SW-PBeM Scenario #31
かなしみのおやこ
第4章 二日目

後もう少しがやたら長い

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山道


 と話していると、丁度休憩しやすそうな場所があった。
 ただ、この場所につくと‥‥ミトラの表情が少し曇った。
■ ミトラ To:ALL
 あ、‥‥‥

■ ミトラ To:ALL
 ここでお昼にする?それとも、もぅ少し行ってからにする?
 でも、このぐらいの広さの場所は‥‥しばらくないけど‥‥‥

 心なしか、ミトラの顔色が、少しずつ悪くなっている。一体どうしたのだろうか?
■ ノエル To:ミトラ
 どうしたの?ミトラ君も疲れた?
 それともここの場所、いやな思い出でも・・・?

■ ミトラ To:ノエル
 うううん‥‥そんなんじゃなくって‥‥んと‥‥あの‥‥

 ミトラは、少しずつノエルやソフィティアから離れている。
■ソフィティア To:ミトラ
 あれ?ミトラ君どうしたの?様子が変だけど……。

■ オジイ To:ミトラ 
 おい、大丈夫か……。ちょっと見せて見ろ……。

 そういいながらオジイはミトラの顔をのぞき込み、額を手でさわった。
 ミトラの身体はほのかにあたたかく、ちょっと疲れがたまっているらしい。
 自分の近くに来たのがオジイとわかり、ミトラはオジイに耳打ちする。
■ ミトラ To:オジイ
 んとね‥‥んとね‥‥ボク、おしっこいきたい‥‥(TT)

 疲れにプラスして、トイレを我慢していたらしい。
 周辺は視界も開けているので‥‥なかなか一人ではいきにくいらしい。
■ ミトラ To:オジイ
 ここにきたら、急にしたくなっちゃったの‥‥(TT)

 にっちもさっちもいかない状態らしい。
 確かに、これはノエルやソフィティアには言えない状況である。
■ ノエル
 ?

 なんとなく状況を察知してノエルに小声で話す。
■ アトール To:ノエル
 きっと、生理現象を我慢していたんだろ(笑)
 子供とはいえ男の子だから、女性の目を気にしていたんだと思う(^^;;

 と、そっとア・トールに教えてもらうが‥‥ここで反応しては、せっかく頑張ってるミトラに悪いわよね‥‥と思うノエル。
 ミトラに背を向け、ちょっと下草を踏み固めたり、座るのによさそうに石をどけたりしはじめた。
■ アトール To:ALL
 ミトラも疲れているようだし、ここでお昼にしようぜ。
 頑張りすぎて疲れているみたいだから、ひどくなる前にミトラには十分な水分を補給させた方が良さそうだな。

■ ミトラ To:ア・トール
 んと‥‥んと‥‥ちょっとしてきてもいい??(TT)

 かなり、我慢の限界らしい。
 しかし、ここは視界が開けているとはいえ山道の途中。一人で勝手に出かけては、皆に迷惑をかけるのではないか?とミトラなりに考えていたらしい
■ オジイ To:ミトラ 
 じゃあ、ちょっと二人で木の実でも探しに行きますか?
 保存食だけでも味気ないしね。

■ ミトラ To:オジイ
 ('' )(.. )('' )(.. )('' )(.. )('' )(.. )('' )(.. )('' )(.. )

 救世主の一言に、一も二もなくうなずくミトラであった。
 ‥‥
 5分ぐらいしただろうか?やけにさわやかな顔のミトラと、ちょっとばかり木の実を取ってきたオジイが帰ってきた。
■ ミトラ To:ALL
 オジイおじちゃんがねぇ、いっぱい木の実とってきたよぉ〜〜〜♪

■ オジイ To:ALL 
 あんずの実がなっていましたから少し貰ってきましたよ。
 後で、皆で食べましょう。

■ ノエル To:ミトラ
 食後のデザートにちょうどいいわね(^^)

 各自思い思いの場所に座り、ちょっとランチタイム♪



 各自昼食を終えると、隊列を組み直して出発した。
 真昼の日差しは、かなり暑い。
 だんだん、虫の声も五月蠅く感じるようになった。
■ ミトラ To:ALL
 う〜〜ん、ふっかぁつ♪
 ささ、行こう、いこぉ〜♪

 休んだことで元気になったのか、はたまたすっきりしたのが良いことか。
 ミトラはだいぶ元気になった。
■ ミトラ To:ALL
 この坂3時間ぐらい登れば、あとは楽な道になるよぉ♪
 がんばろぉ♪

