砦本館 2→1階 玄関ホール 1st Day 15:03- |
トーラから逃げ切ったアルト。
■ アルト |
ふぅ、やれやれ……。 ヴェアには悪いけど、ああいうタイプの知り合いはうちの偏屈師匠だけで十分だよ……。 |
呟きつつ階段を降りていると、下にフェリオが居た。
■ アルト To:フェリオ |
ん……? フェリオ、そんなとこで何やってんだい? |
階段の方に背を向けていたフェリオ。
振り向きながら、
■ フェリオ To:アルト |
あ、ティアードちゃ・・・ってアルト!? よ、よ、よぅ、ヴェアと一緒だったんじゃなかったっけ? あ、俺の方は・・・え、えと・・・その・・・。 |
■ アルト To:フェリオ |
……………ふーん…………。 ……ティアードちゃんじゃなくて残念だったねぇ、 フェリオ。 あの子なら上にいたよ? 待ってるくらいなら、迎えに行ってあげたらどうだい?(にっこり) |
笑顔。だけど、ちょっぴり目が怖いアルト。
■ フェリオ To:アルト |
え・・・あ・・・い、いや残念なんかじゃないってば。 そ、それにただ散歩しつつあの事に関してお話を聞こうかな? とか思ってただけで、別にやましい事を考えてる訳じゃなくて・・・。 |
何故か焦り、
何故か機嫌を損ねて、
しどろもどろにいい訳。
フェリオの隣を通り過ぎ、そのまま玄関に向かおうとするアルト。
ふと、途中でその足を止める。
■ アルト To:フェリオ |
あ、そうだ……ちょいと確かめたい事があったんだよ。 フェリオ、忙しそうなところを悪いけど、少しの間誰も人が来ないように見張っててもらえないかい? |
■ フェリオ To:アルト |
あ、い、忙しくなんかないから平気だよ。 任せといてくれ(^-^;; |
■ アルト To:フェリオ |
頼んだよ(^^) |
ホールの中央辺りで、口早に呪文を唱える。
■ アルト |
……あらざりし力、我が目に映れ……。 |
魔力感知の呪文発動後、玄関ホール内を見て回る。
階段周りや床、壁、扉。目に付く範囲に魔力を帯びた物は無かった。
■ アルト |
……特に怪しい物はないねぇ……。 |
魔法を使っての調査を開始した、少し後。
玄関外に人の気配がする。
■ フェリオ To:アルト |
アルト・・・誰か来たぞ。 |
アルトは調べていた場所から身を離して、のんびりと辺りを眺めた。
砦本館 1階 玄関ホール 1st Day 15:07- |
玄関扉を開けて入って来たのは、外で寝ていたアルス。
■ アルス To:アルト |
ん。お嬢さん、何してるんだい? |
フェリオは無視。
アルトの目には、彼が鞘に入れて左手で持っている剣が光って見えた。
■ アルト To:アルス |
(あの剣は……) ……なに、ちょいと城内見学だよ。 お上りさんなもんで、こんな大きな建物には来たことがなくってね。 兄さんは、さっき木の下で昼寝してた人かい? なら、初めましてだね。 私はアルト。縁あって、仲間と一緒に此処で数日世話になることになったんで宜しく。 |
営業スマイルで、握手を求めて近付く。
合わせて、視線をそれとなく剣の方へ。
見えている柄の部分が、魔力を持って光っていた。
■ アルス To:アルト |
宜しく、君みたいな子なら大歓迎さ。 |
空いてる右手で握手。
■ フェリオ |
(むむ・・・(++) |
■ アルス To:アルト |
俺はアルス。ここの居候みたいなもんだ。 ここで会ったのも何かの縁。城の中なら俺が案内してあげるよ、アルトさん。 |
握手の後、アルトの左側に移動。
手をアルトの右肩に、そっと回そうとするアルス。
すかさず、アルトの右肩に手を置くフェリオ。
野郎と手を重ね合うのが嬉しい訳もなく、アルスの右手はアルトの左肩で我慢した。
