SW-PBeM Scenario #31
かなしみのおやこ
序章 

一人去り、そして新たな仲間加わる

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銀の網亭  酒場「幸せの木」


 ここは、冒険者の店としてオランでは有数の店「銀の網」亭。
 そろそろ冒険者達がひと仕事を終えて集まってくる頃である。
 店のおやじは、静かにカウンターでグラスを磨いている‥‥

 店に、ぼちぼち冒険者達の姿が現れて来た。
 すでに酒を飲んでいるもの。ちょっと浮かない顔をしているもの。
 すべてのものが順調に仕事をこなしているわけではないので‥‥冒険者達の表情もさまざまだ。

 カラン‥‥‥
 店に、一人の長身のエルフが現れた‥‥


■ From: ヘルムンス To:おやじ
 おやじさん、おひさしぶりです。もう開店してますよね?

 前回のときはいきなり招集をかけられてしまって、あまり酒場の雑踏というものを味わえなかったので今日は早めに来たのですが・・・少々はやすぎましたか。(^^;

 とりあえず、人が集まるのをまちましょうか。ワインを1杯おねがいします。

 落ち着いた物腰と落ち着いた喋り方。
 そう、エルフ‥‥ヘルムンスは告げるとカウンターの席に座った。


■ From: おやじ To:ヘルムンス
 久しぶりだな。元気そうで何よりだ。
 ワインだな。そうそう良いのが入っているんだよ。501年ものだ。
 まあ、今、店を開いたばっかりだからゆっくりしていくことだな。

■ From: ヘルムンス To:おやじ
 ほう、501年ものですか、そいつはありがたい。

 それでは、しばらくゆっくりさせてもらいますよ。
 どうやら少しづつ皆さんもやってきてるようですから、私はもう少しここでワインの香りでも楽しんでることにします。

 ゆったりとワインを楽しむように告げるヘルムンス。
 そろそろ冒険者達も新しい出会い、仲間を探し始めているようだ‥‥




 しばらくヘルムンスがワインを楽しんでいると、今度はハーフエルフの少年が店にやってきた。

■ From: アフル To:おやじ
 おやじさん、ただいま。
 あれ?、妙に混んでるけど…、あっ、そうか、今日だったっけ、みんな集まるの。
 ええと、うちのパーティは…、まだ来てないのかな?
 まあいいや、グレープジュースちょうだい。
 広場で歌ってきたらのど渇いちゃった。

■ From: おやじ To:アフル
 をぉ、アフルか。元気そうでなによりだな。
 仕事のほうはうまくいったのかい?
 あいかわらず広場で歌を歌っているようだが‥‥俺も一度聞いてみたいな。
 今度聞かせてくれよ。

■ From: アフル To:おやじ
 うん、でも、最近歌の練習じゃなくて精霊と仲良くなる練習ばっかりしてるから、あんまり上達してないけどね。
 それで良いんだったら、今回の依頼を成功させてここで祝杯をあげるときにでも歌うよ。

 ウィンクで答えるアフル。

■ From: アフル To:おやじ
 おやじさん、ところで、うちのパーティウィードが今回は休むらしいから、ピンチヒッターで来てくれそうな魔術師の人を捜してるんだけど、今来てる人の中でそれなりの(2レベル以上の)人っているかな…?

 と、きょろきょろと店内を見渡す。
 指しあたって魔術師らしき人物は‥‥どうやらアフルの目には見当たらないようだ。


■ From: おやじ To:アフル
 そうそう、魔術師を捜しているのか。
 う〜ん、今のところ、一番向こうにいるエルフのヘルムンスとあそこのブーメラン持っているメルディスと、そこの美女アルトが来ているみたいだな。
 まあ、自分たちにあった仲間を捜すのが一番だぞ。
 がんばってみろや。

 意外にも近くに魔術師がいて、ちょっとびっくりするアフル。

■ From: アフル To:おやじ
ありがと。
へぇ、エルフの魔術師かぁ、うん、それじゃあ、声をかけてみるよ。

 そうエルフの魔術師にコンタクトを取りに行こうとしたところに‥‥前回から一緒に仕事をしているオジイが店にやってきた。

■ From: オジイ To:おやじ
 ただいま、おやじさん。
 そうですね。
 お酒……エールと食べ物、鶏がおいしそうですね。
 7番テーブルにのっている奴。
 あれもらえますか。
 それもってテーブルに移動しようと思いますんで。
 みんなと待ち合わせしているんですよ。

