Sword World PBM #29





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美味しいキノコの
美味しい食べ方


彼女の事情



沼の手前

■エシル To:ALL
 ………

 エシルは気絶したまま縛られている………。
■ドリス
 (特に腕を念入りに縛って)
 ふうっ。とりあえずこの人にかんしてはこれで安心かな……。
 でも、ユーリが取り返しに戻って来ないか心配だけど……。

■クレフ
・・・なんで・・・こんな・・・
(ユーリの逃げた方向を睨みつけて)ちくしょおぉぉぉォォ!!!

 クレフは、両手両膝を地面に付けて声を上げている。
■アスタルテ To:ALL
 なにわともあれ、取り合えず終わったのかな。
 ユーリはどうする?

■イルミナ To:ALL
今彼を追うのはちょっと危険ね
個人個人の能力としては彼のほうがいちまい上手みたいだから、各個撃破される恐れがあるもの...
とりあえず、キノコ退治をすませてエシルさんにいろいろ聞かなくちゃ...

■イルミナ To:エシル
気絶してるなら今はしょうがないわね...
後で、何もかもちゃんと話してもらうわよ...
そうでなきゃ...マリエルさんだって気がすまないもの...

■カルソニック To:ALL
 どうする?こいつ(エシルを指して)叩き起こすか?
 精神が高揚しまくってちょっと手加減が効かねぇかもしれないが・・

■イルミナ To:カル
ちょ...駄目ですよ
ちゃんと応急手当しないと起きることすらできなくなってしまうわ...
そんなことしたら、何も聞けなくなってしまうでしょ

■アーギー
 ・・・・・・・・・・。

 パーティの面々がエシルをどうするか相談している間に、アーギーは自分がとどめをさしたベインの死体の髪を掴むと、キノコの方に引きずり始めた。
 すでにヴィオを飲み込んだキノコは、血の臭いを嗅いだのか、死体を求めるように触手をゆらゆらと動かしている。
■イルミナ To:アーギー
アーギーさん!
仇を取ることと、残虐な行為をすることは別な話です
私達がそんな行為をすることなんて誰からも認められたりしないわ

■カルソニック To:アーギー、イルミナ
俺もその行為には納得できんな・・・・・。
奴等と同じレベルに成り下がりたいのか?

■アスタルテ To:アーギー
 そうだよ、アーギー。
 たとえどんな相手でも、死者を冒涜しないで。
 私達だって気持ちはおんなじだよ。
 でもだめ。
 わかって、アーギー。

■アーギー
 そうか・・・・・・・?
 死すら生ぬるいほどの罪だからこそ、と思ったんだけど・・・・・。
 ・・・・・・・・まあ、いいか・・・・・・・・。

■マリエル To:アーギー
 ………。

 マリエルはうんざりといった様子でアーギーの方を見て、嘆息した。何か言おうとするが、もう一度嘆息し首を横に振ると、言い直す。
■マリエル To:アーギー
 ………とりあえず、一人で近づくのは危険だわ。あなたまで食べられちゃうわよ。

■イルミナ To:ALL
みなさん...キノコは生け捕りにするのは無理でしょうから倒して持ちかえりましょう
近づくのはどうも危険なので私が弓で倒します
皆さんは下がっていてください

 そう言って、イルミナはキノコに向かって弓を放った。
■ドリス To:ALL
 じゃあキノコはまかせるね。
 近よられないよう気をつけてさえいれば、キノコの方はそんなに危険じゃないと思うし……。

 ドリスは、言われたとおりに下がると、ユーリが消えた方の森を注意深く見張っている。
■カルソニック To:ALL
横取りされたらたまらないからな・・・。
所で、コイツ(エシルを指差して)いつまで寝かせておくんだ?

