SW-PBeM Scenario #27
twilight garden.
黄昏の箱庭
47: 女の子の秘密
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砦内 本館裏 井戸
2nd Day 12:10-

■ ティアード To:フェリオ
フェリオ様〜。
水汲みはそのへんで、食事にしませんか〜?

呼び声が掛かる。
■ フェリオ To:ティアード
あれ? もうそんな時間?
わかったー、すぐ行くー。

フェリオは水汲みを中断して、食堂へと向かった。

砦本館 1階 食堂

メニューはミルク粥と芋粥(塩味)であった。
トーラも同席して、3人で食卓を囲む。
■ トーラ
では、いただきましょう。

■ フェリオ To:トーラ、ティアード
いただきまーっす。

■ ティアード To:トーラ > フェリオ
いただきます(^^)

…あの、他の皆さんは街に出掛けられたんですか?

芋粥はあっさりして美味しかった。
しかし、すぐに腹が減りそうである。
■ フェリオ To:ティアード
んー・・・何でもみんな用があるって言ってさ・・・。
俺はこの砦をもう少し見てみたかったんで残ったけどな。
明日でお別れだしさ。

■ ティアード
そっか。もう明日はお別れか…。

スプーンを咥えたまま考え事をする。
■ フェリオ To:ティアード
そういえば・・・セレンちゃんは?
具合が良くなったんなら見舞いにでも行きたいんだけど・・・。

■ ティアード To:フェリオ
食事を運んだ時は、起きてましたよ。
まだ熱は引いてなかったですけど。

でも、よかった。フェリオさんが居てくれて(^^)

■ フェリオ To:ティアード
そっか・・・じゃあ食事終わったら顔出してみるかな。

か弱い女の子一人に働かせるのも悪いしね。
ま、これもこの砦の良い思い出になれば良いかな、ってね。

■ ティアード To:フェリオ
優しいんですね(^^)

■ フェリオ To:ティアード
あはは。

笑っていると、トーラがフェリオの手元を見て、聞いて来る。
■ トーラ To:フェリオ
おかわりは要りますか?

■ フェリオ To:トーラ
あ、どうもすいません。

粥、2杯目には芋が少し多めに入っていた。

砦本館 2階 使用人室(セレン・ティアード部屋)
2nd Day 12:30-

食事後、使用人室を訪れるフェリオ。
レイアが看病していたが、フェリオを見て立ち上がる。
■ レイア To:フェリオ
ああ、すまないけど看病を替わってくれないかい?
旦那の面倒も見てやらないといけないからねぇ(^^;

■ フェリオ To:レイア
あ、ご苦労様です(^-^;;
後は引きうけます。

レイアはフェリオに任せて部屋を出ていった。

セレンは食事を平らげ、目を閉じて休んでいる。
■ フェリオ To:セレン
・・・セレンちゃん? 起きてる?

声を掛けると、セレンは目を開けてフェリオを見た。
■ セレン To:フェリオ
……フェリオ、さん?

彼女の額に手をやって、熱を測る。
まだ熱は下がりきっていなかった。
■ フェリオ To:セレン
まだ大丈夫じゃなさそうだな・・・。
そのままで良いからちょっと聞いててな・・・。

アルスさんの事だけど・・・彼は君を本気で大事にしてると思う・・・。
だからこそ話せなかったんだよ・・・それを信じてやりなよ。

■ セレン To:フェリオ
違うんです…。それが分かってるから、自分、辛くて…。

フェリオの顔を、薄く開けた目で見ながら話す。
■ フェリオ To:セレン
そっか・・・だったら信じて待ってれば良いんだよ。
病に心配事は良くないぜ?ぐっすり寝ときな。
俺が・・・全部終わらせてやるからさ(^-^)

■ セレン To:フェリオ
はい…。

■ フェリオ To:セレン
あ、そだ・・・コレットの荷物・・・もう一度見せてもらって良いかな?
少し調べたい事があってさ・・・。

■ セレン To:フェリオ
いいですよ。今度はもう怒らないです(^^;

■ フェリオ To:セレン
あん時はちょっと強引だったな(^-^;

コレットの荷物は、前と同じ場所に、(またしても)固い結び方で袋を閉じられて収められていた。
荷物の中を徹底的に漁ると、手紙らしき文面の中古の羊皮紙が数枚出て来る。

しかしその文面は、

"おかあさんへ これっとは――"
という母親に宛てた内容で、書き損じたものばかりであった。
あの晩、コレットを呼び出したと思われる手紙は見つからない。
■ フェリオ
(駄目か・・・何処いったんだ・・・?)

セレンを見ると、目は閉じて浅い眠りに落ちていた。

2nd Day 12:50-

セレンの看病を続けるフェリオ。
桶の水を汲み替え、額の手拭いを新しい水で絞って置く。
■ セレン
あ…。
冷たくて気持ちいい…。

そんな反応が返る。
■ フェリオ
うーん・・・あんまし他人に見られたくない光景だ・・・。

ティアードが、そーっと部屋に入って来た。
セレンを起こさないようにという気遣いであったが、まるで本職の盗賊である。


フェリオの背後から、突然声が掛かる。
■ ティアード To:フェリオ
何、セレンの顔見てるのかな〜。

■ フェリオ To:ティアード
どわぁっ

・・・ってびっくりさせないでくれよ(^-^;

■ ティアード To:フェリオ
ごめんごめん(^^;

何しに来たかと思えば、…特に用事はなさそうである。
■ ティアード To:フェリオ
女の子の部屋には色々秘密があるんだから(^^;

いそいそとベッドの周りを片付け始める。
■ フェリオ To:ティアード
・・・・・・?

意味がよく分からず、その様子をじぃ〜と見つめるフェリオ。
■ ティアード To:フェリオ
えっち。

■ フェリオ To:ティアード
え? あ、ごめん(^-^;;

でも、じぃ〜〜〜っと見つめ続ける。
■ ティアード To:フェリオ
もう、セレンの方見てなさいよ(^^;

頭を軽く小突かれる。

セレンが食べ終えた器、ベッドの上にあったゴミ、持ち込んだままになっていた皿、洗濯物、etc.
それらを両腕に抱えると、ティアードは愛想笑いをして退室していった。

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Game Master 神楽kagra@na.rim.or.jp