遺跡の中 |
邪神の神殿を出た冒険者達。
皆だまって階段をもくもくと上がっている。
ノエルに手をひかれているエーギルは、さしたる抵抗も見せぬまま、ただ、引きずられるように階段を上っている。
すこし遅れて階段を登りはじめたオジイ。
ふりかえった仲間達に、しずかにうなずく。
登りはじめて1時間とすこし。ようやく階段の終わりが近づいてきた。
落とし穴に注意して皆遺跡を出ると‥‥あたりはもうすっかり日が落ちていた。
■ アフル To:ALL |
すっかり暗くなっちゃってるけど、どうする? このままマーシィさんの所に行く? それとも、ここで休んで朝になってからにする? 俺としては、できたら休んでからにしたいんだけど(^^;; 休んだら、またソフィを起こすの試せるしね。 |
■ ノエル To:ALL |
一刻でも早くエーギルさんをマーシィさんのところに連れていってあげたいところだけどね・・・ 今から歩いても足元もおぼつかないし、エーギルさんもいるから来たときよりも時間かかるでしょうね。 安心できそうなところで野営した方がいいかしら。 それに、野営すると決まれば、寝る前にもう一度ぐらいソフィー起こすの試せるわよ。 |
■ アトール To:ALL |
しょうがないけど、野営した方が賢明だろうな。 エーギルとソフィーを抱えた状態だと、狼に出会った程度でも危険だろうし。 |
■ ヘルムンス To:ALL |
ほんとはここは早めに離れておきたいところですが・・・しかたないですね。 移動中に何かに襲撃されたら対応できないでしょうしね。 |
■ オジイ To:ALL |
そうですね。じゃあ、ここなら危険も少ないでしょうし野営をしましょうか? |
夜もふけてきたので、このまま移動するのは危険と判断した冒険者達は、ちょっと遺跡まで戻って野営に良いところを探した。
落とし穴のあったふきん。部屋の中はなかなかに広く、一晩ぐらいの野営はできそうな場所があった。
■ ノエル To:ALL |
まぁこの辺かな。でもクッションになりそうなものも何もないわねぇ。 |
ノエルは、自分のマントを外すと、瓦礫の少なそうな場所にひらき、そこにエーギルを座らせようとした。
生気のない眼のエーギルは、おとなしくその場に座ったかと思うと‥‥おもむろに横になり、眠りだした。
ノエルは、おちついてから、もういちどソフィティアにサニティをかけてみた。
しかし、ソフィティアは気持ちよさそうに眠っている‥‥
冒険者達は野営の順番を決め、それぞれ眠りについた‥‥
細心の注意をはらって野営の見張りをした冒険者達。
特に襲撃や、不審な物音はなかった。
冒険者達は遺跡の中で一晩、無事に過ごすことができた。