Sword World PBM #25

「天使のつるぎ」



馬車調達




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通商ギルド

 オラン港湾区域は商業地域になっている。その一角にある通商ギルドは、昼頃ということもあってか、人の出入りはかなり激しい。
■アフル To:カウンターの人
 すみません、「銀の網亭」のおやじさんの紹介状があるんですけど、アノスかブラードの方に行く隊商で、護衛を捜してるのって無いですか?

■カウンターの人 To:アフル
 え、あ、ちょっと待ってください。

 と、カウンター係は振り返り、奥の方に声をかけた。
■カウンターの人 To:奥の方
 バルゴーさーん。お客ですよ。

■奥にいる男 To:ALL
 あー、こっちこっち。

 バルゴーと呼ばれた男は、顔を半分だけこちらに向けて手招きしている。
■ノエル To:バルゴー?
 あなたが責任者の方ですか?
 それとも実際に護衛を捜していらっしゃる商人の方?

■バルゴー To:ノエル
 商人じゃねえよ。どっちかっつーと『責任者』の方だな。
 『銀の網亭』とか言ってたな。で、どんな厄介事押しつけてきやがったんだ。

 バルゴーがぶっきらぼうに言い放つ。口調からすると、少なくとも一度や二度でなく厄介事を押しつけられてきているらしい。
■アフル To:バルゴー
 厄介事っていうんじゃなくて…(^^;;
 アノスの方に行く隊商で護衛を捜しているのがあったら雇ってもらいたいな、と思いまして。

■オジイ To:バルゴー
 ちょうどアノス方面に行く用事があるので、格安で護衛の方をお引き受けできるのではと思って馳せ参じた次第なんですよ。

■バルゴー To:アフル&オジイ
 へへ、そんじゃあやっぱり厄介事じゃねえか。まあ、見せな。

 と、おやじの紹介状に目を通すバルゴー。
■バルゴー To:ALL
 ふーむ。アノスまで行く「馬車」ってのぁ難しいなぁ。馬車で山は越えないからな。
 まあ一応探してみるわ。ちょっと待っててくれ。

 バルゴーはそう言い残すと、尻をぽりぽりと掻きながらギルドの奥へ入っていった。
■ノエル To:バルゴー
 (バルゴーの背中に向かって)  アノスまで行くのがなければブラードまで行くのでもいいですからお願いします。

■バルゴー To:ノエル
 ほいほい。

通商ギルド

 しばらくして、バルゴーがぽりぽりと尻を掻きながら戻ってきた。
■バルゴー To:ALL
 んー、輸送の話があった。明日の朝出発のヤツだが、こいつでいいなら護衛として潜り込めるように手配してやれるな。荷運びくらいは手伝わされるかもしれんがよ。
 ただ、さすがにアノスまでってわけにはいかないなぁ。これがここ1週間で一番アノスに近いところまで行くやつだが、それでも山のちょい手前までだしよ。まー、山は歩いて越えるなりして、後のことはお前さんらで何とかしてくれや。

■アトール To:ALL
 山のちょい手前まで行けるんなら、ラッキーじゃん。
 そうそう、都合いい仕事が重なるとも思えないし、これで行くことにしようぜ?

■ソフィティア To:アトール
明日出発と言い、願ったりかなったりじゃない(^^)

■アトール To:バルゴー
 ちなみにその輸送隊は、そこまで行くのにどれくらい日数かかるんだ?

■バルゴー To:アトール
 そうだな、10日くらいじゃないか?

 手に持った書類を見ながらバルゴーが答える。
■アフル To:バルゴー&ALL
 それって、どれぐらいの条件になります?
 食料の支給ぐらいはあります?

■バルゴー To:アフル
 こいつに―――

 と、『銀の網』亭のおやじからの紹介状をひらひらさせながら―――
■バルゴー To:アフル
 ―――報酬抜きでいいから飯くらいは出してやってくれだとさ。まあ、構わんさ。経費ってことにしとくよ。

■オジイ To:バルゴー
 それはありがたいですねえ。どうもお手数かけました。
 で、その輸送の責任者さんにはどちらへ行けば会えるんでしょうか?それとも明日の朝こちらに来ればよろしいんでしょうか?

