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「馴致−情報収集」 |
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フェン家−家の前 |
さて、二日目である。
午前中の畑仕事が終わった後、フェンとダグはとりあえず家へと帰ってきた。
そこで、フェンがダグを紹介した。
■ フェン To:ダグ and ALL |
どうもどうも。
こちらが今回、テン・ハイを守ってくれる冒険者さんだ。 こちらがダグ、テン・ハイの騎手です。何か聞きたいことがあったら聞いてやってください。 |
連れてこられた男、ダグは身長が170cmぐらいの結構がっちりした体格をしている。
■ ダグ To: ALL |
ダグといいますだ。
今後ともよろしくお願いしますで。 |
■ フィリス To: ダグさん |
こんにちわ^^ さっそくいろいろお聞きしたいんですけど…
えっと、フェンさんの方はいろいろ嫌がらせを受けているらしいんですが、ダグさんの方ではどうですか?嫌がらせでなくても、誰かに見張られてるとか |
■ ダグ To: ALL |
そういうのは、今のところないだな〜。
おらぁ、脅しても何も出てこないだよ。 |
ダグはかぶりをふってそう答えた。
■ パオル To:ダグ |
ふむ・・なるほど、それならOKですね。よしよし。
あ、ボクはパオルです。よろしくお願いしますね。 それと失礼ですが、他のとこからダグさんを「騎手として雇いたい」とかって話は来てないのですか?
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■ ダグ To: ALL |
う〜ん。騎手が俺しかいないってのは、フェンさんが優しいからそういってくれるだよ。
騎手ってのはそな難しくないから、数ヶ月、動物とかと仲がいいなら数週間練習すれば大丈夫だがや。 まあ、少し力が必要だけんど、人並み以上なら大丈夫だど。 だから、大体の馬主さんは自分が騎手やるか息子に騎手やらせるか近所の人に騎手を頼むだよ。 だから、他に頼まれたこととかないだがや。 |
■カルソニック To:ダグ |
もし良かったら俺にもばんえい馬を上手く扱う方法を教えてくれないかな。
馬を護る時に何かあったら困るし、役に立つかもしれないからな。 |
■ ダグ To: カルソニック |
簡単とはいっても、数週間はかかるだが。
それに、あんたぐらい体が大きいと減量が必要だで。 でもだ、もし、訓練するなら給料払ってくれれば明日からみっちり教えるからうちに来てくれるといいだがや。 |
■ フィリス To:カルソニックさん |
…(つんつん)カルさん、カルさん。みっちり習ったら、フェンさん達の護衛ができなくなっちゃいますよぅ^^; |
■ カルソニック To:フィリス |
・・・いや、そーゆつもりは無かったんだが・・・。 |
■ カルソニック To:ダグ |
・・・体重落とさなきゃいけない、というのはいかんな。
俺は今の体重がベストだし・・・・。 やっぱり遠慮しておく。 |
■ ダグ To: カルソニック |
わかっただ。もし覚えたかったらだ、自分かフェンさんにきくといいだが。
まあ、体重を70kg以下におとさんとあかんだがなあ。 |
■ パオル To:ダグ |
ふむふむ・・・。
後もし何か困った事があったら、ボク達に相談して下さいね。 どんな事でも相談に乗りますのから。 ともかく今日から一月間よろしくお願しまーす!(_ _) |
そういいながら、パオルはぺこりと頭を下げた。
常闇通り−酒場にて |
「常闇通り」へとやってきたエデンとホルト。
夜に比べればましではあるが、昼だというのに物々しい雰囲気である。
まあ、それに怖じ気づく二人ではないが。
そして、一件の酒場へと入っていく。昼夜営業のその酒場、実はオランの盗賊ギルドの一支店である。
そして、オランの盗賊ギルドの情報担当、「ミストラル」、人呼んで「暴風の」ミスティは、いつものごとく、カウンターに座っていた。
■ ミスティ To:ALL |
なんだい。
二人してぞろぞろと。 まあいいか。何か、うまいネタでも仕入れてきたね? それともうまいネタが必要なのかい? |
■ エデン To:ミスティ |
本日は必要な方ですわ……。
取り敢えず100ガメル……。 足りなくなったら言って下さいましね……。 先ず、「金貸しのガートランド」、「調教師フェン」についてですけれど……。
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エデンは机の上に100ガメルを置いた。
■ ミスティ To:エデン |
ふ〜む。ガートランドさんとこの絡みの仕事か。
それに関してはあまり答えられないね。 向こうもきっちり払うもの払ってくれているからねえ〜。 ま、こんなところが私の出せる精一杯の情報だよ。 何かやるのはいいが正面だって敵対するのはよしてくれよ。 後は、フェンについてかねえ?
