Sword World PBM #29 |
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森の西側 |
森の西側。
森の中は相当水はけが悪いのか、昨晩の雨でかなりぬかるんでいた。
見ると、森の少し入ったところに人がいる。
■アスタルテ |
うわ〜、ぐちゃぐちゃ……… |
■カルソニック To:アスタルテ |
仕事だろ。ごちゃごちゃ言ってねぇで進むぞ? |
■アスタルテ To:カルソニック |
は〜〜〜い。(-_-;) |
■イルミナ To:ALL |
さてと、ここからが問題なのよね... (森の様子をうかがいます)あらっ、あそこに人がいるわね。 |
■カルソニック |
ん、・・アレは・・・。 |
ドワーフが一人、若い女が一人、少年が一人いる。カルソニックとドリスには分かったが、昨日グレイ家の前で出会った三人組だ。
こちらに気づくと、少年───確かユーリとか紹介された───が、とてとてと小走りに寄ってきた。
■ユーリ To:カルソニック&ドリス |
あ。兄ちゃん達も来たのか。 |
■ドリス To:ユーリ達 |
貴方達もいまからなの? あっ、こちらにいるのはあたしの仲間達ね。 |
■ドリス To:仲間ALL |
みんな、この人達は昨日グレイさんとこで会った冒険者の人達だよ |
■アスタルテ To:ユーリ達 |
へえ〜そうなんだ。 私はアスタルテ、よろしくね。 |
自己紹介されて、ドワーフが軽く頭を下げる。
■ベイン To:ALL |
ベインじゃ。 |
■クレフ |
(ふーん。この人たちもライバルなんですねぇ・・・) |
■イルミナ To:ユーリ |
はじめまして(^^私はイルミナっていうのよ。 よろしくね(^^ |
イルミナは、にこっと笑ってユーリに握手を求めた。
■ユーリ To:イルミナ |
おうおうおう、うんうんうん。よろしくな、綺麗なねえちゃん! |
嬉しそうに握手。ませガキである。
■イルミナ To:ユーリ |
あらっ(^^ありがとう(^^ |
■エシル To:ALL |
……… |
エシルは相変わらず無表情・無言のままで、軽く会釈した。
■アスタルテ To:エシル |
初めまして、あなたはなんて名前なの? |
アスタルテは初対面ということで、一応訊ねる。
■エシル To:アスタルテ |
……… |
■アスタルテ To:エシル |
ん、なに? |
ちょんと小首を傾げて、アスタルテが耳を近づける。
エシルは小さく口を開いてもごもごとするが、少し困ったようにユーリの方に目配せした。それに気づいて、ユーリはすぐにアスタルテとエシルの間に割り込んできた。
■ユーリ To:アスタルテ |
姉ちゃんの名前はエシルだよ。よろしくな! |
■アスタルテ To:エシル |
(にっこり笑って) こちらこそよろしくね、エシル。 それで君の名前はなんて言うの? まだ聞いてないよね。 |
そう訊ねながら、こっそりユーりに耳打ち。
■アスタルテ To:ユーリ |
エシルってもしかして喋れないのかな。 それなら悪い事しちゃったかも…… |
■ユーリ To:アスタルテ |
ま、気にすんな気にすんな。 |
■アスタルテ To:ユーリ |
そうなの、ほんとに大丈夫かなあ…… |
■イルミナ To:ユーリ達 |
ところで、ユーリ君達はこの森の中を通って行くつもりなの? |
■ユーリ To:イルミナ |
ん………? |
ユーリが、ちらりとエシルの方を伺う。
■ユーリ To:イルミナ |
うん、そうだよ。だって森に入らないとキノコは取れないからな! |
■イルミナ To:ユーリ |
あっ、そうよね(^^ でも森の中ぐちゃぐちゃしてるでしょ?歩きにくくない? あっ、ほら。さっき走ってこっちにきたから顔に泥がはねちゃってるわよ(^^ |