■バルゴー To:オジイ
 明日、ここ、だな。責任者は誰になるか分からねえなぁ。あんまりうだうだ手配すると、俺に押しつけられるかもしれねえしよ。

■オジイ To:ALL and バルゴー
 そうですかあ。では、明日の朝ここへ参りますか。
じゃあよろしくお願いしますね。

■ソフィティア To:バルゴー
あ、途中で隊商が街に寄る予定とかはあるんですか?

■バルゴー To:ソフィティア
 ああ、補給程度にはな。

 雲の上の街道はかなり大きな街道だ。途中にそこそこの大きさの街もいくつかある。
■ノエル To:バルゴー
 ありがとうございました。
 また明日お伺いしますので、責任者がかわるようでしたらよろしくお伝え下 さい。
 では失礼します。

■バルゴー To:ALL
 ほい。また明日な。

通商ギルドの外

■ノエル To:ALL
 希望どおりの馬車があってよかったわね。あとは山の麓についてからイェル クさんの村に着くまでの保存食を買えば準備は終わりかしら。
 アトール、買い物頼める?
 私は学院のほうに行ってみたいの。
 ウィードに馬車の出るのが明日だって伝えてあげないと、急いで調べものし しているうちに大切なものを見落とすかもしれないでしょ?

■アトール To:ノエル
 俺は構わないけど、今回はギルドの方は寄らなくて良いかな?
 まあ、特殊な村での話だからギルドで情報得るのは難しそうだし、 得られる情報の割には出費の方が高くつくか。

■ノエル To:アトール
 盗賊ギルドも人間の動きには詳しそうだけど、それ以外のものとなるとあま り得意分野じゃないんでしょう?
 別に・・・無理していくこともないと思うわ。

■アトール To:ノエル
 OK。
 じゃあ、調べものはウィードとノエルに任せて、残りの者は  買い出し&出発準備ということで良いかな?

■オジイ To:ALL
 そうですねえ。じゃあ、調べものは手伝えないんで
保存食の買い出し一緒に行きますよ。荷物持ちくらいならできますし。

■アフル To:ALL&ソフィティア
 俺も、そういうのは苦手だし、買出しの方に行くよ。
 ソフィーはどうする?

■ソフィティア To:アフル
調べものかぁ〜。……わたしが調べても駄目そうだからそっちはパス(^^;
買い出しの方に行くわ。

■オジイ To:イェルク
 ところで、イェルクさんは人間の食べ物は大丈夫なんです?
グロザムル山脈の麓までは馬車で移動するんでもしだめだったら何か考えないとい けないですからねえ。

■イェルク To:オジイ
 エルフの食事なら食べたことがあるぞ。あまり妙なものでなければ大丈夫だ。

■ソフィティア To:イェルク
参考までに、イェルクさんがオランに来るまでの間の食料ってどういった物 を食べてたんですか?わたし全然想像つかないから教えて貰いたいんですが。

■イェルク To:ソフィティア
 別に…おかしなものは食べていないと思うが………。木の実を取ったり、野ウサギ を狩ったり………

■ノエル To:イェルク
 ところで、あなたの言っていた魔物を倒すための剣は、どのようなものなの ですか?
 例えば・・・
 (と、自分の腰に下げていたダガーを鞘に入れたまま見せ)
 これぐらいのサイズかしら。 (今度はソフィティアの持っているバスタードソ ー ドを指さし)
 あれぐらい?
 刀身の色や形、両刃か片刃かもわからないでしょうか。
 あと、宝珠の色と形、大きさも教えて下さい。

■イェルク To:ノエル
 剣は剣だ。ナイフじゃない。そっちの―――

 イェルクはソフィティアの剣の方を指さして言う。
■イェルク To:ノエル
 ―――剣と同じようなものだ。もう少し、小さいかもしれない。両刃で…色は 銀色だし、形も普通だと思うが。
 宝珠は青くて丸い。大きさは、さほど大きくない。

 と、イェルクは、親指と人差し指で円を作ってみせた。
■イェルク To:ノエル
 このくらいだ。

■ノエル To:イェルク&ALL
 宝珠って以外と小さいんですね・・・
 あまり特徴的なものでもなさそうだし、参考にならないかもしれないけど、 調べるだけ調べてきますね。

 と言い残して、ノエルは魔術師ギルドに行ってしまった。
■イェルク To:ALL
 さて、まだ何かしなくてはならないことはあるのか?

