SW-PBeM Scenario #27
twilight garden.
黄昏の箱庭
37: 盗み聞きはいけません
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砦本館 2階 廊下
2nd Day 7:50-

アルスの姿を捜すフェリオ。
アルスの部屋に足を運び扉を叩いたが、反応はない。
■ フェリオ
あれぇ・・・おっかしいなぁ・・・何処いったんだ?

使用人室、談話室、書庫…どこにもアルスの姿はない。
執務室の前にはエデンが居た。邪魔をしないよう、その場を立ち去って屋上へと上がる。

砦本館 屋上
2nd Day 8:00-

屋上には誰も居なかった。

東方向の中庭を見下ろすと、誰か人が居るのが見える。
よく見ると、アルスとセレンであった。
剣の素振りをするアルス。その近くにセレンが立っていた。
セレンは彼に何か話し掛けていたが、声は聞こえない。
■ フェリオ
あんなとこにいたのか、何話してんだろ・・・?

フェリオが見ていると、後ろから軽快な足音が。
ヴェアが1人で屋上に姿を見せました。
■ フェリオ To:ヴェア
よう、ヴェア。
丁度良いとこに来てくれたな。

ヴェアもフェリオの姿を見つけると、近寄って来ます。

・セレンを捜してるけど、本館内には居ない事。
・アルスも捜してたけど、同じく見当たらない事。
を訴えます。

■ フェリオ To:ヴェア
あそこに二人がいるんだけど・・・風の魔法で声を聞いて見てくれないかな?

■ ヴェアリアス To:フェリオ
どこ――あ、ほんとね。あんなところにいたんだ。

風の魔法?なんだか込み入った様子だけど・・・
いいのかなぁ?盗み聞きなんて悪いと思うけど。

そうだ、フェリオさん、あんまり手摺にもたれたら危ないよ。気をつけてね。

■ フェリオ To:ヴェア
手摺? あぁ、なんか折れてんな・・・。

盗み聞きは良くないけど・・・調査の為には仕方ないだろ?
頼むよ。

少し迷ってから、
■ ヴェアリアス To:フェリオ
ごめん、アルスさん。セレンさん。

しっかり聞いておいてね。

■ ヴェアリアス To:エリザ
風のしもべ、エリザよ・・・その翔ける足で風を運べ、音を散らせ・・

会話が途中から聞こえてくる。
ヴェアの隣で、フェリオも風に乗った声に耳を傾ける。

セレンとアルスは、声質で判別出来た。
■ セレン To:アルス
…もういい。

■ アルス To:セレン
そんな顔するなよ。

■ セレン To:アルス
だって…。

セレンが、アルスの傍を離れて砦本館(こちら側)に向かおうとした。
■ アルス To:セレン
待てよ。

剣を手放し、セレンを背中から抱きしめる形で止めるアルス。
■ ヴェアリアス
うわぁ・・・・(*°0°*

おもわず口を手で覆って呆然のヴェア。
■ フェリオ
おぉぉ〜〜〜、やるなぁアルス。

■ アルス To:セレン
悪い。
確かに俺、コレットの事で、お前に隠してる事がある。
それ、今は言えないけどよ…。

■ セレン To:アルス
うん。
何か事情があるなら、いい…。


それじゃ自分、まだ仕事あるから。

抱いたまま放さないアルス。
■ セレン To:アルス
駄目…。

ほら、バスクさんが見てるって。

別れるセレンとアルス。

セレンは砦本館内に移っていった。

ヴェアは、見聞きしていて耳まで真っ赤になった。
■ ヴェアリアス To:フェリオ
・・・・・・・・・・・・・はっ(°0°)
フェ、フェリオさん、こ、これくらいでいいよね!?