■ フェリオ To:アルス |
どうも、アルスさん、はじめまして。 アルトの恋人のフェリオと言います、よろしく・・・(にっこり) 翻訳:てめぇがアルスか、こら。 アルトと名前が似てるからっていい気になってるとぶっ飛ばすぞ。 |
間にアルトを挟み、氷の微笑で話し掛けるフェリオ。
■ アルト To:フェリオ |
―――――――――え……。 |
■ アルス To:フェリオ |
恋人、ですか。それはそれは。 宜しく。 |
握手はしない。
■ アルト To:アルス |
………………………………え…っと…………。 ……あー……う、うん。 いい男だろう? |
やや動揺しつつ、ちらりと右に立つフェリオを見る。
■ フェリオ To:アルト |
(・・・あれ? 突っ込みが来ないな・・・) |
■ アルス To:アルト、フェリオ |
お邪魔の様だな、俺様は。 |
アルトの美的感覚にケチを付ける訳にもいかず、肩から手を離した。
■ フェリオ To:アルス |
(ふん? ・・・口調が変わったな・・・) |
フェリオは、アルトの左肩に軽く手を回す。
肩に手が回され、日頃から鍛えた(?)反射的習慣を起こすアルト。
フェリオの身体に、さり気なく腕を回した後、。
調子に乗っている輩の背中を、ぎうううううううっ! と抓り上げた。
■ フェリオ |
(あぅぁ・・・いたっ、た・た・た・た・いたたたたっ) |
かなり苦しいが、表情はにこにこ顔を装う。
肩に回した手は、離すに離せず(?) そのまま。
■ アルト To:アルス |
……すまないけど、案内の方は又にさせて貰うよ。 わざわざ親切にありがとう(^^) |
陰で抓り続けつつ、笑顔で御礼。
■ フェリオ To:アルス |
ホントにどうもありがとうございました。 機会がありましたらぜひ、よろしく(にこにこ) |
■ アルス To:アルト、フェリオ |
しょーがねぇな。 せっかく楽しい時間過ごせると思ったんだけどな。 |
また外に出て行こうとするアルス。
■ アルト To:アルス |
……ところでアルスさん、何だか顔立ちが此処の領主と良く似てるねぇ? ひょっとして兄弟か何かなのかい? |
■ アルス To:アルト |
ん? まぁ、そんなもんだ。 |
答えるのが面倒、という感じの答え。
■ アルト To:アルス |
あぁ、やっぱり。 でも体格は随分違うんだね。 見たとこアルスさんの方はかなり身体を鍛えてあるみたいだし、腕にも相当自信ありってとこかな? ……しかも――。 |
ちらりと、彼が持つ剣に目を移す。
■ アルト To:アルス |
――なかなか良い獲物も持ってるみたいだしね。 こう見えても、私の実家は武器屋でね。 名剣を見分ける目には、ちょいと自信があるんだよ? ……もし良かったらその剣、もう少し間近で拝見させて貰えないかい?(^^) |
■ アルス To:アルト |
ああ、いいぜ。 少しは名の知れた剣みたいだから、解かるかもな。 |
受取り、鞘を外してみる。
クローム色の刀身に、金色のラインが入っているのが特徴的な剣である。
一通り見終えた後、礼を添えて返す。
■ アルト To:アルス |
どうもありがとう。 残念ながら、剣の銘までは解らなかったけど……。 |
■ アルス To:アルト |
気にしなくていいって。 大した事ねぇ代物だって事だ。 |
■ アルト To:アルス |
いや、でも久しぶりに良い物を見せて貰ったよ。 良い武器は持ち主を選ぶって言うけど、この武器に選ばれるとは大したもんだね。 いつか、その腕前の方も是非とも拝見したいもんだよ。 |
■ アルス To:アルト > フェリオ |
