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Sword World PBM #25
「天使のつるぎ」 | ||
| 山へ |
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オラン-アノス国境地帯 |
オランを出発して7日目。天候にもめぐまれ特に事件もなかったせいか、予定よ りもやや早く険しい山脈が見えてきた。
そのまま山脈に近づき、ちょうど山を見上げるように作られた小さなキャンプ 地で馬車は止まった。ちょうどオランとアノスの国境の辺りになる。
■バルゴー To:ALL |
よし、到着っと。 お前さんら、これからどうする?山は足で越えることになるが、そこからアノスまで行く馬車を探してやろうか? |
■オジイ To:バルゴー |
あ、バルゴーさんそれはどうも有り難うございます。 でも、実は自分たちはここから山間の方へ入っていくことになるんで、お気持ちだけいただいておきます。どうもすみませんねえ。どうも、1週間いろいろお世話になりました。 |
■バルゴー To:オジイ |
ああ、そうなのか。 それじゃあここでお別れだな。 |
今まで、アノスまで行くと聞かされていたバルゴーは、少し拍子抜けしたように言う。しかし、特にとがめる様子もない。
■ノエル To:バルゴー |
いままでお世話になりました。 バルゴーさんも気をつけて下さいね。 |
■バルゴー To:ノエル |
っつっても、俺はここで荷物を引き渡して帰るだけなんだけどな。 あー、そうそう。ちょっと待った。 |
突然一行を引き留めて、バルゴーは一旦馬車に戻った。そして、すぐに袋を一つ持って出てくる。
■バルゴー To:ALL |
予定より3日早く着いたんで、食料が余っちまった。どうせ経費で落ちてるんで、持っていっていいぞ。 |
■アトール To:バルゴー |
ありがとう、助かる。 これから山に入るんで、何があるか解らないから、食料は少しでも余裕がある方が心強い。 |
■ノエル To:バルゴー&アトール |
ありがとうございます。 はい、ちゃんと持っていってね。 (バルゴーから食料受け取ってアトールに渡しました(^^;) |
■ソフィティア To:バルゴー |
なんだか、世話になりっぱなしね(^^; 帰り道、野党に襲われないように気をつけてね。 |
(野党?)
■オジイ To:バルゴー |
うん、これで安心ですねえ。食料までどうも有り難うございました。 では、出発するとしますか。 |
■ノエル To:ALL |
そうね。そろそろ出かけましょう。 イェルクさん、迷子にならないように案内お願いしますね。 |
イェルクはぽんぽんとマントの裾をはたいて馬車から降りている。
■イェルク To:ALL |
大丈夫だ。では行こう。 |
■バルゴー To:ALL |
じゃ、達者でな。 |
■オジイ To:バルゴー |
バルゴーさんもお元気で。いろいろお世話になりました。 |
握手し、バルゴーが見送るのを背にする。
しばらくして、バルゴーの馬車から少し離れたところでオジイが立ち止まった。
■オジイ To:ALL |
みなさん、じゃあ山に入る前に食料を分けてしまいましょう。 ずっと、自分とアトールが持っているわけにも行かないですからねえ。 えーと、さっきバルゴーさんがくれたのが一人9食分、あと、買ってきたのが一人18食分だから合計27食分ずつですね。あ、あと、イェルクさんの分の9食分は自分のバックパックに入れておきますんで食事の時には言ってくださいね。あと、持ちきれなかったら少しなら持てるんで言ってくださいね。 |
オジイが食料の分配をはじめる。
■アフル To:オジイ |
あっ、ごめん、忘れてた(^^;;; |
アフルが手伝い、すぐに配り終える。
こうして、一行はぬぼーっと立ちはだかっているグロザムル山脈に足を踏み入れた。
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