Sword World PBM #29 |
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グレイ家の前 |
更に、シーンをグレイ家の前に移す。
家に入れてもらえなかったカルソニックは、一人で家の前にいる………。
■カルソニック TO:独り言 |
・・・・・。 ・・・・・・・・。 ヒマだ・・・・・。 |
自業自得だ………
───かなりの時間カルが暇を持て余し───
ふと、道の方を見ると、さっきの宿と違う冒険者風の三人組がグレイ家に近づいてきている。
10代半ばくらいの少年(ていうか子供)、20歳少し越えたくらいの女性、ドワーフ、の三人組だ。
ドワーフがこちらに気づくとのか、カルソニックに話しかけてきた。
■ドワーフ To:カルソニック |
もし、そこの若い方よ。グレイさんと言う方の家はこちらかの? |
■カルソニック TO:ドワーフ |
・・・・? そうだが、今うちの仲間が入って話をしているので、 事情がややこしくなるからもうちょっと入るのを待って欲しいのだが・・・。 |
■ドワーフ To:カルソニック |
ふむ、そうか。お前さんらも例のキノコを探しに来たのかね? |
■カルソニック TO:ドワーフ |
あぁ、そうだ。・・・『も』と言う事はお前らも・・? かなり競争倍率たかそうだな・・(溜息) |
■ドワーフ To:カルソニック |
ふむ…『も』ということは……… |
ドワーフもつられてため息。
───と、そこに横から少年が話に割り込んできた。
■少年 To:カルソニック |
他にもキノコを探しに来てる連中がたくさんいるってことだろ。 ま、どっちみち、手に入れるのは俺達だけどな! |
とか言って胸を張っている。
ちょうどその時、バタンと扉が開いてドリスが出てきた。
■ドリス To:カルソニック |
ごめんねー遅くなっちゃって。待ったぁ? (と、ここで周りの人に気付き) あれ? えっとこちらの方々は???(^-^; |
■カルソニック To:ドリス |
あぁ、俺達と同じキノコを探している冒険者パーティの人々だそうだ・・・。 なんか、倍率が高そうで大変だな。 |
カルソニックは、お子様完全無視体制に入っている。
■ドワーフ To:ドリス |
おお、出て来られたか。 ワシはベイン。こっちの騒がしいのがユーリで、こっちがエシルじゃ。 グレイさんという方に会いたいのじゃが、もうよろしいのかな? |
■ドリス To:ベイン |
あ、はい。もういいですよ(ニコニコ) あたしはドリスですよろしく。 お待たせしちゃったみたいで、ごめんね。 |
握手しようと手を差し出すドリス。
■ユーリ To:ドリス |
おう!よろしくな! |
ガキが横から割り込んで握手する………
■ドリス To:ユーリ |
あっ、ど、どうもよろしく(^-^;) |
ドリスは、ちょっと顔引きつらせながらもユーリと握手。
■エシル |
……… |
それをエシルと紹介された女性が無言で襟を引っ張り、制する。
■カルソニック TO:エシル |
お宅『ら』も大変な様だな・・・・ 全く、人を狂犬扱いしやがって・・・(ぶつぶつ) |
どうやら、さっきグレイ家に入れてもらえなかったことを根に持っているらしい。
■エシル To:カルソニック |
……… |
エシルは表情を変えずに、無言のまま肩をすくめてみせた。
■ベイン To:ドリス |
ま、まあ、そういうことじゃ。それでは失礼させてもらうかの。 |
■ドリス To:ベイン |
は〜い。お互い頑張りましょっ(と手を振りニコニコ) |
■カルソニック To:ドリス |
得た情報は後で皆が居る時に教えてくれていいぞ。話すので二度手間になるからな。 あー、体動かさないから肩こっちまったよ |
■ドリス To:カルソニック |
りょーかい。そいじゃさっさと宿に戻ろっ。 ライバル多いみたいだし、行動は迅速にいかなきゃねっ。 |
そう言って、ドリスは宿に向かって早足で歩き始めた。