ロスフェル市街 > マーファ神殿 |
アルトとジークはティアードに教えてもらった道を歩く。。
途中、強い日差しの下で、出歩いている人の姿は見かけない。
■ ジーク To:アルト |
この暑さのせいですかねぇ? なんだか人通りがすくないような・・・・ |
■ アルト To:ジーク |
みんな行方不明になってたりしてねぇ…。 |
■ ジーク To:アルト |
ははははは・・・・・怖いこと言わないで下さいよ(^^; |
やがてたどり着いた聖堂と宿舎が並んで建っている石造りの建物。
柱や屋根の雰囲気が神殿だと物語っていた。
付近に他の建物は無く、周りは畑や緑地。
聖堂の一部が倒壊しているのが遠目に見えた。
■ ジーク To:アルト |
ふう、ようやく着きましたね(^^ |
■ アルト To:ジーク |
やれやれ、もう喉がカラカラだよ…。 ん? あれが、塔が激突したっていう名残かな……? |
倒壊している部分を眺める。
塔があったのは、聖堂の裏手か正面から向かって左側面だという事が推測できた。
(壊れてるのはそちら側。ちなみに、右側面には宿舎らしい建物が見えた)
■ ジーク To:アルト |
みたいですね・・・・。大惨事だったのでしょうか? |
聖堂は屋根と壁の一部が欠けており、その周辺の外壁には擦れた傷跡が残っている。
これ以上の倒壊を防ぐ為か、角材で補強がしてあった。
マーファ神殿前 2nd Day 10:50- |
神殿の前の木陰では、子供達が遊んでいた。
低年齢の子供達数名は、追いかけっこをして。
少し年齢の高い子供は、輪座して1人の少女が物語を語るのを聞いていた。
■ 少女 To:子供達 |
――空を覆い尽くすほどの大きな体が、舞い降りて来ました。 街の人達は恐ろしくて逃げ惑うばかり。 その大きな足が、簡単に家を潰してしまいます。 そして、大きな口を開けて吼えました。 がお〜っ♪ |
吼えた少女がジークとアルトに気付きます。
■ 少女 To:ジーク、アルト |
がお? |
ジークには見覚えのある娘。
ひな鳥亭に居た看板娘、その人であった。
■ ジーク To:少女 |
おや? |
物語は一時中断。
■ エスト To:ジーク |
また会いましたね(^^) |
どうやら彼女も一見さんのジークのことを覚えていたようだ。
■ アルト To:ジーク、エスト |
ん?(’’; |
■ ジーク To:エスト |
ええ、また会いましたね。 昨晩は美味しいエールをどうも(^^) ・・・・・・たんこぶは平気ですか?(^^; |
昨晩脹れていたところに手を当てて、
■ エスト To:ジーク |
うん。おかげ様で(^^; |
■ アルト To:ジーク、エスト |
んん?;‘‘) |
何やら妙な雰囲気の二人に訝しげなアルト。
■ エスト To:ジーク |
…その人は? |
ジークの隣に立つアルトに視線を移す。
■ アルト To:ジーク |
……えーと……。 知り合いかい? ジーク。 |
同じく、ジークに視線を向けます。
■ ジーク To:アルト、エスト |
あ、これは失礼しました(^^; こちらは私の旅の仲間の一人でアルトさんです。 で、こちらは昨日お邪魔させていただいた酒場の娘さんでエストさんです。 |
■ アルト To:ジーク > エスト |
あ、成る程ね。 急に話し始めるから、驚いたよ(^^; よろしく、エスト(^^) |
エストに笑顔で挨拶。
■ エスト To:アルト |
始めまして、エストです。 昨晩は、ジークさんに恥ずかしい所見られちゃいました(^-^) |
■ アルト To:エスト |
(恥ずかしいところ……?) |
不思議そうに二人を眺めつつ、あえて何も突っ込まないでおく。
■ ジーク To:アルト |
何か?(^^) |
■ アルト To:ジーク |
あ、いや、えーと… 私はジークを信じてるよ、うん。 |
■ ジーク To:アルト |
・・・・・はぁ(^^;; |
「お客さん来たから、今日のお語はここまで」 とエストは子供達に言った。
■ ジーク To:エスト |
ところで今話していた物語は何のお話でしょう?(^^) |
エストの話していた物語にちょっと興味をそそられて、尋ねてみる。
これが、封じられていたという怪物か?
