Sword World PBM #29 |
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ラコダ村の宿 |
帰り道は、往路で通れるところが分かっていたせいか、野営せずに村まで戻ってくることができた。
だいぶ暗くなってきているが、宿はまだ営業しているようだ。
■アーギー |
着いたか・・・・・・・・。 ・・・・・・・まさかユーリがのほほんと帰ってきてるとかいうのは・・・・無いよな・・・・。 |
ない。
■ドリス To:マスター |
お酒ちょうだい。出来るだけ強い奴……。 |
ドリスは店に入ると真っ直ぐにカウンターに向かい、そう言う。
■マスター To:ドリス |
おいおい………いきなりそれか。 |
困ったように言いながら、マスターはスピリッツを持ってきた。
■ドリス To:マスター |
ごきゅごきゅごきゅ……。(一気に酒杯を乾して) ふーっ。もう一杯お願いっ。 |
■ドリス(独り言) |
うーっ。らしくない。らしくないぞっ。 あたしは暗いのとか湿っぽいのとかが大嫌いなんだってば……。 自分が暗くなっててどーすんのよ。 |
両手で自分の頬を軽く叩くドリス。続いて、イルミナがカウンターに近づいてきた。
■イルミナ To:マスター |
あっ、私は...ワインをお願い 適当につまめるものもお願いできるかしら... そうそう、それよりお部屋空いてるかしら? 二部屋あればいいんですけど(^^ |
■マスター To:イルミナ |
ああ、空いてるよ。他の連中はまだ帰ってきてないしね。 |
まだ帰ってきていないだけではなく、もう帰ってこないだろう。そのことは知らないはずだが、とりあえず一人だけ浮いているマリエルが気になるようだ。
■アーギー |
・・・・・誰もいない、か・・・・・。 |
■イルミナ To:マスター |
そう、よかったわ。それじゃ二部屋お願いね(^^ |
そして、マスターの視線を追うように振り返り、マリエルに気づく。
■イルミナ To:マリエル |
マリエルさん、さぁ、こっちこっち(^^ お部屋一緒でいいですよね?(^^ |
イルミナは、マリエルの返事を待たずに話を続ける。
■イルミナ To:マリエル |
マリエルさんも何か飲みましょ(^^ なににします? |
■ドリス To:マリエル |
そうそうマリエルちゃんも飲もうっ(ニコニコ) |
無理に元気を出すように笑顔を見せるドリス。
■マリエル To:イルミナ |
ご、ごめん、あたし、お酒だめなの。 |
■イルミナ To:マリエル |
あらっ、そうなの? それじゃ、アスタさんと同じかな? 彼女もオレンジジュースばっかり飲んでるのよ(^^ |
■クレフ To:ドリス |
ふぅ、よいしょ(といって座る)。・・・いろいろつらい冒険でしたからね。でも、飲みすぎは美容に良くないから・・・(^_^;) |
■クレフ To:マスター |
・・・あ、私にはエールをお願いします。一番大きなジョッキで。 |
■マスター To:クレフ |
ほい。 |
■ドリス To:クレフ |
うっ…ぎくぎく(自分のお腹を見下ろして) クレフちゃ〜ん(ジロリ) |
ぶーっと頬を膨らませてクレフの方を睨む。
が、
■ドリス To:クレフ |
な〜んてね。本気で怒っちゃいないからね(ニコニコ) でも、そゆこと冗談でも女の子にいうもんじゃないよっ。 その辺気を使えないと女の子にモテないよ〜。(小声で)イルミナちゃんにもフラレちゃうよ〜くすくす。 |
■クレフ To:ドリス |
・・・な・・・!?なんでそれを・・・じゃなくって、え〜、あ〜、その、だ、だからですねぇ、そんな、うわ〜(あたふたあたふた) |
クレフは、まだ酒も飲んでいないのに真っ赤になっている。
イルミナは、二人のやり取りを見て、横でくすくすと笑っている。むろん、話の内容までは聞いていない。
ラコダ村の宿 |
■カルソニック To:マスター |
・・・・俺・・・自分でも分かる位くせぇ・・(涙)・・・。 コレ、依頼で頼まれた物だけど・・誰か預かってくれねぇかなぁ・・。 |
■???? To:カルソニック |
おおぉぉぉぉおぉぉぉおぉぉおぉぉぉ……手に入れて、来られた、のですか……… |
………?
