Sword World PBM #29





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美味しいキノコの
美味しい食べ方


とりあえず宴会もしてみる。



銀の網亭・個室

 アスタルテと入れ違うように、トイレに行っていたらしいカルソニックが戻ってきた。
 ちゃんと手は洗ってきた?
■カルソニック TO:ALL
お、俺の注文していたヤツは来て・・ないぢゃんか。
オヤジ、とりあえず何か食い物持ってきてくれ。

 だって注文取ってた間いなかったじゃん。
■おやじ To:カルソニック
 おう。じゃとりあえず適当に見繕って持ってくるぞ。
 欲しいものがあったら、また後で言ってくれ。

 そう言い残して、おやじは個室を出ていく。
■ドリス To:おおる
 えっと、みんな飲み物は行き渡ったかな?
 それじゃリーダーに乾杯の音頭を……ってこのパーティーのリーダーってもう決まってるんだっけ???
 まだならリーダーを決めちゃおうよ(ニコニコ)
(キョロキョロ)
 誰か、我こそはっていう人いる?

 と言いつつ、ドリスはちらちらとアーギーの方に期待の眼差しを注いでいる。もっとも、アーギーの方は気づいていないようだが。
■カルソニック Toドリス
ん?パーティリーダ?んなの自然に決まってくるから、早急に決める必要はねーよ。(そう言って誰の注文したかわかんないエールを飲む)
・・・・やっぱりうめーな。オランの酒は。田舎の酒もそれなりに味があるってもんだが・・。

■イルミナTo:カルソニック
あっ、カルさんってば...乾杯する前に飲んじゃ駄目じゃない(^^

■ドリス To:カルソニック
 あ、あららそれじゃ先に乾杯しちゃおうね。
 それじゃ、とりあえずあたしが…
『新たなる仲間との出会いを祝って。乾杯!

 なんだかんだ言って、ドリスが仕切っている。
銀の網亭・廊下

 ドリスの音頭で皆が飲み始めしばらくしたころ、別室で着替えていたアスタルテが着替え終わって廊下に出てきた。
 腰帯をしていなかったためにダボっとしていた神官衣も、その中に着ていたチェインメイルも脱いでしまっている。
 今のアスタルテの服装は、亜麻色のチェニックに同色のホットパンツ、その上からソフトレザーを着込んでいる。腰の後ろにくくり付けているヘビーメイスはいつも通りだが、手にはいつものハルバードではなくロングボウだし、右の腰には矢筒も下がっている。
 とりあえずマイリーの神官戦士には見えない。線の細い───良くも悪くも凹凸のない───体つきなので、ちょっと見たところでは猟師の男の子といったところだろうか。
■アスタルテ To:???
 は〜あ〜い、みなさんお待たせしました!!
 アスタルテはイメチェンでの登場で〜す。
 これからも応援ヨ・ロ・シ・ク。

 ヴイ!!


 アスタルテは明後日の方向(←どっちだ?)に向かって、カメラ目線でVサインをしている………
■アスタルテ To:独り言
 さあ気合いをいれるのよ、アスタルテ。
 そして今回の新しいパーティの中にも私の強い立場を築くのよ。
(遠い目をしながら)そう、おじいちゃんも言っていたわ。

(じじいの声)
 よいかアスタよ、何事も最初が肝心じゃ。
 失敗すると最後まで仲間から舐められたままになるぞ。
 アスタよ、気合いじゃ、気合いを入れてかかるのじゃ。

 そうよ、前回は最初に気合いが足りなかったから、リーダーだったのにザックなんかに最後まで馬鹿にされてたんだわ。
 今回はさらに気合いを入れなおしていくわよ。
 ファイト、アスタルテ。ガッツだ、アスタルテ。私の未来は明るいわ。
 ああ、お父さん・お母さん、アスタを草葉の陰から見守っていてください。

 よぉぉぉぉぉし、いざ参らん。


 ………と、アスタルテは部屋の扉の前で大声で独り言を言っている。むろん、部屋の中までまる聞こえである………
銀の網亭・個室

 んで、部屋の中。
■カルソニック To:ALL(なのか?)
だ、大丈夫なのかこのパーティは・・・・?

■ドリス To:誰ともなく
 …………(^-^;)。
 あ、あははっ。なかなかテンション高いコだね。
 ま、まあ。これからの冒険、楽しくなりそうでいいんじゃない?

 そして、素知らぬ顔でアスタルテが入ってきた。
■アスタルテ To:ALL
 お、盛り上がってるわね。
(アスタがカチャっと扉を開けて部屋に入ってきた)

 みんな待たせちゃって悪かったわね。
 ちゃんと待っててくれるなんて感心感心。
 そんじゃあ自己紹介をやりましょうか。


■アーギー
 ・・・・・・・・。

 アーギーは、無言でアスタルテの方を見ている。その心中はこの際詮索しない。
■ドリス(心の声)
 ん? どうしたのかな? アーギー様ってば、アスタルテちゃんを見つめちゃって……
 はっ、もしかしてアーギー様、イメチェンしたアスタルテちゃんに見とれてるとか〜。
 あ、あたしも負けずにイメチェンしてみようかな……

 などと妄想モードに入りかけるが、気を取り直して自己紹介を始めるドリス。
■ドリス To:ALL
 え、えっと、それじゃ、あたしからでいいかな? あらためて自己紹介するねっ。
 あたしはドリス。見ての通りの魔法使い。
 まだまだ駆け出しなんで強力な魔法は無理だけど、防御の呪文(プロテクション)とか武器強化(エンチャントウェポン)の魔法くらいなら使えるから、戦いのとき援護魔法が欲しい人は言ってね。

