銀の網亭 1階 カウンター |
エデンとエレボスが出掛けた後。
■ ヴェアリアス To:アルト |
ねぇねぇ、さっき新しい服が来たんだけど、よかったら見てみない? 黒くて神秘的で、綺麗なの(^-^) こんな感じでヴェールがかかってて・・・。 わたしのイメージとちょっと違うんだけどね(^^;; |
■ アルト To:ヴェアリアス |
へぇ…? 何だか珍しいデザインの服だね。 でもヴェアは色白だから、黒い色も似合うんじゃないかい? 是非見させてもらうよ(^^) |
■ ヴェアリアス To:アルト |
え、似合うかな? だといいな♪ 部屋に置いてあるの。行こっか♪ |
二人は今晩取った部屋に向かう。
が、少し歩いて立ち止まるヴェア。
■ ヴェアリアス To:フェリオ、ジーク |
覗かないでね! |
振り向いて、釘を刺す。
■ フェリオ To:ヴェアリアス |
覗くなんてそんな事する訳ないじゃないか・・・はははっ(★_★) |
■ ジーク To:ヴェアリアス |
そうですよ。安心してください(^`) |
それを聞いて、ヴェアとアルトは 2階の泊まり部屋へと上がって行った。
…少し間を開け、フェリオが足を忍ばせて後を追う。
■ 奥さん |
若いね――。 |
暖かく見守る、銀の網亭の奥さん。
■ ジーク |
おや? フェリオさん何処行ったんでしょう? トイレですかね? |
既に階段を上ったフェリオを、ジークは見失っていた…。
銀の網亭 2階 個室(女性部屋) |
女部屋。
エデンは散歩中。
■ ヴェアリアス To:アルト |
この前の冒険のね、依頼・・・・人の人が着てたの。 セレノアさんっていう名前で綺麗な女性なの。 そのひとが「オソーシキ」とかいうときに着ていたの見てて、私気に入っちゃって・・・ あ、あったわ。これのことよ。 |
■ アルト To:ヴェアリアス |
へぇ………葬式に、ねぇ…………?? |
ヴェアは、仕上がって来た服を広げて見せた。
■ ヴェアリアス To:アルト |
ほらほら、全身黒なの。 わたしには似合わないかな、と思ったけど、買っちゃった(^^;; 手袋とか線が細く見えるでしょ? それに帽子についてるこのヴェール・・・すっごく不思議な感じがするでしょ? 「モフク」っていうらしいの。綺麗なドレスよね(^-^) |
帽子を被り、肩に服を合わせる。
■ アルト To:ヴェアリアス |
……………………………えーと…。 ……喪服って…ドレスだっけ? |
どう答えようかと、暫し悩むアルト。
――ふと、扉の外に不埒者が訪れた気配に気付く。
(↓フェリオ)
コソコソ……コソコソコソ………(。 。)
■ アルト |
……………………!(--;) ったく……懲りないねぇ………。 |
■ ヴェアリアス To:アルト |
わたし、こういうの着たこと無いんだけど・・・どうかな? |
■ アルト To:ヴェアリアス |
ん、良く似合ってるよ。 ヴェアが着ると、何だか喪服も華やかだねぇ。 ……まぁ、あんまりそれを着る機会には恵まれたくないけどさ……(^^;; |
■ ヴェアリアス To:アルト |
ほんと? うれしいな(^-^) アルトさんにそう言ってもらえたら気が晴れてきたわ。 じゃ、さっそく着替えてみようかな。 |
■ アルト To:ヴェアリアス |
――っと、ヴェア、着替えはちょっと待った。 早く着てみたい気持ちは分かるけど……。 |
扉に近付き、一気に扉を引き開ける。
■ アルト To:ヴェアリアス |
慌てなくても、すぐにその服を着る機会はやって来るからさ。 |
扉の外に居たフェリオに、に〜っこりと微笑む。
■ ヴェアリアス To:フェリオ |
・・・・・・は? |
引きつった笑いを浮かべるフェリオ。
■ フェリオ To:アルト、ヴェアリアス |
・・・は・・・ははは・・・ははははははは・・・はは・・・。 え、え〜と・・・ヴェア、よく似合ってるよ、うん。 まるで妖精みたいだよ、いや、ホントに・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 じゃ、またな!! |
叫ぴ、脱兎のごとく逃げ出す。
■ ヴェアリアス To:フェリオ |
あ。ああ、あ・・・きゃあああああ!! ウ、ウィスプ! なんとかして!! |
ヴェアは光の精霊を呼び出すと、フェリオに投げ付けた。
■ アルト To:フェリオ |