■アスタルテ To:ALL
 ちょっと待って、今手当てするから。

 そういうと、アスタルテは《キュアウーンズ》の呪文を唱え始めた。
■アスタルテ To:アーギー、ALL
 アーギー、エシルを殺さないでくれてありがとう。
 感謝してるよ、ほんとうれしい。

 甘いのかもしれないけど、私どうしても彼女が悪い人に思えなくて。
 赤の他人なのにどうしてだろうね。
 ユーリといっしょに行動していたのも、何かきっと理由があるんだと思う。

 ……お願いみんな、彼女のことは私に任せてもらえないかな。
 みんなの気持ちを考えたら、虫のいいことを言ってるのはわかってるよ。
 逃がしたりはしない、約束する。
 神に誓っていい。だからお願い。


■アーギー To:アスタルテ
(誓って、という言葉に反応するように)
 その誓い・・・・・破るなよ。
 もし破れば・・・・・オレがお前を斬ることになる・・・・・。

■ドリス To:アーギー
 ちょっとアーギー様。
 あいつらに腹立ててるのは判るけど、アスタちゃんに向かってまで軽々しく斬るなんて言葉使わないでよ。
 そんなに死体増やしたいの?
 あたしはもう死体なんて見たくない。

■アスタルテ To:ドリス・アーギー
(ニッとドリスとアーギーに向かっていたずらげに笑って見せます)
 まあ、いいじゃないドリス。アーギーらしくて。
 大丈夫よ、いくら私でも信仰する神にまで嘘はつかないわ。

■カルソニック To:アーギー
 まだイザコザが足りないのか?もし、戦いたりないんだったら俺に言え。 仲間を傷つける様な事を言うな。信頼をそこまでして無くしたいのか?

■アスタルテ To:アーギー
 大丈夫だって、カルソニック。
 アーギーが多くを語らないときは、忠告の意味合いが大きいんだって、たぶん。
 私のことを心配して、言ってくれてるんだと思うよ。
 相変わらず、言い方は物騒だけど。

■ドリス To:アスタルテ
 あたしも事情は訊いてみたいわ。
 でもね。たとえどんな理由があったところで、その人が人殺しの手伝いをしていたのは間違いないんだからね。
 それを忘れて変な同情なんてしないでね。

■アスタルテ To:ドリス
 うん、わかってるよ。
 でも、彼女は一人も殺してないんだよ。
 それに、結果として私をユーリから守ってくれたのもエシルなんだよ。
 そのことも忘れてほしくないなあ。

■カルソニック To:アスタ
 しかし、それが結果としてユーリをも護ったんだ。 そっちの意味合いの方が今の俺達には重要だ。

■アスタルテ To:カルソニック
 それもわかってるよ。
 最も逃げるとは思わなかったけど……

■イルミナ To:アスタ
私は...マリエルさんがいいというならそれで構わないけど...
ただ、ユーリく...いえ、ユーリが彼女を取り戻しにくるかもしれないから、私達から離れて行動するようなことはやめてくださいね

■マリエル To:アスタルテ
 …その前に自分の心配なさい。そんなひどい怪我ほっといて痕でも残ったら一生後悔するわよ。

 そう言ってマリエルはアスタルテに《キュアウーンズ》をかけた。見る見るうちに傷が癒えてゆく。
■アスタルテ To:マリエル
 ありがとう、マリエル。
 私もやっぱりもうちょっとまじめに修行しないと、癒しの回復力がぜんぜん違うね。
 こんなんじゃ、一人前の神官戦士になるのは程遠いなあ。

■カルソニック To:アスタルテ
 心の持ちようだな。悲観しているばかりでは状況は何も代りはしない。
 そこから抜け出して、『今自分に何が出来るか』を考えるかが大切だ。

■アスタルテ To:カルソニック
 おお、さすがわ元傭兵。考え方が前向きだね。
 でもご心配なく。
 私はすこぶる前向きだよ。

 でも、心配してくれてありがと。


沼の手前

 既にヴィオとの戦いで弱っていたキノコは、イルミナの矢で活動を停止した。まだぴくぴく動いているところを見ると、「死んで」いるのではなく「気絶して」いるようだ。

 エシルの方はというと、とりあえずアスタルテの魔法で回復し、意識を取り戻した。彼女はうっすらと目を開いたが、表情は元の無表情に戻っている。
■エシル
 ………

 表情はないが、視線だけはしっかりと動いている。特に、カルソニックとアーギーの剣が気になっているようだ。
■アスタルテ To:エシル
 よかった、気が付いたのね。
 どこか痛くない?
 一応、もう一回癒しかけとくね。

 それとごめんね、両手のロープはちょっとまだはずす訳にはいかないんだ。
 結び目とかは痛くない?


