Sword World PBM #29 |
■ Index |
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グレイ家 |
ドリスは奥の部屋に通された、といっても広くはない。
奥の部屋では、10歳くらいの利発そうな子供が椅子に座って分厚い本を読んでいる。
■グレイ To:子供 |
ピート。また冒険者だ。 |
■子供(ピート) To:ドリス |
あ、うん。 |
ピートは本をテーブルに置いて、立ち上がった。
■子供(ピート) To:ドリス |
お姉ちゃんもキノコを探しに来たの? |
■ドリス To:ピート |
うん。そうだよ。 あたしドリスっていうのよろしくね(ニコニコ) あなたがキノコを見つけたピートくんだよね? お姉ちゃんこれから仲間達と一緒にキノコを探しに行こうと思ってるの。 それで、キノコをどこで見かけたかとか、キノコはどんな感じだったかとかよかったら教えてくれないかな?(ニコニコ) |
■ピート To:ドリス |
よろしくね、ドリスおねえちゃん。 んと、冒険者の人が場所を知りたいってよく来るから、地図を書いたのがあるんだ。 持ってくるね。 |
そう言って、ピートは本棚をごそごそとし始める。
■グレイ To:ドリス |
さて、今の内に金だ。 |
■ドリス To:グレイ |
あぁ、はいはい。100ね。 |
と、グレイに約束の情報料を渡し、ピートが地図を見つけるのを待つ。
■グレイ To:ドリス |
ほい、確かに。 |
そう言っている間にピートが帰ってきた。
■ピート To:ドリス |
はい。これこれ。 |
と、ピートは羊皮紙に手書きの地図を出してきた。村はずれの森らしい。村が地図のすみの方に書かれている。
森の少し奥に沼があって、沼の側に×印が付けられている。
■ドリス To:ピート |
あ、ありがとう(ニコニコ) ちょっと写させてもらっていいかな。 えっと、森のこっちの方に沼があって…と この家はこの地図でいうとこの辺になるのかな? あってる? それで村の宿屋は、このあたりね…ふんふん。 |
ドリスは荷物から羊皮紙を取り出し、地図を書き写し始めた。
■ドリス To:ピート |
ここに沼…っと(カキカキ) あ、それで、そのキノコさ、どのくらいの大きさだった? あと、周りの様子とか…えっとね、何か目印になるようなものとかあったなら教えて欲しいな(ニコニコ) |
■ピート To:ドリス |
沼の北の方なんだけど、目印はちょっとないかなぁ。1メートルくらいあるやつだから、すぐ見つかると思うよ。 |
■ドリス To:ピート |
1メートルもあったの? (う〜ん…エルダーボックスとしては大型の方ね…捕まえるのかなり大変かも…) |
ちょっと難しい顔で考え込むが、すぐにまた笑顔になり。ピートをニコニコ顔で見つめる。
■ドリス To:ピート |
見つけたキノコは1本だけなのね? そのキノコを発見したときの様子とかも出来たら教えてもらえる? 確かそのキノコって聞くところによると、かなり危険な奴なはずだけど、よく無事だったね。 |
■ピート To:ドリス |
うん、一本だけだよ。 見つけた時ね、キノコが野犬みたいなのを捕まえて食べてたんだ。本で読んだことあって危ないの知ってたから近寄らなかったけどね。 |
■ドリス To:ピート |
本で読んで知ってたんだ。それだけでよく判ったね。頭いいんだ(^^) カキカキっと……(書き写したものと地図を見比べて確認し) よしオッケーっと。 どうもありがとねーっ(ニコニコ) (と、ピートに地図を返しながら) そうだ最後にもう一つ…。 さっき、よく冒険者の人が来るって云ってたよね。 いままでに何人ぐらいこの話聞きに来たのかな? |
■ピート To:ドリス |
えっと。ゴリラみたいなでかいおっちゃんと、お姉ちゃんとおっちゃん二人の三人組と、なんか黒い服着た怖いにーちゃんが来たよ。 |
■ドリス To:ピート |
(じゃ他に冒険者が少なくとも3組は狙ってるってことかぁ……。ぼやぼやしてる場合じゃないな。急がなきゃ) 3組も訊きにきたの? その冒険者達が来たのっていつかな? ここ2、3日のこと? |
■ピート To:ドリス |
ううん、みんな今日だよ。 |
■ドリス To:ピート |
みんな今日なの?(ちょっとホッとして) そっか、それならまだ間に合うかも…。 ありがとっ♪ 助かったわ。 それじゃ、外に仲間待たせてるし、あたしはこれで… (写した地図を背負い袋にしまい) ホントにありがとねっ♪(ニコニコ) |
■ピート To:ドリス |
うん。じゃあね〜 |
■ドリス To:グレイ |
グレイさんもどうもありがとねっ(ちょっぴり皮肉を込めてニコニコ) |
と、礼を述べて、ドリスはグレイ家を出た。