■ From: おやじ To:オジイ
 おかえり。
 エールと食事な。
 ほい、アフルももう来ているぞ。

 と指差すところにアフルが。
 今まさにエルフの魔術師ヘルムンスに話しかけているところだった。


■ From: オジイ To:おやじ
じゃあ、アフルに挨拶してから8番テーブルに移動しますね。

 オジイは、注文した食べ物を持ってアフルの元へ近づいた。



■ From: アフル To:ヘルムンス
 あの、おやじさんに聞いてきたんですけど、魔術師の人ですよね?
 うちのパーティ、今回だけ魔術師の人が休むらしいから、ピンチヒッターで入ってくれる魔術師を捜してるんだけど、どうかな…?
 うちのパーティは、俺が精霊戦士で、あと、専業のファイターが2人と、シーフ、プリーストって感じなんだけど…

■ From: オジイ To:アフル
 あ、アフル。
 早いですね。
 もう勧誘ですか。助かります。
 ヘルムンスさんですか、どうもどうもオジイっていいます。
 よろしかったらアフルの話を聞いてやってくださいね。
 じゃあ、先に8番テーブルに行って待っていますね。また、後で。

■ From: アフル To:オジイ
 オジイ、久しぶり。
 うん、ソーサラーの人って結構少ないみたいだし、早めに声をかけておいたほうが良いかなって思ったんだ。
 後から行くからノエル達が来たら言っておいてくれないかな。

■ From: ヘルムンス To:アフル
 ほう、ピンチヒッターですか・・・
 むしろ、そちらの方がありがたいかもしれませんね。(微笑)
 私も賢者の塔の研究の手伝いに呼ばれたりすることが多々あるもので。

 とりあえず、話を聞きましょうか?

 ヘルムンスは、この申し出に興味を持ったようだ。

■ From: アフル To:ヘルムンス
 それじゃあ、俺達はあっちの8番テーブルで待ち合わせをしてるんだけど…、まだオジイだけしか来てないか(^^;;
 まあいいや、もう少ししたら、みんな来ると思うし、詳しい話は8番テーブルでするから、ちょっと来てくれないかな。




 カラコロン‥‥
 淡いブロンドの髪を無造作に短くし、幸せそうな顔で大きな包みを持って店に現れた少女。
 メイジスタッフを邪魔そうに持っているノエルが店に現れた。
 その後から、ア・トールも入ってくる。どうやらふたりで同じ場所から現れたらしぃ。


■ From: ノエル To:おやじ
 こんにちわ、おやじさん。
 私たちのところ、また一緒に冒険することにしたの。
 けど、一人かけちゃったから、魔術師を捜していて・・・って、アフルが声かけてるのね。
 じゃぁ、張り紙出すのはちょっと待っておきます。
 それから・・・と。なにかつまむものがいるわね。

■ From: アトール To:おやじ
 こんちわっす。おやじ。
 エールを頼む。俺も、8番テーブルにいるから。
 ところで、俺らのパーティー、ソーサラーがしばらく抜けるんで、ピンチヒッターを探しているんだ。
 もし、興味のある奴がいたら、8番テーブルに顔を出してくれって言っておいてくれ。
 じゃ、テーブルにいっている。

From:ノエル To:アトール
 どんなものがいいのかしら?

From:ノエル To:アトール
 ほら、このフルーツジュースおいしそうじゃない。上にフルーツの飾りまでついてパフェみたい♪こっちのは花火よね?いったいどうするものなのかな?え?これジュースじゃなくてカクテルなの?残念・・・ストロー2本あるのに・・・それじゃ、いつもどおり水にする。
 あとは食べ物ね・・・あ、この山の幸パエリアなんておいしそう(^^)
 それからオニオングラタンスープに冷たい冷たいヨーグルト♪

 ノエルは、楽しそうにメニューを見ている。
 と、そこにヘルムンスに声をかけてきたアフルがやってきた。


■ From: アフル To:ノエル&アトール
 あ、ノエルもアトールも、もう来てたんだ。
 一応、ウィードのピンチヒッターに来てくれそうな人に声をかけて、8番テーブルのところに来てくれるようにって頼んどいたから。
 で、詳しい話は8番テーブルでって言っておいたから、ノエル達も早く来てね。


■ From: ノエル To:アフル
 ありがとう。助かるわ。

 私も先にその人にこえかけてから行くわね。

■ From: おやじ To:ノエル
 ノエルにアトールか。
 相変わらず仲がいいな。こっちの方が妬けてくるぞ。
 注文はこれで良いか。
 ソーサラーならさっきアフルが勧誘していたぞ。アフルに聞いてみると良いぞ‥‥って、たったいま聞いたばかりみたいだな(^^)。

