SW-PBeM Scenario #31
かなしみのおやこ
第5章 カロリック村

村長の憂鬱

<< Previous Story | ■ #31 Top Page | Next Story >>

村長宅


■ シンディ To:ALL
 あ、挨拶が遅くなってごめんなさい。
 私‥‥ミトラの姉で、シンディともうします。

■ オジイ To:シンディ
 初めまして。
 どうも急に押し掛けてご迷惑おかけしますね。

■ シンディ To:オジイ
 初めまして(^^)

 ぺこり、と頭を下げるシンディ。
 挨拶が終わったあと、そのまま台所へと向かおうとする。
■ ミトラ To:シンディ
 あ、おねぇちゃん‥‥

■ シンディ To:ミトラ
 みなさん山道を1日中歩いてきたんでしょう?だいぶ疲れてると思うわ‥‥何か大事なお話もあるかもしれないけど、その前にちょっと一休みいれた方がいいと思うの。

■ シンディ To:ALL
 みなさん、そこのテーブルにおかけください。
 今、簡単で申し訳ありませんが‥‥食事と飲み物をお持ちしますわ。

 ミトラ、手伝って

■ ミトラ To:シンディ
 は〜い。

 姉弟は奥の台所へと向かった。

 そんな仲の良い姉弟を見て‥‥自分の姉の事を思い出したのか、ちょっとうらやましそうに見るアフル。
■ ノエル To:ベクト
 では、シンディさんのお言葉に甘えさせていただきます。

 内心ずいぶん気の効く人だなぁと思うがあえて口には出さないでおく。そのままテーブルのそばに置いてある椅子を引いて腰掛け・・・ようとする。
(ベクトに止められない限りそのまま座っちゃいますの意)



 二人の兄弟が皆の前から去ると‥‥ベクトの表情が豹変した。
■ ベクト To:ALL
 はぁぁぁ‥‥‥‥‥(と、へたりこむ)
 ミトラが‥‥ミトラが無事でよかった‥‥‥‥

 先ほどはきつい口調ですまなんだな‥‥冒険者の方々。よく無事に孫を‥‥ミトラをこの村に連れてきてくださった‥‥
 ありがとう‥‥

■ ノエル
 ・・・・・・
 どういたしまして

 ホントにさっきのじ〜さんか?
■ ヘルムンス
 (村長という役を演じるのも、簡単ではないようですね・・・)

■ アトール
 大変でしたな、本当に(^^;;;;

■ ベクト To:ALL
 ノエルさんだけじゃなく‥‥ささ、皆さん座ってくだされ‥‥
 ミトラとシンディはしばらくこないと思うのでな‥‥

 と言いつつ、奥を気にするベクト。
■ オジイ To:ベクト
 あ……ありがとうございます。

■ ヘルムンス To:ベクト
 それでは、私も失礼させていただいて。

 と言いながら、一行は席に着いた。
■ ノエル To:ベクト
 では、まずはベクトさんのご存じの範囲内で今回の騒ぎについて教えていただけませんか。
 仮にミトラ君には知られたくないような内容も含まれるのでしたら・・・できるだけそうと悟られないように行動します。

■ ベクト To:ノエル
 ありがたい‥‥
 本当ならばミトラには今回のことは知らせたくなかったんじゃ‥‥
 10年前にも今回と似たような事件があったからのぉ‥‥
 わしの方から今回の騒ぎについて話すのはいいが‥‥おまえさん達はミトラからどのぐらい情報を聞いておるのじゃ?
 なるべく今は手短に済ませたいのでな(^^;;;

■ アフル To:ベクト
 えっと…、あ、そうだ、俺はアフルって言います。
 それで、ミトラが言ってたのは…
 村に、シンディさんを生け贄にしろって矢文がゲルグって人のとこに届いて…て、あれ、シンディさんでなくてもよかったんだっけ…?
 ま、それはともかく、それと、5日後がそのいけにえを差し出す日な事と…
 後、ベクトさんたちには黙って村を出てきた事(笑)。
 他は、この村の人間関係とかを世間話がてらってとこかな…
 例えば、ルセウスさんの事とか(笑)。

■ アトール To:アフル
 アフル。それじゃ、俺らでもわからないって(笑)

 混乱気味のアフルの話しをオジイがまとめて、
■ オジイ To:ベクト
 ……ミトラ君からは聞いた話は大体こんな所ですかね。

 これまでの経緯(ミトラにあってからすべて)をベクトに話す。
■ ベクト To:ALL
 だいたい、ミトラが把握していた通りじゃ。
 生け贄を求める矢文も‥‥初めのもの以外来ていないしな。
 もし村の周辺を調べてくださるのならば‥‥森にはくれぐれも注意なさいな。狩人が仕掛けた罠もあなどれんしのぉ‥‥

 それと。
 なるべくならば‥‥探索などにはミトラを連れていかないでくれるか?
 今回のことで‥‥確かにあの子は良い事をしたかもしれぬが、なにせ誰にも告げずに村を飛び出して行ったからの‥‥これは「罰」を与えなければならぬのじゃ。
 しばらく家できつ〜くお灸を据えてやらねばならぬのじゃよ‥‥

■ オジイ To:ベクト
 その方がいいですね。ただ……あまり厳しくしないであげてくださいね。
 実際、一緒に動き回るとよからぬ輩が出て来るとも限らないですし……。

■ ベクト To:ALL
 良からぬものか‥‥

 ベクトの表情が曇った。
■ ヘルムンス To:ベクト
 ・・・何かこのあたりには噂の魔物以外にもそのようなものが出没するのですか?
 ミトラ君は狼が出るとは言ってましたが。

 その狼にミトラが襲われかけたなんて言ったらきっと村長は腰をぬかすだろうななどという考えはおくびにも出さずにヘルムンスはたずねた。
■ アフル To:ベクト
 うん、オランに来る途中で狼に襲われたって言ってたしね。

 そんなヘルムンスの心遣いをあっさりと叩き潰すアフルの一言でありました(笑)。
■ ベクト To:アフル
 おっ狼におそわれたじゃとっ!!