………いつのまにか、陰気くささを凝縮したような生命体が、酒場のど真ん中にぽつんと立っている………
■ドリス |
ぶふーっ。 |
何やら聞き覚えのあるような、聞き覚えたくないような声を聞き、ドリスは飲みかけの酒を吹き出した。
■ドリス |
あ、あの人……いつの間に(^-^;)(^-^;)(^-^;)。 |
クレフは、ドリスの視線を追い、半身引こうとしたが、そのまま椅子ごとひっくり返っている。
■イルミナ To:オルク |
オ、オルクさん...どうして? もしかして迎えにきてくれたんですか? |
イルミナは、ドリスが吹き出した酒を拭きながら言う。
■ドリス To:マスター、イルミナ |
あ、ご、ごめんなさいマスター。 ごめんねイルミナちゃん。 |
そう言って、ドリスも掃除を手伝う………
■カルソニック To:オルク |
あぁ、依頼の品はこの通りだ・・・。だが、色々あってな。 こんな匂う格好では失礼に当たると思ってな、宿の方へ戻った訳だ。 着替えてから伺おうと思っていたが、相当急ぐのか? 急ぐなら他の連中も引き連れて行くが? |
■マスター To:カルソニック |
ああ…その人、昨日あんたらが出発した後くらいに馬車で来て、人を待つとか言ってずっとそこで立ってるんだ………。 ………知り合いなら連れて帰って…欲しいんだが………客…来なくなるし……… |
■オルク |
アハ、アハ、アハ………一理ありますな。 |
あんただ。
■クレフ |
・・・・・・(^_^;) |
クレフは引きつり笑いを浮かべながら、立ち上がった。
■イルミナ To:マスター |
...昨日からずっと...想像できる光景ね(苦笑) ご迷惑をかけました |
マスターに一礼すると仲間のほうへ向き直る。
■イルミナ To:ALL |
今からオランへ戻りますか? 皆さん疲れているとは思いますが、キノコを生け捕りにしなかった以上できるだけ早く依頼人に届けるのが最良かとも思いますので(^^ |
■ドリス To:イルミナ、ALL |
そうだね。すぐに出られるんならその方がいいかな。 あたしはすぐ出発でもいいけど……みんなはどう? |
■ドリス To:マリエル |
ねぇ、マリエルちゃんはどっから来たの? もしオランからなら、良かったらあたし達と一緒に馬車で帰らない? |
■マリエル To:ドリス |
え? |
マリエルは、少し驚いたような声をあげた。
■マリエル To:ALL |
あ、あたしは…もちろん…いいけど………迷惑…でしょ? |
■イルミナ To:マリエル |
まだそんなこといってるの?(^^ 森で言いましたよね? 「今からパーティーメンバー扱いですから、遠慮もしないで下さいね(^^」って... 遠慮なんてしないでください(^^ それに自分の仲間と一緒に馬車に乗る...どこか変ですか? |
■クレフ |
う〜ん、今すぐですかぁ・・・私はかまいませんよ・・・みんなカルの臭いが気にならなければ・・・ね・・・ |
そう言って、カルソニックの方に笑顔を向ける。
■カルソニック To:クレフ |
はっきり言おう。俺はもう慣れたが・・・・。 |
■ドリス To:クレフ |
ひどいよ。そんなこといっちゃカルが可哀相だよ。 |
とててっ、とカルソニックの元に駆け寄り………
■ドリス To:カルソニック |
ごめんね。ヨゴレ仕事全部まかせちゃって……うっ! |
………立ち止まった。
■クレフ To:ドリス |
・・・ほら言わんこっちゃない(笑)。あなたの言うとおり、今回はカルに甘えてしまいましたからね。「それ」も含めて、今すぐでも大丈夫、っていったんですよ(苦笑) |
■カルソニック To:ALL&マスター |
すまんが、体位は拭かせてくれ。 オランで変な噂立ったらたまらん・・・。 あ、すまんがマスター、タオルか何か無いかな? |
■マスター To:カルソニック |
ああ、あるよ。ほい。 |
そう言って投げられたタオルを受け取り、カルソニックは身体を拭き始める。
■オルク To:カルソニック |
………ええ…むろんです………この香り…どこか…ふるさとを思わせるではありませんか……… |
言ってることが意味不明。
■カルソニック To:オルク |
あっはっは・・・・。 てめぇ、『傭兵のアレ』、炸裂させっぞ、コラ? |
あんたも。
■ドリス(心の声) |
『傭兵のアレ』って何だろう……???(^-^;) |
■オルク To:カルソニック |
アハ、アハ、アハ……… |
妖怪は、無意味に笑っている。
■マリエル |
あたし……… |
■アーギー(心の声) |
迷惑、か・・・・・・・。 ・・・・・・まあ・・・・オレのせいなんだろうな、やっぱ・・・・・・。 |
■イルミナ To:マリエル |
ね(^^ だ〜れも、そんなこと気にしてないでしょ(^^ それよりも、今すぐにという点が問題みたいね カルさんだけじゃなくて私達だって結構...ね(苦笑) かといってこの村で、お風呂だなんて無理だろうし... 我慢するしかないでしょうね(苦笑) |
■マリエル To:イルミナ |
うん………じゃあ…甘えさせてもらうね……… |
■イルミナ To:マスター |
あっ、マスター(^^ さっきお願いしたお部屋だけど、あれキャンセルしていただけます?(^^ 私達はこの方と一緒にこれから村を出る事にしますので(^^ もっとゆっくりして行きたかったんですけど、そうもいかないみたいで(^^ すいませんね(^^ |
■マスター To:イルミナ |
ああ、いいよ。 |
■イルミナ To:ALL |
それじゃ、適当にお腹にものを入れて、出発する事にしましょう(^^ それで、いいですね? |
■イルミナ To:オルク |
それじゃ、オルクさん 私達は準備が出来次第、馬車の方へうかがいますので、そちらの方でお待ち頂けますか?(^^ できるだけ、急ぎますから(^^ |
■オルク To:イルミナ |
むろんですよ………ンフンフンフ……… |
これも笑っているらしい。
■オルク To:ALL |
それでは………参りましょうか………フ…フフ………アハ、アハアハアハ……… |