■ From: ノエル To:おやじ
 妬けるだなんて(^^)
 じゃ、これもってテーブルに行きますね。
 そうそう、その前に声かけて行かなくちゃ。持っていってね

 と注文したものをア・トールに持たせてノエルはヘルムンスに近づいた。

■ From: ノエル To:ヘルムンス
 こんにちわ。はじめまして。

 どんな研究をしていらっしゃるのですか?興味あるわ。
 よかったら8番テーブルで聞かせてください。
 あちらで待っています。

■ From: ヘルムンス To:ノエル
 こちらこそ、はじめまして。

 別に聞かせられるほどたいそうな研究をしているわけではないのですが・・・(苦笑)
 ともかくそちらの話には興味があります。そちらのテーブルに行けばよろしいのですね?

 どうやら、パーティー結成は近いらしい‥‥

■ From: アフル To:おやじ
 おやじさん、ヘルムンスに話したら詳しい話を聞かせてくれってさ。
 で、8番テーブルでってことになったから、なんか飲み物…、前と同じグレープジュースでいいや、それと、なんか食べ物ちょうだい。

■ From: おやじ To:アフル
 おお、グレープジュースとこのパスタでいいか。
 こぼさないように気をつけろよ。

 アフルはおやじから食べ物と飲み物を受け取ると、急いで仲間が待つテーブルのほうへ行った。



 先にテーブルで待っていたオジイ。
 鶏肉をつまみつつ、ゆったりどっしり。


■ From: オジイ
 8番テーブルですか。
 待ち合わせ場所はここでいいんですね。
 じゃあ、ゆっくり待ちますか。

■ From: ノエル To:オジイ
 おまたせ。あら?アフルはまだだった?
 アトールも・・・引きずってきた方がよかったかしら(爆)。

 あ、そのトリさんおいしそうね。
 私もいろいろとおやじさんにもらってきたわ。
 ただ、お酒に合うかどうかわからないんだけど・・・

■ From: アフル To:ノエル
 (グレープジュースと食べ物を持ってやってくる)

 あ、ノエルのほうが先についてたんだ。
 このジュースとかを頼んでたんだけど。
 でも、まだヘルムンスは来てないみたいだね。
 ま、来てくれるって言ってたし、待っとこうよ。

 あれ、ノエル、その包みって何?
 前はそんなの持ってなかったんじゃないの?

■ From: ノエル To:アフル
 うふふ・・・
 (顔がにんまり。ちょっと不気味(ぉ)
 でも、あなたが見てもあまり面白くないものよ(笑)

 と、話しているところにヘルムンスが到着した。

■ From: ヘルムンス To:ALL
 えっと、こちらでよろしいんですか?
 まだそちらの方は5人そろってないみたいですが。
 ・・・まぁ、この雑踏では合流するのも一苦労かもしれませんね。(^^;
 時間がないわけじゃなし、ゆっくり待たせてもらいますよ。

 一足送れてア・トールが。
 どうやらノエルに頼まれた食事が、ちょっと持ちにくいものだったらしい。


■ From: アトール To:ALL
 わりぃ、わりぃ、遅れちまったようだな。

■ From: ノエル To:アトール
 もぅ。ずいぶん待ったわよ(嘘)。

■ From: アトール To:ALL
 もう、みんな揃っているのかな?ソフィーがまだか。
 お、初顔のエルフか。助っ人のソーサラーかな?
 これから、よろしくな。


 恋人の不満をやわらげつつ、ア・トールは初めて会うヘルムンスに挨拶をする。

■ From: ノエル To:ヘルムンス
 そういえば、お互いまだ自己紹介してないわよね。
 (ヘルムンスに向かって)
 私がノエル。マイリーを信仰するものです。
 で、彼がア・トール。見てのとおり盗賊ね。
 あなたを誘いに行ったのがアフルで精霊戦士。
 こっちで席とってくれてたのがオジイ。
 あと、オジイの他にもう一人、ソフィーって専業の女戦士が来るんだけど・・・
 どこかで道草くってるかしら。
 ま、黒髪に眼帯してるから、カウンターに来たらすぐにわかるわ。

■ From: アトール To:ALL
 ソフィーが来たら、早いところ個室に移ってしまおうぜ。

 とあたりを見渡すが、まだソフィティアは現れていないようだ。

■ From: ノエル To:ヘルムンス
 ここもだいぶん混んできたしね。  でもまぁ、あせってもしかたがないし、ゆっくりしていましょう。

 とコップの水をひとすすり。

■ From: ヘルムンス To:ALL
 こちらも自己紹介がまだでしたね。
 私はヘルムンス。見てのとおりのエルフで、古代語魔法と精霊魔法の両方を扱います。

 ・・・もっとも、どちらも中途半端な未熟者ですけどね。(苦笑)
 みたところ、あなた方のほうが経験は多そうだ、私でよいというのなら、喜んで参加させていただきましょう。