■ エスト To:ジーク |
"竜のキト"。心温まるお話なんだよ。 |
違う様であった。
■ ジーク To:エスト |
神殿に用事があるのですけど・・・・申し訳ないですがどなたかに取り次いでもらえませんか?(^^ |
■ エスト To:ジーク |
うん、いいよ。 |
聖堂内に先導してくれる。
案内されている途中。
アルトはジ−クにこっそりと小声で、
■ アルト To:ジーク |
ジーク………浮気者はダメらしいよ? |
■ ジーク To:アルト |
えっ?(^^; 私は一人の女性しか愛してませんが? |
■ アルト To:ジーク |
へぇ… なら上等だね(^^) がんばんなよ♪ |
■ ジーク To:アルト |
ええ。アルトさんも、ね(^^) |
アルトは少し驚いた顔をしたが、すぐににっこり笑ってジークの肩をかるく叩いた。
マーファ神殿 聖堂内 |
■ エスト To:神殿の奥 |
お客さんだよー。マークスぅー。 |
呼んでいると、聖堂の奥から砂埃を被った神官服の男が現れた。年齢は10代後半。
■ マークス To:ジーク、アルト |
あー、本当にお客さんだ(^^) どうも。ここを任されているマークスと言います。 ははは…。 あの、何のご用でしょう? |
気が弱そうな男。
「ははは…」は、何故かアルトを見ての呟きであった。
アルトはそれに気が付いて、ちょっと首を傾げる。
■ アルト To:マークス |
? あ、初めまして。私はアルト。 以前この街にあったっていう白い尖塔について、少し話を聞かせて貰いたいんだけど…。 |
■ ジーク To:マークス |
はじめまして(^^) ジークといいます。 |
■ マークス To:アルト、ジーク |
し、白い尖塔ですか? はは…。いいですよ。 あちらの部屋で、座って話しましょう(^^; |
■ エスト To:マークス |
お茶入れてあげる。 皆出払ってるから。 |
■ ジーク To:マークス、エスト |
すみません(^^ゞ |
■ エスト To:ジーク |
…1杯1ガメルね。 |
■ ジーク To:エスト |
1ガメルですか? では二人分つけといてくださいね(笑) |
■ エスト To:ジーク |
うちの店はつけ利かないから駄目だよ…。 |
■ アルト To: |
じゃあ代金代わりに、今度ジークがエストに詩を一曲ご披露するってのはどうだい?(^^) なかなかそこらの詩人じゃ聞けない見事な歌声だよ。 |
■ エスト To:アルト |
お茶のお礼に歌を聞かせてもらえるなら、大歓迎♪ |
■ ジーク To:エスト、アルト |
まあ歌くらいでしたら(^^ゞ |
マークスはぎくしゃくとした歩きで、宿舎の方の部屋に二人を案内してくれる。
途中、何もない所で転びそうになったりしていた。
■ エスト |
重症…。 |
そんな彼を見て、エストが呟く。
■ ジーク To:エスト |
?? |
マーファ神殿 宿舎 |
少し歩くと、宿舎の部屋に着いた。
食堂という感じの場所。
テーブルがあって、棚には食器も見えて…。
4、5人がここで生活しているようです。
お茶を出してくれたエストが、当然の様に席に着く。
■ ジーク To:マークス |
早速ですが・・・・・白い尖塔に何か怪物を封じ込めていた、という話を聞いたのですが? |
封じられていたという怪物の事を聞くと、
■ マークス To:ジーク、アルト |
塔には何度か入った事ありますけど、怪物なんて居ませんでしたよ(^^; 地下に、昔から「決して開けてはいけない」と聞かされた扉はありましたけど。 |
■ ジーク To:マークス |
そうですか・・・・・。 その怪物の話についてなにかご存知ではありませんか? |
■ マークス To:ジーク、アルト |
子供の頃にそんな話を聞いたような気がしますが…。 思い出せません(^^; |
■ アルト To:マークス |
ふぅん、意外と知られていないもんなんだねぇ…。 |
■ ジーク To:アルト |
昔の話みたいですからねぇ(^^; |
■ マークス To:ジーク、アルト |
はは…、な、何かそういう事をお調べなんですか?(^^; |
■ ジーク To:マークス |
ええ、ちょっと興味がありまして(^^ゞ |
■ アルト To:マークス |
まぁ、冒険者なんてやってると、そう言うネタには自然と耳聡くなるもんだよ。 ここには、そう言った事についての文献なんかは置いてないのかい? |
■ マークス To:アルト |
はは…。無いですね(^^; |
■ ジーク To:マークス |
