ロスフェル市街 > 砦 1st Day 16:15- |
帰り道。
何やら、空の雲行きが怪しく、一雨来るかも知れなかった。
セレンに話し掛けるジーク。
■ ジーク To:セレン |
そういえば、フォンさんからちらっと聞いたのですけど。 メイドさんの姿が一人見えなくなったとか? |
■ セレン To:ジーク |
えっ? あぁ……。 その事、フォンさんは何て言ってました? |
おずおずと聞き返す。
■ ジーク To:セレン |
フォンさんですか? いきなり居なくなったとかで、かなり心配そうでしたけど・・・・・・・。 |
真実を話すかどうかは、もう少し様子を見る。
■ セレン To:ジーク |
コレット、って言うんです。 その居なくなった子。 私もとっても心配なんです。何で突然居なくなったのかな、とか……。 15歳の女の子で、背の高さはこれくらい。明るい栗色の髪の人懐っこい子なんです。 一応、アルスさんに行方探しを頼んだんですけど、全然手掛かりが無いみたいで。 |
■ ジーク |
(アルスにもお願いしている・・・・?) |
■ セレン To:ジーク |
ジークさん。 もし、彼女の名前を聞く事があったら伝えてくれませんか? |
■ ジーク To:セレン |
お友達・・・・なんですね。 ・・・・・。 分かりました。2日ほど滞在させてもらう予定なので、少し調べてみましょう。 それで何か分かったらお伝えしますね(^^ で、コレットさんって何時居なくなったんですか? |
居なくなった状況を聞く。
■ セレン To:ジーク |
4日前の夜に。 何も言わず部屋を出て行って、それっきり――。 |
話し始めた時、急に辺りが夜を迎えた様に暗くなった。
続けて、稲光と遅れての雷鳴。
そして、凄まじい夕立が降り掛かって来る。
雨の音で、隣同士の会話も辛い程の雨量であった。
■ ジーク To:セレン |
うわっ?! 夕立?!(@@; |
雨宿り出来そうな場所は、少し先の大木の下しかなかった。
■ ジーク To:セレン |
あ、あそこの木まで走りましょう! |
セレンの手を取って、大木の下まで走るジーク。
■ セレン To:ジーク |
は、はいっ(・・;) |
木の下に着いた時、既にセレンはびしょ濡れ状態。
髪や服から雫を垂らしていた。
濡れて透けるという事は無かったが、服は肌に張り付いている。
■ セレン |
凄い雨。 あ、洗たくも……くしゅん! |
くしゃみをして、寒そうに身体を震わせるセレン。
周りの気温が、この雨のせいか急激に下がっていた。
■ ジーク To:セレン |
大丈夫ですか? 寒くありませんか? |
■ セレン To:ジーク |
少し寒い……。 あの、少しだけ後ろ向いていてもらえます? |
■ ジーク To:セレン |
あ、分かりました。 あ、あとこれ・・・ちょっと濡れてますけど(^^; |
後ろを振り向き、自分のマントを外して手渡す。
■ セレン To:ジーク |
どうも……。 |
振り向いてるので声だけしか分からないが、嬉しそうであった。
服を脱ぐ音や、水気を絞る音がしばらくの間聞こえる。
■ ジーク |
(”) |
その間、ぼ〜っと空を眺めて過ごすジーク。
■ セレン To:ジーク |
もういいですよ。 |
■ ジーク To:セレン |
・・・・・・(”) あ、はい(^^; |
振り返ると、マントを羽織った姿のセレンが居た。
着ていた上着を畳んで持ち、空いた手で胸元を押さえている。
■ セレン To:ジーク |
あの、そんなに見つめないで下さい……*^-^;* |
ぼ〜っと見とれていたジーク。
■ ジーク Toセレン |
あ・・・・・・い、いや(*^^;;;;; ・・・・・・すみません(^^; |
激しい雨はもう数分続きそうであった。
ここから砦までは、まだ歩いて10分以上の距離が離れている。
雨が落ち着くまで、2人はこの場で雨宿りする事にした。
1st Day 16:25- |
樹の下に腰掛ける二人。
■ セレン To:ジーク |
お話、どこまでしましたっけ。 |
■ ジーク To:セレン |
えっ・・・・と、たしかコレットさんが 4日前の夜に居なくなってそれっきり・・・というところでした。 |
話を再開する。
■ セレン To:ジーク |