 そう言うと、足取り軽く歩きはじめた‥‥‥
■ ノエル To:ミトラ
 3時間かぁ・・・
 それにしても、村の影も形も見えないわけね・・さほど視界を遮るものもないのに。
 せめて村に近づいたらしいのが見た目にわかると、もうひと踏ん張りって気分にもなるんだけど(^^::
 とりあえず、無理しないように行きましょ。

■ ミトラ To:ノエル
 うん。無理しないね‥‥(^^;
 んとね、うちの村って周囲を手入れした林で囲んでるから‥‥けっこう近づかないとわかんないかもしんない(^^;
 でも‥‥今からなら、お日様が沈む前に村に着けると思うよ。

 一行は、日の照りつけるなか山道を進んだ。

 ちょうど3時間ぐらい歩いたところで‥‥急だった坂もゆるやかになり、だいぶ歩きやすくなってきた。
 歩きやすくなったのはよいが、こんどは木々が増えてきて‥‥視界は悪くなっている。
■ ミトラ To:ノエル
 あ、そうだ。
 もうじき‥‥あと1時間か2時間ぐらい歩けばボクの村なんだけど、村の近くにも狼さんとかでるから‥‥注意したほうがいい‥‥かな?
 ほんと村の近くになれば、ハンターさん達がちゃんと管理してるんだけどね‥‥

 そう言われると、ちらほらと狼の毛が木々についているように見える。
■ ヘルムンス To:ミトラ 
 行きのときみたいにミトラ君ひとりのときならともかく、これだけの人数が固まっていれば、そう簡単には狼も襲っては来ませんよ。
 彼らにだって、もう少し襲いやすい獲物を探そうとするだけの賢さはありますからね。

 そう言いながらも、ヘルムンスは自分の側にある茂みの動きなどには注意して見ている。
■ オジイ To:ALL 
 ……この辺からは注意した方がいいでしょうね。
 ……ノエル、場所替わろうか?

■ ノエル To:オジイ
 ありがとう。じゃ、私は真ん中に移らせてもらうわ。
 ミトラ君はホントの真ん中ね。

■ ミトラ To:ノエル
 うん♪
 ヘスおにぃちゃんと、ノエルおねぇちゃんに挟まれて‥‥♪親子みたぁい♪

 こらこらこら(^^;
 よりによってア・トールの目の前でそのようなことを言うでない!!

 ミトラは、ア・トールのあつぅ〜い視線に気が付かなかった‥‥
■ ノエル To:ミトラ
 じゃ、手つないでいこっか♪

 ちらっとうしろにいるアトールの顔をうかがいつつ、いたずらっぽく言ってみる(笑)
■ ミトラ To:ノエル
 うん♪

 そんなノエルの思惑知らずか、るんるん♪なミトラ。
 よっぽど嬉しいらしい。



 皆、狼などに気を付けながら歩いていった。
 多少道が楽になったとはいえ、緊張しながら歩く行程はなかなか進まない。
 もうそろそろで日が山にさしかかる‥‥という頃‥‥ノエルの目に、今までとは違った木々が見えた。
 どうやら人間の手が入った林のようだ。
■ ミトラ To:ALL
 あっ!!

 ミトラの目にも林が見えたのであろうか、やけにうれしそうな声をだす。
■ ミトラ To:ALL
 あのね、村に着いたよぉ♪
 あの林の中にボクの村があるの♪ねねね、もちっと早く歩いていぃ?

 ミトラは、今にも駆け出さんばかりにそう言った。
■ ノエル To:ミトラ
 こらこら、慌てないの。一番最初に村に着いたって、一等賞のご褒美は出ないんだから(^^;

 それよりもね、カロリック村で絶対にしちゃいけない特別な習わしみたいなものってある?ほら、これをしたら相手に失礼になるよっていうようなこと。

■ ミトラ To:ノエル
 う〜〜ん‥‥?
 ‥‥特にないと思うよ?
 知らない人にいきなり「あかんべぇ」しちゃいけないとか、初めて会う人の前で、いきなり奇声を上げちゃいけないとか‥‥‥‥‥初めて会う異性の前で‥‥そのぉ‥‥んとぉ‥‥おトイレしちゃいけないとか‥‥‥

 どうやら、昼間の行動はミトラの村の風習だったらしい。
■ ノエル To:ミトラ
 ならいいのだけど。
 場所によっては、ミトラ君のようなかわいい男の子の頭をなでちゃいけないとか、あるらしいから。

 ミトラは少し考えた風だったが‥‥首を横にふった。
 どうやら、ノエルが危惧しているような風習はミトラの村にはないらしい。

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