 そう言って、アスタルテはもう一度《キュアウーンズ》をかけた。
■ドリス To:エシル
 目が醒めた?
(エシルの視線に気がついて)
 まさか剣を奪って逃げようなんて思ってないでしょうね?

■アスタルテ To:ドリス、カル、アーギー
 ドリス、大丈夫だって。両手だって縛ってあるんだから。
 アーギー、カルソニック。
 エシルがその剣気になるみたいだから、もうちょっと離れてくれない。
 そばにはドリスにいてもらうから。

■イルミナ To:ALL
(エシルを気にしながらも)えっと、キノコなんですけど、弱ってる状態でもっていくとかできないことはないと思うんですけど、やっぱり危険な気がするのでとどめ刺しちゃっていいですか?

■ドリス To:イルミナ
(振り返って)
 そうね。安全に運ぶ方法があるならともかく、そうでないなら、あたしはとどめ刺しちゃった方がいいと思う。

■イルミナ To:ドリス
わかりました。それでは...

 イルミナが、とどめの矢をキノコに放つ。キノコはぴくぴくぴくと少し動き、しばらくするとぐったりと動かなくなった。
■イルミナ To:ALL
ふぅ〜これで、大丈夫ですね
それじゃ、持ちかえれるよう袋に入れましょう(^^

■カルソニック To:イルミナ
 (照れ臭そうに) そんなか弱き乙女にそんな作業させたら漢がすたる。
 俺がやるから袋かしな。

■イルミナ To:カル
えっ?あっ、はい、ありがとうございます(^^
...私、か弱いのかしら??

 カルソニックは、袋を受け取りキノコに近づく。
 キノコは、人間の肉・血・その他の内容物・キノコの消化液・沼の腐臭、と異臭悪臭その他諸々が渾然一体となって混ざり合い、とてつもない臭いを発している。長時間かいでいると、それだけで意識が遠くなりそうな臭いである。
■カルソニック To:独り言
 さぁ、解体するか・・・・。 (腕まくりをして解体作業にとりかかります。)

■ドリス To:カルソニック
(キノコの状態を見て眉をひそめながら)
 ひとりで大丈夫? 手伝おうか
 食べられちゃったヴィオって人も、まだ消化されてなかったら出して弔ってあげなきゃね……。

■カルソニック To:ドリス
 そこまで時間もかからないだろ。汚れる作業だからあっち(尋問)の方で 頑張ってきなって。・・・遺体はとりあえず・・別にするか。

■アスタルテ To:ドリス
 そうだね、全然面識のない人だったけど。

■クレフ
(ユーリの笑みを思い出し)・・・くっ、人間って、あんなにも邪悪になれるものなんでしょうか・・・?
・・・いや、今はそれを考えている場合じゃない、とりあえずは依頼を果たすのが先決ですね・・・いったい私は何をしているんだ(苦笑)?

■エシル
 ………

 エシルは無言でキノコの方を見ている………。
■ドリス
 この人達が邪魔しなきゃ助けられたかもしれないのに……。

 そう呟いてエシルを睨むドリス。
■アスタルテ To:エシル
 ところで、エシル。
 これだけは知っときたいんだけど、あなたしゃべれないの。
 それとも、じゃべらないの。
 どっち?
 頷いてくれたらいいわ。

 しゃべれないの?


■エシル To:アスタルテ
 ………

 エシルは曖昧な笑みをアスタルテに向けた。そして、ユーリの逃げた方向をちらりと見て、もう一度微笑む。
■ドリス(心の声)
 何なのよその笑いは。
 ヘラヘラ笑ってれば許してもらえるとでも思ってるの。
 それともユーリが助けに来ると信じてるの。
(ちらっとマリエルを見て)
 マリエルちゃんにも一生消えない傷をつけて……、マリエルちゃんの仲間とかを殺す手伝いをしたんでしょ。
 ちゃんと責任を取ってもらうまで許さないんだから……。

■アスタルテ To:エシル
 ………エシル。
 お願い、ちゃんと答えて。
 私、あなたが悪い人じゃないって信じてるよ。
 きっとユーリを気にするのも何か理由があるんでしょう。
 でもこのままじゃ、私あなたを庇いきれない。
 みんな、あなたたちの行為に怒ってる。
 残念だけど、あなたたちのやってきたことはとても許される行為じゃないもの。
 いっぱい死人が出たわ。
 もうごまかしは効かないの。

