砦内 中庭 2nd Day 14:18- |
エデンも砦に戻って来た。
正門から玄関に向かう途中で、ティアードと擦れ違う。
■ ティアード |
今日も暑そう…。 1人で行って来い、かぁ。残念…。 |
■ エデン To:ティアード |
あら、ティアード様。 今日は良いお天気ですわね……。 どちらへお出掛けでして? |
■ ティアード To:エデン |
本当、良い天気で(^^; ちょっと街まで…。お使いなんです。 |
■ エデン To:ティアード |
ご苦労様……。 お気をつけて行ってらっしゃいましね……。 |
エデンは会釈してティアードを見送る。
■ ティアード |
馬貸してくれたらなぁ…。 |
そんなぼやきと共に、ティアードは砦を出ていった。
砦本館 1階 玄関ホール 2nd Day 14:20- |
エデンが玄関ホールに入ると、仲間が揃って階段を下りて来ていた。
■ エデン To:仲間 |
あら、皆様お揃いですのね……。 ……御免なさいましね、お待ちになられまして? |
■ フェリオ To:えでん(猫) |
おお、良いとこに帰って来たな。 これからウォルクライんとこに乗り込むぞ。 理由はまぁヴェアから大体聞いてると思うんで端折るけど、とりあえずあいつが怪しいってこった。 アルスがあいつんとこに乗り込んだらしいんだけど・・・帰って来てないらしくってよ、だから今すぐ行くから準備しとけよ。 |
そう聞いて2階へと乗り込むための準備の為戻るエデン。
と、階段を上る彼女に、ヴェアが1つ頼みを言う。
■ ヴェアリアス To:エデン |
戻ってくる前にアルスさんの部屋を確認して来てくれないかな? 魔剣がなかったら急いで戻って来てね。 |
エデンはまず、自分達の部屋に戻ってバイオリンをケースから出した。
その後、アルスの部屋に寄り、扉の鍵を開けて様子を伺う。
部屋の中にアルスの姿は無かった。
ベッド脇に、彼の荷物だと思われる背負い袋にマントといった旅の装備品が置いてある。
――扉を閉めて1階に戻る。
■ エデン To:仲間 |
アルス様の部屋を見て参りましたけど……やはり御不在のようですわね。 御荷物は残っておりましたから、砦を出ていかれてはいないと思いますわ。 |
■ ヴェアリアス To:エデン > 仲間 |
やっぱり・・・・間に合えばいいけど・・・・ ありがとう、エデンさん。 ・・・行こうか、みんな。 |
一行は地下に通じる扉に向かった。
2nd Day 13:33- |
地下に通じる扉には、しっかりと鍵が掛かっていた。
鍵開けを試みるエデン。
■ エデン To:仲間 |
では、やってみますわ……。 ……失敗しても怒らないで下さいましね……。 |
■ フェリオ To:えでん(猫) |
開かなかったら魔法か力で強行突破するだけさ。 とりあえず、頼む。 |
呼び鈴にハンカチをかまし、音を立てないようにしてから鍵開けを行う。
程なく、解錠の音が小さく響いた。
■ フェリオ To:仲間 |
開いたみたいだな・・・。 よっしゃ、乗り込もうぜ。 魔法使いかもしれねぇからまずは俺とヴェアとエデンで先行しよう。 何かあったら後から援護頼む。 |
■ ジーク To:フェリオ > 仲間 |
分かりました。 私とアルトさんとエレボスさんは少し離れてついてきますので、何かあったらすぐ呼んでくださいね。 三人とも気をつけて。 |
■ ヴェアリアス To:仲間 |
固まって行動すると、罠にかかりやすいものね。 魔法使いは任せて。わたしがなんとかするわ。 |
■ フェリオ To:ヴェアリアス |
あぁ、その辺はヴェアの分野だからな、任せた。 んじゃ、行くぜ・・・。 |
そう言ってがちゃがちゃと派手に鎧の音を立てて中へと進むフェリオ。
砦本館 地下への階段 2nd Day 13:36- |
