砦本館 地下1階 > 地下2階 通路 2nd Day 15:00- |
ヴェアは隠し扉の向こうにランタンをかざた。
淡い橙のランタンの火の映し出された通路の奥は幅3〜4mはありそうであった。
柱みたいな物が、数本ぼんやり薄明かりの中に浮かんで見えた。
■ ヴェアリアス To:仲間 |
闇の精霊・・・大地の精霊・・・・・ 普通の自然空洞みたいね・・・・ 足元に気をつけて・・・下り坂になってるわ。 |
ヴェアは天井や壁、床と見まわしながら歩いていく。
どうやらこの辺りは自然の空洞のようであった。手が入っているのは隠し扉に近い部分だけ。
その他の床や天井は自然の岩そのままに、ごつごつと武骨な表情を見せていた。
エデンもまたバイオリンを構え直して慎重に通路を降りていく。
HEXの中心間の距離は1m。
白いHEXは、何もないごつごつとした床。
黒いHEXは、床と天井を結ぶ太い柱。視界と明かりの遮蔽物となっています。
灰色のHEXは、遠かったり柱が邪魔で"よく見えない"場所です。
それ以外は、壁か柱が邪魔で"見えない"場所です。
ふとエデンは通路の脇に小さい樽らしきものが二つ置いてあるのに気がついた。
ご丁寧にも柄杓まで置いてあった。
エデンはすばやく柄杓を手に取り、片方の樽――向かって右側の蓋開けた。
■ エデン |
(????…何かしら………?) |
桶の中には黒く濁った水が満たされていた。
・・・・・ただの汚水のようであった。
その臭いを思わず吸い込んでしまったエデン。
強烈な匂いだったが、なんとか吐き気はこらえることが出来た。
■ えでん |
!!!!! …………………。(蒼白になりながら息を止めてる) |
エデンは反射的に桶の蓋を閉め、柄杓も床へと置いた。
辺りに漂う匂いが霧散するまで呼吸を止める手だてのようだ。
だが、その脇にきたフェリオが向かって左側の桶の蓋を開けようとした。
■ フェリオ |
ん? なんだこりゃ・・・? |
■ えでん |
!!!!!(フェリオが蓋を開けようとしたのを見た。) |
エデンは猛烈な勢いでその場を走り去った。
■ フェリオ To:えでん(猫) |
・・・・・・? どしたんだ?あいつ・・・。 ま、いいか・・・。 |
向かって左側の樽の蓋を開けると中には、緑色の水が半分程入っていた。
色の付いた無臭の水で、あまり透き通っては居ないようであった。
■ えでん |
……………。(タタタタタタ……) ………………………。(タタタタタタ……) …………ぷはぁ。 |
前方でそんな喜劇が繰り返されている頃、エレボスは動くものが無いか周りを探りながら慎重に通路の先へと移動していた
アルトは、フェリオが見つけた謎の水をチェックしようと近づいていた。
と、ここでエレボスの目に何か映る。
そう、"何か"が居ました。
それは液体が詰まっている様な、ぶよぶよとした体をし、色は気味の悪い緑色をしていた。
大きさは人を包み込める程。
そして、それは近くに居たエレボスに向かって襲いかかって来た。
■ エレボス |
ぎゃ〜〜〜 な・な・な・・・・・・ |
エレボスは何かを叫ぼうとしたが、どうやら言葉にならないらしいかった。
だが、その声に他の仲間達は何か危険が迫っていることに気がついた。
■ えでん |
にゃ〜〜〜!! なんかでたにゃ〜〜!!! |
エデンはどたどたとフェリオ、ジーク、アルトの隙間を縫って抜けて研究室の方へと走っていってしまった。
■ ジーク To:エレボス、エデン |
えっ? エレボスさん? っと・・・エデンさん???? |
■ ヴェアリアス |
? だれ? どうしたの? |
■ アルト |
ん? 敵さんのお出ましかい? |
■ フェリオ To:アルト |
なんだ・・・。 アルト!! 剣に光を付けてくれ、後ろから回り込む!! |
この薄明かりでは不利と判断したか、フェリオはアルトにライトを剣にかけてくれるように要請した。
■ アルト To:フェリオ |
おっけー。 頼んだよ、フェリオ ! ………光よ、輝きて闇を照らせ……… |
■ ヴェアリアス |
うわぁぁぁっ・・・(@_@) なにか動いてる〜!! |
ヴェアの目にも色形までは分からないものの、何かが蠢いているのは見えた。
そちらの方にランタンをかざす。
■ アルト |
あれは…… 何でこんな所にあんな奴が!? |
■ フェリオ攻撃(シャムシール)
攻撃は命中しました。
傷を与えられませんでした。
■ ジーク攻撃(バスタードソード 1H)
攻撃は命中しました。
傷を与えました。怪物の体液が飛び散ります。
■ ヴェアリアス(精霊語魔法/ストーンブラスト/発動)
傷は与えています。
エデンはそのまま隠し扉を抜け、研究室に移動し、壁にあったランタンを取った。
■ アルト To:仲間 |
みんな、奴はボタニカル・スライム。 知性も品もない分、その手の魔法が効かない厄介な相手だよ。 油断してると、丸呑みにされるから気をつけなよ? 弱点は、炎と…………………。 ……………汚水なんて、ここには無いよね…。 |
