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「追い運動−その名はゴロッキー」 |
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フェン家−家の前にて |
一行は、フェンの家へと移動した。
フェンの家の前には、数人の人間が座り込んでいた。
フェンを確認するとこちらの方へと歩いてくるようである。
■ フェン To:ALL |
奴らが、例のごろつきです……。 |
■ ホルト To:フェン |
こんな昼間から、意外と勤勉な奴等ですね。
御安心下さい、私達の戦士は凄腕です。 ごろつきなぞ軽く追い払ってくれますよ。 だよな? |
そういいながら、パオルとカルソニックに話しかけるホルト。
近づいてくると分かるが、その一行は、筋肉のかなりついているらしい男を筆頭に、顔色の悪い男、
周囲をきょろきょろ見回している男、少しあばずれた女の4人であった。
■ ごろつきA(筋肉男) To:ALL |
ようよう、フェンさんよ〜。金の都合はついたのかい?
こちとら、待ちくたびれてよ〜。 さっさと出すもの出すか、あの馬と全財産よこすかしてくれよ〜。 こっちも暇じゃないんでなぁ。 |
■ パオル To:フェン |
スミマセン、失礼しますね。 |
パオルはフェンの両肩をグイと掴むと、仲間の方へと押しやった。
■ パオル To:ごろつき団の皆様、フェン |
あのぉ〜スミマセンが、借金の返済期限は特に決められていないと思うんですが・・・。
あ、申し遅れました。ボクはフェンさんに取立て屋対策委員に任命されたパオルです。 以後お見知りおきを・・・。m(_ _)m で!フェンさんの借金ですが、ただいま工面していますので後一月ほど待って下さい。以上!! ですよね?フェンさん。 |
■ フェン To:ごろつき団のボス |
ええ……。これからは彼らが代わりに応対してくれるので、彼らと話してください……。 |
いうだけいうとフェンは、一行の後ろに隠れてしまった。
■ ごろつきA(筋肉男) To:フェン |
なんだよ〜、フェンさんよ〜。いつから、そんな口の訊き方ができるようになったんだよ〜。 |
■ ごろつきB(きょろきょろしていた男) To:ごろつきA |
ゴロッキーの兄貴……、こいつら一筋縄じゃいきそうにないですぜ……。
ここは一度出直した方がいいかと思いますぜ……。 光モンを持っている奴もいるみたいですし。 |
きょろきょろしていた男が後ろから筋肉野郎をたしなめている。
しかし、まだゴロッキーはこのまま手ぶらで帰りたくはなさそうである。
ちなみに、一行は別段武装などはしていないので、ここで一戦交えるつもりはなさそうである。
■ エデン To:ごろつきの一団 |
あの……それでお金の方はいつ頃返済していただけまして?
なるべく早くにお返し戴きたいのですけれど……。 |
■ ごろつきC(あばずれた女) To:エデン |
あ〜ら、同稼業のお嬢ちゃん……いやおばちゃんだねえ。
若造りなんかしてて、いやだいやだ。 わたしらがいつお嬢ちゃんたちに借金したってんだよ〜。 借金の返済をお願いしているのは、わ・た・し・た・ち。 引っ込んでな! |
どうもこのお姉ちゃんも盗賊みたいである。
■ エデン To:ごろつきC |
まぁ、ご謙遜……。貴女も充分若作りでしてよ。
羨ましいわ……。 ……それと、借金についてはここに証文が御座いますわ。 |
■ ごろつきC(あばずれた女) To:エデンandフェン |
どこに証文があるんだい!
こっちにはれっきとした証文があるんだよ! なあ、フェンさんよぅ! |
■ エデン To:ごろつきC |
あら、そんなに怒鳴らなくても聞こえておりますわ……。
あまり怒ってばかりいらっしゃると早く老けましてよ。 そう……証文はこちらですわ……。 沢山御座いますからお一つ差し上げますわね。 |
白紙の羊皮紙を一枚渡す。
■ ごろつきC(あばずれた女) To:エデンandALL |
ははは。
これが証文だなんて笑わせるねえ。ただの羊皮紙じゃないか。 あんたらには、どう見えるんだい? |
といって、ごろつきCはその羊皮紙をエデン以外の5人に突きつけるのであった。
■ エデン To:おおる |
御覧の通り、額面も署名も返済期限も省略してありますけれど借用書ですわ……。 |
■ ごろつきC(あばずれた女) To:エデンandALL |
うちらが持っている証文は”ちゃんと”額面も署名も入っているよ!
