Sword World PBM #29 |
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ドナルド商会・裏口 |
たぶん、オルクに手綱を握らせたのは間違いだったのだ。というか、間違いなく間違いだった。
とにかくオランへの到着は迅速だった。実にスリリングな運転だったが。
■オルク To:ALL |
………ンフ…ンフ…ンフ………なんと…早く着いたものです……… ………天から…我々を見下ろしている方々には…それこそ本を1ページ…めくるがごとき時間で…たどり着いたように見えたことでしょう……… |
なにかぶつぶつ言っている………。
■クレフ |
(オルクを見て)・・・・・・・・・(-_-;)ヤベ〜、イッチャッタ・・・? |
■アーギー |
・・・・・・・・ アスタが「妖怪」とか言ってたのも頷けるかな・・・・・・・ |
■イルミナ To:マリエル |
ん〜(^^(ちょっと伸びをして) やっと帰ってきたのね... 私達はこのまま依頼主のところへいくことになるけど、マリエルさんはこれからどうするの? |
■マリエル To:イルミナ |
うん…あたしも依頼人のところに行かなくちゃ。報告しないと、ね。 |
■ドリス To:イルミナ、ALL |
あの……、イルミナちゃん。それから他のみんな。ちょっと……。 |
仲間を手招きして呼び、小声で耳打ち………
■ドリス To:ALL |
あのさ……マリエルちゃんには助けられちゃったし……。 その……。仲間を亡くしたうえ、自分もあんなことになってこれから大変だろうし……。 報酬の中からいくらかお礼にあげたいと思うんだけど、どうかな? 一人50ガメルとして300ガメルくらい。 みんなに出せとは強制できないから、出したくない人の分はあたしが自腹を切ってもいいと思ってるんだけど……。 |
■クレフ To:ドリス |
えぇ。もちろん反対なんかしませんよ。なんなら私が私の取り分上げてもいいくらいです・・・なにしろ、彼女がいなかったら私はこの世にいなかったかもしれませんから・・・ |
その言葉を聞いて、イルミナはすっと懐から袋を取り出した。
■イルミナ To:ドリス |
ふふっ、考えることは同じね(^^ この中にちょうど300ガメル入っているわ 変な同情はなしにしても、彼女がいなかったら依頼は成功していなかった...というか、私達全員が生きてここにいることはなかったかもしれないもの... はい、マリエルさんに渡してきて(^^ 断られても引き下がっちゃ駄目だからね(^^ |
■ドリス To:イルミナ、ALL |
イルミナちゃんってば、用意いい。 それじゃ、誰がいくら負担するかは後で相談することにしよ。 早速これ、渡しに行くね。 みんなも来てよ、遠慮するかもしれないから、そのときはみんなで説得しよ。 |
ドリスは、イルミナから袋を受け取り、マリエルの元に向かう。
■イルミナ To:ALL |
そうね、みんなでいきましょうか(^^ |
■アーギー |
(小さく首を傾げ、肩をすくめて) ・・・・・・・・・・? |
■ドリス To:マリエル |
あの……。マリエルちゃん。 マリエルちゃんには凄く助けられちゃったから……。 大したことはできないけど……。 これ、あたしたちからの感謝の気持ちとして、受け取って欲しいの。 |
そう言って、マリエルに袋を差し出す。
■マリエル To:ドリス |
え? |
マリエルは、その袋を見つめてしばらく考えた後、微笑んで首を横に振った。
■マリエル To:ドリス |
ありがと………。でも、気持ちだけでいいよ。 |
■イルミナ To:マリエル |
あら?マリエルさんって無償で依頼をお受けになるんですか?(^^ 途中からとはいえ、マリエルさんは私達の仲間なんですよ(^^ 依頼が成功したら報酬を受け取るのが筋だと思います(^^ だから、これはマリエルさんが受け取るべきものであって、私達が持っているべきものではないんです(^^ |
■マリエル To:イルミナ |
あたしはただ着いていっただけだもん。 それに…もう冒険者やめて、故郷に帰ろうかと思ってるの。お金なんて使うあてない田舎だし、今までの蓄えもあるし、ね。 あなたたちは、まだまだお金の使い道はあるでしょう?依頼を成功させたのはあなたたちだもの、胸張って受け取って来なさい。 |
その答えに、イルミナはため息をつきドリスに耳打ち。