ええ。 お仕事を終えてすぐに横になっていたんですが、その間に。 |
■ ジーク To:セレン |
ふぅむ・・・・。 一緒の部屋で寝てたんですか? |
■ セレン To:ジーク |
はい。部屋は空いてたんですけど、一緒に。 |
■ ジーク To:セレン |
仲が良かったんですね(^^) うちも夜になるとよく妹達がベッドに潜り込んで・・・・って、はは(^^;; いつも一緒に寝られてたんですか? |
つられて微笑むセレン。
■ セレン To:ジーク |
くすっ。 いつも、コレットの方が早寝早起きでした。 |
■ ジーク To:セレン |
あ、コレットさんが部屋を出ていったのには気が付いたんですよね? それは何時ごろですかね? |
■ セレン To:ジーク |
よく覚えてません……。 |
落ち込む。
■ ジーク To:セレン |
コレットさんの家ってこの近くなんですか? |
■ セレン To:ジーク |
街の東にある、その、……貧民街の中です。 |
気まずくなる。
■ ジーク To:セレン |
あ・・・・・ごめんなさい。 ・・・・・・。 家の方には帰ってないんですかね? |
■ セレン To:ジーク |
いえ、そんなに気にしなくてもいいですから。 ……。 家には帰ってないみたいです。 |
重い雰囲気が漂う。
■ ジーク To:セレン |
・・・・そうですか ・・・・・・(^^; あ、実はこう見えても私、バードなんですよ(^^ 今日のお礼に夜、歌を一つご披露しましょうか? ティアさんや・・・アルスさんも呼んではいかがです?(^^) |
ジークは、明るい話題を持ち出した。
■ セレン To:ジーク |
食事の後ですか? 手が空いていれば、後ろで聞かせてもらいます(^-^) アルスも、来てくれればいいな。 |
■ ジーク To:セレン |
後ろなんて言わずに前でもいいんですけどね(笑) 是非アルスさんも誘ってきてくださいね(^^) |
■ セレン To:ジーク |
はい、声掛けてみます。 |
■ ジーク To:セレン |
ええ、そうしてくださいね。 大勢の人に聞いてもらいたいですしね(^^) |
話しやすい雰囲気になってくる。
■ セレン To:ジーク |
自分、おばあちゃんが吟遊詩人だったからか、そういうの大好きなんですよ。 "7人の冒険者"とか、"白ユリ姫"なんかが……。 あ、知りませんか、その2つのお話? |
■ ジーク To:セレン |
7人の冒険者に・・・・白ユリ姫・・・ですか?(”; ごめんなさい、私の知らない詩です・・・・・修行不足ですね。 どんな詩なのか、こんど教えてくださいね(^^) |
■ セレン To:ジーク |
今度、は何時になるか判りませんよ? 城にしばらく居るなら別ですけど。 |
■ ジーク To:セレン |
そうですね(^^; では明日、仕事が終わった後にでも(^^ |
■ セレン To:ジーク |
仕事って――。 そんなに堅苦しくしてもらわなくていいです。 私から無理に頼んだ事ですし、明日中に見つかるとは限らないんですし。 |
■ ジーク To:セレン |
そうですね(^^;; でも頑張りますよ。 |
■ ジーク To:セレン |
でもおばあさんが吟遊詩人なんですか?(^^) どおりで・・・いい声してますよ、セレンさんも。 |
■ セレン To:ジーク |
そうですか? でも、自分はもう。歌うの止めたから……。 |
何やら事情がありそうであったが、古傷に触れそうなので今は聞かない事にする。
■ ジーク To:セレン |
・・・・・・・・・。 でも、いつか一緒に歌えたらいいですね(^^ |
そう言ったジークの顔を、見つめるセレン。
■ セレン To:ジーク |
いつか一緒に。 そうですよね。 |
■ ジーク To:セレン |
ええ、そうです(^^) |
笑顔で返すジーク。
■ ジーク To:セレン |
そいえばコレットさんって、その、付き合ってた方とかっていたんですかねぇ? |
■ セレン To:ジーク |
いえ。あの子には別に。 |
首を横に振るセレン。
■ ジーク To:セレン |
そうですか・・・・・・。 |
続けて、別の話題を振る。
■ ジーク To:セレン |
お仕事がお休みの日って何してるんです?(^^) やっぱり街にお買い物ですか? |