出るとこ出たっていいんだよこちとらは! まあいい、あんたと話しててもらちがあかないね。やめだよ!
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今度はカルソニックが応対をはじめるらしい。
■カルソニック To:パオル |
パオル、お前より俺の方が適任らしい。ここは俺に任せな。 |
カルソニックは、一番前へと、腕組みをしたままで出てきた。
■カルソニック To:ゴロッキー |
知ってるかい?金ってのはな、集まる所に集まって、逃げる所はとことん逃げるってな。
お前らの雇い主に伝えな。 『金がそんなに欲しければばんえい競馬で本命であるこのオヤジに賭けて 資金を増やせばイイじゃないか。 資金も増えて潤沢になる、借金したお金も全て回収出来る、 できる限りのサポートをしてやれば名誉回復も出来て村人からの信頼も得れて 色々話も持ちかけられる・・・。金の事ばかり考えていたら足元が掬われるぜ』ってな。 |
■ ごろつきD(顔色の悪い男) To:一行 |
ふん。いずれ汝らにも我らが力におののくときが来るであろうよ。
いずれな……。フッ……。 ここはひとまず引くこととしましょう。ゴロッキー殿……。
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■ ゴロッキー To:ファーラ、ワルツマンandアクーニョ |
うむ、ファーラまでもがいうのなら引くとするか。
アクーニョ、ワルツマン、帰るぜ! |
といった後で思いだしたようにカルソニックの方をゴロッキーは向いて一言吠えた。
■ エデン To:ごろつき一味 |
!!!ぷっ……くくく……、いえ……失礼、何でも御座いませんわ……くく……。 |
あまりの露骨な名前に思わず失笑を禁じ得なかったらしい。
(GM:名前はわかりやすい方がいいんです!(断言))
……ちなみに、まともな名前(フェン・ウーやハルトマンなど)は原作者が、わかりやすい名前はGMが考えたのは当たり前である。
■ ゴロッキー To:カルソニック |
にいちゃんよ〜。月夜ばかりじゃないんだぜ!
せいぜい気をつけることだな。 じゃあまたな。あばよ。 |
■ カルソニック To:ごろつき一行 |
返り討ちに遭わない事を切に願うばかりだ。 |
そのまま、一行はすたすたと帰っていった。
■ パオル To:ALL |
ふぅ・・・、やれやれですね。
ともかくフェンさんのお家に伺いましょうか? |
■ ホルト To:仲間たち |
ああ、そうしようか。
(声を潜めて)あのファーラとかいう男の口振り‥‥‥‥もしかしたら只のごろつきではないのかもしれないな。 |
■ カルソニック To:ホルト |
奴等の裏も取っておいた方がいいかもしれんな。 |
とりあえず、ごろつきたちを追い払ってから、一行はフェン宅へと移動を開始した。
彼らは今後、どんなことを仕掛けてくるのであろうか?