■ フェリオ To:ヴェア
え、もう終わり? ちぇ。

なんとか落ち付きを取り戻すヴェア。
■ ヴェアリアス To:フェリオ
でも・・・セレンさんとアルスさんの仲と、アルスさんがコレットさんについてなにかしらの秘密があるのは間違いないようね。

――決めた。わたしセレンさんに話して協力してもらうわ。

■ フェリオ To:ヴェア
うーん・・・確かにアルスは何か知ってるみたいだけど・・・。
俺にはアルスが犯人だとは思えないな・・・。

ま、セレンに話すのには賛成だぜ。

フェリオもヴェアに肯いた。

2nd Day 8:20-

■ ヴェアリアス To:フェリオ
わたし、セレンさんのところ行ってくるね。
フェリオさんもそろそろ試合の準備したほうがいいよ。
あとで応援に行くからね(^-^)

笑顔でフェリオに告げる。
■ フェリオ To:ヴェア
・・・・・・・・・・・・あぁ。

嘆息をつきながらヴェアの顔を見る。
■ フェリオ To:ヴェア
あ、で、でも準備っつったってそうやる事はないし・・・。
それに万が一って事もあるから、俺も行くよ。

■ ヴェアリアス To:フェリオ
大丈夫よ♪
わたしだって腕に自身があるんだから(笑)

細い腕でガッツポーズ。
■ ヴェアリアス To:フェリオ、ロード
それにわたしにはロードがついててくれるしね。
ねー、ロード(^-^)

ロードの頭を撫でてやる。
■ フェリオ To:ヴェア
・・・なんか・・・俺ってヴェアの怒った顔ばっか見てたけど・・・。

やっぱ笑ってる方が可愛いな。
特にロードに見せる笑顔は最高、その笑顔をこっちにも向けて欲しいよ(^-^)

■ ヴェアリアス To:フェリオ
・・・・・・・・・・・(*@_@*)
う・・・・・あ、と・・・・・

■ フェリオ To:ヴェア
・・・?

■ ヴェアリアス To:フェリオ
そ、そそ、そういうことは、わたしなんかより・・・えと、・・その・・・あ、アルトさんに言ったほうがいいと思うよ!

■ フェリオ To:ヴェア
ははは、ヴェアも可愛い事には違いないよ。

(・・・アルトには正面切って言えないから苦労してるんじゃん・・・ふぅ・・・)

■ ヴェアリアス To:フェリオ
は、早く行こう!
またいなくなっちゃうよ。

フェリオに背を向けると、ヴェアは早歩きで階段へと向かった。
■ フェリオ To:ヴェア
あ、おい、待てってば。

フェリオも早足でそれを追いかけた。

砦本館 2階 執務室前
2nd Day 8:10-

ようやく落ち着いて聞き耳を立てれるエデン。
しばらく部屋の中のやり取りを聞いて、以下の事が分かった。
■ エデン
(お相手はオラン本国の徴税監査官かしら………。)
(お話……暫く続きそうですわね……。)

扉の前を離れ、中庭に出る事にした。

砦本館 1階 玄関ホール
2nd Day 8:15-

エデンは中庭に向かう途中で、エデンは地下から出て来たウォルクライと出会った。
■ エデン To:ウォルクライ
おはよう御座います、ウォルクライ先生。
あの……昨晩は大変失礼致しました……。
けれど……巨大生物の話は本当でしてよ、信じていただけまして?

■ ウォルクライ To:エデン
虫には興味ない。

ん…。お前達は、その虫を退治しに来たのだったかな。

■ エデン To:ウォルクライ
いいえ。偶然遭遇しただけですわ。
御領主の依頼であれば考えますけれど……。

■ ウォルクライ To:エデン
何だ、頼まれてるのではないのか…。

ウォルクライは興味を失ったように、そのまま外へと出ていった。

砦内 本館裏 実験畑
2nd Day 8:20-

ウォルクライは、外に出ると本館裏手の実験畑へと向かった。
エデンも付いてゆく。
■ エデン To:ウォルクライ
そうそう……これからアルス様と仲間の一人が試合を致しますの……。
よろしければ少しの間、御一緒に観戦できませんこと?

■ ウォルクライ To:エデン
遠慮する。

■ エデン To:ウォルクライ
そう……。残念ですわ。
けれど……たまにはこうやって外に出られませんとお身体を害されましてよ。

返事はない。
畑の茂り具合をざっと見た後、もう1つの実験畑に向かう。
■ ウォルクライ To:エデン
そういえば…。今日も来るのか?