■イルミナ To:ドリス |
どうします? 無理やり渡すわけにもいきませんしねぇ... |
■アーギー |
(呟くように) ・・・・・もうそれ以上はいいと思うんだけどな・・・・・。 ・・・・・・・・・・。 |
■カルソニック |
・・うぅ、やっと匂いが取れた。 |
■カルソニック To:マリエル |
こうやって冒険も無事に終わった。 一部だが君は俺達の仲間として戦いに参加したから 君は報酬を受け取る権利がある。 君の仲間たちの為にも受け取ってくれないかな? |
■クレフ To:マリエル |
う〜ん、・・・その、何ていうか・・・、それでだめなら、私のお礼、とでも思っていただけませんか・・・恥ずかしい話ですが、あなたがいなかったら、私は確実に死んでいましたから・・・あ、いや、もちろん、無理強いはしませんけど・・・・・・とにかく、受け取ってもらいたいんです(^_^;) |
■マリエル To:クレフ |
ありがと…でも、ね。 |
そう言って、マリエルは首を横に振る。
■マリエル To:ALL |
ほら、依頼人が待ってるんじゃない? あのオジサンも、まち…くたび…れて……る………みたい………だし………? |
マリエルの指さす先では、オルクが何やら両手をひらひらと上げながら、クルクルと回っている………
■オルク To:ALL |
………ンフ…ンフ…ンフ……… ……おや…どうか……なさいましたか………? |
■ドリス To:マリエル |
あんまり待ちくたびれてるようには見えないけど(^-^;) どうしても受け取ってもらえない? 私としては、出来れば受け取ってもらいたいって思ってるんだけど……。 |
■イルミナ To:ドリス |
引き下がっちゃだめよって言ったのは私だけど... どうやら、無理そうね これ以上は、かえってマリエルさんに対して迷惑みたい |
■アーギー To:イルミナ |
(耳元で小声で) ・・・・もういいだろ、気持ちはもう伝わってるんだし・・・・ ・・・・ていうかオレは、これ以上とか言う以前に、さっきからずっと迷惑がられてると思うんだけどな・・・・・。 |
イルミナは、アーギーの言葉に軽くうなずき───
■イルミナ To:マリエル |
マリエルさん... 今私達がここにいることは紛れもなくあなたのおかげなの(^^ 本当に感謝しているわ...どうもありがとう 元気でね(^^ |
マリエルに手を差し出す。
■マリエル To:イルミナ |
あたしがこうやって生きてるのも、あなたたちのおかげよ。 ───おあいこね。 |
と、マリエルはイルミナの手を握り返した。
■マリエル To:イルミナ |
元気でね。縁があったら、また会いましょう。 |
■イルミナ To:マリエル |
えぇ(^^ |
■クレフ To:マリエル |
あなたのおかげで、私もここにこうしていられますよ・・・ありがとう。じゃあ・・・元気で。 |
クレフも握手を求め………
■オルク To:クレフ |
………おぉぉおおぉぉぉぉおお…これは…ご丁寧に……… |
………?
何故か、いつの間にか、回り込んでいたオルクが、クレフの手を握っている………
■クレフ |
・・・・・・・・・・・・・・・ぐはぁ!(プシュ〜) |
………クレフはそのまま固まっている。
真っ白になっているるクレフをよそに、ドリスはマリエルと握手している。
■ドリス To:マリエル |
本当にありがとうね。あたしも感謝してる。 マリエルちゃんのこと、ずっと忘れないから(ニコニコ) |
■マリエル To:ALL |
うん。 ………じゃあね。 |
軽く手を振ってマリエルが立ち去る。
それをよそに………
■オルク To:ALL |
………ンフ…ンフ……ンフ〜………さて…思う存分親睦を深めまくったところで………参りましょうか……… |
■クレフ |
(ふ・・・深めたくなかった・・・・・・(;_;)) |
ドナルド商会・書斎 |
依頼を受けた時と同じように、裏口から屋敷の中に案内される。
ドナルド氏は自分の書斎で、待ちくたびれたといった様子で出迎えてくれた。
■ドナルド To:ALL |
おおっ!!! |
■オルク |
おおぉおぉぉぉぉおおおぉおぉぉぉおおぉぉ |
無視↑
■ドナルド To:ALL |
待ちくたびれたよ。で、どうだったのかね?例のものは手に入ったかね? |
■ドリス To:ドナルド、カル |