フェン家−屋内にて |
さてさて、フェンの家の前までつくとそこは……かなりぼろぼろの家であった。
まあ、元々飼料小屋だったのでしょうがないといえばないのではあるが。
広さは結構なものみたいなので、住むには困らないであろう。
ちなみに、飼料小屋の裏に簡単な掘っ建て小屋がある。
そこにテン・ハイは住んでいるのだろう。
■ フェン To:ALL |
どうぞ、汚い家ですが上がってください。 |
■ パオル To:フェン |
おっじゃまっしま〜す!! |
■ ホルト To:フェン |
お世話になります。 |
一行が上がるとそこに1人の少年がいた。
しかし、冒険者の一行を見たとたん、奥の方へ引っ込んでしまった。
■ フェン To:リアン and ALL |
リアン、どこへ行くんだい。
これからテン・ハイを守ってくれる皆さんが来てくれたんだよ。 挨拶しなさい。 |
リアンの後を追って奥の部屋へ入っていく一行である。
■ パオル To:リアン |
こんにちわ〜!はじめましてリアン君。
ボクの名前はパオル、君と君のお父さんとテン・ハイを守る為にオランからやってきた正義の冒険者なんだ。 よろしくね!!(^^)b |
にっこりと笑ってリアンに右手を差し出すパオル。
■ ホルト To:リアン |
恐かっただろう。一人で留守番とは偉かったな。
でももう大丈夫だ。。これからはお兄ちゃんとお姉ちゃんが恐いおじさんとおばさんなんか追っ払ってやるからな。テン・ハイだって安心だ。 兄ちゃんはホルトってんだ。 リアンは偉かったから御褒美をやるよ。ちょっと待ってな。 《万能なるマナよ、集いて光となれ。輝きて闇を退けよ。》 ほれ、まだ外が明るいからちょっと見えにくいけどな。 |
細目の薪を目の前に置き、わざと勿体振って〈ライト〉を唱える。
そして明りの灯った薪をリアンに差し出した。
■ リアン To: 冒険者の一行 |
………。 |
リアンは、無言でパオルとホルトの方を見た後で、外へ今度は出ていってしまった。
それを見て、悲しそうにフェンが語った。
■ フェン To:リアン and ALL |
リアン……。
すみません……。みなさん。 リアンは母親が死んでからというものの常にああいう風なんですよ……。 多分、テン・ハイの所へ行っているんだと思います。 そっとしておいてあげて貰えませんか……。 |
■カルソニック To:ALL |
心のの傷は深そうだな。 |
そういいながらため息をつくカルソニック。
■ パオル To:ALL |
ええ・・・、そのようですね・・。 |
■ ホルト To:フェン |
無理もありません‥‥‥あの位は本当なら甘え盛りな年頃ですし‥‥‥‥
(しかし、それでは駄目なんだ‥‥‥彼にとって良いのかどうかはわからない‥‥‥‥けど!) |
行き場のなくなった棒をテーブルにおき、同情を口にしながらもそれとは裏腹の決意を心に秘めるホルトであった。
■ フェン To: ALL |
さてと、入ってすぐのこちらの部屋を皆さんで使っていただけますか。
私とリアンは奥の部屋を使って休むようにします。 後、炊事場も適当に使ってやってください。食事はリアンに言い含めて準備させるようにしますんで。 野菜と穀類がメインになりますが、この夏に収穫したジャガイモが十分にあるのでたっぷりと準備させるようにしますよ。 冒険者の方は大食漢が多いって聞いていますし。 じゃあ、リアンを呼んできますのでゆっくりしておいてくださいね。 |
と、いうとフェンは外へ出ていった。
言外にリアンをなだめるので1人で行かせて欲しいといっているみたいである。この間に、一行はこれからの護衛について相談しておいたみたいだ。
内容は以下の通りである。
朝:フェンとリアンで朝食準備
家の中を、起きたフィリス、カルソ、エデンが護衛
残りのメンバーは外を見張る。食事は交替でとる。午前中:フェン、リアン、テン・ハイ畑仕事、
2日に一回ダグが来て一緒に畑仕事。
全員で護衛する。ダグが来ない日は2人がダグの様子を見に行く。午後:ダグが来る日は調教。来ない日は雑用。
3日に一回リアンが食事用の肉などを買い出しにいく。
調教中は馬場で護衛を全員でする。
また、リアンの買い出しの時は一緒についていく。夕方:リアン夕食準備、フェン、テン・ハイの引き運動(散歩みたいなもんです) 食事前までは全員で護衛する。
その後は、交替で野営をして農場全体を護衛する。第1班:カルソ、フィリス、エデン
第2班:パオル、ホルト、アスタというような感じである。
これで準備は万端である。
■ パオル To:ALL |
とりあえず、こんなところですね。
今日はもう遅いし、街に出かけるのは明日って事にしましょうか。 |
■ ホルト To:パオル |
了解、リーダー。
俺としては今からでも全然構わないけどな。 ま、急ぐ樣なことでもなし、ここはリーダーの言う通りにしますか。 |
明日の予定も決まり、護衛方法も決まり、準備万端といったところである。
こうして、彼らのフェン家の護衛は開始されたのであった。
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