SW-PBeM Scenario #31
かなしみのおやこ
第10章 いざ、遺跡‥‥

嫌な違和感

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 ルセウスと分れた冒険者達は、マーシィの言葉を頼りに遺跡へと向かった。

 先の分岐点に着く。今まで来た道が「暖かい」のならば、これから向かおうという先にも「違和感」が。
 皆、「行きたくない‥‥」といった違和感を感じた。
■ オジイ To:ALL
 ……何か、気持ち悪くないですか……。

■ ノエル To:オジイ
 えぇ。なにかいやな感じ・・・

■ アトール To:all
 それだけ、狂気に支配されたエーギルに近づいてるって事だろう。
 油断せずに先に進もうぜ。

 オジイが感じた「違和感」は、強い悲しみと狂気、そして強い殺意が。
 ノエルには‥‥先ほどの「暖かみ」に隠された狂気が感じられた。

 冒険者達はよりいっそう気をつけて森の中を進んで行った。


 2時間ばかり歩いたであろうか。近くに微かではあるが滝のような音が聞こえた。
■ ソフィティア To:ALL
 そろそろ遺跡みたいね、滝の音がするわ。で、どうする?遺跡についたら一気に中にはいっちゃう?

■ ノエル To:ソフィティア
 まわりに変わったことがないようならそれでもいいでしょうね。

■ アフル To:ALL
 う−ん、遺跡の感じにもよるけど、しばらく遺跡の前で見張ってみた方が良いんじゃないかな?
 エーギルさんをそそのかしてる奴か、ひょっとしたらエーギルさん自身が出てくるかもしれないじゃない。
 遺跡の中に入っていってまとめて戦わないといけなくなるとつらい戦いになるし、外で戦うんだったらシルフに頼んで魔法を使えなくさせる事も出来るからね。
 しばらく見張ってみて出てこないようなら、遺跡の前で呪歌を歌うって手もあるし…

■ ノエル To:アフル
 え?そんな呪歌知ってるの?
 でも、エーギルさんだけじゃなくて熊とか狼とか集まってきてもいやだなぁ。

■ アフル To:ノエル
 うん、「チャーム」っていう呪歌なんだけどね。
 「遺跡から外に出なさい」って風に歌えば、狼とかは寄ってこないと思うけど…
 問題は、俺が呪歌はあまり得意じゃないから多分効かないだろうって事なんだけどね(^^;;
 でも、いきなり歌が聞こえてきたら、「なんだなんだ」って見に出てくると思わない(笑)?

■ ノエル To:アフル
 うん、なんだろうとは思うけどね。
 でも、サーカスやどさまわりの楽団が来たとは思わないだろうし、逆効果になるかもしれないわね。
 それに、その呪歌が効いた人の反応見たら、絶対に味方が来たとは思わないでしょ?

■ アフル To:ノエル
 それもそっか…
 でも、どっちにしろ遺跡に入っていったら気付かれると思うけど?
 足音を忍ばせるってのは…無理そうだし。 

■ ソフィティア To:アフル
 これじゃぁね……。

 自分の鎧が良く音をたてるのを良く分かっているようだ。
■ ヘルムンス To:アフル
 そうですけど、相手も私達がすでに侵入しているとわかれば、それほど対策を仕掛ける時間はないでしょう。
 逆に、ここで私達がいることを知らせれば、相手に対応する時間を与えることにもなりますよ。

■ ノエル To:アフル
 わざわざこれから乗り込むって教えるような親切なことしてあげなくてもいいってことよ。

■ オジイ To:アフル
 まあ、チェインメイル着ている人もいるからすぐにばれちゃうだろうけどね。

■ アフル To:ALL
 だったら、出来るだけ足音を潜めつつ、ダッシュでエーギルさんの所まで行くのが一番良いか…
 口で言うだけなら簡単なんだけどね(笑)。

■ アトール To:ALL
 そりゃ無理だろ(笑)
 でも、エーギルの側に邪念を送っている何かがいるとマーシィが感じられる位なんだから、きっと敵は固まっているんじゃないかな?

 滝の音が聞こえてから、さらに30分ぐらい歩いたところ。
 森の中に、不自然な形で遺跡があった。
■ ノエル To:ALL
 あれが目的の遺跡?