■ ベクト(独り言)
 まったく‥‥じゃから村から一人で出るなと‥‥

 へこむベクト。大丈夫か?ベクト。
■ アトール To:ベクト
 まあ、それだけお姉さんの事を心配していたって事ですよ。

■ ベクト To:ALL
 ふぅ‥‥ミトラは‥‥ほんにシンディの事を心配しておるからの‥‥そう、自分の事を顧みずにじゃ‥‥
 まったく‥‥そのせいで‥‥って、おぉ、これは関係ない話しじゃったな。

 村周辺には‥‥そうさな、狼やら熊やらが‥‥出てもおかしくないじゃろう。ハンター達もそういう獣達を狩っているからな‥‥
 魔物に関しては‥‥矢文以外は見たモノは居ないからのぉ‥‥なんとも言えんのぉ‥‥

■ オジイ To:ベクト
 ……よろしければ、10年前の事件について教えていただけないでしょうか?
 あと、無理でなければ今回打たれた矢文を見せていただけないでしょうか?

■ ベクト To:ALL
 ふむ‥‥
 矢文に関しては‥‥ルセウスがもう一度調べるといって持って帰っておるから今ここにはない。
 後でルセウスに頼めば見せてもらえるじゃろうて。
 10年前の事件に関しては‥‥長くなるやもしれぬから、また夜‥‥ではだめかの?

■ ノエル To:ベクト
 ルセウスさんですね。あとで村のどちらにお住まいか教えて下さい。
 昔の話は、そうですね。またあとにします。

■ ベクト To:ノエル
 ルセウスは、ちょっと村から離れて森に入ったところに住んでおるよ。
 こちらから訪ねなくとも‥‥そうさな、明日の夜にでも家にくると思うが‥‥

■ アトール To:all
 他の人からも情報は集めたいし、ルセウスがここに来るんだったら、彼からの話はその時で良いかもな。

■ ベクト To:ALL
 ほかに何かわしに聞きたい事はあるか?
 長くなりそうならば‥‥申し訳ないが食事の後でお願いしたいのだが‥‥

■ オジイ To:ベクト
 そうですね。まだ色々ありますが長くなるでしょうし、今晩か明日にでも話をさせていただければと思います。
 ところで、差し出がましいお願いなのですが……
 今晩の食事と、寝るところをお願いできますでしょうか?
 物置でもお貸しいただければ幸いなのですが。

 あと、明日にでもシンディさんと話が出来るタイミングを作って欲しいのですが如何でしょう。
 出来れば我々とシンディさんだけで話をさせていただきたいのですが。

■ ベクト To:オジイ
 部屋ならばたんとあるから好きなだけ使うがええ。後でシンディに準備させるからのぉ‥‥
 何人部屋がいいのじゃ?
 食事に関しても寝るところに関しても。滞在している間は心配しなくともええ。

 どうやら宿と食事の心配はしなくとも良いらしい。
■ オジイ To:ベクト
 ありがとうございます。こちらも急に押しかけたものでかなりそのあたりを心配していたんですよ。

■ ノエル To:ベクト
 それでは2人部屋と4人部屋をお願いします。

■ ベクト To:ノエル
 わかった。
 食事が住んだらシンディに準備させよう。

 Goo……。そのとき、誰かのおなかが鳴った音が聞こえたみたいである。
■ オジイ(独り言)
 ………やば……。

■ ノエル To:オジイ
 待ちきれないみたいね(^^;
 急に人数増えちゃったし・・・手伝ってあげたほうがいいのかな?

 そう言うノエルの視線は台所へ向かう。
 すると、台所の方からおっきな盆にたくさんの食事をのせたミトラがよたよたと歩いてきた。
■ ミトラ To:ALL
 おまた‥‥せ(ふぅふぅ)。
 食事持ってきたよぉ〜〜〜〜(ふらふら)

 見ていて、とても危なっかしい。
 さらに奥からスープものを持ってきたシンディが、
■ シンディ To:ミトラ
 ほら、やっぱりふらふらしてるでしょう?
 一度に無理しちゃいけないって言っているのに‥‥

 ちょっと困った顔をしている。
 その顔も、なかなか愛らしい。
■ シンディ To:ALL
 あり合わせのもので申し訳ありませんが‥‥たくさん食べてくださいね(^^)
 まだお代わりありますから(^^)

 と、テーブルの上を見ると‥‥
 野菜がたっぷり入ってそうな大きなグラタンに、川魚のスープ、一口サイズのパイがたくさんに、いろんな形のパンが並べられている。
 どうやら、一度に大人数の客が来る‥‥という状況にシンディは慣れているらしい。
■ オジイ To:ALL
 お、ごちそうですね。

■ ミトラ To:ALL
 おにぃちゃん達、いっぱい食べてね♪
 おねぇちゃんのお料理は「てんかいっぴん」なんだよぉ♪

■ ノエル To:ミトラ&ALL
 ほんとおいしそう。
 いただきま〜す(^^)

 とにこにこ顔のノエル。が、内心はカエルのスープが出てこなくてほっとしていたりする (^^;

<< Previous Story | ■ #31 Top Page | Next Story >>

ページ製作 shuu
mail: shuu@ichinoseki.ac.jp

BasePageSource 桐耶
mail:toya@home.email.ne.jp