Sword World PBM #35「テン・ハイ」               


「休養日−ニューヒーロー誕生」


トップページへ 前のページへ 次のページへ

オラン−時忘れの店〜公園にて 
 第2週の日曜日がやってきた。
ダグを脅したあとは、ゴロッキーたちも新たな手がうてないみたいで、とりあえずは問題なく毎日を過ごしている。
いや……問題がある奴が1人いた。
騎手の練習のため、例の道具屋へ秘密のアイテムが取りにいけず、1人悶々としているパオルである。
この日は日曜で調教が休み。しかも、アップルの仕事も休みで護衛が手薄になることもない。
そう!パオルの待ちに待った日である。
道具屋へとはやる気持ちを抑えきれないパオルであった。
■ パオル To:道具屋のおやじ 
こ〜んにちわ〜!!(^▽^)
おやじさ〜ん!例のブツはできてます〜?
〜(^^〜) (〜^^)〜完成するのをずっと楽しみにしてたんですよぉ〜。 
 何時に無くハイなパオル。コラコラ、店先で踊っちゃいかんよ!
■ おやじ To:パオル 
 ああ、全部出来ているぞ。
マフラー、手袋、それにマスクだな。
あ、あとこのマントか。
じゃあ、60ガメル貰えるかな。
……にしても大丈夫なのか?コイツ……。 
 
■ パオル To:道具屋のおやじ 
おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!(←注:魂の叫びです)
これですよ!これ!こーいうのを期待してたんですよ!!

くぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っつ!o(><;) (;><)o
最高ぉぉぉぉー(≧▽≦)!!

おやじさん、コレが残りの代金の60ガメルね!
ありがとう!!また何かあった時は来るから、じゃあ!!
ε〜ε〜ε〜(((( ^ ^)ダダダダダダダダ 

 
■ おやじ To:パオル 
 ………あ………。ありがとう………。 
 代金をおやじに渡すと、返事も聞かず、勢いよく店を飛び出すハイなパオル。その行く先は・・・・・。
 

 オラン公園のとある場所であった。例の衣装を身につけたパオルは秘密(?)の特訓中である。
もちろん人気の無い茂みの中でだが・・・。

■ パオル To:独り言 
う〜〜〜ん・・・(ーー)、なんか違うなぁ〜。こうかな?

つむじ風と共に現れ 悪を倒す正義の味方・・・
超級神官 ラーダエックス!! \(aXa)ゝ(ビシィ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
イマイチ決まらないなぁ・・・・・。
むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ、むぅ。(ーー)
これかな?

スウゥゥゥゥゥゥ・・・。(深呼吸を一つ)
 

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!(←注:気合を込めているところです)

闇を吹き飛ばす 真実の風!
超級神官! 仮面ラァァァダァ・エェェェックスゥゥゥ!!
ただいま見・参!! \(aXa)ゝ(ビシィィィ!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
これは・・なかなか、・・・いい感じか・な?。 

 
■ 少年A To:友人たち 
 おい〜。みんなー。
こっちの方から変な声が聞こえるよー。
ちょっと覗いてみないか? 
 その声とともに、パオル……いや、今はパオルでないのか?のいる方向に、数人の少年が歩いてきた。
だーーーーーーーいピンチ!
■ パオル To:独り言 
でも、よく考えたらボクはまだラーダ力(ちから)に目覚めてないし、そもそも神官じゃないんだよねぇ。
ふむ・・・、とりあえず当分は超級神官(仮)としとくかなっと。
よし!もう少し練習だ!! 
少年達の声が聞こえないのか練習にいそしむパオル、もとい仮面ラーダX(仮)。
■ 仮面ラーダX(仮) To:独り言 
仮面ラァァァダァ・エェェェックスゥゥゥ!!
ただいま見・参!! \(aXa)ゝ(ビシィィィ!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。(・・・・・こ、これだ・・。) 

 
■ 少年A To:友人たち 
 こっちこっち。
この茂みから聞こえるんだ。 
 といって、少年は茂みをかき分けた。
茂みをかき分けたとたん、仮面ラーダX(仮)と少年の目が合ってしまった……。
そのとたん。
■ 少年A 
 ぎゃー! 
 
■ 仮面ラーダX(仮) To:独り言 
(  ̄▽ ̄;)!!(し、しまった!見つかった!?)

ど、どうしたんだい君?何かあったの? 