■アフル To:イェルク
 うん、これで、山の麓までの馬車と食事は確保できたけど、そこから、イェルク さんの村までの食料を買いに行くんだ。
 そのためのお金は持ってるってさっき言ってただろ。
 あ、後、帰りの分の食料って、イェルクさんの村で手に入る?
 もちろん、俺達が食べれる様なのだけど(^^;

■オジイ To:アフル
 うーん、何かのあったときのために往復分くらいの食料を一応準備しておきませ ん?

■アトール To:all
 山登りの最中に何があるか解らないし、少し余裕を見て買っておいた方がいいだ ろう。

■オジイ To:イェルク
 ところで、イェルクさん、よろしければ、食事代の経費とその他装備をそろえる ためのお金を前金としていただきたいんですけど。
自分たち貧乏なもんで 食料代にも事欠いちゃうんですよ。
あと、グロザムル山脈の麓の村からイェルクさんの村までは、何日ぐらいかかるん ですかねえ。

■イェルク To:オジイ
 徒歩なら三日くらいだ。
 んー、食事代というのはどのくらいかかるのだ?それから、その他装備ってなんだ?

■アトール To:all
 一緒に店までついてきて貰えば良いんじゃないか?
 どうせ、お金を払って貰うのはイェルクさんだし(^^;;

■イェルク To:アトール
 俺がついていくのか?
 別に構わないが………

 イェルクは、さすがに、自分の格好が少し気になるらしい。
■イェルク To:アトール
 ………これ以上人間のたくさんいるところは、少し遠慮したいのだが………

■ソフィティア To:イェルク
無理にとは言わないけど、格好の事なら心配いらないと思うわ。私も初めは 少し変わった魔術師と勘違いしちゃってたもの。
もし、それでも気になるようなら私たちだけで行く事になるんですが、その 場合お金を預けてもらわないとならないのです。それでもいいですか?

■オジイ To:ソフィティア アンド ALL
 う〜ん。でも、イェルクさんも疲れてるかもしれないですからねえ。
銀の網亭にも保存食はありますからねえ。
ただ、山の中で見張りをしたりするのにはランタンがいると思うんでランタンと油 瓶だけは買っておきたいですよねえ。山火事とか起こしたらまずいですし。う〜ん 、あとほかに何か必要なものはないですかねえ。

■イェルク To:オジイ
 ランタンというのは、油を燃やして明かりにするあれだな?人間は野営をするの にランタンを使うのか?
 俺はいつもたき火しているが………

■ソフィティア To:オジイ
 ランタンいるかなぁ?結構高いよ、あれ。たき火で十分だとおもうけど。あと、 山で夜を明かしそうだから毛布買ってきたいんだけど。言っておくけど当然自腹 で買うんだからね(^^;

■オジイ To:ソフィティア アンド ALL
 そうですかあ。じゃあランタンは不要ですねえ。

■イェルク To:ソフィティア
 毛布はどこで買えるんだ?食料と同じ場所で買えるか?

■ソフィティア To:イェルク
毛布も道具屋ね。どうせ、今夜は宿に帰るから保存食は宿屋のおじさんに用意して おいてもらえば良いんじゃないかしら。

■アフル To:ALL
それじゃあ、まず、道具屋に行って、山歩きに必要そうなものを買おうよ。

■イェルク To:ALL
 なんだ、食料は宿で買えるのか。ならば、俺は先に宿に戻っていていいか ?
 あまり、人間の町中を出歩きたくないんだ。

■アトール To:イェルク
 ああ、構わないんじゃないか。俺も特にこれといって買う物もないし、  一緒に宿に戻ろう。

■イェルク To:アトール
 では、そうさせてもらおう。

■オジイ To:ソフィティア アンド ALL
 僕も毛布持っていますしほかにも必要なものはこれといってないので一緒に帰り ますよ。
あとは、アフルとソフィに任せちゃって良いですか?

■ソフィティア To:オジイ&ALL
 任せられて結構だけど……。私は毛布を買うんだけど、保存食はおじさんのと ころで買うとして他に必要なものって……ある?(^^;

■アフル To:ソフィティア
 んー、 無いかな(^^;;
 俺も、毛布はちゃんと持ってるし、どうしようかな…
 ま、いいや、どうせ暇だし、ついて行っても良い?

■ソフィティア To:アフル
じゃ、一緒に行きましょう

■ソフィティア To:ALL
それじゃ、買い物行ってくるから宿で会いましょう。



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ゆな<juna@juna.net>