 お願いエシル、ちゃんと答えて。
 あなたたちにはその義務があるわ。


■イルミナ To:ドリス&クレフに耳打ち
(エシルに口の動きを読まれないよう手で覆い隠しながら)どう思います?彼女なにか話してくれるかしら?私達からみたら、ただの悪人でも、彼女にとっては身をていしてまで逃がした仲間なのよ...それを売るとも思えないし...
彼女...なにか逃げる術があるか...自害するかのどちらかのような気がして...
私はユーリが彼女を助けにきた時のためにあたりに注意を払っていますから、ドリスさんとクレフさんはエシルさんの表情、行動に十分注意して...
取り越し苦労で終わってくれるといいけど...

■クレフ To:イルミナ
そうですね、とりあえず、彼女の行動には十分注意しておきましょう。少々乱暴ですが、(と言ってポケットから手ぬぐいを取り出して)これでも噛ませて・・・

■アーギー(心の声)
 それをすると今度は話が聞けなくなる気がするけど・・・・・・・

■エシル
 ………

 エシルは、アスタルテの方を向いて小さく首を横に振った。次にちらりとアーギーの方を見る。
■アーギー
 ・・・・?

 ───と、エシルの口の中で「がり」という音がした………
■クレフ
・・・って、なっ!あぁぁっっ!!?

■アーギー
 んっ・・・

■マリエル
 ………え?

■ドリス To:エシル
 ちょ、ちょっと!!
 莫迦!! 何すんのよっ!!
 口を開けなさいっ!!
 あたしは、あなたに責任とってもらいたいって思ってたけど、こういう形での責任の取り方なんて認めないからねッ!
 ちゃんと生きて、一生かけて罪を償いなさい!
 もうこれ以上死体を見るのなんてヤなんだってば!!

 エシルに駆け寄って口をこじ開けようとする。だが、びくともしない。
■ドリス To:アーギー
 アーギー様っ!! お願い、このコ助けてよっ!!
 もうあたし誰も死なせたくないよっ!!
(アーギーに向けた顔は涙でくしゃくしゃ)

 しかし、アーギーは、ドリスのそんな表情にも気を止めた様子もなく、エシルを見おろしている。
■アーギー To:ドリス
 ・・・・・・気持ちは分かるけど、無駄だと思う・・・・・・。
 ここまでなったら助ける術なんて先生でも知らないし、もし助けられたとしてもおそらく同じことの繰り返しだよ・・・・・。

■クレフ
くっ・・・な、なんてことだ・・・自らの、命さえ・・・惜しくないって言うのか・・・?

■イルミナ
彼女のあの笑みは...ユーリが無事逃げおおせた事に対するものだったのね...

■マリエル
 ………

 マリエルは目を閉じて顔をそむけた。
■カルソニック To:ALL
 (キノコと遺体をとりあえず分離させて袋に入れて戻って来る)・・・・・結局何も情報は得られ終いか・・・。 (ドサ、と袋を置く)・・・・何だったんだろうな。

■アーギー
 ・・・・・・さっき、こいつはオレの方を一瞬見ていた・・・・・・。
 ・・・オレに「とどめを刺さないなんて甘いよ」とでも語りたかったのかな・・・。
 ・・・・・・・・・・・・。
 ・・・・・・邪悪であろうと、自分を貫く姿勢、か・・・・・・。
 ・・・・・・ま、その程度ということだけど・・・・・・。

■エシル
 ………

 エシルはなにも言わずこちらを見ている。
 ただ、少し口元が動いたように見えた。すっと唇から血が伝う。
 その笑みが、アーギーの言葉に対する同意の笑みなのか、それとも失笑なのかは分からない。
 ───そのまま、エシルの目から、光が消えた。
■ドリス To:ALL
 もういい。
 もうさっさとキノコ持って村に戻ろう。
 オランに戻って、こんな忌まわしいキノコさっさと依頼主に引き渡して処分しちゃおう。

 ドリスはふらりと立ち上がりながら言う。
■イルミナ To:ドリス
そうですね...なんだか後味の悪い依頼になってしまいましたけど...
とりあえず、キノコは持ちかえらないと...
彼女らの遺体はどうしますか?
沼に沈めてあげるくらいなら、そんなに時間もかからずにできそうですけど...

