砦本館 2階 書庫 1st Day 15:30- |
文献を読むエレボス。 最初は、砦について書かれたものから。
ロスフェル砦。 |
別本の「ロスフェル砦設計図一覧」は、書架を探しても見当たらなかった。
続いて、ロスフェル地方についての文献に目を通す。
オランから南西に2日の距離。 |
この文献は、5年前に書かれた物。
書庫にある蔵書は、どれも2年以上前に書かれた物ばかりであった。
廊下から、ヴェアに呼ばれる。
■ ヴェアリアス |
エレボスさんいる?入るよ? |
手にカップの乗った皿を持ち、入って来るヴェア。
■ ヴェアリアス To:エレボス |
どう、はかどってる? 気分転換にお茶をもらってきたけど、ちょっと休憩しない? |
■ エレボス To:ヴェアリアス |
ありがとう、ちょうど休憩を入れようと思っていた所です。 |
■ ヴェアリアス To:エレボス |
はいどうぞ。熱いから気をつけてね。 |
ティーカップを渡す。
■ エレボス To:ヴェアリアス |
はかどっているとは言えないけど、面白いのは見つけたよ。 これを見て下さい。 |
■ ヴェアリアス To:エレボス |
え、なに? |
砦の構造について書かれた箇所を見せる。
■ エレボス To:ヴェアリアス |
見てください、ここです。 フォンさんも知らなかったらしいですが地下2階と書いてあるんですよ。 どうも、これを見てから何かが引っかかるんですよ。 |
ここまで説明してから、お茶を飲む。
ヴェアは本を借りて目を通した。
■ ヴェアリアス To:エレボス |
地下2階・・・・。 そういえば、ここって元々は砦なのよね。 ということは戦争の時の仕掛けもあったりするわけね。 たとえば、戦争に負けたときに脱出するための地下通路とか、隠し部屋とか・・・・。 もしかしたら失踪事件になにかしらの関係があるかもしれないわね。 |
■ エレボス To:ヴェアリアス |
脱出を考えると絶対にあると思ったんで、来る途中フォンさんに聞いたんですが。 そこまではフォンさんも知らなかったようで。 しかし、これで隠し部屋があることは解りましたね。 |
■ ヴェアリアス To:エレボス |
エレボスさん、羊皮紙持ってる? これ書き写しておこうよ。 |
■ エレボス To:ヴェアリアス |
羊皮紙ですか……。 さっき、トーラさんに頼んだんだけど来る気配が無いので部屋に取りに行きます。 |
■ ヴェアリアス To:エレボス |
ごめんなさい、じゃあ、わたしはもう少しここで調べて見るわ・・・。 |
エレボスは、一旦荷物を置いた部屋に戻る。
砦本館 2階 使用人室(冒険者・男性部屋) |
荷物を漁りながら呟く。
■ エレボス |
ヴェアの機嫌は直ったみたいだな……。 しかし何故怒っていたんだろう、知らないうちに怒らせるような事をやってしまったんだろうか……。 機嫌が良い時に謝っておくか……。 |
昨日の朝食の時の事を思い出していた。
砦本館 2階 書庫 |
ヴェアは、ウォルクライの研究について分からないか調べてみる。
しかし、関係ありそうな文献は見つからなかった。
■ エレボス To:ヴェアリアス |
ただいま。 あるだけ持ってきましたので、必要なだけ使ってください。 では、続きをはじめましょうか……。 |
ヴェアは、50年程前に書かれた古書を手に取る。
それは、ロスフェルの歴史年表であった。
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欠損した頁を除き、以上の情報が得られる。
■ ヴェアリアス To:エレボス |
エレボスさん、これ見てくれる? この城の歴史みたいなんだけど、何か気になることを書いてると思わない? わかるだけでも書き写しておこうか? |
■ エレボス To:ヴェアリアス |
お家騒動を以外では、地下水位の低下ぐらいですかね。 お家騒動は何処にでもある事ですね。 今回の事件も領主になりたいと思ったアルスが起こした事かもしれません。 ただコレットさんを殺したのなら、死体はすぐに見つかる場所に放置しておいた方がルドラさんを失脚させやすいと思うので、お家騒動の確立は低いですね。 地下水位の低下の方は、ウォルクライさんに関る事かも知れません。 さっき気が付いたんですが、砦の堀に水は張られていなかったんですよ。 これは、行為に空堀にしてあるか、水を張れない理由があると思うんです。 しかしこの年表を見たら後者の方になると思いますね……。 そう考えると、広大な農地があることで知られているロスフェルで、ウォルクライさんが穀物の収穫を増やす研究をしている理由がはっきりします。 |
先の調査結果に合わせ、年表も書き写しておく。
書き写している間、ヴェアは屋上の事やお茶の席の話をエレボスに伝えた。
コレットについて、トーラは話すことをひかえている事や、ウォルクライの話である。
1st Day 16:20- |
調査を続けていると、窓の外が暗くなり激しい夕立が降り始めた。
ヴェアは、雨音を聞いて顔を本から上げる。
■ ヴェアリアス |
・・・・・そういえば、ジークさんたち買い物に出てたよね。 大丈夫かな・・? |
10分ほどで降りは弱くなり、15分もすれば晴れ間が戻った。
1st Day 16:40- |
調査と書き写しを一通り終えて。
■ ヴェアリアス To:エレボス |
これで写すのは全部かな。 |
■ エレボス To:ヴェアリアス |
これで終わりですね。 机が無いから汚い字ですが、読めれば大丈夫ですよね(^^;;; |
■ ヴェアリアス To:エレボス |
じゃあ、わたしはこの食器返してくるね。 |
ティーカップを持って、ヴェアが立つ。
■ エレボス To:ヴェアリアス |
あ、食器なら私が返しに行きましょうか? |
■ ヴェアリアス To:エレボス |
気にしないでいいよ、エレボスさんはここで調べものを続けてて。 |
そう言い残して、ヴェアは書庫を出ていった。
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