■ セレン To:ジーク |
お仕事してます(^^) たまに、家に帰りますけど。 |
かなりの仕事中毒。
■ ジーク To:セレン |
今の仕事が好きなんですね(^^) なんだかセレンさん、生き生きしてますよ。 |
■ セレン To:ジーク |
あ、でも本当は、お買い物や友達と遊びたい時もあるんで、その……(^_^; |
恥ずかしいのか、セレンの顔が紅くなる。
■ ジーク To:セレン |
やっぱりそうですよね(^^ 屋台のお店が多かったですし、巡ってみるのも楽しそうです。 |
■ セレン To:ジーク |
あ、はい。 楽しいんです。 |
■ ジーク To:セレン |
そうですよね(^^) |
砦の事に、話題を変える。
■ ジーク To:セレン |
黄昏の城でしたっけ? 面白い名前ですよね(^^ 私たちの様に、突然来客があったりします?(^^ |
■ セレン To:ジーク |
来ますよ、例えばあのアルスとか(^^; 時々ルドラ様が思い付きで人を呼んだりして、結構楽しいんです。 トーラさんは困ってるみたいですけど。 |
■ ジーク To:セレン |
普段と違った人と話すのは楽しいものですよね。 特に待ち人と会えたときは嬉しさも楽しさも倍増ですよね。 私もベルダインからオランまでの旅で多くの人と接することが出来て、いや、今も新しき人々と接することが出来て楽しいです(^^) |
■ セレン To:ジーク |
それで、あの、 「黄昏の城」、と云うのは街の俗語ですから、城ではあまり口にしない方が良いです…。 |
ジークが思ってる程、面白い事ではないらしい。
■ ジーク To:セレン |
街での俗語・・・ですか? 分かりました、お城では言いませんよ。 でもどうして街の人はそういう風に呼ぶんですか? |
■ セレン To:ジーク |
街の西にあるから、黄昏時に夕日と重なって見えるんです。 ――それは良いんですけど。 地震から後、活気の無い街のお城という意味もあって…。 |
■ ジーク To:セレン |
黄昏時に映えるお城・・・・美しいですね(^^ すぐ、そちらの意味だけになりますよ(^^ |
励ます感じで言う。
■ セレン To:ジーク |
ジークさんって不思議。 誰かと同じ事考えるんですね。 |
■ ジーク To:セレン |
不思議・・・・・・ですか?(^^ゞ でも、きっとその人も・・・・・ね(^^) |
ジークは、意味ありげに言葉を濁して答えた。
1st Day 16:30- |
降り始めから10分も立つと、雨足は弱まってきた。
離れた空には晴れ間も見え初める。
■ ジーク To:セレン |
雨も小降りになってきましたね・・・・・。 |
■ セレン To:ジーク |
さっきまでの大雨が嘘みたい(^^; |
■ ジーク To:セレン |
ほんとに(^^; |
顔を見合わせ、苦笑する2人。
1st Day 16:35- |
雨雲が去り、再び晴れ間が広がる。
■ ジーク To:セレン |
楽しい時間も過ごせたし、突然の通り雨に感謝です。 さて、戻りましょうか?(^^) |
ジークは先に立ち上がると、セレンに手を差し伸べた。
手を引いてもらうセレン。
■ セレン To:ジーク |
雨には感謝なんてしません。 でも、ジークさんには大感謝です。 お礼に、夕食は好きな物作ってあげます(^^ 何がお好きですか? |
■ ジーク To:セレン |
はは、それは光栄です(^^) ・・・・・・・ではお言葉に甘えさせていただこうかな(^^) 香味蒸しとか、鶏肉の料理をお願いできますか?(^^) |
■ セレン To:ジーク |
任せて下さい(^^) |
快諾してくれる。
残る砦までの道も、2人は会話を楽しみながら歩いていった。
砦 正門 1st Day 16:45- |
門にはバスクが立っていたが、何も言わなかった。
砦本館 2階 使用人室前廊下 |
セレンと共に、部屋の前まで行く。
■ ジーク To:セレン |
街まで付き合っていただいてありがとうです(^^) ではまた後程。 あ、風邪を引かないようにしてくださいね。 |
そう声を掛けて、ジークはセレンと別れた。
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