遺跡の中 |
一晩、不安な夜を過ごした冒険者達は、眠い朝を迎えた。
■ オジイ To:ノエルandアトール |
おはようございます。何にもなかったようですね? |
■ ノエル To:オジイ&ALL |
大丈夫よ。 |
■ アトール To:オジイ&ALL |
とりあえず、今のところはね。 このまま、マーシィの場所まで何事もなければ良いけどな。 |
■ ヘルムンス To:ノエルandアトール |
彼は・・・エーギルはどうなりました? |
その問いに対し、ノエルは黙ってエーギルの方を指さした。
指さされた方向を見れば、きのう横になった場所とおなじ場所に、エーギルが丸くなって寝ている。
不穏な動作はしていないようだ。
■ アトール To:ALL |
見たところ昨日と変わりないと思うが・・・。 |
ただ、こんこんと眠っている。
■ オジイ To:エーギル |
朝ですよ〜。起きてください〜。 |
エーギルを起こそうと体を揺らすと、表情のない顔でおきたようだ。
‥‥依然、発言はない。
と、横を見ると…アフルがまだ寝ている。
■ オジイ To:アフル |
アフル、起きましょう。朝ですよ。 |
■ アフル To:オジイ |
え…、う、うん… おはよ… |
いつもは目覚めの悪いアフルも、場所が場所なためか‥‥それとも、冒険者の血がそうさせるのか。
「寝室」以外での目覚めは、だいぶよかった。
■ アフル |
さてと…、疲れも取れたし…っと いたずら好きな困惑の精霊よ…、ソフィから眠りの精霊を追い出して… |
アフルはずっと眠っているソフィティアに対し目覚めのキ‥‥じゃない、呪文を唱えた。
アフルの願いが通じたのか、それともレプラコーンの気まぐれか。
ソフィーは長い眠りから醒めた。
目を「パチッ」っと開けるなやいなや、ガバット起きるソフィティア。周りの景色があまりにも突拍子もないので混乱しているようだ。
■ソフィティア To:ALL |
あ、あれ!?なにが起こったの!!?ここは?敵は? |
そう。戦闘中に眠りについたソフィティアにとって、「今」はまだ戦闘中なのであった。
きょろきょろきょろきょろ、と、周囲を見渡す。
■アフル To:ソフィティア |
ソフィはあいつらの魔法で眠らされてたんだよ。 その後、なんとかあいつらを倒して、今、その次の日の朝。 で、今になってやっと眠りの精霊を追い出せたって訳なんだ。 |
昨日からチャレンジしつつけてきた「眠り解除」がやっとかなって、ほっと一息のアフル。
にっこりと、笑いながらの状況説明。
■ ソフィティア To:アフル |
たしか、なんたらっていうエルフに魔法かけられて……。じゃぁ、半日以上眠ってたんだ。上から落ちてきた魔物は落っこちたら起きたのに……。 精霊魔法だとそのままずっと寝ちゃうの……か。 |
少しは状況が把握できたのか、抜いた剣を鞘にもどした。
■ ソフィティア To:仲間 |
みんなが守ってくれたのね。でなかったら今ごろ……死んでたもの(ドキドキ) ありがとう♪ |
と、仲間に極上の笑みをぷれぜんつ。
その顔が、またいいよな‥‥と思う、アフル青春真っ直中であった‥‥
■ アトール To:ソフィー |
特にアフルはすごい心配していたからな(^^; 眠り姫へのキスが無かったら目覚めていなかったかもしれないぞ(笑) |
と、ちょっとからかうア・トール。
あぁ、あわれアフル。恋の先輩より、根も葉もない事を恋人に向かって言われるのであった‥‥
■ ソフィティア To:ALL |
え?え?アフルが?わたしに?(*^^*) |
突然の暴露に顔がみるみるまっかっかになっていく。
嬉しい反面。皆の前での事なのか‥‥と、ちょっと複雑。
■ ソフィティア To:独り言 |
そう……アフルが……。 |
どうやら周りは全然みえてないようだ(^^;
■ アフル To:ソフィティア |
えっ、あっ、そっ、そんなことしてないって。 |
突然の展開に、ひどく慌てるアフル。当然顔は真っ赤っか。
■ アフル To:独り言 |
そりゃあ、ちょっとは思ったけどさ… |
■ アフル To:アトール |
まったく、でたらめな事言わないでよ。 |
ちょっと本心を言いそうになったが、それでも、自分の身の潔白をアピールするアフル。
がんばれ☆
■ソフィティア To:ALL |
そ、そうだよね(^^;;;;; うん、うん |
と、真っ赤になりながらうなずく。そして、
■ソフィティア To:アトール |
もぉ、からかわないでよォ。 |
アトールの背中をバンバン叩く。テレてるせいか、なんだか加減があやふやだ(^^;
‥‥‥あ、ちょっと痛そうなところに‥‥‥(^-^;;;
口は災いの元である(笑)。