扉を開けると、地下の明かり(ランタン)は生きているのが見えた。
特に物音はしていない。
階段を下り、研究室に向かう。
下りきった場所の先の壁に、中から明かりが漏れる部屋の入り口が見えた。
■ ヴェアリアス To:エデン、フェリオ |
・・・・・・あそこ? |
見取り図で大体の見当は付いていた。
■ フェリオ To:ヴェアリアス |
・・・・・・・あぁ、あそこだろう |
研究室の入り口に到達する先行班。
研究室の中は無人であった。
■ ヴェアリアス To:エデン、フェリオ |
――だれもいない――!? やっぱり地下2階に降りてるのかしら? |
■ フェリオ To:ヴェアリアス |
そうかもな・・・。 とりあえず、ここにいなかった以上、一旦後ろの三人も呼ぼうぜ。 下へ行く前に少し調べた方が良いだろうし…。 |
■ エデン To:フェリオ |
……此処は私とヴェアリアス様で結構ですわ。 後ろの皆様には奥の部屋を見てきて戴けませんこと? |
■ フェリオ To:えでん(猫) > 後続組 |
ん? そうか? それじゃぁ・・・。 呼んどいて悪ぃんだけど、奥の部屋見て来てくれないか? あっちにウォルクライかアルスがいるかもしれないしな。 つっても本命は地下2階だからな・・・。 |
■ ジーク To:仲間 |
分かりました。 |
■ ヴェアリアス To:後続組 |
気をつけてね。 |
ヴェアは廊下に備え付けてあったランタンを外して、ジークに手渡した。
■ ジーク To:ヴェアリアス |
あ、ありがとう(^^)。そちらも気をつけてくださいね。 |
ジーク、アルト、エレボスの三人は通路の奥へと向かった。
砦本館 地下1階 研究室 |
室内には棚や机が所狭しと置かれていた。
ビーカー、フラスコ、シャーレ等が備えてあり、他にも様々な器具があちらこちらに転がっている。
■ ヴェアリアス To:仲間 |
うわ・・・・埃たまってる・・・・(×o×)/~ ・・・・でも見たところ、怪しいものは・・・・いっぱいあるわね(--;; |
器具の1つ、複雑に配管された物を見てみるが、用途は分からない。
■ フェリオ To:ヴェアリアス |
んー・・・よくわかんねぇけど確かに怪しげだな・・・。 つってもここは「マトモ」な実験の方っぽいけどな。 流石にここではやばい事はしてないと思うぜ。 |
机上には、得体の知れない液体が入った瓶が並んでいた。
その上、入り口に近い一画だけ妙に何も物が置かれていない場所がある。
…見ると、その付近の床には物や羊皮紙が他より多く散乱していた。
■ ヴェアリアス To:エデン、フェリオ |
ここだけ、散らばり方が変・・・? まさか、アルスさんが・・? |
散らばってる羊皮紙を手に取って見る。
どれも、難解な数式(?)が書いてあった。
■ エデン To:ヴェアリアス |
………足場を確保する為にどけたのではなくて? |
以前来た時は、こんな風に散乱していなかった…ような気がした。
■ フェリオ To:ヴェアリアス、えでん(猫) |
どうかな・・・。 これだけ散らかってりゃ足場も何もねぇような・・・。 ま、とりあえずお前の専門分野だから任せる。 |
エデンは、机に寄って近辺を調べてみた。
卓上から落ちた(?)と思われる物や羊皮紙、実験器具が床の上に。
近くには、細かく割れたガラス片も落ちていた。
きらきらと光る、粒程度の破片が、廊下方向に伸びる形で散らばっている。
室内に入るヴェア。
■ ヴェアリアス |
足のふみ場が・・・。 ・・・・・ぅわっ・・・とと。 |
爪先立ちで移動。
隠し扉があるはずの、向かって右奥の壁には一箇所だけ棚が置かれていない場所があった。
見た目は、岩壁。
■ ヴェアリアス To:エデン、フェリオ |
