砦本館 1階 厨房 1st Day 16:45- |
厨房に入るヴェア。
この時間は、誰の姿も無い。
■ ヴェアリアス |
だれもいないのかなぁ。 カップとか、ここに置いてもいいのかな・・・。 |
目に付く所に置き、立ち去る。
砦本館 1階 厨房前廊下 |
廊下に出たヴェアは、玄関にジークとセレンが戻って来た事に気付く。
■ ヴェアリアス |
あ、ジークさ・・ん・・・・。 |
雨に降られて濡れたのか、セレンはジークのマントを借りて羽織っている。
■ ヴェアリアス |
なんかいい雰囲気ね・・・・雨のおかげか・・・。 ・・・・・・はぁ・・・・・・なんかうらやましいなぁ・・・・・・・。 |
声は掛けない事にした。
■ ヴェアリアス |
ロードの様子でも見に行こう・・・。 |
ジーク達が2階に上がった後、ヴェアも静かに部屋に戻る。
砦本館 2階 使用人室(中央の部屋) 1st Day 16:52- |
背後で、扉が開閉する音が聞こえた。
■ ? |
あ、ティアちゃ… |
振り向くフェリオの目に、セレンの姿が入る。
脱いだ上着を手に持ち、マントを羽織った格好である。
■ フェリオ To:セレン |
あっ・・・ |
彼女の顔を見て、今見ていたコンテ画の1枚はセレンなんだな、と分かった。
一方のセレンは、コレットの袋を漁り、中身を脇に置いたフェリオの姿に言葉が出ない。
ティアードは、いつの間にか『さっきから洗濯物畳んでました』 という素振りで手を動かしていた。
■ ティアード To:セレン > フェリオ |
おかえり、セレン。さっきの雨凄かったね。 あっ!! その袋勝手に開けたら駄目ですよ、フェリオさんっ。 |
宣言通り、裏切られた。
■ フェリオ To:セレン |
え・・・え・・・・えと・・・その・・・これはその・・・。 洗濯物取り込んで来たらベットの下に袋があって名前がコレットって書いてあって、でもコレットちゃんは急にいなくなったって聞いてたのにティアードちゃんは暇を貰ったって言ってたからおかしいなぁ、と思ってちょっと好奇心で開けてみたら下・・・もとい奇麗な絵がたくさん出てきて、それが君にそっくりでティアードちゃんが裏切っちゃったんだけど・・・・・・わかった? |
■ セレン To:フェリオ |
ぜんっぜん、分かりませんっ。 早く出て行って下さい、今から着替えるんです。 |
精一杯怒ってるのかも知れないが、あまり迫力は無い。
■ フェリオ To:セレン |
あー、いや、勝手に開けたのは悪かったってば、謝るよ、ごめん。 たださ、どうして暇を貰ったメイドさんの荷物がこんなとこにあるのか気になっちゃってね。 あ、後・・・これ誰だかわかるかな? これだけ聞いたら出て行くから教えてくれないかな? |
誰だか不明の絵を見せる。
■ ティアード |
うわ…、しつこい…。 |
■ セレン To:フェリオ |
分かりませんっ。 置いて帰って下さいね。 |
扉を開けるセレン。
■ フェリオ To:セレン |
わ、わかったよ、わかったから怒鳴るなってば。 |
部屋から出るフェリオであった。
砦本館 2階 使用人室(冒険者・男性部屋) 1st Day 16:55- |
濡れた髪を拭き終えるジーク。
■ ジーク |
さて、他の人を探しますか。 進展はありましたかねぇ? |
隣室から、何か騒ぐ音がする。
■ ジーク |
おや? なんだか隣がうるさいですねぇ? なんかあったんですかね? |
考えていると、部屋にフェリオが戻って来た。
■ ジーク To:フェリオ |
おや? 慌ててどうしたんですか?(^^; |
■ フェリオ To:ジーク |
え? あー・・・いやその・・・うん・・・さっき雨が降ってきたんだよ。 全てはそこから始まったんだけど・・・全部話すと長いから簡単に言うとだな・・・セレンちゃんに怒られたんだよ。 |
要を得ない説明。
■ ジーク To:フェリオ |
よーするに、何かしてセレンさんに怒られたんですね?(^^;; さてと。 夕食までまだ間があるみたいですし、私はちょっと砦内を探検してきますね(^^) フェリオさん・・・は、行かないですかね(^^;;; |
扉に手をかけたが、そこでジークはある事を思い出す。
■ ジーク To:フェリオ |
あっと、そうそう忘れてました。 |
荷物から、薬瓶を取り出す。
■ ジーク To:フェリオ |
