・・・・・まぁ、いい。同じ話をしてやるよ。 ”ブルートパーズで出来た狼の像”を探してるんだ。オランじゃ大して情報を得られなかったんで、今度はエレミアのギルドをあたってみるつもりさ。 |
■若い女 To:シーアン |
ふぅ〜ん‥‥‥エレミアねぇ‥‥ |
妖艶な笑みを浮かべています。
‥‥決して、隣にアイシャがいて、相乗効果でそう見えるとは誰も言いません。
■アイシャ To:若い女 |
おねーさん達は何か知ってるの〜? |
■若い女 To:アイシャ |
あ〜ら。可愛らしいお嬢さんだこと。この方のいい人かしら?(にっこり) 何をしっているもなにも‥‥‥ふふふふふ☆ あ、そうそう♪お姉さんのお部屋に来ない?とっても良いコト教えてアゲルわよ‥‥‥☆ お嬢ちゃんの知らないコトとか、いっぱいね‥‥‥☆ |
と、なめるような視線でアイシャのコトを見る。
■アイシャ To:若い女 |
い、行かないもん。 |
すすす‥‥とシーアンに寄りながらも、強気な発言。
しかし、ちょびっとだけ怯えている‥‥
■シーアン To:アイシャ |
(小声で) (こいつらの事)どう思う? 俺は何て言うか、一緒に冒険したくない感じだぜ・・・ |
■アイシャ To:シーアン |
(同じく小声で) アイシャも…。 |
シーアンのつぶやきが聞こえたのか聞こえないのか‥‥その冒険者達はにやにやとしている。
■若い男 To:シーアン |
おいおい、つれない真似はよしてくれよぉ? 昔の人はよくいったじゃねぇか『それすりあうも何かの縁』ってな。 エレミアのギルドねぇ‥‥ふぅ〜ん‥‥‥ |
若い男は、シーアンとアイシャをそれぞれじっ‥‥と見つめている。
アイシャの隣では、若い女がアイシャだけをじっと見つめている。
その視線を感じたのか、アイシャは意識して見ないようにしています(笑)。
■シーアン To:若い男 |
次はあんたの番だぜ? 何か知ってるなら聞かせてもらおうか。 |
■若い男 To:シーアン |
くっくっく‥‥何を知ってるかってか? そうさな、とりあえず‥‥お嬢ちゃんの喜ばせ方は知ってるぜぇ。(笑) なんなら、試してみるかい? |
と、急にアイシャに話しを振ります。
■シーアン To:若い男 |
そんなのお前に教わるまでもねぇよ。 |
むっとした表情で席を立ちます。
■アイシャ To:若い男 |
アイシャ、喜ばないもん。 (なんだかイヤな感じなの…。 アイシャが喜ぶような事なんてきっとこの人にはわからないもん。) た、楽しいことならシーアンが教えてくれるからいいよ〜だ。 |
■若い男 To:アイシャ |
ほぉ、おあついこって(にやにや)。 |
■シーアン To:若い男 |
あんたとの話は終わりだ。 像が気になるなら自分達で調べることだな。 |
そう言い放つとアイシャを連れてカウンターの方へ向かいます。
■若い男 To:シーアン |
おぉ、つれねぇなぁ‥‥ |
■壮年の男 To:若い男 |
そのぐらいにしておけ。 まったく‥‥口の聞きかた、あいかわらずだな‥‥ |
■シーアン To:壮年の男 |
(まともなヤツもいたのか) |
ちょっと立ち止まり、立ったまま話しに耳を傾ける。
■壮年の男 To:シーアン |
連れがだいぶ酷い言い方をしてしまったな。すまん。 ただ、あんまり情報を流すのはどうかと‥‥思うが‥‥まぁ、年よりの戯言だと思ってくれ。 ま、見つかるようがんばってくれ。 |
■壮年の男 To:アイシャ |
お嬢ちゃん、連れが酷い事を言ってすまなかったな。 あまり良い気分じゃなかっただろうが‥‥すまんが、忘れてやってくれ。 |
そう言うと、また男は静かに食事をはじめた。
■アイシャ To:壮年の男 |
ううん。 えっと、アイシャって言うの。おじちゃんは? |
■ハダデ To:アイシャ |
そうか‥‥アイシャという名か。そのまっすぐな瞳と同じく綺麗な名前だな。 わたしの名は‥‥ハダデだ。 よろしくな。 |
■アイシャ To:ハダデ |
ありがと〜(にこっ) |
このおぢちゃんはいいな‥‥と壮年の男性にのみ笑みを送る。
そんなアイシャの姿に、続けて若い男も名乗ろうとするが、それはハダデが止めたようだ。
■アイシャ To:ハダデ |
(ハダデさんがリーダーなのかな…。) お食事の邪魔してごめんね。アイシャ達もう行くです〜。 |
■ハダデ To:アイシャ |
あぁ。仕事、がんばれよ |
微かに笑みを浮かべた後、また静かに食事を始めた。
■シーアン To: |
(アイシャは本当に人がいいな(苦笑)。 俺はやっぱり気に入らねーってのに・・・) |
カウンターにつくと、おやじがコップにミルクを入れて出します。
■おやじ To:シーアン&アイシャ |
‥騒ぎにならなくて、よかったよ。 情報のほうは‥‥どうだったかい? |
と、おやじが聞いています。
■シーアン To:おやじ |
ミルクはアイシャにやってくれ。俺は別にいらねぇよ。 |
■おやじ To:シーアン |
おお、そうか。 |
■おやじ To:アイシャ |
ミルクに砂糖はいれるかい? |
■アイシャ To:おやじ |
ありがと〜。お砂糖いらないです〜。 |
と、アイシャの目の前にコップが置かれる。
■シーアン To:おやじ |
騒ぎにならなくて良かっただって? 俺は店の中じゃ暴れないぜ。(メシがまずくなるからな) |
■おやじ To:シーアン |
そうか。それは助かるよ。 ほれ、最近血の気が多いヤツラが多いからな‥‥ |
と苦笑します。
■シーアン To:おやじ |
あの3人はなんなんだ、一体?前からあんなガラの悪いのいたっけか? |
■おやじ To:シーアン |
あぁ、連中はさっき来たばかりの奴等だよ。 なんでもパダで一旗あげて‥‥ちょいと懐が温いらしい。 ま、それでも財宝を追い求めてるとか言ってたがな。 |
■シーアン To:おやじ |
パダ・・・。遺跡荒しか何かか。そんな感じだな。 |
おやじ、何も言わずに苦笑する(笑)。
■シーアン To:おやじ |
あの3人から情報なんて呼べるようなものは聞けなかったな。(苦い表情) 上で休んでるから、クロス達が帰ってきたら俺は上だって、伝えてくれねぇか? |
■おやじ To:シーアン |
わかった。連中が着たら伝えておくよ。 |
そう告げると、シーアンとアイシャは自室へと戻っていった。