■ エデン To:ウォルクライ
ええ……。ご迷惑でなければ宜しくご教授下さいましね。
そうね……学院で羊皮紙を買ってこなければね……。

これもまた、返事はなし。

2つ目の実験畑観察が終わった後、ウォルクライはその足で本館へと戻ってゆく。

エデンは、大木の木陰で試合が始まるのを待つ事にした。

砦本館 1階 玄関ホール
2nd Day 8:50-

砦内を散策していたエレボスだが、ウォルクライに会ってみる事にする。
■ エレボス
うむ〜、これを鳴らせば良いのかな?

扉に付いた呼び鈴を鳴らしてみる。
しばらく待たされた後、ウォルクライが上がって来た。
■ エレボス To:ウォルクライ
はじめまして、ウォルクライさんですか?
今ルドラさんのご好意で宿泊させていただいてるエレボスと言うものです。

ルドラさんからウォルクライさんは植物の研究をしているとお聞きしたので。
少しお話をお聞きしたいと思いまして・・・・・・(^^;;;

ウォルクライは不機嫌そうであった。
■ ウォルクライ To:エレボス
もう1人、小さいのはどうした?

■ エレボス To:ウォルクライ
小さいの?
!! エデンさんの事ですね、彼女もウォルクライさんの所に来ていたんですね。

■ ウォルクライ To:エレボス
そうだが…。

今は忙しい所だ…。
邪魔になるから、引き取ってくれ。

■ エレボス To:ウォルクライ
お仕事中でしたか。
では、後程また来ます。

ウォルクライは返事も返さず、扉を閉めて戻っていった。

扉が閉まった後。
■ エレボス To:
ここで、事件が起こったのか・・・・・・。
しかし、数分でコレットさんを殺害して隠すとなるとここしかないんだよな。

地下階への入り口を見つめて、エレボスは呟いた。

砦内 中庭 大木の下
2nd Day 9:00-

エデンが試合の時間待ちしていると、商人風の男と、役人(文官)らしき男が一緒に砦を訪れた。
2人共、年齢は30〜40代。特に荷物は持っていない。

彼らは門のところでバスクと軽い挨拶を交わした後、砦本館内に入っていった。

砦内 本館裏 水門小屋
2nd Day 9:00-

ウォルクライにあったその足でエレボスは水門室へと向かった。
■ エレボス
ここが入り口か。
アルト達が1度見に来ているから入り口には何もないよな・・・・・・。

階段を降りると水門室を通りぬけ、東側の地下水路内を調べながら歩き始める。

水あかや苔・カビが壁面に付着している水路内。
水路内の床部分には、何かで擦ったような跡が残っていた。

水門室から80m程離れた所で、右側に踊場付きの鉄扉があった。
■ エレボス
何か気味が悪いな、物音1つしないなんて。
ひとまず奥に進んでみるか。

500m程進むと、別の水門室に着いた。

来た水路を含めて、4本の水路があり、砦同様に地上への階段がある小部屋である。
部屋は水路の導入角度に合わせて壁が作られており、全体では少し歪んだ平行四辺形…という形。
各水路に1つの水門が設置され、今は全て開いていた。
■ エレボス
別な水門か。
地上に戻れるみたいだし、ここを調べて外に出てみるか。

現在位置の確認の為、1度外に出ようと階段を上る。
上には、砦の小屋と同様に鉄扉があった。

取っ手に手を掛け、扉を開けようとしたが、開かなかった。
■ エレボス
あれ? 鍵が掛かっているのかな?
こんな時エデンさんがいてくれれば・・・・・・。

仕方なく下に戻る。
■ エレボス
今度は西側も調べに行ってみるか。

戻る途中、踊場付きの鉄扉を調べる。
歪んで開かなくなっている様子であった。
■ エレボス
なんだ、この扉歪んでるよ。
石とかで叩いてみるか。

周りを見る。
■ エレボス
何も落ちてないな。
仕方が無い、何度か叩いてみるか。

素手で、力任せに扉を叩いてみた。
鈍い打撃音が響くが、扉はびくともしない。

何度か叩いた後。
■ エレボス
痛い・・・・・・。
力が無い私がこれ以上やってもダメだな・・・・・・。
向こう側を調べてから外に戻ろう。

砦の水門室まで戻り、そのまま西側の水路へと進む。
しかし、20m程先で落盤の為行き止まりであった。

エレボスは調査を終えて地上へと戻った。

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Game Master 神楽kagra@na.rim.or.jp