それなら、明日にでも彼――フェリオ君と手合わせしていいぜ。 腕立つんだろ、彼? どうだ? |
■ フェリオ To:アルス |
まだまだ駆け出しなのでたいした腕前ではありませんがね。 ですが強い剣士と戦う事は良い練習になりますからね、ぜひとも(にこにこ) |
■ アルス To:フェリオ |
剣を誉めてくれた礼に、アルトさんには腕前を見せてあげねえとな。 お互い、恥ずかしい所は見せられないってところだ。 |
■ フェリオ To:アルス |
お手柔らかにお願いしますね。 |
アルトは2人を交互に見て、
■ アルト To:フェリオ、アルス |
フェリオがそう言うなら止めやしないけど……。 ……じゃあ、手合わせの審判役は私がやるよ。 私としては、大事な恋人殿が誰かに洒落にならない怪我をさせられるのもさせるのも、御遠慮願いたいんでね。 アルスさんも、ひとつ度を超さないように頼むよ? |
■ フェリオ To:アルト |
大丈夫だって(^-^) 軽く手合わせしてもらうだけだからさ、心配すんなよ。 |
■ アルス To:アルト |
心配すんな、任せとけ。 |
手合わせは明日の午前10時から中庭で、と予定が組まれる。
■ アルト To:フェリオ&アルス |
…じゃ、決まりだね(^^) 明日はお手並み拝見、楽しみにしてるよ。 |
その場を去り、外に出るアルス。
■ アルト To:フェリオ |
ふぅ………………もう行ったかな? |
見送った後。
アルトは肩に回されたフェリオの手を軽く叩き、身体を離した。
■ アルト To:フェリオ |
……さっきはどうもありがと、恋人さん? 何だか心配かけさせたみたいで、悪かったね。 |
■ フェリオ To:アルト |
ふ・・・あんなナンパヤローとアルト一人行かせたんじゃ、俺は落ち着いてナンパも出来やしないからな。 |
■ アルト To:フェリオ |
結局ナンパを……まぁ、フェリオらしいね。 |
■ フェリオ To:アルト |
あ、ちなみに恋人ってのは本気で立候補だから考えといてな(^-^) |
■ アルト To:フェリオ |
考えとくよ(^^) その辺は今後の男っぷり次第ってとこかな? |
にっこり笑い返す。
■ フェリオ To:アルト |
任しときな、明日の試合を見てなって(^-^) |
■ アルト To:フェリオ |
大丈夫なのかい? フェリオが強いのは知ってるけど……。 さっきのあの剣、どうやらあれは魔法の品みたいだよ? |
■ フェリオ To:アルト |
はん、魔剣かよ・・・良いモン持ってるんだな。 ま、でも勝利の女神様の声援があれば、何とかなるんじゃないかな? |
と言いつつ、アルトの方を見る。
■ アルト To:フェリオ |
たく……幸運の神の神官がそう言う事言ってていいのかね? でも…ま、つまらないことで怪我するんじゃないよ、フェリオ。 |
念を押しておく。
■ アルト To:フェリオ |
さて、それじゃそろそろ調査再開といこうか。 私はこれから外回りを調べてみることにするから、中の方はひとつ宜しく頼むよ。 ……くれぐれも、砦の中で迷子にはならないようにね? |
■ フェリオ To:アルト |
迷子になんてならねぇってばよ・・・多分。 あ、アルト・・・ここは一応殺人事件があったかもしれない場所なんだからな。 だから・・・その・・・気ぃつけろよ、なんかあったらすぐに呼べよな? 一人で無茶するな、絶対に。 |
■ アルト To:フェリオ |
……ありがと(^^) ピンチの時はフェリオを呼ぶよ。 じゃあ、また後でね。 |
ティアードを待つフェリオを残し、アルトは砦の外へ出た。
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