ここ? 例の扉って。 |
■ フェリオ To:ヴェア |
そうだ。 設計図が間違ってなけりゃここのはずだぜ。 |
■ ヴェアリアス To:エデン |
エデンさん、お願い。 |
エデンは前へと出て岸壁を調べ始める。
扉自体は薄い岩を貼り付けた木の板が立て掛けてあるという代物で、鍵やその他固定機構は無いように見受けられた。
手でずらして開け閉めするようで、また板自体やその周辺に罠の類は見つからなかった。
■ ヴェアリアス To:エデン |
手で外せるの? ・・・・よっ・・・と・・・ あれ? 開かないよ? |
■ エデン To:フェリオ |
……そう、言い忘れておりましたけれど……横に引くのです。 |
■ フェリオ To:ヴェアリアス |
おーい・・・そんなフラフラじゃ開く物も開かないって(^-^; しょーがねぇな。 |
ヴェアの後ろから手を伸ばして開ける。 隠し扉は全開にして幅 1m程の間口を開けた。その先は真っ暗である。
■ ヴェアリアス To:フェリオ、エデン |
いよいよね。 コレットさんたち無事だといいけど・・・・ |
ぼんやりと、隠し扉の先が下りの通路になっているように見える。
通路の幅は奥に行くと少し広くなっている様であった。
突入は、通路の奥に行った仲間の帰りを待つ事にする。
砦本館 地下1階 通路の奥 2nd Day 14:40- |
石材や木材、鉄くず等が置かれた資材置き場の横を通って、通路を奥に進む。
通路が崩れている場所が見え、その右手に部屋があった。
■ アルト |
こりゃ……見事に崩れてるねぇ…。 |
崩れている部分を、しげしげと観察する。
岩の破片が積もっているという状況で、先は全く見通せない。
■ ジーク To:アルト、エレボス |
ほんと、派手に崩れてますねぇ・・・・・(^^; |
右手の部屋に目を移す。
部屋の入り口に、扉は付いていなかった。
資材置き場に寄った場所に1m程の間口が開いている。
通路から見える範囲では、部屋の中は空で、家具の類は見えなかった。
物音もしない。
■ アルト To:ジーク、エレボス |
さて、それじゃさっさと中を調べて戻るとしようか。 |
■ ジーク To:アルト、エレボス |
ええ。気をつけて調べましょう。 |
部屋の中は、空であった。床に埃が積もっている。
最近は誰も入っていないのか、埃に足跡は付いていなかった。。
■ アルト |
ん……? これは、何だろうね。 |
一番奥の壁に、落書きがしてあった。
子供が描いたような絵で、殆ど抽象画の域。何の絵かは理解に苦しむところ。
何かの建物と、翼を持った怪物? …に見えない事もない。
■ アルト |
(建物と…怪物?…のような、違うような……(^^;) |
■ ジーク To:アルト |
前衛的な芸術・・・・・というより子供の落書きみたいですね(^^; ウォルクライが描いたのでしょうか? |
■ アルト To:ジーク |
なるほど………こういうのを「げいじつ」って言うんだね。確かに、理解できない…… ウォルクライって男、そんな芸術家肌タイプには思えなかったけど…。 ジーク、これってひょっとして例の尖塔の怪物じゃないのかな? |
■ エレボス |
芸術? どこが芸術なんだろうただの落書きにしか見えないが…… |
■ ジーク To:アルト |
そう言われればそう見えなくもありませんねぇ(^^;; しっかし見れば見るほど・・・・・・下手ですね(^^;;; |
■ アルト To:ジーク |
いや…よく見ると、このスライムが悶えてるようなラインとか、こっちの見てると力が抜けそうなタッチとか、なかなか味があって良い絵だよ。うん。 一見何を描いてるのかさっぱり分からないって辺りが、この絵の奥深さを感じさせるね…。 |
他には何もなく、三人は部屋を後にした。