■ From: オジイ To:ヘルムンス
 あ、今ノエルから紹介があったオジイです。
 仲間になっていただけるんですか。
 それはとってもうれしいですねえ。
 ヘルムンスさん、これからもよろしくお願いしますね。

■ From: ヘルムンス To:オジイ
 こちらこそ、よろしくお願いしますよ。

 いきなり話を振られた時は正直とまどいましたが、あなたがたを見ていればよいパーティであることはわかりますからね。
 ・・・私に欠けた人のかわりが勤まるかは不安ですが、私なりにやらせてもらいますよ。

■ From: ノエル To:ヘルムンス
 ありがとう(^^)
 ただ、こちらもいろいろと事情を抱えていますから・・・

 少し、ノエルの表情が曇る。
 彼らがいままで受けて来た仕事‥‥が気にかかるようだ。


■ From: ノエル To:ヘルムンス
 そのからみであなたに不自由な思いをさせてしまうかもしれないのが心配なのです。
 気に入らないことがあったら遠慮なく言って下さいね。
 これから一緒に冒険する仲間なんですから。

 これからよろしくお願いします。

 皆がそれぞれ自己紹介をしているさなか。ちょっと心ここにあらずの少年が一人。
 アフルは、少し‥‥待ち人を待っている‥‥

 ‥‥‥
 来た♪


■ From: アフル To:ALL
 あ、ソフィーがやっと来た。
 呼んで来るついでに、おやじさんに個室を用意してもらってくるよ。

 と皆に告げるも早く、身体はカウンターの方へと向かうアフル。



 その頃‥‥

■ From: ソフィティア To:おやじ
 おじさん、こんにちは。相変わらず大繁盛ね♪
 8番テーブルで仲間と待ち合わせしてるんだけど……(テーブルの方をみる)あちゃぁ〜やっぱり一番最後か(^^;
 とりあえず、エール一杯もらって、テーブルの方に急がしてもらうわ。

■ From: おやじ To:ソフィティア
 OK、みんな待ちわびていたぞ。
 早く行ってやると良いぞ。

■ From: ソフィティア To:おやじ
 えぇ、今度の仕事が終わったら早めにくるから(^^)/

 と、テーブルに行こうとしたソフィティアに、誰かが声を。

■ From: アフル To:ソフィティア
 おーい、ソフィ。

 (と、言いつつカウンターのところで起きてる騒ぎは無視して(笑)、ソフィのとこにやってくる。)

 ソフィ、もうみんな集まっちゃってるよ(^^;;
 ウィードのピンチヒッターもヘルムンスって言うエルフのソーサラーの人が引き受けてくれるってさ。

 で、ついでだし、個室も頼もうと思ってさ。

 にこにことカウンターに近づいてくるアフルであった。
 ソフィはにっこりとアフルに笑いかけてから、テーブルの方へと歩いて行った。


■ From: アフル To:おやじ
 (おやじの方に向き直り)

 おやじさん、ソフィでパーティも揃ったし、個室をお願いできるかな?
 メンバーは、
 ノエル、アトール、アフル、オジイ、ソフィ、ヘルムンスなんだけど。

■ From: おやじ To:アフル
 3組目、いやそういえばアイシャたちがもう個室に入っているから4組目だな。
 バランスはレンジャーが弱いものの問題はないみたいだな。
 じゃあ、個室を用意しておくぞ。

 と、おやじはカウンターの下から個室の鍵を取り出した。



■ From: ソフィティア To:ALL
 ごめん。おくれた(^^;
 そちらにいるのが、仲間に加わってくれる人?

■ From: ノエル To:ソフィティア
 まったくぅ。いったい何していたのよぅ。
 そう。ヘルムンスさん。

■ From: ソフィティア To:ヘルムンス
 初めまして、ソフィティアです。(と言いながら、杯とは逆の左手をだす:笑)

■ From: ノエル To:ソフィティア
 じゃ、おやじさんに鍵もらいに行くわよ。
 アフルがさっき頼んでくれたみたいだから、準備も終わっているでしょう。

■ From: オジイ To:ソフィティア
 あ、ソフィお久しぶり。
 また、一緒に仕事できますね。
 これで全員そろいましたね。
 じゃあ、上へ行きますか。

■ From: ソフィティア To:オジイ
 えぇ




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