■クレフ To:アスタルテ
私としては依頼遂行が最優先ですが・・・あなたはどう思います?あまり弔う気分にはなれない人たちですが、死者をぞんざいに扱うのも気が引けるんです・・・(-_-;)

■アーギー
(大きなため息をふうっとついて)
 オレは沼でも何でもいいよ・・・。正直オレの目の見えないところにさっさと消して欲しい・・・・。
 さっきのグレッグソンさんはともかく、こいつらは弔う気すら起きないから・・・・。
 人の命云々なんて話はもう聞き飽きたよ。特にこいつらを見てからは正直言ってな・・・・。

■マリエル
 ………………じゃない………

 マリエルは何か小さく呟いてちらりとアーギーを見ると、エシルの方に視線を戻した。そして聖印を握って神聖語で一言二言祈りを捧げる。
■カルソニック To:ALL
 結局犠牲者ばかりが増えてしまったな。一筋縄ではいかんと思っていたが・・。
 ここまでとは・・な。
 (エシルの目蓋を閉じてやり、皆へ振り返る)俺達もぐずぐずしている暇は無いはずだ・・・。
俺達の命を狙った奴等も俺達と競った奴等も俺達もいずれ土に還る。神の御許へ行けるかどうかなんて生きてるウチには分かんないモンさ。・・・今は生きていく事を考えていくべきだ。

■アーギー To:ALL
 さてと・・・・・・・・。
 「危険だったから生け捕りに出来なかった」と言ってもやはり報酬には影響が出るのかな・・・・・・。
 まあともかく、殺したからには味が落ちないうちに早く持ちかえろうよ・・・・・。
 道中のいきさつなんか、依頼人自身は知ったことじゃないんだからさ・・・・・。

■カルソニック To:ALL
 何にせよ後味の悪い依頼だったな。早く依頼主の所へ行って酒飲んで忘れたい気分さ。

■ドリス To:マリエル
 マリエルちゃん…行こう。村まで送るよ。

■マリエル To:ドリス
 ………うん………

■イルミナ To:ALL
帰り道も決して油断しないで...
疲れているでしょうけど、最後までがんばりましょ(^^
じゃ、はぐれないようにちゃんとついてきてくださいね

森の中

■アーギー To:イルミナ
 ・・・・・・・・
(呼びとめるように)
 イルミナ・・・・・・・・・・・・。

■アーギー To:イルミナ
 ・・・・・・・・・・。
 泣かなくても・・・・・・・いいのか?

■イルミナ To:アーギー
...な、に...いってるん...です...

 振り向いたイルミナの目からは涙が流れている。
■アーギー
 ・・・・・・・・。

■マリエル To:アーギー
 どうしたの?

 怪訝な表情で、アーギーとイルミナをちらちらと見る。会話は聞いていないようだ。
■マリエル To:アーギー
 ごめん、ペース早すぎた?休もうか?

■アーギー
 ・・・・・・・・。

 アーギーは、マリエルの方をつとめて無視し、なにやらじっとイルミナの方を見ている。
 だが、イルミナは涙を拭うと、アーギーの背中を叩いて、マリエルの側に走り寄った。
■イルミナ To:マリエル
だ、大丈夫よ
さぁ、行きましょう(^^

■イルミナ To:アーギー
...アーギーさんも!のんびりしてると、置いてっちゃいますよ(^^

■アーギー
 ・・・・・・・・(クスッ)
 よかった・・・・・・・・・・・・・。

 ・・・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・・・・泣きたい気分なのは・・・・・・オレだけじゃ・・・・・・無かったみたいだ・・・・・・。

 そう言うアーギーの目にも、涙が浮かんでいるようだ。
■アーギー
 ハハ・・・・・・・・・・・・・
 もし泣きたいのがオレだけだったら・・・・・・これより更に涙が何倍も流れてたのかもしれないな・・・・・・。
 ハハ・・・・ハハ・・・・・ハハハハ・・・・・・・・・・。


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