あ、そうそう、尖塔が崩れた後、その地下の扉というのはどうなったのでしょう? |
■ マークス To:ジーク |
足の下ですね(^^; 扉があったのは一番奥だったような気がしますし、もう誰も開ける事は無いでしょう。 |
■ アルト To:マークス |
てことは、今はもう地下へは降りられなくなってるのかい? |
■ マークス To:ジーク、アルト |
そうです…ね。 |
少し哀しそうな表情を見せる。
■ ジーク To:マークス |
そういえばこちらの神殿は、オランの神殿とかなり頻繁に交流されているのですか? |
■ マークス To:ジーク |
交流という訳ではないですが、こちらに来ている者は居ますよ(^^; 誰か、御知り合いでも? |
■ ジーク To:マークス |
ええ(^^) |
■ アルト To:ジーク |
そういえば、ティアードもこの神殿の出身だったっけねぇ…。 何だかここの知り合いに縁があるみたいだね、ジーク。 |
■ ジーク To:アルト |
あるみたいですねぇ(^^;; |
■ エスト |
へぇ…。 |
■ マークス To:ジーク、アルト |
はははは…、そ、その人の名前は?(^^; |
■ ジーク To:マークス |
名前ですか? リュセラさんというんですけど、知ってますか?(^^) |
マークスは何故か安心した顔で首を横に振る。
■ マークス To:ジーク |
その名前は聞いた事が無いですね…。 |
■ ジーク To:マークス |
そうですか(^^; |
■ エスト To:ジーク |
わたしも聞いた事が無い…。 その人もジークさんの仲間? |
詮索される。
■ ジーク To:エスト |
ええ、以前一緒に旅をしていたとても大切な仲間ですよ(^^) |
■ エスト To:ジーク |
へぇ…。 でも、今は一緒じゃないんだ。 |
■ マークス |
ははは…。 |
笑うマークス。(フォローのつもりらしい)
■ ジーク To:エスト |
ええ、私も相手も冒険者ですからいつも一緒にいることは出来ません。 でも出来る限り一緒にいたいですね(^^ |
■ エスト To:ジーク > マークス |
それなら、結婚すればいいよ。 ね、マークス。 |
■ マークス |
ははは…。 |
■ ジーク To:エスト |
はは・・・・・(^^; |
今度はジークもマークスともども笑う羽目に。
話が終わって神殿を出る時。
エストも店(ひな鳥亭)に帰ると言って、一緒に出た。
別れ際に、
■ エスト To:ジーク、アルト |
お昼、良かったら食べに来てね♪ ロスフェルの名物料理、安くしとくよ(^-~) |
店の宣伝をして市街へと帰っていく。 ジークとアルトは、マークスに頼んで尖塔跡を案内してもらう事にした。
マーファ神殿 尖塔跡 2nd Day 11:20- |
尖塔の跡に。
場所は神殿のすぐ裏手、崩れてる壁の近くです。
塔は、今は基礎と壁の一部だけを残していました。
円筒形の残骸が、奇怪な祭壇か魔方陣にも見えます。
基礎の一部分には板が敷かれ、動かない様に重い石材が幾つも載せられています。
■ ジーク To:マークス |
かなり派手に壊れてるんですねぇ(^^;;; この尖塔の形には何か意味があったんですか? |
■ マークス To:ジーク |
さぁ。そう言われてみると、何かあったのかも知れませんが。 |
板の辺りを指して、
■ マークス To:ジーク、アルト |
あの下に階段があるんですけど、子供達が入ると危ないので(^^; |
■ ジーク To:アルト&マークス |
確かに子供たちの目には格好の遊び場所と映るでしょうね(^^; |
板の上に置かれた石材を眺めつつ、
■ アルト To:マークス |
あそこ以外に、下へ降りられる箇所は? |
■ マークス To:アルト |
な、無いですね(^^; |
二人は板の回りを探索。
最近動かした形跡はありません。
怪しい所・物もなし。
土の付いた足跡が多数残されています。
尖塔跡をぐるりと回って、何か不自然な物が残ってないかも探してましたが・・・。
堅く固まった地面と、雑草。
それと、元塔の石材くらいしか目に付きません。
板の上に置いてある石は、大人の男が二人掛かりで汗かいて運ぶくらいの大きさ。
どれも、重量にして100kgはあるものが、6つ載せてあった。
■ アルト To:マークス |
……特におかしな所はないみたいだね…。 そういや、ここにあった地下墓所は移動したって聞いたけど、何処に移ったんだい? |
■ マークス To:アルト |
はぁ…。 今も、墓所は埋もれたままなんですが(^^; 何度か掘り返そうとはしましたけど。 |