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■ エデン To:ミスティ |
未だ相手が何方かは判りませんわ。
ですから敵対するなと言われましても返答しかねますわね……。 ではね……最近「農場主フェン」の周りで何か事件が起きたことなどは御座いませんこと? |
■ ミスティ To:エデン |
最近ねえ。
まあ、おまけしとくよ。大した情報でもないし。 うちに入っているのは借金の取り立てにあっていることぐらいだよ(笑)。 |
■ エデン To:ミスティ |
では、ゴロッキー、ファーラ、ワルツマン、アクーニョという人物について、何か……ご存知無いかしら?
(……プ…クク……ホントにこれ人の名前でして……?) |
名前を口に出したとたんに、笑いをこらえるのに必死なエデンであった。
■ ミスティ To:エデン |
なるほどねえ。
やっぱり詳しいことはいえないねえ。 力になれなくてすまないねえ。 ただ……忠告だけしておくよ。 そいつらが、ギルドで許されていない犯罪……殺人とか誘拐とか……をしない限り、そいつらとやり合うのは得策じゃないと思うよ。 ま、後は分かるだろ? |
■ エデン To:ミスティ |
いいえ。
言えないという事は言っているのと同じ事ですわ。 ですから大体のことは伺えました……。 ……最後に、ハルトマンという方はどんな人物か伺いたいですわ。 |
■ ミスティ To:エデン |
あんたらもいっぱい聞いてくるねえ。
で、なんだったっけな。 |
といいながら、机をトントンと叩くミスティ。
意味していることは明白である。
■ エデン To:ミスティ |
そうね……直接ご返答戴いたことは余り御座いませんでしたけれど……。
多分、何処で伺っても同じ様なお話しだと思いますから簡単で結構ですわ……。 |
エデンは20ガメル(たった)を机の上に出しながらそう答えた。
■ ミスティ To:エデン |
これだけかい。
まあいいか。 簡単にだね。 ハルトマンってのは、オランの名士でばんえい競馬の胴元だよ。 こんなところでいいかい? |
■ エデン To:ミスティ |
ええ。結構ですわ……。 |
二人の話が終わった頃を見計らってホルトがミスティに話しかけた。
■ ホルト To:ミスティ |
あんたが噂に名高いミスティ姐さんかい?
美人だって聞いてたけど、本物はもっと綺麗なんだな。 おっと俺はホルト、3年振りにこの街に戻って来たんで挨拶に寄ったんだ。 これからちょくちょく世話になると思うからよろしく。 ギルドの立場は分かってるつもりだ。別に楯突こうってワケじゃねぇよ。 面倒は起こしちまうかもしれねぇケドな。 それと、今のヤマ、今はまだ何でもねぇが、もしかしたらうまいネタに化けるかもしれねぇ。 そん時は真っ先に姐さんのところに持って来るよ。 |
■ ミスティ To:ホルト |
ギルド員なら、昔の仲間でも、今の仲間でもきっちり私は覚えているからねえ。
あんたのこともよく知っているよ。 まあ、これからよろしくね、ホルト。 それにしても、美人だなんてお世辞がうまいねえ。よく覚えとくよ!
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ミスティは、ホルトにそういいながらウィンク。
どうも駆け出しをからかっているようである。
■ ホルト To:ミスティ |
世辞だなんて‥‥‥
3年前の俺はただの悪ガキだったってのに、恐れ入る。 |
多少顔を赤らめながら辛うじてそう返す。
真顔なところを見ると、お世辞じゃなくて単に素直な感想だったみたいだ。
■ ミスティ To:ホルト |
情報屋が記憶力なくしちゃおしまいだからね。
一度みたら忘れないさ。 まあ、これからもよろしくな。 |
その後、挨拶を交わしてから、一行は帰途へとついた。
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