 夢は、いつか墜ちた都市レックスの古代遺跡探索に行くことなんだ。
 そのときの為に罠の見つけ方とか解除の仕方とかの勉強もしたから、一応シーフの真似事も出来るよ。でも、本職のシーフほどの腕は期待しないでね(^-^;)
 そうそう。あと、東方語、西方語、エルフ語、ドワーフ語、古代語とか一通り話せるから冒険中に通訳が必要になったらあたしにまかせてね(ニコニコ)
 こんなところかな…それじゃ次の人どうぞっ♪

■カルソニック TO:ALL
カルソニック・スカイラインだ・・・。
生業(なりわい)は傭兵だったが自分の所属する部隊が俺の他は全滅して冒険者に転身をせざるを得なくなった。
魔法が使える訳でもないし、特別頭が切れる訳でも無い・・。
だが、闘いの中で生き残る術は確立し、自惚れながらもそこそこの剣の腕前は持っているつもりだ。
・・・・。こんな所か?

 傭兵として生き残る術が、必ずしも冒険者として役に立つかどうかは別問題だが、敢えてつっこむ者はいない。
■クレフ To:ALL
皆さん始めまして、クレフと言います。精霊使いです。・・・あ、アーギーさんには
「またよろしく」、ですね(笑)
以前自己紹介で、ウィスプ君を呼ぼうとして失敗しましたが(レベルが足りなかった(笑))、
今度こそ正真正銘、呼べるようになりました。
後は、歌を少々と忍び足を少々たしなんで(?)ますけど、盗賊ギルドにはあまり行きたくはないですね(苦笑)。
根が呑気なもので心配ですが、皆さんの足は引っ張らないようがんばりますから、
よろしくお願いしますね(ニッコリ)

■イルミナ To:アーギー
えっと...

 イルミナは、先に自己紹介してよいものか迷った様子で、アーギーの方を伺った。しかし、アーギーは気づかないままスクリュードライバーを飲んでいる。気づかないのか、気づかないふりなのかは分からないが。
■ドリス(心の声)
 どうしたのかなアーギー様の方ちらちらと見て……
 はっ、もしかしてイルミナちゃんアーギー様に気があるとか???

 ───と、イルミナは、ドリスが自分の方を見ているのに気づき、自分の順番ということにした。
■イルミナ To:ALL
あの...私の名前はイルミナです。冒険者と名乗るのはおこがましいのですが、レンジャーとしてこれまで暮らしてきました。
皆さんの足手まといにならないよう精一杯がんばりますのでよろしくお願いします。
実はこの冒険を通じて両親を探しています。
赤ん坊の頃に捨てられていたので記憶もなく、手がかりと言ったものもほとんどなくて、あるのは捨てられていたときに持っていたこの銀のネックレス...そして私自身のこの色違いの瞳だけです。(イルミナは右目が金色で左目が紺色です)
見つかる当てのない旅ではありますが、この旅を通じていろんなことが学べたらいいなと、結構楽観的に考えてます(^^
そのようなわけで、皆さんからもいろんなことを学ばせていただきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。

 イルミナが自己紹介を終えるのを待って、アーギーが口を開いた。なにげに、半身、アスタルテの方を向いている。
■アーギー To:ALL&アスタルテ
 ・・・・・・・っと、オレの番かな・・・・・。
(一息ついて)
 ・・・・オレはアーギー。見ての通り剣士だけど、以前は先生の元で医学を学ぶ学生だった・・・。
 小さい頃に重い病気にかかってたから体はあまり強くなくて、実はオレ自身、今も何か脚の動きが重いような感覚があるんだ・・・。
 ・・・と言っても剣士は剣士。卑屈にも臆病にもなることは許されないし、オレ自身も許さないけどね・・・。
 あとは・・・ダーツ投げが好きで、得意とだけ言っておくかな・・・・。
 医学の方は・・・・神官の治癒の魔法があるからこの場では生かすところあまりないみたいだね・・・。
(思い出したようにアスタルテの方を見て)
 ・・・って、まさに今、危うく酔った彼女の看護しなければならなくなるところだったのかな・・・・・?(クスッ)
 ・・君、それは大丈夫かい?今度こそオレンジジュースだよね・・・?

■アスタルテ To:心の声
 ぎくっ
(くるっと後ろを向いて両のこぶしを握り締めながら)
 も、もしかしてお酒が飲めないことがばれたの!!
 ああ、前回お酒が飲めないと一人前の冒険者とはいえないって言われてたのに。
 あの言い方はきっと馬鹿にしてるんだわ。
 ど、どうしよう。(ドキドキドキドキ……)
 だ、ダメよアスタ、気合いよ気合い。
 気合い負けしちゃダメ、ファイトよアスタルテ。

 アスタルテ、自己完結中。
 ───完了。
■アスタルテ To:ALL
え、え〜と。(アーギーのセリフにはさりげなく(のつもり)無視しながら、みんなの方に向きなおって)
 わ、私が最後ね。
 私の名前はアスアルテ、マイリーの(ボソッと)見習い神官戦士よ。
 これから一緒に冒険するみんなは特別に「アスタ」って呼ばさせてあげるわ。
 前のパーティではリーダーをやってたの。
 私はこれから1歩ずつ功績を重ねていって、私自身が勇者になるために冒険しているのよ。
 だからみんな私の足を引っ張らないようにしてね。
 こんなところかしら。

 (無い)胸を精一杯張って尊大に言い放つアスタルテ。
 しかも、ドリスは(何の疑問もなく)感心している。
■ドリス(心の声)
 うわっ。なんかすごい自信タップリなコだなぁ。
 でも、あの小さな身体で「勇者様」を目指してるなんて……な、なんかカッコイイかも……(*^-^*)

■アーギー
 ・・・・・・・・・・。

 アーギーは少し表情を曇らせて首をひねっている………

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ゆな<juna@juna.net>