クスッと笑って、イルミナはユーリの顔についた泥を拭った。
■ユーリ To:イルミナ |
へへへ。 |
少し照れたようにユーリは自分の顔をごしごしと拭った(そして、ますます汚す)
■ユーリ To:イルミナ |
まあ、森の中は姉ちゃんが詳しいからな!全然平気だぜ! |
そう言ってエシルの方を見る。エシルは、大きなロングボウでを持っているところを見るとレンジャーのようだ。
■エシル |
……… |
でも、やっぱり無言。
■クレフ |
(いいですねぇ。このほのぼのとした雰囲気(^_^)にこにこ) |
一応ライバルなんだけど………
■アーギー To:イルミナ |
(スッとイルミナに近寄り) で・・・・・結局どうするんだよ、イルミナ・・・? ・・・・森の中に入るんだから、ここから直接入るのが一番近いと思うんだけど・・・。 それとも、ぬかるんでるところに差があるとかってのでもあるのかな・・・? |
■イルミナ To:アーギー |
いえ、ぬかるみ自体には差はないと思うのですが、ぬかるんでいる場所を歩く距離が変わってくるので、距離の長い草原を選んだ場合とどちらが時間的に有利なのかを悩んでいるんです。 |
いい考えが浮かばず、かなり困った顔をしてアーギーにため息をこぼすイルミナ。
■アーギー |
・・・・・・・・。 |
■ドリス To:イルミナ |
う〜ん…。 別に真っ直ぐ進むと危険そうだって訳でもないんでしょ? それなら、へたに回り道するより直線コース進んだ方がいいんじゃないかな。 |
■カルソニック To:ALL |
尻込みする必要なんて無いだろう。俺達は出遅れているんだから多少危険な ルートでも取らないと出し抜く事なんて不可能だからな。 |
■アスタルテ To:ALL |
私もさんせー。 いろいろ考えたってしょうがないって。 |
■クレフ To:イルミナ |
さぁ、イルミナさん、あなたの腕の見せ所ですよ。私、方向音痴ですから、よろしくお願いしますね(^_^;) |
■カルソニック To:イルミナ |
出来れば道中で他の連中の歩いた足跡が分かれば教えて欲しいな。 少々策を練れるかもしれないからな。 |
仲間の言葉に、イルミナが自信なく苦笑する。
■イルミナ To:クレフ&カル |
そうね。がんばらなくっちゃ(^^ |
■ベイン To:ALL |
さて、わしらは先に行かせてもらうかな。 |
■エシル To:ALL |
……… |
ベインがそう言うと、エシルはこちらに軽く会釈し、森の奥へ向かおうとする。
■イルミナ To:ベイン |
あっ、待ってください。 どうせですから、途中まで一緒に行きませんか? 私達もこのまままっすぐ進みますので(^^ |
そう言うと、かがんでユーリと目線を合わせる。
■イルミナ To:ユーリ |
お姉ちゃんたちと途中まで一緒に行かない?ユーリ君(^^ |
■ユーリ To:イルミナ |
え? |
ちらりとエシルの方を伺うユーリ。───と、森に半分足を踏み入れていたエシルが、全く同じタイミングで振り返った。
■エシル To:ユーリ |
……… |
───で。
■ユーリ To:イルミナ |
えへへ、やめとく。 あ、それよりも姉ちゃん、こんなシケた奴らと一緒にいないで、俺達と一緒に来ないか? ほら、俺の方がカッコイイぜ!! |
■アーギー |
・・・・・・ |
■ドリス To:ユーリ |
シケてなんかいないもん。 あたしだってカッコイイもん(えへんぷいと胸を張って言い放つ) |
■アスタルテ To:ドリス |
なに張り合ってんのよ、もう。 ドリスったらまだまだ子供ねえ。 |
アスタルテが人様に言える台詞とはとても思えない。というか、ドリスがやらなければ、アスタルテが同じことをやっていたに違いない。
■イルミナ To:ユーリ |