仲間と合流する為、研究室へと戻る途中。
資材置き場を行きと反対から見ると、中に何かがあった。
…転がっている物の中から飛び出ていたのは、服を着た人間の足。
足から上には、布が被せられていた。
■ アルト To:? |
―――――!!? な………だ、大丈夫かい!? |
足から返事はない。
■ ジーク To:? |
?! |
急いで駆け寄り、上に布を掛けられたボロ布を捲くると――。
アルスが現れた。
■ ジーク To:アルス |
ア、アルスさん?! しっかり! |
アルスは五体満足で、外傷も見当たらなかった。
脈も呼吸も正常。
顔色も悪くなかったが、話し掛けたり揺さぶっても意識を取り戻そうとしない。
■ ジーク To:アルト、エレボス |
????? 熟睡・・・・してるわけではないですよねぇ?(^^; |
■ アルト |
一体何がどうなってんだい…? |
■ エレボス To:ジーク、アルト |
ちょっと良いですか? これは、魔法か薬で眠らされていますね。 |
■ アルト To:エレボス |
それで…。 でも、魔法ならともかく、薬となるとこっちも手が出せないねぇ。 |
装備は何も無く、丸腰であった。
■ アルト To:ジーク、エレボス |
…とりあえず、他のメンバーを呼んでくるよ。 このまま放って置くわけにもいかないしね。 |
アルトは急いで研究室に向かった。
砦本館 地下1階 研究室 2nd Day 13:50- |
隠し扉の前で待っていた仲間に、事を知らせる。
■ アルト To:先行組 |
みんな、ちょいと急いで向こうに来てもらえるかい? アルスを見つけたんだけど、倒れてて目を覚まさないんだよ。 |
■ フェリオ To:アルト |
アルスが!? 分かった、とりあえず地下2階は後回しだな。 っと、全員で行っちまうとここががら空きだな・・・。 俺はとりあえずここに残るわ。 |
フェリオは、この場から動かない事にする。
■ ヴェアリアス To:アルト > フェリオ |
ほんと!? 死んじゃってるわけじゃないんだよね? ・・・・と、 |
隠し扉の先と見比べて、行くべきかどうか迷う。
■ ヴェアリアス To:フェリオ |
やっぱり、ほっとけないわ。行ってくるね。 |
ヴェアとエデンは、アルスの様子を見に行く事にした。
■ アルト To:フェリオ |
それじゃ、そっちは任せたよ。 気を付けて…。 |
独りで残るフェリオの身を心配しつつ、アルトは資材置場へと戻った。
砦本館 地下1階 資材置場 |
アルスの身体検査をするエデン。
服のポケットから、何処かの鍵が見つかる。
■ エデン |
(……鍵……? ああ、多分……自室の鍵ですわね。) |
■ エデン To:仲間 |
………取り敢えず、入り口に出しておけばよろしいのではなくて? 何方かが見つけてくださると思いますし……。 それより……先に下を調べませんこと? |
素早く、エレボスが動く。
■ エレボス To:ジーク |
ジークさん、そっち側を支えて下さい。 1度アルスさんを外に連れて行きましょう。 |
■ ジーク To:エレボス |
分かりました。 ・・・・・おもっ(^^;; |
エレボスとジークは力を合わせ、アルスを玄関ホールへと運び上げた。
砦本館 1階 玄関ホール |
玄関ホールでは、フォンが心配そうな顔をして待っていた。
ジークが事情を簡単に説明する。
■ アルト To:仲間、フォン |
…今はそうゆっくりしてられる余裕も無いみたいだし、ひとまず先を急ごうか。 この分だと、行方不明になったコレット達の方も心配だよ。 |
眠るアルスをフォンに任せると、一行は隠し扉の先の通路へと向かった。
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