はい、酔い止めの薬です。 ちょっとお値段はっちゃいましたけど(^^; |
薬瓶をフェリオに渡して、今度こそ部屋を出た。
砦本館 2階 使用人室前廊下 |
ジークが、部屋を出た時。
隣の使用人室からセレンが顔を出した。
■ セレン To:ジーク |
あの。 これ、御返しします。 貸して頂いて助かりました。 |
マントを差し出す。
■ ジーク To:セレン |
あ、いえいえ、どーいたしまして(^^) |
一旦部屋に戻って、マントを吊るすジーク。
その後、改めて砦内の探検に出かけた。
砦本館 2階 客間(冒険者・女性部屋) 1st Day 16:54- |
部屋に戻って来たヴェア。
カーテンの開いた窓から、南東の空と太陽が見える。
■ ヴェアリアス To:ロード |
ロード・・・起きてる? |
バスケットを開けると、ロードはヴェアの肩に飛び乗って来た。
■ ヴェアリアス To:ロード |
ごめんね、さびしかった? 屋上に行ってみようか?バスケットの中は狭かったものね。 |
ヴェアは、ロードを連れて屋上に上がる事にした。
砦本館 屋上 1st Day 17:05- |
西の空に陽が沈もうとしていた。
茜色に染まり始めた雲が、遥か遠くに広がる。
空の色には興味を持たないロードは、床の上で遊んでいた。
■ ヴェアリアス To:ロード |
・・・・・くすっ。 楽しそうね・・・。 ・・・・・・・・・・・・・はぁ。 |
溜め息を付く。
■ ヴェアリアス To:ロード |
ねぇ、ロードとお話できたらいいのにね。 そうしたら気分も紛れてさびしくないのに・・・・。 ロード、なにか言ってみてくれる? |
ロードは、何も答えてくれなかった。
砦本館 2階 客間前 1st Day 16:45- |
エレボスは、書庫での調べものを打ち切ると、廊下に出た。
そして、手間の客間前に立つ。
フォンの話では、この部屋はアルスが使っているという話であった。
扉をノックする。
■ アルス To:扉 |
誰だぁ? 開いてるぜ。 |
返事を受けて、エレボスは部屋に入った。
部屋の内装は、もう一つの客間と等しい。
アルスは、ベッドの上で横になっていた。
■ エレボス To:アルス |
はじめまして、フォンさんにご招待されたエレボスと言う者です。 さきほど挨拶をしようと思いましたが、お休みだったので……。 |
ベッドの傍まで寄り、握手を求めるエレボス。
しかし、アルスは握手に応じてくれなかった。
ベッドの上に身を起こして、エレボスをじろじろ見る。
■ アルス To:エレボス |
別に挨拶に来られてもよ……。 何の客かと思ってたが、フォンが招待したんだな。 あいつの知り合いか? |
■ エレボス To:アルス |
フォンさんに、ルドラさんの弟とお聞きしたので礼儀として挨拶をと……。 知り合いってわけじゃ……。 街道で立ち往生しているフォンさんを見かけ、助けたのが縁で……。 |
■ アルス To:エレボス |
あぁ、そう……。 |
素っ気無い返事を返す。
話しながら、エレボスはアルスの手を気にした。
コレットの首を締めたのが彼なら、彼女が抵抗した跡が残っていると考えてである。
■ アルス To:エレボス |
ん? 俺の手がどうかしたのか? |
自分の手を見るアルス。
■ エレボス To:アルス |
いやぁ〜(^^;;; フォンさんから、アルスさんは強いとお聞きしたのでつい……。 |
■ アルス To:エレボス |
そんな事言ってたのか? フォンが。 |
以外そうに聞き返す。
■ エレボス To:アルス |
えぇ〜、言ってましたよ。 普段フォンさんが言わないんですか? |
■ アルス To:エレボス |
助けられた奴に、そんな事言ってどうするんだ? |
怪訝そうな顔。
■ エレボス To:アルス |
ここに着くまで世間話をしながら来たので……(^^;;; |
アルスの左手の甲に、爪痕(?)が並んでいるような傷が見えた。
■ エレボス To:アルス |
あれ? その手の傷は最近のやつですね? |
■ アルス To:エレボス |
別にいいだろ。何の傷でも。 で、挨拶はもう終わりか? |
苛立った口調になるアルス。
■ エレボス To:アルス |
剣を扱う人として手の傷は気を付けた方が良いですよ。 挨拶だけなので、これで失礼します。 |
退室する。
■ エレボス |