そういってかるく辺りを見回したアルトであったが、もちろん見つからなかった。
汚水の場所を知ってるエデンも今ここに居ない。
■ フェリオ攻撃(シャムシール)
回避されました。
怪物は、身体から触手を2本伸ばして攻撃して来ます。
■ ジーク回避(1回目/防御専念)
回避成功。
■ ジーク回避(2回目/防御専念)
回避成功。
エレボスは戦闘はフェリオとジークに任せ、他に敵がいないか周りを警戒するが、 どうやら当面の敵はその緑色の物体だけのようだ。
■ えでん To:ランタン |
熱ちっ!!! …………とりあえず明かりを持っていくにゃ〜。 |
ようやくエデンが研究室からランタンを持って戻ってきた。
と、ここでいきなりヴェアがジークの後ろから精霊魔法を唱えた。
■ ヴェアリアス #精霊語 |
炎の精霊サラマンダーよ・・・その熱き舌を以って獲物を・・・ |
■ ヴェアリアス To:ジーク |
・・・っうわ!? 危ない! ジークさん! |
■ ジーク To:ヴェアリアス |
・・・・・・・えっ? さらまんだぁ?? ってうっわ?! 熱っ(><) |
■ ヴェアリアス(精霊語魔法 ファイア・ボルト)
ファイアボルトはジークの頭上を越え、怪物に命中。
怪物は燃え尽きました。サラマンダーが飛び出たランタンは、ガラスが割れて飛び散り、もう実用には耐えれそうにない。
そしてようやくここでヴェアの酔いが醒めた。
■ ヴェアリアス To:ジーク |
ふう、ジークさん大丈夫だった? |
■ ジーク To:ヴェアリアス |
・・・・・・・・ええ(^^;; |
ちょっと引いたようにヴェアを見るジークの目には微かに脅えの色が浮かんでいた。
■ ヴェアリアス To:ジーク |
・・どうしたの? (あ、ここ少し焦げてる)(^^;; |
ヴェアは自分が焦がしてしまった後頭部の髪を撫でる。
■ ジーク To:ヴェアリアス |
えっ? いえいえ、なんでもありませんよ(^^; |
■ フェリオ To:ヴェアリアス |
にしてもすっげぇ魔法だな・・・。 (もう二度とヴェアの着替えを覗くのは辞め・・・るのはもったいないなぁ・・・) |
■ アルト To:仲間 |
やれやれ……。 いきなりこんなのが出てくるとはね(^^; ウォルクライって男、確か植物の研究をしてるんだっけ? 言ってみれば、さっきのスライムも植物の仲間みたいなもんだからね……。 どうやら、只の根暗な隠遁者ってわけじゃなさそうだよ。 |
■ フェリオ To:アルト |
これが植物・・・? どっちかって言うとヌルビチャズルって感じじゃなかったか? |
■ アルト To:フェリオ |
………ヌルビチャズル………なかなか良い表現だね、フェリオ。 ヌルビチャズル…。 ………。 うん、今度からはそう呼ぶことにするよ(^^) |
■ フェリオ To:アルト |
・・・そ、そっか・・・ははは・・・。 |
■ ヴェアリアス To:仲間 |
ウォルクライがいるとしたらこの奥ね。 もし彼を見つけたら、沈黙の魔法をかけるから。 みんなはすぐに取り押さえて。それから、まわりの気配にも気をつけて。 |
■ ジーク To:ヴェアリアス > 仲間 |
分かりました。 |
■ フェリオ To:ヴェアリアス |
いれば良いけどなぁ・・・、頼むから逃げた後だったりしないでくれよ・・・。 |
通路は、先に進むと壁に1つの扉がある場所で行き止まりとなった。
扉に鍵穴は見当たらず、頑丈そうな、古い木の扉であった。
エデンが前列へと出て扉を調べる。
罠などはないものの扉はいくら押しても引いても、何かが引っ掛かっている様で開かなかった。
どうやら反対側で何らかの固定を施しているようだ。
■ エデン To:仲間 |
……閂……かしら? 向こう側から何かで固定されてる様で開きませんわ………。 |
エデンはしょんぼりとしてとぼとぼと後列に引き返した。
■ フェリオ To:アルト |
開かないのか・・・。 アルトの魔法で何とかならないのか? |
■ アルト To:フェリオ |
そうだね…よし、やってみるよ。 ………閉ざされしものよ、我が前に道を開け……… |
アルトの魔法に合わせて扉の反対側で、閂が外れて落ちる音がした。
扉が少し、手前に緩み、淀んだ空気がすこし漏れた。
■ アルト To:仲間 |
(ホッ) どうやら、開いたみたいだね。 |
■ ジーク To:アルト |
お疲れ様でした。 こっから先は私達の出番ですね。 |
アルトと入れ替わりにジークが扉の前へと出る。
■ エレボス To:アルト |
1番後ろは何かあったとき危険ですので。 私の前に・・・・・・。 |
■ アルト To:エレボス |
ありがと、エレボス(^^) んじゃ、後ろは任せたよ。 |
と、扉を開ける前にエデンがコンコンと扉をノックした。
■ エデン |
御免下さいましね…。 |
無論扉の向こうからの返答はなかった。
Game Master | 神楽kagra@na.rim.or.jp |