アルト、フェリオ、エデンの3人は、続いてセレンに話を聞く事にした。
砦本館 1階 玄関ホール 1st Day 20:23- |
ホールに入ったその時、正面の廊下から近付く足音が聞こえた。
前にセレンとティアードが並び、その後にトーラが続く形で現れる。
■ セレン To:アルト、フェリオ、エデン |
こんばんは。 皆さんで外の散歩でしたか?(^^) |
■ フェリオ To:セレン |
やぁ、こんばんわ。 散歩というか・・・でぇとだよ(^-^) はははは。 |
■ セレン To:フェリオ |
それは……お邪魔したみたいですね(^^; |
■ アルト To:セレン |
え? えーと……あぁ、うん、そうそう。でぇとだね。 今夜は月が綺麗だから、ちょいと月見にさ(^^) あははは。 |
白々しく笑う。
■ アルト To:メイド三人組 |
そういえば、今日は美味しい食事を御馳走してくれてどうも有り難う。 お陰で、久々にくつろいだ夕食の一時を楽しませて貰ったよ(^^) |
■ フェリオ To:セレン |
そうそう、実は君に少し話があったんだ。 ちょっとプライベートな話なんだけど・・・。 |
言いつつ、トーラとティアードの方をちらちらと見る。
■ アルト To:セレン |
仕事で疲れてるとこ、悪いね…。 あまり時間はとらせないよ。 |
■ ティアード To:セレン |
それなら、先に戻ってるね。 |
■ トーラ To:アルト、フェリオ、エデン |
では、失礼。 |
2階に上がる2人。
セレンだけが残る。
■ セレン To:フェリオ |
あの、何でしょう? |
緊張した面持ちで聞いてくる。
■ フェリオ To:セレン |
あ、別にそんなにたいした事じゃないんだけどさ。 セレンちゃんはアルスさんと凄く仲が良いって聞いたから、ちょっと聞きたい事があるんだよ。 |
■ セレン To:フェリオ |
凄く仲が良いって(^^; |
そんな事言ったの誰だろ、と考えるセレン。
■ フェリオ To:セレン |
実は明日アルスさんと試合するんだけど、アルスさんて立派な魔剣持ってるよな? あれってどうやって手に入れたのかな? 冒険で手に入れたとしたらかなりの使い手だろうし・・・勝ち目なさそうかな〜? とか思ってさ。 |
なんだ、そういう事かぁ。と緊張が解ける。
■ セレン To:フェリオ |
"ベルティクス"という名前の、ネヴィル家家宝の剣だそうですよ。 どうして、ルドラ様ではなくて、彼が持っているかまでは知らないですけど(^^; |
■ アルト To:セレン |
へぇ…あれってホントに家宝の品だったんだねぇ。 昔から、彼が使ってんのかい? |
■ セレン To:アルト |
結構昔から。 4、5年くらい前かな? |
■ エデン To:セレン |
そうそう……セレン様はコレット様をお捜しになっているのでしたわね……。 フォン様もレイア様も心配していらっしゃいましたわ。 私達も何かお手伝いできませんこと? |
■ セレン To:エデン |
あ……。 何か、手掛かりがあればいいんですけど。 頼むような事は特に……。 |
首を横に振って答える。
■ エデン To:セレン |
……手がかり……そうね……、 ………セラ様ってご存知かしら? |
■ セレン To:エデン |
セラ様? ええ、知ってますが。 |
嫌な事を思い出した、という表情のセレン。
■ エデン To:セレン |
確か……セレン様と同期と伺いましたわ。 それから、アナトリア様、ホーリィ様、ルーファ様ね……。 ……皆様……何故辞められたのかご存知でして? |
■ セレン To:エデン |
仕事がきついとか、給金低いとか、家に帰りたいとか。 皆、色々言ってはいたけれど、本当の所は……。 |
また、首を横に振る。
■ フェリオ To:セレン |
本当の所は・・・どうだったのかな・・・? 辞めるはずがなかった、のかい? |
■ セレン To:フェリオ、エデン |
いえ。本当にそれで辞めたのかな、と。 ……私が考えて分かる事じゃないですよね。 |
■ エデン To:セレン |
皆様、辞められるときはコレット様と同じように突然でして? ……辞められた後に外でお会いした方とかはいらっしゃるかしら? |
■ セレン To:エデン |
辞める相談をされたりしてたから、突然って事は。 でも、皆、お別れも無かったです。 ホーリィにだけは、辞めた少し後、街で会いましたけど……。 何してるのかとかは、話してくれませんでした。 |
■ エデン To:セレン |
(あら…ではホーリィ様は除外してもよろしいかしらね…。) では、急に来なくなられたのね……。 皆様が辞められた正確な日付…、わかりまして? |
思い出そうとするセレン。
■ セレン To:エデン |
コレットは4日前。 ルーファが、先々月の20日頃で。 セラは、来てすぐの月末に。 あとはちょっと……。 |
■ フェリオ To:セレン |
コレットちゃんと言えば、アルスさんに捜索を頼んでるとか・・・。 そっちの方は何か成果が上がってるのかな? |
■ セレン To:フェリオ |
いいえ。 ジークさんにも話しましたけど、全然……。 |
■ フェリオ To:セレン |
それと・・・あの時のコンテ画でここの城で見た事ない人が一人写ってたんだけど・・・。 あれは誰だか知ってる? |
■ セレン To:フェリオ |
コレットの描いた絵、ですよね。 見た事ない人――。 なら、その絵、コレットのお母さんの絵ですよ。 |
■ アルト To:セレン |
コレットには肉親が? …じゃあ、娘が突然行方不明になって心配してるだろうねぇ…気の毒に。 そっちの方でも、行方の捜索をしてるって事はないのかい? |
■ セレン To:アルト |
その。まだ、その事伝わってないと思います。 |
うな垂れて答える。
コレットの家族は母親だけで、貧民街に居るとの事。
■ アルト To:セレン |
そっか……。 なら尚更、少しでも早くコレットを見つけてやらなきゃね。 ここにいる間、私たちも捜すのに出来る限り協力するからさ。 だから、コレットの行方について何か分かったことがあったら、その時はまた教えてもらえるかい? |
■ セレン To:アルト |
はい。 あ、お話はこれだけですか? まだ少し仕事が残ってて。 |
■ アルト To:セレン |
あ、うん。 引き留めて悪かったね。仕事、頑張りなよ(^^) |
■ セレン To:アルト達 |
はい。 それと、明日の朝食ですけど、7時半頃には用意できます。 起きたら、食堂まで来て下さい。 |
セレンはそう告げて、2階に上がった。
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