あれは絶対に人の爪跡だな・・・・・・でも、違うかもしれない。 もう少しじっくり確認したい・・・・・・。 |
呟きながら、自分の部屋へ向かうエレボス。
夕食まで、少しだけ休む事にした。
砦本館 1階 廊下 1st Day 17:10- |
ジークは、廊下の先にティアードの後ろ姿を見かけた。
■ ジーク To:ティアード |
あ・・・・・・。 ティアードさん。 |
振り向くティアード。
■ ティアード To:ジーク |
はい? ……お客様ですか。 |
何となく気まずそう。
■ ティアード To:ジーク |
わ、私に何か御用でしょうか。 |
目を逸らしつつ、用件を伺う。
■ ジーク To:ティアード |
用というほどではないんですが・・・・(^^ゞ 先ほど買ってきたんですけど、いかがです?(^^) |
ランヤンパの包みを、2個取り出す。
■ ティアード To:ジーク |
ん、これ。 くださるなら、貰います。はい。
……ありがとう。
|
■ ジーク To:リュセラ |
いえいえ(^^) あ、忙しいんですよね? では、私はこれで。 |
ジークは砦内の探検を続けた。
砦本館 2階 客間(冒険者・女性部屋) 1st Day 18:03- |
トーラが訪れて伝える。
■ トーラ To:エデン、アルト |
夕食の用意が出来ましたので、下の食堂まで来て下さい。 |
声を聞き、ベッドで寝ていたアルトが、がばっと身を起こす。
■ アルト |
…………ん!? ……あ、あれ………? あぁ、いつの間にか寝てたみたいだね…………。 |
寝ぼけて、頭がぼ〜っとするアルト。
部屋にエデンが居る事は確認したが、トーラには気付かない。
■ アルト To:エデン |
エデン〜…何だか今、変な夢見ちゃったよ……。 ……あのトーラって人の顔した大蛇が、ティーセット持ってうしろからずっと追いかけてくる夢でさ……。 逃げても逃げても逃げても、もの凄い速さで――――――――。 ―――――げ。 |
部屋の入り口を見て硬直。
今の話が聞こえたかどうかは分からない……。
■ エデン To:アルト |
まぁ。それは恐ろしい夢でしたのね………。 (大蛇が、どのようにティーセットを持っていたのかが気になりますけれど) ……けれど……夢で良かったですわ……。 |
アルトにはそう答える。
■ エデン To:トーラ |
ご苦労様。今…参りますわ。 |
■ トーラ To:エデン、アルト |
ヴェアリアスさんの姿が見えませんが? |
■ エデン To:トーラ > アルト |
……先刻、書庫の方でお見かけ致しましたわ。 少し前ですけれど……多分、本館からは出られてはいないと思いましてよ。 それではアルト様……御食事に参りませんこと? ……あら?……どうかなさいまして? |
■ アルト To:エデン |
あ……いや、えーと……。 た、楽しみにしていたお茶会に出席できなかった無念が、あんな夢を見させたんだろうね、きっと。 ははは…(^^;;; そ、それじゃあ食事に行くとしようか。 |
怯えながら、なるべくトーラと目を合わせないようにして立ち上がる。
そして、エデンと一緒に食堂へと向かった。
砦本館 屋上 1st Day 18:07- |
屋上で、終わる夕暮れを見続けるヴェア。
■ トーラ To:ヴェアリアス |
こんな所に居ましたか。 夕食の準備が出来ましたが。 |
声を掛けられ、振り向くヴェア。
■ ヴェアリアス To:トーラ |
・・・・・・・・・・・・あ? トーラさん。 |
何時の間にか、トーラが屋上に上がって来ていた。
■ トーラ To:ヴェアリアス |
黄昏時の空を見て、何か考え事でも? |
■ ヴェアリアス To:トーラ |
いえ・・・・・。悩んでいるように見えましたか? |
力無く微笑む。
■ トーラ To:ヴェアリアス |
悩みが無ければ、そんな事は言われないと思いますが。 |
■ ヴェアリアス To:トーラ |
そうですね・・・・。 夕食でしたね。みなさん待っているんですか? すぐに行きます。 |
■ トーラ To:ヴェアリアス |
では、先に下ります。 |
きびすを返して、屋上から去るトーラ。
■ ヴェアリアス To:トーラ |
ロード、おいで。夕食よ。 |
ロードを肩に呼び戻して、ヴェアは夕焼けに染まる屋上を後にした。
Game Master | 神楽kagra@na.rim.or.jp |