■ ソフィティア To:ノエル
 ぼろぼろになってるけど……遺跡だと思う(^^;

■ ヘルムンス 
 いったいいつ頃できたものなんでしょうね・・・

 ヘルムンスはセンスオーラをした。

 ヘルムンスが感じたのは、
 ---植物の精霊が働いています---
 ---大地の精霊が働いています---
 ---風の精霊が働いています---
 ---水の精霊が働いています---
 ---精神の精霊の強い力を感じます---

 先ほど、マーシィの近くで感じた「暖かみ」はなく、逆にさむざむとしたものを感じる。
 遺跡らしき建物は、川から50mばかり離れたところにあった。
 通常の森の中では見つけるのが困難な距離ですが、木がまばらになっている場所の為に比較的見つけやすい建物だ。

 建物自体は古く、石レンガをつんでつくられています。所々壊れ崩れている個所がありますが、雨漏りとかは大丈夫そうです。
 もともと正門だったとおぼしき遺跡は完全に壊されています。
 ソフィティアとヘルムンスの目には、ごくごく普通の森の中の遺跡。サーガによくある風景に見えました。
 個人的には、もうすこし苔生していたほうが好みかもしれません。

 オジイの目には正門らしきモノが見え、それは完全に崩れていますがヨコから出入りはできそうです。

 アフルとア・トールに分かった事は、建物の中も多少壊れていそうです。
 大きさはそんなに大きくない遺跡で、裏口とかは‥‥ぱっと見た感じありそうには思えません。

 ノエルが気が付いた事は、正門横の出入りできそうな場所に、最近ついたとおぼしき足跡があること。
 足の大きさは人とほぼ同じぐらいで、ティールが言っていた足跡に似ています。

 あと、宗教色のあるもの(装飾・紋様など)は、特に発見されませんでした。
 また、魔術を施したものも特にみられませんでした。
■ アフル To:ALL
 思ってたほど大きくない遺跡だね。
 裏口も…無いみたいだし、出入り口はここだけかな? 

■ ノエル To:ALL
 ほら、あのへん。壊れた門のちょっと横の方、あそこから出入りできそうよ。エーギルさんや取り巻きの人たちも利用してる見たい。足跡が見えるから。

■ オジイ To:ALL
 ともかく入ってみませんか?
 とりあえず明かりを準備しておいた方がいいでしょうねえ。

 ヘルムンス、火打ち石を貸してくれないかい?

■ ヘルムンス To:オジィ
 かまいませんよ、どうそ。

 といってからオジイはヘルムンスに火打ち石を借りてランタンに火をつけた。
 遺跡へ入る準備は万端である。
■ アトール To:ALL
 とりあえず、入り口付近に近づいて中の様子を伺ってみよう。
 奥の方にエーギルや取り巻きがいたんじゃ、ここで待っていてもしょうがないからな。

■ ノエル To:アトール
 気をつけてね

■ アトール To:ノエル
 ありがと。
 大丈夫。気をつけるよ。

 忍び足で、入り口付近に近づいてみて、中の様子を伺う。
 ‥‥ア・トールは自分の忍び足にちょっと自信がなかった。

 遺跡に近づき、聞き耳をしてみる。
 ‥‥遺跡周辺からは物音はしないようだ。
 遺跡の中からは特に音は聞こえないようだ。
 中から特に物音がしないようなのを確認して、みんなの方に静かに入り口の方へ近づいてくるように合図を送る。
■ アトール To:ALL
 とりあえず、入り口付近には物音は聞こえない。
 中に入って行くしかないと思うけど。

■ オジイ To:ALL
 さてと、おかしなところがなければ入っていきますか……。
 相手に時間を与えたくないですしね。

 右手にメイスを左手にランタンを持ち直しながら、オジイは言った。
■ ソフィティア To:オジイ
 それじゃ、行きましょうか。なんだか今回もすっきりしない闘いになりそうね。

■ ノエル To:ソフィティア
 戦いにならないのが一番いいのだけどね。

■ アトール To:ノエル
 まったくだ。
 何とか邪念を送り込んでるらしい奴を倒すことで、糸口がつかめると良いんだけどな。

■ アフル To:ALL
 明かりもう1つぐらい必要だよね。

■ アフル To:ウィスプ
 光の精霊よ…

 と、ウィスプを呼び出します。
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