あぁ、フェリオ………さよならだね…………。 |
■ フェリオ To:ヴェアリアス、アルト |
げっ!? お、落ち着け、ヴェア、これはお約束とどくしゃさぁびすいう名の魔法に囚われたせいであって決して俺個人の欲望じゃないんだ!! って、アルトォ、悟ってないで止めろぉ!! ヴェアは本気だぞ、死んじまうー!! ぎ、ぎゃああああああっ!!!! |
本気の怒りを受け、痛い思いをする。
そんなフェリオを、遠い目で眺めるアルト。
■ アルト To:フェリオ |
………店の中で攻撃魔法はちょいとまずいかな?(^^; えーと……。 ………大気に流る憩いの気、潤いて彼の者を眠りに誘え……… |
"眠りの雲"の呪文が紡がれる。
■ フェリオ |
あわわわわわっ・・・。 は、速く・・・逃げ・・・ない・・・・・と・・・・・・・・・( _ _) zZ乙 |
慌てて階段を下る途中で、フェリオの意識は遠くなった。
勢いはそのままで転げ落ちてゆく…。
ガン ゴンッ ドカッ バキッゴロ ゴロゴロ ゴロ ゴロゴロゴロ ゴロ……ドカ… バタッ……
■ フェリオ To:ジーク |
う、うぅ・・・ジ・・・ジーク・・・助けて・・・。 |
店の床をよろよろと這い、下に居たジークに助けを求める。
銀の網亭 1階 |
■ ジーク To:フェリオ |
ど、どうしたんですか?(^^; 何やら凄い音がしましたけど・・・・・・。 |
散歩から戻って来たエデンも加わり、フェリオを見下ろす。
■ エデン To:全員 > フェリオ |
………………………………。 ………一体これは…………何の騒ぎですの? ………あの………大丈夫でして? |
■ フェリオ To:ジーク、エデン |
い、いや、大丈夫だ・・・。 これはまぁ、何と言うか・・・現在のアレクラストにおいて最高の美を持つ種族とのスキンシップを図ろうとしたが、神々の悪戯とも思えるような不幸なファーストコンタクトによって見事に失敗した。 というところだな、実に残念だったよ。 |
2階からアルトとヴェアも下りて来る。
■ アルト To:ジーク |
やれやれ………(^^;; ジークぅぅ〜〜フェリオを野放しにしたらダメじゃないか。 ちゃんと、監督を頼むよ。 |
フェリオの監視をジークに念押しする。
■ ジーク To:アルト |
・・・・・・(^^; はは、申し訳ないです(^^ゞ |
■ アルト To:フェリオ |
ほら、フェリオもどうせならジークと男同士の友情を深めといで。 今度、またやったら……明日は無いからね? |
目が怖い。
■ フェリオ To:アルト |
あ、あぅあぅ・・・。 (ここで今度はアルトを狙う・・・とか言ったら今夜すらなくなるかな・・・) |
ヴェアはフェリオを涙目で睨み付け、
■ ヴェアリアス |
はぁっ、はぁっ・・・ 見られた・・・・? ・・信じられない・・・なに考えてるの・・(T_T) 絶対許さないんだから・・・!! |
糾弾して、へなへなと崩れ落ちる。
■ アルト To:ヴェアリアス |
ヴェア、ひとまず部屋に戻ろうよ……ほら、泣かないで、さ。 |
■ ヴェアリアス To:アルト |
ぐすっ・・ぐすっ・・・・・・・・・・はぁい・・・・。 |
ヴェアを立たせ、アルトは一緒に部屋に戻る。
その様子を見て、
■ フェリオ To: ヴェアリアス |
女の子は泣き顔よりも笑顔の方が可愛いぞ、うん。 |
去り行くヴェアの背中に向かって語るフェリオ。
■ エデン To:フェリオ |
………喋ると傷が開きましてよ………。 |
エデンも少し間を置いて部屋に向かった。
銀の網亭 2階 個室(女性部屋) |
■ アルト To:ヴェアリアス |
…………落ち着いたかい? ヴェア。 まぁ、フェリオは困った奴だけど、あれで良いところも沢山あるんだよ。 ちょ〜っと……いや、かなり………いや…すごく… ナンパでドジで、人騒がせだけどね。 |
■ ヴェアリアス To:アルト |
・・・やけに詳しいね。 前の冒険でも一緒だったから? |
■ アルト To:ヴェアリアス |
……………………。 ヴェアも、一緒に仕事してたらすぐに分かるよ。 |
少し笑って、軽くヴェアの肩を叩く。
■ ヴェアリアス To:アルト |
・・・・・・・? |
首を傾げるヴェア。
■ アルト To:ヴェアリアス |
それにしてもヴェアって…大人しそうに見えて、なかなかやるねぇ。 さっきのフェリオへの一撃、あれはお見事だったよ(^^) |
