野営地 |
皆がそれぞれ寝に入り、起きているのはアフルとソフィティアだけになった。
ぱちぱちと、火がはぜる。
アフルは、コントロールスピリットの準備をちゃくちゃくと進めている‥‥
ソフィティアはちゃくちゃくと準備を進めているアフルの邪魔をしないように見守っている。
■ アフル To:独り言 |
うん、これでいいかな。 |
と言って、手ごろな大きさの炭を拾い上げる。
■ アフル To:ソフィティア |
今から、サラマンダーを召喚するんだけど…見てる? |
■ソフィティア To:アフル |
えぇ。見張りは私がやってるから成功させてね(^^) |
■ソフィティア To:アフル |
初めてみるからなんだかドキドキするな。精霊さんと話をするのってどんなかんじなの? |
■ アフル To:ソフィティア |
今回は、いつもみたいにちょっと力を貸してって訳じゃないし… 実際、直接精霊を召喚するのって初めてなんだ(^^;; 父さんはスプライトに力を貸してもらえるぐらいになったらできるって言ってたけど… |
初めて唱えるせいか、ちょっと緊張気味に答えるアフル。
■ソフィティア To:アフル |
ふぅん、わたしからみたらどっちも同じようにみえるんだけどね(^^; |
召還の準備が整った。
アフルは‥‥いつになく真剣な眼差しで呪文を詠唱し始めた‥‥
■ アフル To:サラマンダー |
猛く燃え盛る火トカゲよ、わが召喚に応じ、姿を現せ… |
アフルは呪文を唱えながら精神を集中していく‥‥
‥‥
幾刻が過ぎたであろうか‥‥アフルの額に玉のような汗が吹き出す。
だんだん、アフルの目の前にある炭が、通常の燃え方とはまた違った炎をあげていく。。
■ サラマンダー To:アフル |
‥‥‥ 我は炎の精霊なり‥‥我は炎の‥‥ |
炭からいっそう紅い炎が燃え上がり、アフルの目の前にトカゲの形をした火の精霊が姿を現した。
■ アフル To:サラマンダー |
火トカゲよ…、我にその名を示し、協力を願う… |
■ サラマンダー To:アフル |
我は‥‥我が名は「レギュア」。 力ある者よ、我が主となれ‥‥ |
名を名乗ったサラマンダーは、よりいっそう鮮やかな紅の炎となった。
■ アフル To:サラマンダー |
協力を感謝する。今はその炭の中で力を蓄えていてほしい… |
■ レギュア To:アフル |
炭の中か‥‥ふむ‥‥ 我が力を持って炎を上げると、主に迷惑をかけそうだな‥‥(笑) 力を蓄えよというのは‥‥なるべく我が力を発散させずに大人しゅうしていろということと‥‥とらえてよろしいのか?我が主よ。 |
こころなしかレギュアは笑っているように見える。
■ アフル To:サラマンダー |
そう。 その代わり、レギュアの力が必要な時は思う存分力を振るってもらうから…(笑)。 |
レギュアが笑った事でちょっと緊張が解けたようだ
滞り無く召喚を終えて、
■ アフル To:独り言 |
ふぅ |
人心地つくアフル。その手には、レギュアが封じ込められている炭がある。
レギュアが大人しくしていれば‥‥きっと革袋に入れても燃え出さないだろう。