はい。 残念ながら生け捕りとはいきませんでしたけど、ちゃんとエルダーボックスは手に入りました(ニコニコ) カル、ほら見せてあげて。 |
促されて、カルソニックがキノコを取り出す。
■カルソニック To:ドナルド、ドリス |
おぅ、ほれ、依頼の品だ。間違い無いだろう? |
その後ろでは、ドリスの営業スマイルに感心しながらも、笑顔を作ることができずにこわばった表情のイルミナが立っている。
■ドナルド To:ALL |
ふむ………私も初めてみるが、なかなかにグロ…い、いや、個性的なキノコだな。 うむ、よし。約束通り、後払い金の1300ガメルだ。受け取ってくれたまえ。 |
そう言って、銀貨の詰まった袋を差し出す。
■ドリス To:ドナルド |
はい、確かに。 |
袋を受け取り、代わりにキノコの袋を引き渡す。
■ドリス To:ドナルド |
また、何かありましたらあたしたちにお任せください(ニコニコ) |
ドリスは、一刻も早くキノコから離れたいという気持ちを隠しつつ、あからさまな社交辞令の笑顔を絶やさない。
■アーギー To:ドナルド |
・・・・いいんですかドナルドさん、1300そのままもらってしまって・・・・。 キノコの「破損」という点では・・・問題無いということなんですね・・・・? |
■ドナルド To:ドナルド |
ああ、これほどの大物だ。仕方あるまい。 |
■イルミナ To:ドナルド |
そう...一応念の為伝えておきますが... あなたがお雇いになったもう一人の冒険者...グレッグソンさんのことですが、彼は亡くなりました 他にもキノコを狙っている冒険者がいまして... それでは、私達はこれで失礼させていただきますが... よろしいですか? |
■ドナルド To:イルミナ |
そう…か……… |
それ以上は聞かないといった感じで言葉を切り………
■ドナルド To:ALL |
ところで、せっかくだから、君たちもキノコ、どうだね。 今から毒抜きをしたら1週間くらいかかるが、キノコ料理を美食仲間に披露しようと思っているのだが、君たちさえよければ招待したいと思っているのだ。 もちろん、無理にとは言わないが………。 |
その提案に、クレフは「うぷっ」といった様子で口を押さえた。
■クレフ To:ドナルド |
い・・・いえ、つ、謹んでご遠慮申し上げます・・・(^_^;) |
■ドリス(心の声) |
うっ……。 い、いくら美味しいキノコでも……。その……人間の肉を食べてたヤツを食べる気には……さすがに…… (^-^;) |
■ドリス To:ドナルド |
あたしも……ご遠慮させてもらいます(^-^;)(^-^;)(^-^;)。 |
■カルソニック To:ドナルド |
今回の冒険は少々キツくて・・。色々あったんで、遠慮させて貰う。 大事なパーティを俺達みたいな汚い冒険者で汚す事も無いだろうから・・。 |
■アーギー |
・・・・・自分から「汚い冒険者」なんて蔑んだ言い方することないだろ・・・・・。 ・・・・・・・何か嫌な気分だな・・・・・・・。(・・・・ひょっとして、謙遜した言葉のつもりなのかな・・・・) |
■イルミナ |
(心の声)このキノコが一体何人の犠牲のもと、ここに存在しているのかなんて...彼ら美食家には関係のないことなのよね 報酬をもらってギブアンドテイク...って割り切らなきゃいけないんだろうけど... なかなかそうもいかないわね... あぁ〜もう...みんな早くかえろっ! |
■アーギー To:イルミナ |
(耳元で小声で) イルミナ・・・・。 あ、間違ってたらあやまるけど・・・・・・。 ・・・・気持ちは分かるけど、依頼人に当り散らすようなことだけはしたら駄目だよ・・・・。 |
■イルミナ To:アーギー |
そんな元気もないわ(苦笑) |
■アーギー To:ドナルド |
・・・・・その異様なキノコがどう美味に生まれ変わるかは自分は正直少し興味が引かれますけど・・・・・。 でも・・・・・。 ・・・・自分も、遠慮しておきます・・・・。 |
■ドナルド To:ALL |
そうか。 |
■オルク To:ALL |
…むろんです…彼らの分は…この私めが……思う存分召し上がってさしあげまくることでしょう………アハ…アハ…アハ…… |
無視
■アーギー(心の声) |
・・・・・・・麻薬とかに使えること知ってたかなんてことは・・・・・・・ ・・・・・やっぱり聞くだけ無駄かな・・・・・ |
■カルソニック To:ALL |
さて、行こうか |