さり気なく話題を変える。
ヴェアは先程の光景を思い返すと、怒りも忘れて目線を逸らした。
■ ヴェアリアス To:アルト |
あ、あれはぁ。 もう無我夢中だったの。パニックになってたの(--;; だって、フェリオさんがのぞい・・てたから・・・・。 その・・はずかしかしくて・・・・つい・・・・・・。 |
真っ赤にした顔を下に向け、指をもて遊ぶ。
■ アルト To:ヴェアリアス |
ぷっ……あはは、ヴェアはかわいいねぇ(^^) ――っと、ごめんごめん。 私は男ばっかの中の…しかも、かなり田舎の方で育ったからさ。 同性で親しく話せる友人とか、今まであんまりいなくてね。 今回ヴェアと一緒に仕事が出来て、何だか嬉しいよ。 改めて…よろしく。仲良くしようね、ヴェア(^^) |
■ ヴェアリアス To:アルト |
・・・・・・・・・わたしも。 オランに来てから知ってる人がいなくて心細かったの。 ・・・くすっ。似たもの同士かもね、わたし達って。 嬉しいな。アルトさん、こちらこそよろしくね(^-^) |
部屋に戻ったエデンの前で落ち着く、二人の会話。
■ エデン To:ヴェアリアス、アルト |
あら? ……仲良しね………羨ましいこと……。(^-^) ……それでは私……失礼ですけれど先に休ませていただきますわ……。 ではね……お休みなさいませ、皆様。(ぺこり) |
■ アルト To:エデン |
エデンも、これから宜しく頼むよ。 パーティってのは家族みたいなもんだからね。 背中を任せられて、悩みも話せる友達が一緒なら、平凡な旅でも数倍楽しく過ごせるってもんさ。 ね、エデン?(^^) |
■ ヴェアリアス To:エデン |
そうよ。わたしたちはもう仲間なんだから(^-^) |
■ エデン To:アルト |
……あら、私も誘って下さるの? 嬉しいわ……仲間に加えて頂いて……。(^^) |
3人は明日に備え、ベッドで横になった。
ラーダ神殿 敷地内 |
足を少し遠くにのばし、ラーダ神殿を訪れるエレボス。
人気の途絶えた夜である。
神殿の敷地に入ると、見張りの者が居た。
■ 神殿見回り To:エレボス |
そこの人。何か神殿に用ですか? |
■ エレボス To:神殿見回り |
!! わ・私は怪しい者じゃない・・・・・夜分に申し訳無いと思ったんだが、ちょっとラーダ様にお祈りに・・・・。 |
■ 神殿見回り To:エレボス |
あれ…。エレボスさんじゃないですか。 今晩は(^-^) |
姿を表したのは顔見知り――義理の妹、エリィ(人間)の旦那であるオーシスであった。
■ エレボス To:オーシス |
何だオーシスか、ビックリさせるなよ・・・・。 |
■ オーシス To:エレボス |
こっちこそ、変な人だったらどうしようと思いましたよ〜。 ああ、でもエレボスさんなら安心だ。 二人なら、夜の見回りも恐くないですね(^-^) |
微笑みながら言う。
■ エレボス To:オーシス |
すまん、すまん……。 本当は明日の朝来ようと思ったんだが、時間が取れるか解らないから今日の内に来たんだよ……。 |
■ オーシス To:エレボス |
へぇ? 何か急ぎの用事が入ったんですか? |
■ エレボス To:オーシス |
これから、冒険に出ようと思ってさぁ〜。 今日の昼に銀の網亭に行ったら、頼りになる仲間が出来て明日依頼主に会うんだよ……。 |
■ オーシス To:エレボス |
冒険ですか…。 また、エリィに心配掛けない様にして下さいよ(^^; |
見張りも兼ねて、オーシスは神殿の入り口まで付き添ってくれた。
冒険の無事を祈った後。
■ エレボス To:オーシス |
よし、これでラーダ様のご加護がついただろう……。 それより、今日どこか寝る場所は無いかな? あったら寝かせて欲しいんだけど……。 |
■ オーシス To:エレボス |
それなら、遠慮せず我が家に泊まってくれればいいのに(^-^) あいつも喜びますよ。 |
■ エレボス To:オーシス |
お前が一緒に来てくれたら行っても良いけど、夜も遅いし私1人じゃなぁ〜……。 今日は宿の方に戻るわ、気を使ってくれてスマン。 冒険から帰ったら顔を出しに行くよ。 仕事頑張れよ……。 |
申し出を断り、銀の網亭にエレボスは戻った。
Game Master | 神楽kagra@na.rim.or.jp |