そう... 残念ね...もう少しお話したかったのに |
■ユーリ To:イルミナ |
ちぇ。まあいいや。 じゃあ、俺行くよ。またね。 |
そう言い残して、ユーリ達は森の方に消えた。
三人が森の方に去るのを確認すると、イルミナは残念そうに立ち上がり、空を見上げた。
■イルミナ |
っと、雲行きはどうかしら? |
雲行きはあまり良くないが、すぐに雨が降るというほどはひどくもない。だが、この天候では、地面はあまり乾きそうにない。
■イルミナ |
よくもないけど、なんとか持ちこたえてくれそうね。 |
■イルミナ To:ALL |
それじゃ、皆さん。 |
皆の方に向き直り、気合を入れ直す。
■イルミナ To:ALL |
私達も急ぎましょう 森を直進してキノコを目指します! 歩きにくいとは思いますが、がんばってください(^^ |
■アーギー |
ああ・・・・・・。 |
曖昧に返事しながら、3人が去っていった方向に目を向ける。
■アーギー |
・・・・・・・・・・。 ・・・・・・張り手の一発でもかましとけば良かったかな、アイツ・・・・・・。 人を見ていきなりシケた奴呼ばわり・・・・・・昨日のあいつ以上に失礼極まりないだろうが・・・・・。 ・・・・・・例え見てくれがどんなに子供でもだ・・・・・・。 |
と、人を見ていきなり失礼よばわりするアーギーである。
■アスタルテ To:アーギー |
なに馬鹿な事言ってんの。 昨日のあの女といっしょにしちゃダメじゃない。 (ちょっと非難の視線を向けます) でも女性の前ではいいかっこしたいなんてねえ。 |
■アーギー(心の声) |
・・・・・・・・・。 (首をひねる) ・・・・・・結局「可愛い子供なんだから」ってとこなのか・・・・・・。 ・・・あまりにも聞き飽きた言い分だな・・・。 そういうのを「甘やかしてる」っていう気がするんだけどな・・・・・。 ・・・・・・・・・。 |
■カルソニック To:ALL |
(吐き捨てる様にしゃべり始める) ・・うちのパーティはあまりイイ状態とは言えそうにも無いな。 何でこう直球勝負の奴等ばっかりなんだ? このままじゃ事が起こったら好いチームワークは望めないぞ? それとも冒険者のチームワークってのはそんなモンなのか? 俺が傭兵だった時は少なくともパーティリーダー、即ち隊長が 士気を高める為に皆の事を考えているもんだ。 戦場での士気の低下は命取りだからな。 もう少し他人の事を考えようとしないのか? ・・っと、お喋りが過ぎたな・・ |
すでにカルソニック理論を聞く者は、空を行くどんより雲だけである。
■アスタルテ |
………このパーティのリーダーて誰だっけ? |
■ドリス |
(小声でぶつぶつ) ちゃんとリーダー決めようとしたら「そんなもん今決めなくていい」って、却下したのカルちゃんじゃないの…… 今更、うちに士気を高めてくれるリーダーがいないだの、どうのこうのっていい出すことないと思うな(プンプン) 大体そういう自分の台詞が、一番みんなの士気を低めてるってわかってんのかな…もう |
■カルソニック To:ドリス |
パーティリーダという物は自然に決まるだとてっきり俺は思っていたんだが。 冒険者という物は傭兵とは違った物らしいな。そりゃ失礼した。 誰か「リーダー」になりたい奴が居るなら〜という意味で言ったんだ。 別に今決めても構わないぜ。一度決めたリーダーにはよほどの事がない限り ついていくしな。 |
■アスタルテ(独り言) |
う〜ん、極めて難しい意見よね。 この個性派集団の中では、みんなを引っ張っていくいわゆるリーダーよりも、みんなの意見を調整する中間管理職的なリーダーのほうがいいのかも…… |
もっとも、このパーティを中間管理職的なリーダーが引っ張るとなると、神経性胃炎で戦死しそうではある。