 白々しくも少年に尋ねる怪しい男・・・。
■ 少年B To:少年たち 
 お、おい……しゃ、しゃべったよ。  
 
■ 少年A To:少年たち 
 あ、あわてちゃだめ………。
父ちゃんが、危ないときはあわてちゃダメだっていってたよ。  
 少年、おまえが一番あわててるぞ。
■ 少年A To:怪しい男 
 お、おじさんなにもの?  
 
■ 仮面ラーダX(仮) To:少年たち 
お、おじさん?(  ̄▽ ̄;)!!

ははははは・は・は・・・。なーに言ってるんだよ・ハハハ。
ボ、ボクはこれでも10代だよ。おじさんじゃなくてお兄さんだ・よ・ね?ん?
(aXa)))))))))) 

 そう言って少年に顔を近づける仮面ラーダXであった。
■ 少年C To:少年たち 
 そういえば、まえ、おれどっかで聞いたことがあるぜ。
確か、仮面ラーダっていう仮面をかぶった「せいぎのみかた」がいるらしいぜ。  
 
■ 少年D To:あやしいおじさんand少年たち 
 俺も聞いたことあるよ、その話。
でも、このおじさん、仮面にばつってかいてあるぜ。

あ、わかった、おじさん、仮面ラーダの仲間の仮面ラーダばつだ! 

 どうも、彼らはお兄さんといったことは分かっていないみたいである。
■ 仮面ラーダX(仮) To:少年たち 
ば、バツぅぅ!?(  ̄□ ̄;)!!
ボクはバツでも無ければぺけでもない!
いいかい?エェェェックスゥゥゥ!!だからね

そもそもボクは先代の仮面ラーダから、このオランの平和を守る事を託された二代目の仮面ラーダ!その名も仮面ラーダX!!
その証拠に・・。(ごそごそ
よく見るんだ!このマスクを!これこそ先代の仮面ラーダのマスクなのだ!!

バーン!!
懐から取り出した仮面ラーダのマスクを子供に見せびらかす。大人げないぞ仮面ラーダX!
■ 少年D To:仮面ラーダX 
 すっげーーー。
本物の仮面ラーダのマスクだぜ、これ。
じゃあ、おじさんは新しい仮面ラーダなんだ。
仮面ラーダXかあ。かっこいいなあ。 
 結局おじさんは直ってないのね……トホホ。
■ 仮面ラーダX(仮) To:少年たち 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(ーー;)
(おじさん・・ちゃうのに・・・) 
 
■ 少年A To:仮面ラーダX 
 かっこいーー!
「せいぎのみかた」っていたんだあ!
 
■ 少年B To:仮面ラーダX 
 ねえねえ。
じゃあ、僕ら、仮面ラーダX少年隊になってもいいかなあ、おじさん。 
 
■ 仮面ラーダX(仮) To:少年たち 
う〜ん・・・そうだね、それについては仮面ラーダと相談しておくよ。
(そろそろ・・、フェンさんの家に戻らないといけないかな・・・)
む!?オラン郊外で助けを求める声がする!!
というわけで、ボクは行かなくていけないんだ。
でわ、さらば!ラァァァァダァァッシュ!! 
 いきなりその場を走り出す仮面ラーダX(仮)!

おや?またこっちへ戻ってきたぞ!?

■ 仮面ラーダX(仮) To:少年たち 
ハァハァ・・。
君達・・、最後にもう一度言っておくけど・・・、仮面ラーダX(仮)はおぢさんじゃなくておにいさんだからね!!
再び、さらば!ラァァァァダァァッシュ!! 
 今度は本当に立ち去っていく仮面ラーダXであった。
■ 少年A To:少年たち 
 いっちゃったねえ、おじさん。 
 結局、おじさんは直らなかったみたいである。
■ 少年C To:少年たち 
 うん、そうだね。 
 
■ 少年D To:少年たち 
 じゃあ、遊ぼうか。
せっかくだから、仮面ラーダXごっこやろーぜー!
俺、仮面ラーダX、とっぴ! 
 
■ 少年B To:少年たち 
 それ卑怯だぜー。
じゃんけんで決めようぜ、じゃんけんで! 
 こうして、オランの少年たちに仮面ラーダXが広まっていくこととなったのであった。

ゆけ、仮面ラーダX!
戦え、仮面ラーダX!

次回、仮面ラーダX第2回「戦え僕らの仮面ラーダX」お楽しみに。
君と一緒に、ラァァァァダァァッシュ!


トップページへ 前のページへ 次のページへ


原    作:  宮  

ページ管理:OZZY<OZZY>