■ アルト To:マークス |
……って……じゃあ、今もまだ……………。 ………………………。 |
気遣わしげに地面を見つめます。
マーファ神殿 尖塔跡 2nd Day 11:40- |
マークスと別れ、街の方へと向かう途上、遠目に昨晩の丘が見えた。
■ ジーク To:アルト |
そうそう、ちょっと墓場の方を回っていきませんか? |
■ アルト To:ジーク |
え? 構わないけど……。 |
不思議に思いつつ、ジークに付いて行く事にする。
ロスフェル郊外 墓地 2nd Day 11:45- |
■ ジーク To:アルト |
この墓地というのは街の人だけが眠っているんですかねぇ? |
■ アルト To:ジーク |
……どうだろうね? 私たちみたいな流れ者が、この地に来て骨を埋めるって事もあるかもしれないよ? |
■ ジーク To:アルト |
そしてそのまま忘れ去られてしまうのでしょうか? それならば・・・・私はなるべくなら、故郷で眠りたいですね。 まだそうなりたくはありませんけど(^^; |
■ アルト To:ジーク |
ジークらしいね(^^) 帰る所があるのなら、それが一番だよ。 …見知らぬ地でドラゴン倒して英雄になっても、死を悼んでくれる人間の一人もいなけりゃ、それまで生きてた甲斐ってもんがないからね。 |
墓を見回して、
■ アルト To:ジーク |
それにしても…もの悲しいもんだね、人の終焉の地ってのは…。 |
■ ジーク To:アルト |
そうですね・・・・・。 |
墓地を見渡すと、1つの墓の前に、摘まれた白ユリが置かれているのが見えた。
墓地には誰も居ません。
■ ジーク |
(おや?白ユリ?) |
そこに近づいて、墓標の名を確かめる。
白い石の墓標に、"シェラ = ウェイ"と書いてあった。
何時亡くなったかとかは書いてない。
■ ジーク |
(シェラ = ウェイ・・・ですか?) |
■ アルト To:ジーク |
……知り合いかい?ジーク。 |
墓の前に佇むジークに近付きます。
■ ジーク To:アルト |
いえ、知り合いではないです(^^; この人をまだ忘れてない人がいるんだなぁと思いまして。 |
■ アルト To:ジーク |
……………好きな花だったんだね、きっと。 |
二人はなにやらしんみりした表情で見も知らぬ故人の墓をしばらく眺めていた。
墓標の前に立っていると、
■ ? To:ジーク |
アルス? |
と問われる声がした。
■ ジーク To:? |
えっ? アルス?? |
■ アルト To:? |
ん……? |
振り返ると、1人の女性がジークを見ていました。
肩まである栗色の髪をした人間の女性です。
ジークもアルトも、その人の顔に見覚えは無し。
■ 女の人 To:ジーク、アルト |
わっ、すみません。 人違いでした(^^; |
弁解する女性。
立ち去ろうとする彼女を、ジークは呼び止めた。
■ ジーク To:女の人 |
あ、すみません。ちょっとよろしいですか? アルス、というのはお城のアルスさんで? |
こくこくと頷きながら、
■ 女の人 To:ジーク、アルト |
そうですけど…。 |
ジークとアルトを見て、不思議そうな表情をする。
■ アルト To:女の人 |
へぇ…奇遇だね。 私たち、ちょうど今その城に滞在させてもらってるんだよ。 ……アルスと間違えたって事は、彼もよくここに来るのかい? |
■ 女の人 To:アルト |
ええ、まぁ、時々。 |
警戒されてる雰囲気。
■ ジーク To:女の人 |
あ、私ジークといいます。 少しお話を伺わせていただいてもかまいませんか?(^^ |
■ 女の人 To:ジーク |
いえ、仕事に遅れるので…すみません。 |
街の中央方向へ逃げるように去っていった。
■ ジーク |
あらら(^^;; |
■ アルト To:女の人 |
あ、ちょっと待……………………………って…行っちゃったねぇ(^^; ……逃げるほどあやしかったのか、私たちって…。 |
■ ジーク To:アルト |
・・・・・・あやしかったかも知れないですね(^^;; |
そうこうしているうちに正午近くになっていたようだ。
■ ジーク To:アルト |
さてそろそろお昼ですし、白ユリ亭へと行きましょうか? |
■ アルト To:ジーク |
と、そうだね。 ひょっとすると、もう先に誰か来てるかもしれないよ。 |
二人は待ち合わせ場所の白ユリ亭へと向かった。
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